プレミアムトーク 山田裕貴
今もっとも勢いに乗る俳優・山田裕貴さんが、7月11日放送の『あさイチ』プレミアムトークに登場します。注目の主演映画3本がこの夏から秋にかけて公開されるほか、実話をもとにした沖縄戦映画への想いや、ラジオへの深い愛着、自身のパーソナルな面なども語られる予定です。放送前の段階でわかっている見どころを、まとめてご紹介します。放送後には、実際のトーク内容を追記予定です。
この夏主演映画3本!注目作ぞろいの“攻めの夏”
山田裕貴さんがこの夏から秋にかけて主演する映画は、ジャンルもテーマもまったく異なる3本。それぞれの作品で違う顔を見せてくれるのが魅力です。
映画タイトル | 公開時期 | 役どころ | 見どころ |
---|---|---|---|
木の上の軍隊 | 7月25日(土) | 新兵・安慶名セイジュン | 実話に基づいた沖縄戦の重厚な描写、堤真一さんとの共演 |
ベートーヴェン捏造 | 7〜9月頃 | ベートーヴェン関連人物 | 音楽とドラマが交差する伝記的ストーリー。歴史の“真実”を問いかけるような重厚な演出 |
爆弾 | 10月31日(金) | 交渉人・類家 | ベストセラー原作。都内の爆破事件を巡るサスペンスと人間ドラマ |
それぞれ全く違うテーマを持つ作品で、役の幅の広さが改めて注目されるシーズンになりそうです。
沖縄戦映画「木の上の軍隊」に込めた想いと覚悟
映画『木の上の軍隊』は、実在した沖縄・伊江島での史実をもとに制作された、非常にリアルで重みのある作品です。太平洋戦争末期、終戦の事実を知らされないまま、ガジュマルの木の上に2年間も潜み続けた兵士たちの物語。その中で山田裕貴さんは、新兵・安慶名セイジュン役を演じています。
山田さんは撮影を振り返り、「木が守ってくれていたように感じた」と語っており、撮影地である伊江島の自然に強い影響を受けた様子がうかがえます。単なるロケ地ではなく、まるで“命を預ける場所”のような存在だったと感じたそうです。ガジュマルの木のぬくもりや風、虫の音、葉のざわめきの中で過ごす時間は、戦時中に兵士が感じたであろう不安や孤独と向き合う“追体験”になったといいます。
さらに、沖縄タイムスのインタビューでは、「この作品は、生きることや命があることがどれほど大切かを描いている」と語り、戦争という極限状況の中で描かれる“日常の願い”に深く共感していることが分かります。安慶名セイジュンという青年は、「家に帰りたい」「温かいご飯を食べたい」「海を見たい」「釣りがしたい」といった、ごく普通の、でも本当に大切な気持ちを抱えながら生きている人物です。山田さんはその人間らしさを丁寧に演じようとしたと語っています。
また、2025年7月7日には外国特派員協会で記者会見が行われ、山田さんは英語でスピーチを披露しました。この中でも、平和への想いや命の重み、そしてこの映画を通じて世界に伝えたいことを真剣に語り、会場の外国人記者たちからは拍手も送られました。演技だけでなく、作品に込められたテーマを真摯に届けようとする姿勢が、多くの人の心に響いたようです。
山田さんがこの作品に込めた思いは、単なる役者としての演技を超えた“体験”であり、“祈り”であり、“証言”のようなものといえるでしょう。彼の中で「戦争とは何か」「命とは何か」という問いが深く掘り下げられたからこそ、この映画に強いリアリティと説得力が宿っているのです。
共演の堤真一さんが語る“木の共演者”との撮影秘話
映画『木の上の軍隊』で山田裕貴さんと初共演となった俳優・堤真一さんは、現場での山田さんについて「真っすぐで嘘がない人柄」と率直に語っています。山田さんは撮影期間中、役作りのために干し芋を主食にするというストイックな食生活を続けながらも、現場ではいつも明るく、冗談を交えながらスタッフや共演者と笑い合っていたとのことです。
その一方で、撮影現場となった沖縄・伊江島は自然が厳しく、特に天候には悩まされたそうです。台風の接近が4回も重なり、撮影スケジュールが何度も調整を余儀なくされたそうですが、堤さんの“晴れ男パワー”と、撮影スタッフによる工夫されたセット作りによって、無事に全てのシーンを撮り終えることができたそうです。
特に印象的なのが、劇中の大事な舞台であるガジュマルの木の存在。堤さんと山田さんの両名は、「まるで生き物と共演しているような感覚だった」と語っています。最初はただのロケセットの一部だった木が、撮影が進むにつれてまるで呼吸をしているように感じられたそうで、木そのものが映画の中で重要な「人物」として存在しているような雰囲気をまとっていたといいます。
堤さんは、「あの木は癒しだった。あそこで話すセリフや過ごす時間は、ただの演技じゃなく、本当に心から語りかけている気持ちになった」とも語っており、山田さんも同じように、木の上での撮影が「不思議と安心感のある場所だった」と述べています。木を通して、俳優同士の心の距離も自然に縮まり、役に深みが加わったのだと感じさせるエピソードです。
こうした自然との一体感や、現場で生まれた絆は、スクリーンを通して観客にも確実に伝わってくるはずです。木と人間の“共演”という独特の空気感こそが、この映画の持つリアルさと美しさを支えているのかもしれません。
忙しくてもラジオはやめない「自分らしさ」の居場所
山田裕貴さんは、映画やドラマ、舞台といった俳優としての仕事が目まぐるしく続く中でも、月曜深夜の『オールナイトニッポン』の生放送をずっと続けています。演じることが仕事の山田さんにとって、ラジオは数少ない「演じない場所」。そのため、「俳優ではない“素の自分”を見せられる場所」として、大きな意味を持っているそうです。
ラジオの魅力について山田さんは、「誰かと直接つながっている感じがする」「自分の言葉で話すと、自分自身の考えが深まる」とたびたび語っています。リスナーからのメッセージを読む時間や、自由にトークするひとときが、俳優業では得られない“リアルな反応”を感じさせてくれる貴重な時間なのだそうです。
番組はもともと1時間枠からスタートし、現在は2時間に拡大。生放送であることから、「今日も大丈夫かな…」という不安を抱えつつも、マイクの前に座るたびに“誰かに届いてほしい”という想いで話していると話しています。特別な企画や大げさな演出ではなく、山田さんの素直な言葉で綴られる深夜の放送だからこそ、多くのリスナーの心に届いているのかもしれません。
ラジオを通じて、自分の考えを整理したり、日々のモヤモヤを吐き出したりすることで、結果的に俳優としての自分にもプラスの影響があると感じているそうです。さらに、番組がきっかけでCMの仕事が決まったり、イベントの開催につながることもあり、ラジオが“声の居場所”であると同時に、“可能性の広がる場”にもなっているといえます。
俳優として表舞台に立ち続ける一方で、マイクの前では等身大の言葉を届ける——そのバランス感覚こそが、山田裕貴さんが多くの人から共感され、愛される理由のひとつなのです。
本人談「ネアカに見えて実は根暗」そのギャップが魅力
山田裕貴さんは番組紹介文の中で、自ら「ネアカに見えて実は根暗なんです」と語っています。この発言は、共演者やスタッフの証言とも一致しており、山田さんの表と裏のギャップを表す象徴的な言葉として注目されています。
たとえば、森崎ウィンさんは山田さんについて「明るくて場を盛り上げるタイプだと思っていたけれど、実はとても繊細で、一人で過ごす時間を大事にする人」と語っています。沖縄・伊江島での撮影時も、山田さんは森の中でひとり静かにたたずんでいた時間が印象的だったそうです。
山田さん自身も、バラエティなどで見せる元気な姿とは別に、「実は自分の内側と向き合う時間が好き」「静かに考える時間が必要」と語ることがあります。この“明るく見えるけど実は内向的”というギャップが、多くの人の共感を呼んでいるようです。
番組ではこの性格の裏表にまつわるエピソードや本人の言葉がどのように紹介されるかが、大きな見どころとなりそうです。放送後には、実際のやりとりや発言をそのまま追記していきます。
「進化し続けるもの」への好奇心とプライベートの一面
山田裕貴さんが心を惹かれるテーマのひとつが、「進化し続けるもの」。これは仕事や作品選びだけでなく、日々の生活や考え方にも深く根づいているキーワードです。たとえば、映画『LUCY』のように、人間の能力や意識が拡張されていく描写に強く共感を覚え、「自分も限界を決めずに成長し続けたい」という想いを持ち続けているといいます。
こうした考え方は、山田さんの日常にも表れています。たとえば、自宅では重曹・クエン酸・シーソルトを入れたオリジナルの入浴法を取り入れており、それが1日の疲れを癒すリセットタイムになっているそうです。体を温めるだけでなく、精神的にも整え、「明日もまた変われる自分でいたい」という気持ちを大切にしているのが伝わってきます。
また、音楽やアニメからもたくさんの影響を受けているようです。アニメ『ONE PIECE』ではルフィの“自由に生きたい”という言葉に強く共感し、『ガンダム00』からはチームで何かを成し遂げる力に感動。そうした“進化”や“仲間”を描いた作品が、山田さん自身の価値観や生き方を育てるきっかけになっているようです。
さらに、人とのつながりも大事にするタイプで、カラオケではORANGE RANGEの『ラヴ・パレード』を熱唱して、その場にいた初対面の人たちともすぐに仲良くなれるという社交的な一面も。自由でオープンな場を楽しみながらも、深く自分自身を見つめているところが、山田さんのバランスのとれた魅力につながっているのではないでしょうか。
こうして見ると、「進化し続けるもの」という言葉は、単なる好みや趣味ではなく、山田裕貴さんの人生そのものを貫くテーマなのかもしれません。役者として、そしてひとりの人間として、変わり続けたいという強い思いが、彼の発言や行動のあちこちににじみ出ています。
放送後にはさらに詳しく追記予定
今回の『あさイチ』プレミアムトークでは、映画への熱い想い、日々の暮らし、意外な一面まで幅広く紹介される予定です。実際の放送内容が明らかになった後、山田裕貴さんの語った言葉やキャスターとのやり取りを追記して、より詳しくまとめていきますので、お楽しみに。
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