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Eテレ【ふるカフェ系 ハルさんの休日】炭火と古民家が香る!八戸・小中野で出会う「6かく珈琲」|2025年7月10日放送

ふるカフェ系 ハルさんの休日

青森・八戸〜くら替えを繰り返したカフェ

2025年7月10日(木)22:30〜22:55に放送される「ふるカフェ系 ハルさんの休日」では、青森県八戸市の小中野地区にある、ちょっと変わった歴史をもつカフェが紹介されます。見た目はとても地味なのに、中に入ると驚くような意匠が詰まっているこのカフェ。その背景には、建物も店主も何度も「くら替え」をしてきたという物語があります。

何度も役割を変えてきた建物の歴史

今回紹介される「6かく珈琲(ろっかくコーヒー)」は、八戸港の近く、小中野地区にあります。この場所はかつて遊郭としてにぎわい、商業の中心でもありました。

カフェの建物は、明治28年(1895年)に建てられたもので、もともとは船問屋として使われていました。その後、旅館として旅人を迎え、さらに時代が進むと病院として地域の医療を支えました。

そして現在は、カフェとして再び人が集う場となっています。建物の中には、そうした変遷の面影があちこちに残されており、壁や柱、間取りの一つひとつから当時の雰囲気を感じ取ることができます。静かに町の歴史を伝えるこの建物は、今も大切に生かされています。

店主・吉島康貴さんも「くら替え」の人生

「6かく珈琲」の店主・吉島康貴さんもまた、建物と同じように“くら替え”を重ねてきた人生を送っています。吉島さんは八戸市の出身で、若い頃は上京し、東京でアパレル関係の仕事に携わっていました。ファッションの世界で経験を積んだ後、新たな挑戦を求めて宮崎県へ移住。そこで出会ったのが“炭づくり”という伝統的な職人の世界でした。

宮崎では製炭業に従事し、炭の魅力や奥深さに引き込まれます。やがて「炭で何かを表現したい」と考えるようになり、自らコーヒー焙煎を独学で学び始めました。そしてふるさと・八戸にUターン。明治時代に建てられた古い建物を一人でコツコツと3年半かけて改修し、自分のカフェを開くことを決意します。

吉島さんにとって、コーヒーはただの飲み物ではなく、「炭の加工品」と考えられるもの。炭火と七輪を使って、豆の個性を丁寧に引き出す焙煎を行っています。こうして完成した一杯のコーヒーは、炭の温もりと店主の人生がぎゅっと詰まった、特別な味わいを持っています。建物の歴史と吉島さん自身の歩みが重なり合うこのカフェは、訪れる人に静かな感動とぬくもりを届けています。

八戸で進む古民家の再活用

今回紹介された「6かく珈琲」だけでなく、八戸市では古民家や歴史ある建物を活用したリノベーションの取り組みが少しずつ広がっています。特に小中野地区をはじめとする中心部では、空き家を魅力的なカフェやショップに変える事例が増えていて、町の新しい顔として注目されています。

たとえば「植物屋ARAYA」は、築80年以上の古民家を改修し、観葉植物とカフェを融合させた癒やしの空間を作り出しています。店内には緑があふれ、自然の静けさとともに過ごせる場所として人気です。「ソールブランチ新丁」では、約120年前に建てられた元旅館を再生。アート作品の展示やライブイベントも行われ、地域と外から来た人がつながる場となっています。

さらに「エスタシオン」は、かつて放送局だった建物を活用し、ラジオの公開収録やワークショップ、コワーキングなどができるカフェとして運営されています。若い世代がここで学び、発信し、地域との関わりを深めています。

これらの動きは、単なる空き家対策にとどまらず、町の文化や個性を未来につなげていく大切な試みとして注目されています。古い建物が新しい価値を持ち、人と人をつなぐ場になることで、八戸のまちは少しずつ活気を取り戻しています。

放送後に追記予定

今回の番組では、ハルさんが実際にこの「6かく珈琲」を訪れ、建物の歴史や店主の人生、そして八戸の今の風景に触れていく様子が描かれる予定です。


番組情報

放送日 チャンネル 放送時間 放送局 タイトル
2025年7月10日(木) NHK Eテレ(Ch.2) 22:30〜22:55 NHK東京 教育 ふるカフェ系 ハルさんの休日「青森・八戸〜くら替えを繰り返したカフェ」

ソース一覧(2025年7月9日現在)

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