感涙ストーリー!亡き息子のためにウエディングドレスを着たいばぁばの願い
2025年7月9日(水)朝8:15〜9:00放送のNHK「あさイチ」では、心を揺さぶる“夢の実現企画”が特集されます。今回のテーマは、誰かのために叶えたい、あたたかな願い。「あさイチファミリー」が視聴者の思いに寄り添い、全力でサポートする感動の45分です。博多華丸さん・大吉さん、鈴木奈穂子さん、ゲストの川平慈英さんと横澤夏子さんが登場し、番組を盛り上げます。
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沖縄・名護市の“ばあば”が叶えたウェディングドレスの夢
沖縄県名護市に住む宮里京子さん(69歳)は、これまでに2度結婚を経験してきましたが、忙しい日々の中で一度もウェディングドレスを着る機会がなかったそうです。さらに、6年前には最愛の長男を亡くしており、そのことがずっと心の中に引っかかっていました。「イビキをかいて寝ていた息子を、あのときすぐに病院へ連れて行っていれば…」という後悔と共に、日々を過ごしてきました。
そんな京子さんの切実な想いを受け止め、あさイチファミリーの男性アナウンサー3人がサポートに立ち上がりました。プロのメイクアップアーティストである山本浩未さんの協力もあり、京子さんは人生で初めてつけまつげをつけてメイクを施され、念願だった白いウェディングドレスに袖を通すことができました。
その撮影は、京子さんの新たな人生のスタートを祝うかのように、温かく感動的な時間となりました。
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撮影場所は写真スタジオ
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京子さんは白のドレスに加え、ブーケを持ち笑顔を浮かべる姿
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山本さんによるナチュラルで華やかなヘアメイク
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背筋を伸ばして立つ京子さんの姿は堂々としていて、自信に満ちていた
また、夫の建伸さんも正装して登場。撮影現場では、ドレス姿の京子さんに花束を手渡すシーンもありました。その場にいた誰もが、二人のやさしい時間に心を動かされた瞬間でした。
スタジオでは、撮影した写真が紹介され、画面には手を高く挙げる家族の写真が映し出されました。華丸さんはそれを見て、「ONE PIECEのアラバスタ編を思い出した」と発言。みんなでひとつの願いを叶えようとする姿が、アニメの名シーンと重なったように感じられたようです。
今回の企画は、過去の後悔を未来への希望に変える大切な一歩となりました。京子さんの晴れやかな表情は、ドレス以上に輝いて見え、番組を通して多くの人に勇気を与えてくれる出来事となりました。
似顔絵だけが手がかり…記憶の中の“あのおばさん”にもう一度会いたい
2人目の依頼者は、山梨県甲府市に住む鈴江月子さん。大学時代に埼玉県ふじみ野市のスーパーでアルバイトをしていた当時の記憶が、今も彼女の心に残っていました。週に4日働いていた鈴江さんにとって、いつもレジに並んでくれていたあるおばさまの存在は、特別なものでした。
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そのおばさまはいつも鈴江さんのレジを選び
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会計が終わると、自分が買ったお惣菜を「これ、あなたに」と手渡してくれた
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会話は少なくても、その行動に励まされ、救われた記憶がある
ただ、名前も連絡先もまったくわからず、手がかりは鈴江さんが記憶を頼りに描いた一枚の似顔絵だけでした。それでも「感謝を伝えたい」という想いは強く、番組が調査に乗り出します。
協力してくれたのは、あさイチファミリーのケサランパサランさん。番組に毎日のように出演者のイラストを送り続けている視聴者です。この方が似顔絵をさらに整え、印象的な絵として仕上げてくれました。
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おばさまは当時40〜50代、足が悪くカートを押していた
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スーパーはすでに2年前に閉店
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代わりに、近隣の別のスーパーや団地で聞き込みを実施
男性アナウンサー3人が現地に出向き、写真や似顔絵を見せながら情報提供を呼びかけました。しかし、手がかりは得られず、番組では最後に視聴者に向けて「情報があれば教えてください」と呼びかけました。
スタジオでは再び似顔絵を公開。出演者たちは、感謝の気持ちを直接伝えたいという想いの強さに共感しつつ、再会の可能性に望みをつなぎました。再会は叶わなかったものの、あの時の優しさが今も誰かの心を支え続けていることが、丁寧に描かれたエピソードでした。
80年前に疎開したあの風景を、今もう一度見たい
3人目の依頼は、愛さんという女性から届いたものでした。母・宏子さん(当時4歳)が、第二次世界大戦中に疎開していた長野県の会地村(現在の阿智村)を再び訪れ、当時の風景をもう一度見たいと願っているというものでした。
宏子さんは、東京大空襲のあとにこの地へ疎開。幼いながらに記憶している風景は、彼女の中で一生消えることのない原風景となっています。
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小川のそばにあった家
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柿の木のある野原
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収穫祭で食べたごちそうの記憶
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山の風、川の音、空の広さ——それらが今も心に残っている
番組は、宏子さんが描いた記憶のスケッチと、少ない情報を元に調査を開始。阿智村の歴史資料館を訪れ、館長の寺沢秀文さんに話を聞くも、すぐに手がかりはつかめませんでした。さらに、「まさどん」という昔の知人を探すために村内を歩いて聞き込みを続けました。
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古い写真が約5万点も展示されている施設を訪問
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地元の人からの情報も集め、少しずつ記憶のピースをつなげていく
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役場の職員も協力してくれ、「ここかもしれない」と思える場所を特定
最終的に、愛さんと宏子さんは実際に阿智村を訪れました。80年前と同じように、山からの風が吹き抜け、草の匂いが漂うその場所で、宏子さんは「この空気は昔と同じ」と感じたと話しました。柿の木、小川、家のたたずまいも一致し、まさに“あのときの風景”と再会することができました。
旅の最後には、村を一望できる小高い丘で収穫祭の味を再現した食事を家族とともに楽しみました。後日、愛さんからは番組に感謝の手紙が寄せられ、スタジオで鈴木アナがそれを読み上げる場面もありました。
記憶の中の景色と現実の風景が重なり合う瞬間——その光景は、見ている私たちにも、忘れていた大切な何かを思い出させるような、深く心に残る時間となりました。
【放送情報】
番組名 | あさイチ |
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放送日 | 2025年7月9日(水) |
放送時間 | 午前8:15〜9:00(45分) |
放送局 | NHK総合(東京) |
ゲスト | 川平慈英・横澤夏子 |
キャスター | 博多華丸・博多大吉・鈴木奈穂子 |
次回の【あさイチ】松島・政宗・ささかまぼこ。知ってるつもりの仙台定番、再発見!
【情報ソース】
NHK番組表「あさイチ」2025年7月9日放送予定
https://www.nhk.jp/p/asaichi/ts/KV93JMQRY8/episode/te/Y7GJ9G5V3X/
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