焼きも煮込みも!鶏手羽で楽しむ簡単・満足レシピ2選
2025年5月7日(水)放送のNHK「きょうの料理ビギナーズ」では、骨付き肉のうまみを手軽に楽しめる鶏手羽料理が2品紹介されました。今回取り上げられたのは、「手羽先のレモン風味」と「手羽元とキャベツの蒸し煮」という、焼きと煮込みの両方を使ったレシピです。どちらも特別な調味料や技術がなくてもおいしく仕上がる家庭向けのやさしい料理で、料理初心者でも安心して挑戦できます。火が通りやすくてジューシーな鶏手羽を活かして、毎日の食卓に満足感をプラスしてくれる内容です。子どもから大人まで幅広く楽しめる味つけになっており、家庭料理の基本をしっかりと学べる放送でした。
香ばしさとさっぱり感が絶妙な「手羽先のレモン風味」
鶏手羽先は、皮のパリッとした食感とジューシーな肉のコントラストが魅力の部位です。「手羽先のレモン風味」は、フライパンひとつでカリッと焼き上げた後、仕上げにレモンを搾ってさっぱりとした風味に仕上げる一品です。脂の多い手羽先でも、レモンの酸味で重たくならず、口の中にさわやかさが広がるので、暑い時期や食欲がない日にもぴったりです。ししとうも添えることで、彩りとアクセントが加わり、見た目にも楽しく、栄養バランスもアップします。
【材料(2人分)】
・鶏手羽先…6本(約360g)
・ししとうがらし…6本
・レモン…1/2個(1/4個はくし形切り、残りはしぼる)
・油…大さじ1/2
・塩…小さじ1/2
・こしょう…少々
【作り方のポイント】
・手羽先には身の厚い部分の両面に1本ずつ切り目を入れることで、火の通りが早くなり、中までふっくらと焼き上がります。
・ししとうはヘタの先を切って形をそろえ、見た目を美しくします。
・フライパンに油を熱し、皮目を下にして手羽先を並べ、ふたを直接のせて約5分間焼きます。このときのふたは、少し小さめの平らなものを使うのがポイントです。
・裏返して再びふたをのせて約5分焼き、皮がカリッとし、中までしっかり火が通った状態に仕上げます。
・ししとうを加えたら、強めの中火にして炒め合わせます。ししとうがしんなりしてきたら塩とこしょうで調味し、いったん取り出します。
・最後に火を止めて、レモンの果汁を搾って全体をサッと混ぜることで、香りが立ちます。
・盛りつけの際は、手羽先とししとうを器に並べ、くし形レモンを添えると彩りよく仕上がります。
この料理は、皮目のパリッと感が命なので、ふたを使ってしっかり押さえることがポイントです。レモンの香りと塩だけのシンプルな味つけでも、鶏手羽そのもののうまみが感じられ、飽きずに最後までおいしく食べられます。
やさしい味がしみ込む「手羽元とキャベツの蒸し煮」
もうひとつ紹介されたのは、「手羽元とキャベツの蒸し煮」。水をあまり使わず、鶏と野菜から出る水分だけでふっくらと仕上げる煮込み料理です。骨付きの手羽元から出るだしが、キャベツにしっかりとしみ込み、まろやかでやさしい味になります。トマトを加えることでほんのり酸味も加わり、全体がさっぱりとまとまります。煮込むだけでOKのシンプルな工程ですが、素材の味を最大限に活かした一品となっています。
【材料(2人分)】
・鶏手羽元…6本(約380g)
・キャベツ…1/2個(約500g)
・トマト…1個(約150g)
・油…大さじ1/2
・酒…大さじ2
・塩…小さじ2/3
・こしょう…少々
・水…カップ1
【作り方のポイント】
・キャベツは芯を取り除き、縦半分にしてから横4等分にカット。大きめに切ることで、煮込んでも形が崩れにくく、食感も残ります。
・トマトはヘタを除き、縦半分、さらに横半分に切った後、縦3等分にして大きめの角切りにします。
・フライパンに油を熱し、手羽元を並べて焼き色をつけていきます。表面がこんがりと色づいたら返し、全体に焼き色をつけるようにします。
・酒をふってから、切ったキャベツとトマトを加え、全体をざっと混ぜます。
・水を回し入れ、塩・こしょうで味を調えたら、ふたをして弱火に。20〜30分じっくりと蒸し煮にすることで、キャベツがとろけるようにやわらかくなり、手羽元もほろほろに煮あがります。
水分はほとんど足さず、野菜のうまみと鶏のだしで煮込むからこそ、自然な味わいに。火加減は弱火でじっくりがポイントです。煮込む時間が長いほど、全体の一体感が増し、スープまで飲み干したくなるおいしさに仕上がります。
焼きと煮込み、それぞれの魅力を味わえる手羽料理
今回紹介された2品は、鶏手羽の魅力を「焼き」と「煮込み」という異なる方法でしっかりと引き出したレシピでした。どちらも食材の切り方や火加減、ふたの使い方など、小さな工夫を丁寧に行うことが成功の秘訣です。調味料も最小限ですが、素材の力でしっかりと味が決まり、家庭でも簡単に本格的な料理が作れると感じられる放送でした。
・手羽先は切り目を入れることで火の通りが早くなり、皮がパリッと焼ける
・ししとうやレモンを添えることで、色合いと風味に変化が出て飽きがこない
・手羽元とキャベツの蒸し煮は、優しい味で体にしみる仕上がり
・野菜の切り方や水加減を意識することで、煮崩れせず見た目もきれい
・どちらの料理も、短時間でもしっかり満足できる味に仕上がる
焼いて香ばしく、煮てやさしく、家庭に常備しやすい鶏手羽がこれほどバリエーション豊かに楽しめるというのは、日々の献立作りに大きなヒントになります。どちらも食卓に出せば、きっと「おいしい!」の声があがるはずです。
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