松島・政宗・ささかまぼこ!仙台の“知ってるつもり”を再発見
2025年7月10日のNHK「あさイチ」では、仙台の魅力をたっぷり紹介する内容が放送されました。ゲストの荒川静香さんと坂口涼太郎さんが登場し、地元・宮城県の懐かしい思い出や最新の観光スポット、そしておなじみの名物が、実はどんどん進化していることが明らかにされました。暑さに負けない体づくりの方法も登場し、見どころ満載の回でした。
次回の【あさイチ】プレミアムトーク 山田裕貴|沖縄戦映画で語った覚悟と“ネアカに見えて根暗”な素顔とは?|2025年7月11日放送
熱中症を防ぐには?牛乳×速歩きで強い体をつくる!
夏の暑さが厳しくなるこの季節、体を守るために注目されているのが「牛乳+速歩き」の組み合わせによる熱中症対策です。信州大学の能勢博教授がすすめるこの方法は、汗をかく力=体温を調節する機能を高めるのがポイントです。牛乳に含まれる成分が血液の量を増やしやすくし、それにより汗をかきやすくなる体に変わっていきます。
この方法のポイントは以下の通りです。
・牛乳を飲むことで、体の中の水分保持力が高まり、血液量が増える
・週に4回程度、インターバル速歩を取り入れると効果的
・「インターバル速歩」とは、ゆっくり歩き3分+速歩き3分を繰り返す運動
・速歩きのスピードは「少し息が弾む」くらいがちょうどよい
・1週間から10日ほどで、汗をかく力が1.5倍〜2倍にアップするというデータもある
さらに、ヨーグルトなどの乳製品を運動前に摂ることで、体の中からのサポートも期待できます。荒川静香さんも、練習のときにヨーグルトを飲むことがあると話していました。日常生活の中でもすぐ取り入れられるので、家の近くを歩くだけでもOKです。
ただし注意点もあります。熱中症の症状がすでに出てしまったときは、乳製品の摂取は控える必要があります。これは、消化にエネルギーが必要な乳製品が体に負担をかけるためです。対策はあくまでも「予防」として行うのが大切です。体調がすぐれないときには無理せず休むことも忘れないようにしましょう。
身近な牛乳と、軽めのウォーキングを組み合わせるだけで体が暑さに強くなれるなら、ぜひ今日から始めてみたくなります。夏を元気に過ごすための新習慣として、家族みんなで試してみるのもおすすめです。
日本三景・松島の新しい楽しみ方!水と空から絶景を体験
今回紹介されたのは、日本三景のひとつ「松島」の新しい楽しみ方です。坂口涼太郎さんが訪れた松島では、これまでの観光とは一味違った“水と空からの絶景体験”が注目を集めています。島々が連なる美しい風景を、今までにない角度から楽しめるのがポイントです。
まず紹介されたのが、小型ボートでの島めぐりです。このアクティビティは、スピード感と迫力が魅力で、最大時速80キロで水上を走る爽快な体験。海面すれすれから、松島に浮かぶ島々を間近に見ることができ、よろい島、鐘島、千貫島、在城島など、伊達政宗にゆかりのある島々も目の前に迫ります。
さらに番組では、「松島の月」についても触れられました。これは、松尾芭蕉やアインシュタインまでもが心を動かされたという、松島ならではの美しい月の風景。昔から多くの人々が魅了されてきたその光景が、今も変わらず人の心をつかんでいます。
そして、松島には水上だけでなく空からの楽しみ方も増えています。たとえば、
・SUP(スタンドアップパドル)で貝殻の島に上陸する新体験
・熱気球に乗って地上20メートルから松島を一望する景色
・パラグライダーでさらに高いところから空中散歩も楽しめる
これらのアクティビティは、元パラグライダー日本チャンピオンの山谷武繁さんが企画したものです。空と海、両方の魅力を活かして、松島を立体的に楽しむスタイルが生まれています。
スタジオでは、荒川静香さんが「子どもの頃は遊覧船に乗ってカモメにえさをあげていた」と振り返りました。当時とはまったく違う楽しみ方が増えている今の松島に、思わず驚いた様子でした。
伝統的な美しさと、今どきの新しい体験が両方味わえる松島。観光の定番スポットが、さらに進化している姿がとても印象的でした。家族でのお出かけや、ちょっとした冒険気分を味わいたいときにもぴったりの場所です。
仙台朝市で旬グルメを探す!ホヤ・ウニ・伝統の銅細工も
仙台の「食」を支える場所として知られるのが、仙台駅近くにある「仙台朝市」です。坂口涼太郎さんが訪れたこの市場は、週末には1日1万人以上が訪れるというほどの人気スポット。約60店舗が軒を連ね、季節ごとの新鮮な食材が所狭しと並んでいます。
市場でまず注目されたのは、ホヤとウニ。宮城県はホヤの生産量が日本一で、独特の香りと食感が地元の人々に長く親しまれています。ちょうど旬の時期ということで、ぷりっとした身のホヤが店頭に並んでいました。また、ウニもまさに旬を迎えており、濃厚でとろけるような味わいが堪能できます。
仙台朝市の始まりは、戦後の青空市場から。時代とともに形を変えながらも、今も地元の台所としての役割を果たし続けています。市場には観光客だけでなく、地元の人たちも多く通い、活気に満ちた空気が流れていました。
そんな市場の魅力に加えて、仙台の伝統工芸「銅細工」にもスポットが当たりました。紹介されたのは、伊達政宗に仕えていた職人の流れをくむ19代目・田中善さん。その技術は今も脈々と受け継がれ、仙台の文化の一部として根付いています。
坂口さんは、銅のフライパンづくりに挑戦。取っ手の部分にもこだわり、錫(すず)でのコーティングを施して酸化を防ぐなど、細かな作業を含めて5時間かけて完成させました。このフライパンは、焼きムラが出にくく、ホットケーキやオムレツをふっくら焼くのに最適と紹介され、スタジオで披露されました。
使い込むほどに味わいが増す道具として、今も多くの人に愛されている仙台の銅細工。その丁寧な手仕事と、食を通じた文化のつながりが感じられる特集でした。朝市の賑わいと職人技の融合が、仙台らしい魅力をより深く伝えてくれました。
定番のささかまぼこが進化中!驚きのアイデア商品も登場
仙台名物として知られる「ささかまぼこ」が、今どんどん進化しています。駅のお土産売り場や専門店には、昔ながらの味だけでなく、今の時代に合わせた多彩なアレンジ商品が並んでいます。定番の白くてふっくらしたかまぼこだけではなく、牛タン入りやアヒージョ風味、スパイシーな味付けなど、そのバリエーションはなんと40種類以上。見た目も味もユニークなものが多く、選ぶ楽しさがあります。
さらに、仙台市内にはささかまぼこのテーマパークのような施設もあり、工場見学や体験コーナーが人気です。実際にかまぼこを作る工程を見学でき、昔ながらの手作業で丁寧に仕上げられていく様子が間近に見られます。見て・食べて・体験して、子どもから大人まで楽しめる場所として話題になっています。
注目されたのは、黒いささかまぼこという珍しい商品です。使われているのは、調理が手間のかかる魚「カナガシラ」と、通常の販売に回せない規格外のワカメ。それらを活かして開発されたこの商品は、“もったいない”という気持ちを大切にしたアイデアから生まれました。食品ロスを減らすだけでなく、新しい味としても評価されています。
また、カナガシラを使ったお好み焼きも登場し、番組スタジオではその試食が行われました。荒川静香さんは「最初はかまぼこっぽいけど、だんだんお好み焼きになっていく」と表現していました。魚にふれる機会が少なくなっている子どもたちにとって、こうした新しい形の商品は、自然に魚の美味しさや食文化に触れるきっかけになります。
ささかまぼこは、ただの“お土産”にとどまらず、地域の素材や想いを活かして進化を続ける存在になっています。昔から愛されてきた味と、新しいアイデアが合わさって、今の仙台の魅力をより深く伝えてくれています。
まとめ
仙台の“定番”と呼ばれる場所や食べ物も、実はどんどん進化を続けていることがよくわかる放送でした。自然や食、技といった地域の魅力に触れられる内容で、観光にも暮らしにも役立つヒントがいっぱい詰まっていました。これを機に、もう一度「仙台ってどんなところ?」と見直してみたくなりますね。
次回の【あさイチ】プレミアムトーク 山田裕貴|沖縄戦映画で語った覚悟と“ネアカに見えて根暗”な素顔とは?|2025年7月11日放送
【関連情報】
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NHK番組ページ
https://www.nhk.jp/p/asaichi/ts/KV93JMQRY8/episode/te/7WVNLGQP84/ -
松島熱気球体験(Sendai Experience)
https://sendai-experience.com/ja/ex/98 -
仙臺BLACK商品紹介(鐘崎)
https://www.kanezaki.co.jp -
朝日新聞(仙臺BLACK紹介記事)
https://www.asahi.com/articles/AST3M3TBPT3MUNHB00BM.html -
Jミルク公式「運動と牛乳」健康資料
https://www.j-milk.jp/milkday/f13cn00000001p8i-att/jmilk_dairymonth2025_undougomilk_A4.pdf
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