プレミアムトーク 山田裕貴
2025年7月11日(金)のNHK総合「あさイチ」プレミアムトークに俳優の山田裕貴さんが出演しました。番組では朝ドラや大河ドラマ、ラジオ、主演映画についてなど、山田さんの今をたっぷり紹介。5年ぶりの出演となった今回は、俳優としての成長や素顔が垣間見える貴重なトークが満載でした。
次回の【あさイチ】ボートマッチで自分に合う政党がわかる!参院選の基本と使い方を完全ガイド|2025年7月14日放送
この夏主演映画3本!注目作ぞろいの“攻めの夏”
山田裕貴さんがこの夏から秋にかけて主演する映画は、ジャンルもテーマもまったく異なる3本。それぞれの作品で違う顔を見せてくれるのが魅力です。
映画タイトル | 公開時期 | 役どころ | 見どころ |
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木の上の軍隊 | 7月25日(土) | 新兵・安慶名セイジュン | 実話に基づいた沖縄戦の重厚な描写、堤真一さんとの共演 |
ベートーヴェン捏造 | 7〜9月頃 | ベートーヴェン関連人物 | 音楽とドラマが交差する伝記的ストーリー。歴史の“真実”を問いかけるような重厚な演出 |
爆弾 | 10月31日(金) | 交渉人・類家 | ベストセラー原作。都内の爆破事件を巡るサスペンスと人間ドラマ |
それぞれ全く違うテーマを持つ作品で、役の幅の広さが改めて注目されるシーズンになりそうです。
森崎ウィンさんとの共通点と「陽キャ」とのギャップにある素顔
共通点がつないだ2人の関係
山田裕貴さんと森崎ウィンさんは、大河ドラマ「どうする家康」での共演をきっかけに親しくなりました。共通点がいくつもあり、自然と距離が縮まったようです。
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動画配信サイトでよく見るチャンネルが同じ
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都市伝説に興味があるという共通の趣味
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好きなコンテンツや価値観が重なりやすい
そのため、撮影現場などで話すうちに打ち解けるのに時間はかからなかったようです。こうした共通の興味が、俳優同士の関係をより深くさせたと感じられます。
「陽キャ」に見えるけれど…
見た目や雰囲気から明るくて社交的に見える山田さんですが、本人は自分を「根暗」だと語っています。明るくふるまっているように見えても、内面はとても繊細で、考えすぎてしまうタイプであることがうかがえます。
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自分から人に話しかけるのが苦手なときもある
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楽しそうに見える場面でも、実は心の中で悩んでいることがある
こうした内面の部分に、森崎さんも共感していたそうです。2人はただ気が合うだけでなく、努力している相手の姿を理解し合える関係にあることが感じられました。
また、山田さん自身も共通点の多い森崎さんの存在に救われる部分があり、無理せず自然体でいられる関係は、仕事の現場での大きな支えになっているようです。俳優としての表と裏、そして人としての感情が重なり合う関係性は、今後の共演にも注目が集まりそうです。
先輩・堤真一さんとのエピソードをさらに深掘り
10年越しの信頼関係が生む安心感
山田裕貴さんと堤真一さんの付き合いは約10年前にさかのぼります。デビュー間もない頃、山田さんは堤さんの家に呼ばれ、食事をしながら演技の話を聞いたそうです。そのとき感じた堤さんの優しさと飾らない姿勢は、今も変わりません。
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堤さんの家ではリラックスした雰囲気で映画のDVDを一緒に鑑賞
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山田さんが悩みを打ち明けると、堤さんは最後まで黙って聞き、的確な一言で背中を押した
撮影現場で光るムードメーカーぶり
最新作の現場でも、堤さんは衣装担当のおじいちゃんとすぐ仲良し。そこに山田さんも加わり、休憩時間は笑い声が絶えなかったといいます。
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「衣装のボタンが取れたよ」と気づいた堤さんが、おじいちゃんと一緒に即席の修理作業
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山田さんはその様子を見守りながら、必要な道具をサッと手渡しサポート
現場スタッフは「この2人がいると空気が柔らかくなる」と口をそろえたそうです。
ネガティブ知らずの前向きさ
堤さんは山田さんについて「落ち込むより先に次の手を考えるタイプ」と評価。
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うまくいかなかったシーンがあっても「次はこうします」とすぐ提案
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スタッフが恐縮する場面でも「大丈夫です、もう一回やりましょう」と笑顔でフォロー
この姿勢が現場の士気を上げ、結果的に作品の質を高めています。堤さんも「若手なのに頼もしさがある」と感心しきりでした。
スタッフから愛される理由
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毎朝撮影所に入るときに全員へ明るいあいさつ
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自分のシーンが終わってもカメラ横で仲間の芝居を見守り拍手
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差し入れのお菓子を分けるときも全員が公平になるよう気を配る
こうした細かな気遣いがスタッフの信頼を集め、「山田さんとまた仕事したい」との声が増えています。俳優としてだけでなく、人としての温かさが伝わるエピソードが積み重なり、堤真一さんとの絆はさらに強まっているようです。
ギャグ3回までのルールとラジオで見せた山田裕貴さんの真剣な一面
「ギャグ3回まで」と言われた理由とその裏側
山田裕貴さんは、現在「オールナイトニッポン」の月曜日のパーソナリティーを担当しています。俳優としてだけでなく、ラジオという生の場でも自分を表現し続けている山田さんですが、その中でユニークなルールが設けられていました。それが「ギャグは3回まで」という制限です。
これは、笑いのテンポやバランスを考えたスタッフ側の配慮によるもので、本人もその意図は理解していたようですが、どうしてもやりたくなるのが山田さんの性格。ある放送回では、お笑い芸人・津田篤宏さんの定番ギャグを勢いよく連発してしまい、予定を超えてギャグを連投したことでマイクの音を一時オフにされてしまったというエピソードが紹介されました。
その後、スタジオの外に出たにもかかわらず、そこでもスタッフに向かってギャグを披露するという“暴走”ぶりを見せ、現場は笑いに包まれつつも、番組スタッフからは「笑いを軽く扱わないでほしい」と注意されたこともあったそうです。
無理して笑わせることへの葛藤と真剣さ
この出来事に対して、妻からは「無理しているようで痛々しい」と言われたこともあったとのこと。外から見ると楽しそうにふるまっていても、本人の中には“もっと応えたい”というプレッシャーや不安もあったと考えられます。
しかし、そうした内面の揺れ動きも含めて、山田さんは真摯にラジオという場と向き合っています。特に印象的だったのが、2024年に日本アカデミー賞で話題賞を受賞した直後のラジオ放送です。このときは感極まり、マイクの前で涙を流しました。その涙は、喜びだけでなく、ここまで自分を支えてくれた人たちへの感謝や、俳優業とラジオの両立の中で生まれた想いがあふれた瞬間でもありました。
笑いと真面目さを両立する姿勢
山田さんはギャグや笑いに対して軽く見ているわけではなく、「どうすればリスナーに元気を届けられるか」を真剣に考えながら、表現の形としてギャグに挑戦しているのです。それゆえに、制限されても挑みたくなるのは自然なことと言えます。
彼のラジオからは、俳優としての顔とは異なる、より人間らしい、悩みながらも前に進もうとする姿がはっきり伝わってきます。笑わせながらも、深い気持ちを届けたいという想いがにじみ出る山田さんのラジオは、今も多くのリスナーに愛され続けています。
忘れられないドラマ「ここは今から倫理です。」
山田さんが今も大切にしている作品として、「ここは今から倫理です。」が紹介されました。SNSにも台本のセリフを載せており、「考え続けてください」という言葉は自身にも向けたメッセージとして心に残っているそうです。この作品を原点に、俳優として自分を見つめ直すきっかけになっていることが感じられました。
おわりに
5年ぶりの「あさイチ」出演となった山田裕貴さん。明るく見える裏にある繊細な面や、ラジオでの熱意、主演作にかける真摯な思いが詰まったトークでした。俳優としても、ひとりの人としても魅力がどんどん増している山田さんの今後の活躍がますます楽しみです。
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