大原千鶴の幸せ!時短ごはん「銀ざけの塩焼き」と作り置き2品で安心献立!
2025年5月7日(水)放送予定の「きょうの料理」では、大原千鶴さんが提案する新シリーズ「幸せ!時短ごはん」が紹介されます。2025年度のテーマは、「2ストック+1出来たて」という新しい献立スタイル。これは、2品の作り置きをあらかじめ用意し、食事直前には出来たてのおかずを1品加えるという方法です。事前に副菜を用意しておくことで、時間や気持ちに余裕が生まれ、毎日の食卓がぐっと楽になります。今回は「自家製で楽しむ」が5月のテーマとなっており、魚や野菜を自分で仕込んで楽しむレシピが紹介される予定です。
主菜:自家製のひと塩ざけを使った「銀ざけの塩焼き」
今回紹介される主菜は、自家製で手軽に仕込める「銀ざけの塩焼き」です。スーパーなどで手に入る銀ざけの切り身を使い、昔ながらの「ひと塩ざけ」の手法を活用して仕込みます。ひと塩とは、鮭の切り身に軽く塩をふってしばらく寝かせ、素材の旨みを引き出す方法で、昔から保存食やお弁当のおかずなどにも使われてきました。
この工程を家庭で再現することで、より深い味わいの銀ざけが楽しめます。塩をまぶしてから紙タオルとラップで包み、冷蔵庫で一晩(8時間以上)置くことで、余分な水分が自然に抜けて身が締まり、ふっくらとした焼き上がりになります。また、塩気が全体に行き渡るため、焼くだけで味が決まるのも大きな魅力です。
焼くときは魚焼きグリルを使い、中火で約6分が目安。両面焼きのグリルであれば裏返す必要はなく、片面焼きの場合は3分ごとにひっくり返して焼き色を均一に仕上げます。グリルがない場合は、フライパンで焼いても代用可能ですが、皮目がしっかりと香ばしく焼けるグリルの方がおすすめです。
さらに、仕上げに添えるのが「わさび酢じょうゆ」。うす口しょうゆ・米酢・水をそれぞれ小さじ1/2ずつ混ぜ、わさびをほんの少し加えるだけで完成するシンプルなつけだれです。塩焼きのコクを引き締める、さわやかな香りとほどよい辛みがアクセントになり、大人向けの味わいに仕上がります。
●この銀ざけの塩焼きが持つ特長
・塩をまぶして冷蔵庫で寝かせるだけの簡単仕込み
・魚の旨みが凝縮されて、ふっくら香ばしく仕上がる
・焼くだけで味が決まるので、初心者でも失敗しにくい
・わさび酢じょうゆでさっぱりと食べられる
・グリルやフライパンで手軽に調理できる
朝のうちに仕込んでおけば、夜は焼くだけで完成するので、忙しい平日の夕飯にもぴったりです。また、ごはんや味噌汁との相性も良く、和食らしい落ち着いた献立になります。
材料(3切れ分)
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銀ざけの切り身:3切れ(約240g)
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塩:小さじ1/2
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わさび酢じょうゆ
・うす口しょうゆ:小さじ1/2
・米酢:小さじ1/2
・水:小さじ1/2
・わさび(すりおろし):少々
作り方
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銀ざけの切り身全体にまんべんなく塩をふる
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ラップを広げ、その上に紙タオルを置き、銀ざけを皮を下にして1切れずつのせる
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ラップでしっかり包み、保存袋に入れて冷蔵庫に入れる(8時間以上)
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グリルで中火6分焼く(片面焼きの場合は3分ずつ返す)
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焼き上がった銀ざけを皿に盛り、わさび酢じょうゆを小皿で添える
この銀ざけの塩焼きは、作り置きしておくことで数日間保存することもできるため、作りだめしてお弁当のおかずやおにぎりの具材として活用するのもおすすめです。特別な調味料や手間もかからず、素材の持ち味を生かした和のおかずを手軽に楽しめます。毎日の食卓に取り入れやすく、続けやすい時短メニューとして、家庭料理の定番になりそうな一品です。
副菜1:かぶと新しょうがの浅漬け
火を使わずに簡単に作れ、野菜のシャキッとした食感と新しょうがの香りが楽しめる、冷蔵庫にあるとうれしい常備菜です。サラダ感覚で食べられるため、朝食・夕食・お弁当など、あらゆる場面で活躍します。
主な材料は、葉付きのかぶ、青じそ、新しょうが、そして昆布入りの特製漬け地です。旬のかぶは、皮付きのまま使うことで、風味や食感が残りやすくなり、浅漬けにしたときにほどよい歯ごたえが生まれます。葉も一緒に漬けることで、見た目にも色どりが良く、栄養もプラスされます。
青じそは10枚使い、細切りにして香りを引き立てます。新しょうがも細く切ることで、全体に風味がなじみ、かぶのやさしい甘さとのバランスが良くなります。しょうがは10gと少量でもしっかりとした存在感が出るので、入れすぎには注意が必要です。
漬け地は「基本の漬け地」として、大原さんが紹介するレシピが使われます。
・水:カップ1/2
・米酢:大さじ1と1/2
・薄口しょうゆ:大さじ1/2
・砂糖:小さじ1
・塩:小さじ1
・昆布:3g
この組み合わせにより、甘すぎずしょっぱすぎない、まろやかな浅漬けができます。昆布のうまみが自然と全体に広がり、保存しておくことでさらに味がなじむようになっています。
●調理手順
・かぶは葉付きのままよく洗い、葉と根を切り分けます。
・根の部分は繊維を断ち切るように、半月形かいちょう形にカットします(大きさによって使い分けます)。
・葉の部分は、1cm幅程度に切っておきます。
・青じそ、新しょうがはそれぞれ細切りにし、香りを出しやすくしておきます。
・保存袋に漬け地の材料(すべて)を入れ、カットしたかぶと葉、青じそ、しょうがを加えます。
・手で軽くもみ込みながら全体をなじませたら、空気を抜いて袋をしっかり閉じます。
・冷蔵庫で一晩(8時間以上)置くことで、味がしっかり染みて完成です。
冷蔵庫で保存すれば、2~3日はおいしさが続きます。朝のうちに漬けておけば、夕飯にはそのまま食卓に出せる便利な一品です。漬けてすぐよりも、翌日以降の方が味が落ち着き、よりおいしくなります。
また、酢やしょうが、しその香りが効いているため、夏場の暑さで食欲が落ちているときにもぴったりです。和食だけでなく、洋風や中華の献立の箸休めとしても使え、冷たいままでも味がしっかりしているので、お弁当にも最適です。
火を使わず、材料を切って漬けるだけという手軽さで、栄養と彩りをプラスできるこの浅漬けは、まさに忙しい毎日にうれしい副菜です。野菜のやさしい味わいとしょうがの爽やかさが調和した、飽きのこない一品に仕上がります。
副菜2:豚肉とピーマンのオイスター炒め
脂肪が少なくストックに向いている豚もも肉の塊を使い、ごちそう感を出しつつも、作り置きしても味が落ちにくい、便利なおかずです。しっかりと味がついているので、冷めてもおいしく、ごはんが進む一品として、夕食だけでなくお弁当にもぴったりです。
このレシピで使う豚もも肉は、塊のまま購入してからスライスすることで、市販の薄切り肉よりも食べごたえが増し、料理にボリューム感が出るのが魅力です。しかも、カットの仕方は「繊維を断ち切るように」というのがポイントで、口当たりがやわらかくなる工夫がされています。
ピーマンは、緑・赤・黄をミックスして彩りを良く仕上げます。6~7個分(約200g)を使用し、大きめの乱切りにすることで、炒めたときのシャキシャキ感が残ります。ピーマンは最初に炒めてから一度取り出し、後で肉と合わせることで、過度に火が通らず、歯ごたえを残すことができます。
豚肉の下ごしらえでは、塩・こしょうで下味をつけたあとに、焼く直前にかたくり粉をまぶします。これにより、炒めたときに肉の表面がしっとりし、調味料もよくからむようになります。
●炒める手順は以下の通りです
・フライパンに米油(小さじ1)を熱し、ピーマンを炒める
・油がなじんだらふたをして蒸し焼きにし、ピーマンがしんなりしたら取り出す
・続けてごま油(大さじ1)をフライパンに入れ、豚肉を並べて中火で焼く
・片面が白く焼けたら裏返し、全体に火を通す
・取り出しておいたピーマンを戻し入れ、薄口しょうゆ(大さじ1/2)を加えて全体をなじませる
・最後にオイスターソース(大さじ1)を加えて混ぜ、火を止める
この調理順によって、具材それぞれの持ち味を最大限に生かしつつ、全体がまとまりのある味に仕上がります。
●この料理のポイント
・塊肉を使用することでごちそう感と食べごたえをアップ
・ピーマンは一度取り出して歯ごたえをキープ
・かたくり粉で豚肉にしっとり感と味の絡みをプラス
・オイスターソースのコクとしょうゆの香ばしさでごはんが進む
・冷めてもおいしいから、お弁当にも便利
保存する場合は、粗熱をしっかり取ってから保存容器に移し、冷蔵庫で3日間保存可能です。前日に作っておけば、忙しい朝も冷蔵庫からそのまま取り出すだけで立派な一品が完成します。
見た目にも彩りが良く、栄養のバランスもとれたこのレシピは、主菜にも副菜にも使える万能な一皿です。炒めるだけで簡単に仕上がるのに、ごちそう感もある、まさに時短料理の理想形と言えるでしょう。
「2ストック+1出来たて」がもたらす安心感と時短の知恵
大原千鶴さんの提案する「2ストック+1出来たて」のスタイルは、現代の忙しい生活にぴったりです。特に働いている方や子育て中の方にとって、夕飯の準備は毎日の悩みの種ですが、あらかじめ2品が完成していれば、当日は1品を作るだけで食卓が整うという大きな安心感があります。さらに、栄養バランスも自然と整い、献立の偏りも防げるため、日々の健康管理にもつながります。
この献立スタイルは以下のようなメリットがあります。
・料理に追われるストレスが減る
・家族との時間が増える
・買い物や食材の管理がしやすくなる
・食材を無駄なく使える
大原さんのレシピは、こうした生活の知恵をぎゅっと詰め込んだ内容で、「無理なくおいしく続けられる」のが魅力です。レシピ自体はとてもシンプルで、調味料も基本的なものばかりなので、特別な道具や技術がなくてもすぐに挑戦できます。
おわりに
今回の「きょうの料理」では、自家製の工夫を取り入れながら、時短と栄養バランスを両立する献立が紹介されます。冷蔵庫にストックがあるだけで、食卓の準備が驚くほどスムーズになります。どれも家庭で無理なく作れるレシピばかりなので、忙しい方こそ取り入れてみてはいかがでしょうか。
放送内容と異なる場合があります。よろしければ、実際に作ってみた感想や工夫した点などをコメントで教えてください。今後の参考にさせていただきます。
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