今田美桜『あんぱん』最終回直後に語った思いと魅力
9月26日放送のあさイチプレミアムトークには、連続テレビ小説『あんぱん』で柳井のぶを演じた今田美桜さんが登場しました。最終回を迎えた直後の出演で、視聴者からは事前に膨大な数の便りが寄せられました。番組ではクランクアップ映像も公開され、今田さんは「1年間楽しかった、晴れやかな気持ち」と語りました。
北村匠海との共演で生まれた“涙”
共演した北村匠海さんは、今田美桜さんの印象について「瞳がとても大きく、目の情報量がすごい」と語りました。その大きな瞳に感情があふれ、言葉以上のものが伝わってきたと感じたそうです。特に注目されたのは、脚本には涙が求められていない場面でも、自然に涙を流していたことでした。これは役に深く入り込み、心の底から感情を動かされていた証拠といえます。
中でも印象的なのが、のぶと嵩が再会するシーンです。嵩からかけられた言葉があまりに衝撃的で、演技の枠を超えて心を揺さぶられた今田さんは、涙が止まらなくなってしまったと振り返っています。その涙は視聴者の胸にも強く響き、朝ドラ『あんぱん』の名場面のひとつとして記憶に残ることになりました。
一方で、今田さんは共演した北村さんについて「広い視野で支えてくれる安心感の塊」と表現しました。現場では常に周囲に気を配り、迷いや不安を抱えているときにも自然に手を差し伸べてくれる存在だったといいます。北村さんの落ち着いた態度と包容力が、厳しい撮影の日々を共に乗り越える大きな支えとなっていました。
補足すると、この再会シーンはドラマ全体の中でも大きな転機となる場面であり、視聴者からも「胸に突き刺さった」「涙が止まらなかった」と多くの感想が寄せられています。役を超えたふたりの信頼関係があったからこそ、脚本以上の感動が生まれたと言えるでしょう。
脚本・中園ミホが語る今田美桜へのリスペクト
脚本家の中園ミホさんは、ドラマの中で描かれた豪ちゃんが亡くなるシーンについて「最も苦しかった」と率直に語りました。長い物語の中でも特に心を揺さぶる重要な場面であり、登場人物の運命をどう描くべきか、脚本家自身も大きな葛藤を抱えていたのです。
その中で、今田美桜さんが見せたのは、ひたむきに役と向き合う真剣な姿でした。悲しみや喪失感をどう表現するのが正解なのかは簡単には分からず、常に迷いながらも全力で役を生きる姿勢を貫いていたと中園さんは振り返ります。その姿は現場のスタッフや共演者にも強い印象を与え、「どんな困難な場面でも真正面から挑む女優」という評価につながりました。
補足すると、この豪ちゃんの死は『あんぱん』の物語全体にとっても大きな転換点であり、主人公・のぶの人生観や生き方を大きく変えるきっかけになったシーンです。中園さんが語る「正解の見えにくさ」とは、単に演技の形だけでなく、登場人物の生き様そのものをどう描くかという深い問いを含んでおり、その挑戦を共に乗り越えた今田さんへの敬意が込められていました。
共演者・スタッフから見た素顔
若松次郎役の中島歩さんは、共演した今田美桜さんについて「リアクションにとても長けていて、初日から作品が良い方向に進むと感じた」と振り返りました。芝居の中で相手の感情を素直に受け止め、瞬間ごとの反応を大切にする姿勢が、現場の空気を自然に前向きにしていたのです。
一方で、中島さんは「芝居以外の場面では薄い会話しかできず、それがちょっと心残りだった」と冗談交じりに語り、スタジオを和ませました。撮影の真剣さとは対照的に、休憩時間の素朴なやり取りが逆に微笑ましい印象を与えたようです。
さらに、スタッフからは「和やかで丁寧に人の話を聞こうとする」「現場ではよく食べて、よく笑っていた」といった声が数多く寄せられました。大きなプレッシャーを背負いながらも、常に明るく振る舞い、周囲の空気を温かくしていたことがうかがえます。こうした姿勢が、長期間にわたる撮影を支える原動力となり、共演者やスタッフから深く愛される理由にもつながっていました。
補足すると、この「よく食べて、よく笑う」という証言は、朝ドラ現場ならではの“長丁場を乗り切る力”を象徴するエピソードでもあります。緊張感のあるシーンを演じながらも、日常では人懐っこく振る舞う。そのギャップが、周囲の人々の心を和ませ、チーム全体をひとつにしていたのです。
俳優を志した高校時代と家族の応援
今田美桜さんが初めて朝ドラのオーディションに挑戦したのは10年前のこと。当時はまだ上京前で、経験も乏しく思うように力を発揮できず、帰りの飛行機で涙を流したと振り返っています。この悔しさは、後に女優としての成長を支える大きな糧となりました。
高校生のころ「俳優になりたい」と家族に伝えたとき、父は「現実は厳しいのではないか」と心配し、母はその決意をまっすぐに受け止めて喜んだといいます。家族で応援を決めたきっかけは、2015年放送の朝ドラ『まれ』でした。家族で一緒にドラマを見ながら「夢を追いかける姿」に共感し、今田さんの挑戦を後押しする原動力となったのです。
現在、朝ドラ『あんぱん』で主演を務めた彼女の姿には、家族の支えがしっかりと根付いています。父の慎重さ、母の明るさ、その両方を受け継いだ今田さんは「両親のようになりたい」と語り、自分の原点を大切にしていることを明かしました。家族の絆が、女優としての歩みを支え続けていることが改めて浮き彫りになりました。
視聴者から寄せられた声とやなせ夫妻の取材
放送では、柳井のぶがぷち家出をするシーンが取り上げられ、細部にまで作り込まれた昭和の生活感に多くの称賛が寄せられました。家具や小物、照明の色合いに至るまで、当時の雰囲気を忠実に再現していた点が視聴者の心をつかんだのです。
役づくりの一環として、今田美桜さんは実際にやなせスタジオを訪れていました。そこで夫妻の秘書を20年以上務めた人物から直接エピソードを聞き取り、生活の空気感や仕事場の空気を自分の中に取り込んでいたといいます。こうした丁寧な取材が、画面に映る細やかな表情や所作の裏付けになっていました。
また、スタジオには実際に犬の置物がたくさん並べられていたことも印象に残ったそうです。その特徴をドラマのセットに反映し、視聴者が「本当に当時の部屋に迷い込んだようだ」と感じられるリアリティを作り上げました。細部へのこだわりが積み重なり、物語の世界に深く没入できる仕上がりとなっていたのです。
補足すると、この「ぷち家出シーン」は昭和の若者の自由さや閉塞感を同時に描き出す場面であり、のぶの人物像をより立体的に浮かび上がらせる重要なシーンでした。視聴者が昭和を「懐かしい」と感じ、同時に現代にも通じるテーマを見いだせたのは、こうした背景取材と細部への徹底した再現があったからこそといえます。
エンタメコーナーでの紹介作品
特選エンタのコーナーでは、注目のラブストーリー映画が2作品紹介されました。
まずひとつめは、韓国映画『シークレット・メロディ』。台湾の大ヒット映画を原案にしており、音楽が物語を大きく支える作品です。登場人物の関係性が、ピアノの旋律や美しいサウンドに彩られ、観る人の心をしっとりと揺さぶります。音楽を通じて紡がれる愛の表現は、世代や国境を越えて共感を呼ぶ要素として強く印象づけられます。
もうひとつは『ひとつの机、ふたつの制服』。こちらは2人の女子高校生の友情と成長を描いた物語です。テーマのひとつとなっているのが「隣の芝生は青い」という高校生ならではのコンプレックス。他人と自分を比べてしまう気持ちや、憧れと葛藤の入り混じった青春の心理をリアルに描き出しています。友情だけでなく、自己を見つめ直すきっかけを与えてくれる作品です。
さらに番組中で今田美桜さんは、最近『ハリー・ポッター』を見返していると語りました。世界中で愛されるこのファンタジーシリーズを改めて観ることで、作品づくりやキャラクター造形へのインスピレーションを得ているのかもしれません。日常的に映画を楽しみながら感性を磨いている様子がうかがえました。
みんな!グリーンだよ「ハロウィーン寄せ植え」
園芸コーナーでは、季節感たっぷりのハロウィーン寄せ植えが紹介されました。主役となるのはやはりかぼちゃ。置くだけで一気にハロウィーンらしい雰囲気を演出できるため、寄せ植えには欠かせない存在です。
組み合わせる植物には、鮮やかな実をつける島トウガラシや、光沢のある実が映えるナスが選ばれました。さらに花材としてケイトウ、マリーゴールド、ジニアなどが登場。どれも丈夫で育てやすく、長く楽しめるローメンテナンスな植物ばかりです。色鮮やかなオレンジや赤、黄色が加わることで、秋らしい温かみのある寄せ植えが完成します。
番組では、MCの博多華丸さんと博多大吉さんも実際に寄せ植えに挑戦しました。鉢に土を入れ、かぼちゃを中心に花や野菜をバランスよく配置。作業を進めるうちにスタジオ全体が秋色に包まれ、華やかな雰囲気になりました。
補足すると、今回紹介された植物は園芸初心者でも扱いやすいものばかり。普段忙しくても、手軽に季節感を取り入れたい人にぴったりの寄せ植えです。ハロウィーンを楽しむインテリアとしてはもちろん、玄関先やベランダを彩るアイデアとしても活用できそうです。
まとめ
この記事のポイントは以下の通りです。
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今田美桜が『あんぱん』最終回直後に語った役への思いと涙の理由
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共演者やスタッフからも信頼され、現場で愛された素顔
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視聴者からの声や取材を通じて描かれたやなせ夫妻の姿とドラマの細部へのこだわり
『あんぱん』を通じて、今田さんの女優としての芯の強さと、人間的な温かさが改めて浮き彫りになりました。これからの活躍にも注目が集まります。
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