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【チョイス@病気になったとき】早期発見がカギ!肺がん最新治療・ロボット手術と分子標的薬|2025年6月22日

肺がんの最新治療情報 手術・薬

2025年6月22日(日)よる7時から放送予定の「チョイス@病気になったとき」(NHK Eテレ)では、「肺がんの最新治療情報 手術・薬」と題し、進化する肺がん治療に注目します。今回の放送では、喫煙者だけでなく非喫煙者にも増えている肺がんに対して、早期発見の重要性や、最新の手術法と薬物治療の進歩について専門医が詳しく紹介します。解説を担当するのは東京医科大学の池田徳彦教授。視聴者にわかりやすく、そして納得できるような内容です。

肺がんは非喫煙者にも増えている

肺がんというと「たばこを吸う人がなる病気」と考えられがちですが、実際には非喫煙者の肺がんも増加傾向にあります。その背景には、複数の原因があります。

ラドンという自然に発生する放射性ガスが家屋内に蓄積し、吸い込み続けることで肺に悪影響を与えることがあります
受動喫煙も大きな原因の一つで、たばこを吸っていない人でも副流煙を吸い込むことでがんのリスクが高まります
大気汚染やアスベストなどの職業性曝露によって、肺がんが起こるケースも報告されています
遺伝子変異も要因のひとつで、非喫煙者の肺がんでは特定の遺伝子に変化が見られることが多くなっています

こうした環境や体質による影響を受け、非喫煙者であっても肺がんにかかることがあるため、自分は関係ないと思い込まず、正しい知識をもつことが大切です。

早期発見が命を守るカギ

肺がんは、早い段階で見つけて治療することがとても重要です。しかし、初期の肺がんは自覚症状がほとんどないため、発見が遅れることが多くあります。

ステージⅠの肺がんでは、治療による5年生存率が約80%以上とされています
・一方でステージⅣ(進行がん)になると、5年生存率は約10%以下にまで低下してしまいます
・アメリカなどの研究によれば、低線量CT検査(LDCT)を活用することで、肺がんによる死亡率を20〜24%減らせるという結果が出ています
・日本でも健康診断や人間ドックで肺がんが早期に見つかるケースが増えており、約半数が検診によって発見されているというデータがあります

40歳を超えたら、年に1度の胸部レントゲンを習慣にすることが推奨されています。とくに喫煙歴のある方や、身近に喫煙者がいる方は、早めの検査が安心につながります

手術の選択肢が広がっている

肺がんの手術といえば、大きく肺を切除する「肺葉切除術」が標準的でしたが、近年は患者の体にやさしい手術法が進化しています。

胸腔鏡下手術(VATS)は、体に小さな穴を数か所あけ、内視鏡を使って肺を切除する方法です。切開が小さいため痛みが少なく、回復も早く、入院期間が短くなることが特徴です
区域切除(セグメンタクトミー)は、がんのある部分だけを取り除く方法で、肺の機能をより多く残せるため、高齢者や持病がある人にも適応されます
・さらに最近では、ロボット支援手術(RATS)も広がりつつあり、より精密で安全な手術が可能になっています。ロボットアームの動きは人間の手よりも繊細で、狭い範囲でも正確に切除が行えるのが利点です
・手術中にリアルタイムでCTなどの画像を活用する「ハイブリッド手術室」
も導入が進み、がんの位置を正確に確認しながら手術が行えるようになっています

このように手術の選択肢が広がることで、体の負担が少ない方法でがんを取り除ける可能性が高まり、多くの患者にとって安心できる治療が提供されています。

薬物療法は個別化が進んでいる

薬による治療も大きく進化しています。従来の抗がん剤に加え、「分子標的薬」や「免疫チェックポイント阻害薬」が使われるようになりました。

・分子標的薬は、がん細胞の特定の遺伝子変異を見つけ、その異常に対してピンポイントで効くように作られた薬です
・例えばEGFR変異を持つ肺がんには「オシメルチニブ」などの薬が使われており、治療効果の持続時間も延びています
・2025年には、新たに「エマヴィンブ+ラゼルチニブ」という合剤も登場し、治療の幅が広がっています
・免疫療法では「PD-1」や「PD-L1」という体の免疫反応を活性化させる薬が使われ、進行した肺がんでもがんの勢いを抑え込むことができるようになっています
・さらに、がん細胞だけを狙って薬を届ける抗体薬物複合体(ADC)
も注目されており、副作用を抑えながら効果を出す新しいタイプの薬が次々と登場しています

こうした薬は、遺伝子検査によってその人に合うかどうかを事前に調べることができます。これにより、一人ひとりに合った最適な治療法が選ばれる「個別化医療」が現実のものとなっています。

今回の番組に期待されること

この回では、肺がんの最新情報をもとに、専門医が一般の視聴者にもわかりやすく説明する予定です。出演する池田徳彦教授は、肺がん手術と個別化治療の第一人者。キャスターの八嶋智人さんと大和田美帆さんが視聴者の立場に寄り添いながら進行してくれることで、難しい医療情報も親しみやすく理解できる内容になりそうです

まとめ

肺がんは喫煙者だけの病気ではなく、誰にでも起こりうる病気です。だからこそ、早期発見と適切な治療法の選択がとても重要です。現在は手術や薬の方法も進化し、体への負担を少なくしながら効果的に治療できる時代になっています。番組では、こうした最新情報をもとに、肺がんに向き合うすべての人にとって役立つ内容が紹介されます。


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