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【あさイチ】口の衰え“オーラルフレイル”は40代から始まる?むせ・口臭・歯の悩みに今できる対策とは|2025年6月24日

あさイチ

挟まる・むせる・臭うは口の衰え?オーラルフレイル対策SP

2025年6月24日放送のNHK「あさイチ」では、口の健康をテーマにした「オーラルフレイル対策SP」が特集されました。番組では、口臭・ネバつき・むせといった気になる症状が実は口の衰え「オーラルフレイル」のサインかもしれないことが紹介され、簡単なセルフケアやチェック法、最新の口腔ケア情報が届けられました。

口にモノが挟まる原因と正しいケア

オーラルフレイルとは、口(オーラル)と虚弱(フレイル)を組み合わせた言葉で、口の機能が衰える状態を指します。この状態が進むと、食事や会話がしづらくなるだけでなく、将来的な生存率が約2.1倍下がるというデータもあります。

番組では、歯にモノが挟まりやすくなる理由について、歯科医師の石谷昇司さんが詳しく説明しました。加齢や歯周病が進行すると、「鼓形空隙(こけいくうげき)」と呼ばれる歯ぐきの部分が下がり、歯と歯の間にすき間ができてしまいます。このすき間により、食べかすや細かい食材が挟まりやすくなるのです。

特に、次のようなケースが原因でモノが挟まりやすくなると紹介されました。

年齢による歯ぐきの退縮
歯周病による歯を支える組織の弱体化
歯並びやかみ合わせの影響

こうした場合でも、放置せずに正しいケアをすることが重要です。まず、歯ブラシだけでは歯垢の除去率は58%にとどまりますが、そこにフロスを加えることで、86%まで除去率が上がると説明されました。

特に奥歯の歯間ケアには、Y字型のフロスが効果的です。このフロスは、持ちやすい形状で奥まで届きやすく、ノコギリのように前後に動かしながら使うことで、歯と歯の間の汚れをしっかり取り除くことができます。

また、歯ぐきを傷つけないためには、歯間ブラシの正しい選び方と使い方も大切です。石谷さんは次のようなポイントを挙げていました。

歯間ブラシはすき間の大きさに合ったものを選ぶ
無理に押し込まず、やさしく通す
痛みを感じた場合はサイズを見直す

歯間ブラシはさまざまなサイズが市販されているため、自分に合ったものを選ぶことで、歯ぐきを傷つけずに効果的に汚れを落とせます。

このような正しいケアを習慣にすることで、オーラルフレイルの予防につながり、将来的な口の機能低下や健康リスクを減らすことができます。日頃から、歯ブラシに加えてフロスや歯間ブラシを取り入れ、歯と歯の間のケアを意識することが大切です。

口臭の原因と対策

番組では、気になる口臭の原因とその対策についても詳しく紹介されました。解説を担当したのは大島朋子教授です。大島教授によると、口臭の大きな原因は「ジンジバリス菌」と呼ばれる歯周病菌です。この菌は、硫化水素などのガスを発生させる性質があり、それが強い口臭の原因となります。

さらに、唾液には歯周病菌の活動を抑える働きがありますが、加齢や更年期、薬の副作用によって唾液が減少すると、口臭が悪化しやすくなります。特に、唾液の分泌が少ない人ほど、歯周病菌が活発になりやすいと説明されました。

番組では、唾液の分泌を促す簡単な対策としてアメをなめる方法が紹介されました。アメをなめることで、口の中に刺激が加わり、唾液の分泌が促進されます。その結果、硫化水素の濃度が大幅に減少し、口臭が軽減されるという効果が期待できます。

ただし、アメの種類には注意が必要です。大島教授は以下のようなポイントを挙げていました。

砂糖入りのアメは、虫歯菌が酸を出すため、歯周病菌を弱らせる効果がある
砂糖入りアメは口臭対策に効果的だが、虫歯予防のため、必ず食後に歯磨きをすることが大切
ノンシュガータイプのアメは、効果が一時的で、30分ほどで口臭が戻りやすい

この内容は、クイズ形式で番組内でも紹介され、視聴者が正しい知識を学べるよう工夫されていました。

また、歯周病菌は空気を嫌う性質があるため、口の中に空気を取り込むことや、舌を清潔に保つことも有効です。そのための方法として、舌みがきが取り上げられました。舌みがきは、奥から手前に5回ほどやさしく磨くことで、口臭の原因となる汚れを取り除き、口内環境の改善につながります。

このように、唾液の分泌を促し、正しい舌みがきを習慣化することで、気になる口臭を予防できることが番組を通してわかりました。普段の生活に取り入れやすい簡単な対策として、多くの人に役立つ情報が紹介されました。

むせ対策とトレーニング法

オーラルフレイルのサインとして「むせ」も見逃せない重要なポイントです。番組では、むせる仕組みと正しい対策法がわかりやすく紹介されました。喉の筋肉が衰えると、飲み込む力や咳をする力が弱くなり、食べ物や飲み物が気道に入りやすくなります。その結果、むせやすくなり、窒息や誤嚥性肺炎のリスクが高まるのです。

番組では、「むせた時は無理に止めようとせず、思い切りむせることが大切」と紹介されました。むせるのは、体を守る反射の一つであり、気道内に入った異物を外に出そうとする自然な働きです。そのため、無理に抑えると逆に危険になることがあります。

また、むせの予防には、口周りや喉の筋肉を鍛えることが効果的とされています。番組で紹介された具体的なトレーニング方法は次のとおりです。

ぶくぶくうがい・ガラガラうがいを5秒間行う
最初は無理せず3秒からスタートし、慣れてきたら5秒を目指します。これにより、口の周りや喉の筋肉が自然に鍛えられます。

「パパパパ」と1秒間で何回言えるかチェックする
この方法は、口と喉の筋肉の衰え具合をセルフチェックできます。目安として、1秒間に6回以下しか言えない場合、筋力の低下が疑われます。スマホのアプリを活用すると簡単に測定できると紹介されました。

「ベロ出しごっくん体操」
舌をしっかり前に出し、そのままごっくんと飲み込むことで、喉の奥の筋肉を集中的に鍛えることができます。この運動は、喉の飲み込み機能の向上に役立ちます。

こうしたトレーニングを続けることで、むせの予防だけでなく、誤嚥のリスクも下げられます。

また、番組内では、視聴者から寄せられた体験談も紹介されました。「外食中にホルモンが歯に挟まり、どうしても取れなくてトイレに立った」というエピソードでは、歯にモノが挟まった時の対応についてスタジオでも話題に。

人によって対応はさまざまで、

・見て見ぬふりをする
・ジェスチャーでそっと伝える
・はっきり指摘する

という意見が出され、状況や人間関係に応じて使い分けるのが良いとまとめられました。こうした日常のちょっとした気遣いも、口のトラブルを防ぐために大切だと感じさせる内容でした。

口臭対策におすすめの飴とは?

口臭が気になるときに、手軽にできる対策の一つが「飴」を活用することです。飴はただ口の中をさっぱりさせるだけでなく、唾液の分泌を促し、乾燥を防ぐ効果も期待できます。特に、成分やタイプに注目して選ぶと、より効果的に口臭ケアができます。

たとえば、キシリトールが配合された飴は、虫歯の原因菌の働きを抑えると同時に、咀嚼や舐める動作によって唾液の分泌を促進します。唾液は、口の中を清潔に保ち、臭いの原因となる細菌の増殖を抑える重要な役割を担っています。特にシュガーレスのキシリトール飴は、虫歯のリスクを避けながら口臭対策もできるためおすすめです。

また、強いミント系の飴は、清涼感のある香りが長時間持続し、口臭を一時的にカバーしたいときに役立ちます。来客前や外出時に気になる場合に、バッグに一つ入れておくと安心です。メントールやユーカリ成分が配合されているものは、口の中をさっぱりさせる効果も高いです。

さらに、舌苔(ぜったい)除去タイプの飴も注目されています。飴の表面にざらつきがあることで、舌の表面を自然にこすり、臭いのもととなる舌苔を物理的に取り除く働きがあります。専用の舌ブラシを使うのが難しい人でも、日常的に使いやすいのが魅力です。

もう一つの選択肢として、フィトンチッドと呼ばれる植物由来の消臭成分を配合した飴もあります。これらは単に香りで臭いを隠すのではなく、口臭の原因物質を化学的に分解する働きが期待されるタイプです。自然派の消臭対策を探している人にも向いています。

飴を選ぶ際に大切なのは、「砂糖不使用であること」や「唾液の分泌を助ける成分が含まれていること」です。甘すぎる飴や砂糖を多く含むタイプは、逆に虫歯や口内環境の悪化を招くこともあるため注意が必要です。

口臭は一時的なものではなく、日々の習慣や口の健康状態と密接に関わっています。だからこそ、飴も「おやつ」ではなく、「予防ケアの一部」として上手に取り入れることで、口の中のうるおいと清潔を保つ習慣につながります。口の乾きを感じたときや外出時など、生活の中で活用していくとよいでしょう。

口の衰え対策に役立つアイテムも紹介予定

番組では、日々のセルフケアを助けてくれるオーラルフレイル対策のアイテムもいくつか紹介される予定です。こうした道具は、自宅でのトレーニングに取り入れやすく、短時間の使用でも効果が期待できるものばかりです。

たとえば、あげろーくんMメディカルは、口を開けたり閉じたりする運動を補助するためのアイテムで、軽くくわえるだけで口まわりやあごの筋肉に刺激を与えることができます。1日10分ほど続けることで、普段あまり意識しない表情筋や口を動かす力が鍛えられるため、食べる・話す・笑う力の維持に役立ちます。

また、カムカム エムディは、やや硬めの素材でできた咀嚼トレーニング用のアイテムです。歯で噛むという動作を繰り返すことで、かむ力の低下を防ぎ、あごの筋力を保つ目的で使われます。子どもから高齢者まで使える仕様で、テレビを見ながらや休憩中など、手軽に続けやすいのが特長です。

さらに、スマイリーエクササイズという小型のトレーニング器具は、口角を持ち上げる動きをサポートしてくれるもので、笑顔の維持にも効果があるとされています。口角や頬の筋肉を使うことで、表情も明るくなり、滑舌の向上にもつながるといわれています。コンパクトで保管にも困らず、デスクや洗面台にも置きやすいです。

舌の筋肉を強化する目的では、舌トレーナー(Tongue Trainer)のような器具もあります。これは、舌を上あごに押し当てたり前に出したりする運動をサポートするもので、嚥下(飲み込む力)の低下予防や発音の明瞭さの維持に役立ちます。シンプルな形で、習慣化しやすいのもメリットです。

さらに、デジタル機器を使ったTongueometer™(タングオメーター)というアイテムも注目されています。こちらは、舌の力を測定しながらトレーニングできるバイオフィードバック型の器具で、筋力の推移を可視化できるという点でモチベーションを保ちやすいのが特長です。アプリと連動するタイプもあり、管理しながら継続的に取り組むことができます。

これらの器具はすべて、1日10〜15分程度の使用でOKとされていて、テレビを見ながら、朝の支度中、または就寝前のちょっとした時間でも手軽に使えるように設計されています。どれも「大がかりな器械ではなく、日常に溶け込む道具」という点で共通しており、口の機能を自然な形で守るための心強い味方となります。

いまオシ!LIVEは山梨県・北杜市から

生中継では、山梨県北杜市から「ブロッコリースプラウト」が紹介される予定です。ブロッコリースプラウトは、がん予防成分「スルフォラファン」を多く含み、健康志向の方に注目されています。手軽に取り入れられ、サラダやスムージーにするのもおすすめです。

みんな!ゴハンだよ 料理は上田淳子さん

料理研究家の上田淳子さんが担当する「みんな!ゴハンだよ」では、口の衰えにも優しいメニューが登場する見込みです。噛みやすさや飲み込みやすさを意識しながら、味も栄養も満点の家庭料理が紹介される予定です。


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