紅白の舞台裏からアフリカ支援まで深掘り!
2025年5月30日放送のNHK『あさイチ』では、プレミアムトークのゲストにMISIAさんが登場しました。9回の紅白歌合戦出場、うち4回の大トリという実績に加え、アフリカ支援や社会貢献活動にも力を注ぐ彼女の魅力を、トークと映像、視聴者からの反響を交えてたっぷりと紹介しました。スタジオには鈴木奈穂子さん、大吉さん、勝呂恭佑さん、駒村多恵さんが登場。華丸さんはお休みでしたが、大吉さんの存在もあり、九州出身のMISIAさんが自然と方言まじりのトークを披露する一幕もありました。
MISIAさんの音楽と紅白での活躍
MISIAさんは、これまでに紅白歌合戦へ9回出場し、そのうち4回が大トリという実績を持つ、日本を代表する実力派の歌手です。特に印象的だったのが、戦後70年の節目となる紅白で、広島の平和公園から中継で歌を届けた場面です。このような演出には、歌の力で平和を伝えたいという彼女の思いが強く込められていました。
2024年の紅白では、「希望のうた」を披露。この曲は、矢野顕子さんが約6週間かけて制作したもので、「反戦歌を書いてください」というリクエストに応えて生まれた作品です。「希望は誰にも奪えない」というテーマをもとに、シンプルで力強いメッセージが込められています。
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矢野さんは、ピアノと歌だけのデモテープを用意し、そのシンプルな構成がMISIAさんの心を動かしました
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MISIAさんはデモを聴いて思わず涙がこぼれ、すぐにバンドメンバーに聴かせて当日中にアレンジを依頼
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1週間後には歌いこなせるように練習し、紅白本番に臨んだというスピード感と情熱が印象的です
また、MISIAさんが以前に紅白で歌った「明日へ」も大きな話題となり、その中のロングトーンの力強さについて、矢野さんは「圧巻」と表現しています。MISIAさんはもともと肺活量が平均よりも低めだったそうですが、長年のトレーニングや歌手活動を通して、現在では同世代よりもやや高い数値になっているとのことです。
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歌手としての努力を積み重ね、肺活量を強化してきたことが、あのロングトーンにつながっている
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ロングトーンは技術だけでなく、集中力と身体のコントロールも重要で、MISIAさんの歌唱力の高さを象徴しています
このように、MISIAさんの紅白での歌声は、技術、表現力、そしてメッセージ性のすべてがそろったものです。その一つ一つの場面が、視聴者の心に深く刻まれています。紅白という舞台で見せるMISIAさんのパフォーマンスは、毎回が特別であり、これからも多くの人に感動を届け続けることでしょう。
アフリカ支援と社会活動
MISIAさんがアフリカ支援に関心を持つようになったきっかけは、世界的ロックバンドU2のボーカルであり、人道支援でも知られるボノさんとの出会いでした。社会課題への取り組みで知られるボノさんと会話を交わす中で、「これからどうすればいいのか」とMISIAさんが尋ねたところ、返ってきた言葉は「まずはアフリカに行ってみて」というシンプルなものでした。
この助言を受けて、2007年に初めてケニアを訪問。現地での出会いや経験を通じて、教育の大切さや支援の必要性を強く感じ、以降、教育支援・福祉活動などに継続的に取り組むようになります。MISIAさんはこのような活動を続けてきた実績が認められ、アフリカ開発会議(TICAD)の名誉大使にも任命されました。
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現地では笑顔を見せてくれた子どもたちの姿が特に印象に残ったと語っている
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音楽を通じて相手の心に届く力を実感し、支援活動の原動力になった
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「知識は意識を生み、意識は行動につながる」という信念を持ち、音楽をそれらを結ぶ“架け橋”として活用している
また、親友である浅田美代子さんも番組にVTR出演。MISIAさんとの出会いは動物愛護活動を通じたもので、すぐに意気投合し、一緒にアフリカを訪れるまでの関係に発展しました。現地での活動も共に行い、互いの支援に共鳴し合ってきたことがわかります。
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浅田さんはMISIAさんについて「すごくしっかり者で、逆に私が頼ってしまうくらい」と述べている
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歌手としてだけでなく、人としても芯があり、人を惹きつける存在であることがうかがえる
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社会貢献を“特別なこと”ではなく、自然な行動として日常に取り入れている姿勢が印象的
MISIAさんのアフリカ支援は、単なる寄付や短期的な活動ではなく、現地の人々と向き合い、共に考える姿勢が中心にあります。歌うことと同じくらい、彼女にとって「人の心に触れる」活動は大切なものであり、その想いが多くの共感を生んでいます。歌手としての表現力と、支援活動での行動力が、彼女を唯一無二の存在にしています。
音楽の原点とふるさとでの思い出
MISIAさんのふるさとは長崎県対馬市。自然豊かなこの島で、父・母・兄が医師、姉が歯科医という医療一家の中に生まれました。そんな環境の中でも、彼女は幼い頃から音楽に強い興味を持ち、自らの意思で地元の合唱団に入団。その活動の中で出会ったのが、彼女の音楽人生を大きく変えることとなったゴスペルでした。
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小学生の頃、音楽に触れる喜びを知り、自発的に合唱団へ参加
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ゴスペルとの出会いが、後の魂を揺さぶる歌声のルーツとなった
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家族が医療の道を歩む中で、音楽を選んだ唯一の存在として、自分の感性を大切に育てていった
勉強が苦手だった子ども時代、MISIAさんは劣等感を抱くこともありました。そんなとき、**母親から「エジソンも昔はそうだった。あんた天才かもしれん」**という言葉をかけられたことが、今でも心に残っているそうです。
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その言葉は、自分を信じる力をくれた大きな支え
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成績では評価されない“別の力”を認めてくれたことが、音楽への自信や意欲に直結していった
さらに、番組では福岡のローカル番組に出演していた頃の思い出も取り上げられました。30年ほど前に放送された素人参加型の番組で、華丸さんがダンス、大吉さんがギターを披露するという企画に登場。当時のMISIAさんが優勝したというエピソードが、視聴者からの投書で紹介されました。
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本人は「助っ人でコーラスとして参加した記憶がある」と語っており、音楽仲間の一員としてステージに立っていた模様
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その頃から非凡な歌唱力が周囲に認められていたことがうかがえる
MISIAさんの原点には、自分の意思で選び取った音楽との出会いと、それを支えてくれた家族の言葉や地域の思い出があります。対馬の自然、家族の温もり、福岡での経験。それらすべてが、現在のMISIAさんの力強くも優しい歌声を形づくっているのです。
食生活とプライベートな一面
番組では、MISIAさんの食生活や素顔に迫るアンケート結果も紹介されました。彼女は普段からちりめん、つくだ煮、漬物などの“ご飯のおとも”をストックして、それらを少しずつ組み合わせて楽しむのが日課だそうです。色とりどりの小鉢に盛られた和食のような食卓を思わせる食べ方で、日本らしいバランスのよい食事スタイルがうかがえます。
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ご飯に合う常備菜を何種類も常に用意しておくスタイル
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一度にたくさんではなく、少量ずついろいろな味を楽しむのが好み
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日常の中で食の楽しみを丁寧に味わう姿勢が感じられる
また、MISIAさんは基本的に自炊派で、忙しい合間を縫ってもしっかりと自分で食事を用意するのが習慣だといいます。歌手にとって大切な体調管理の面でも、食事は体づくりの基本。歌う前にも食事をきちんととるタイプで、空腹のまま歌うことはないとのことでした。
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「体が資本だから、食事は大事」という考え方に基づいて、日々の食生活を意識
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歌う前も食べるという行動が、体力と集中力を保つ秘訣になっている
そんなストイックな一面とは対照的に、MISIAさんにはお菓子好きな素顔も。特にポテトチップスが大好きで、つい手が伸びてしまうのだとか。ハードなトレーニングやツアーの合間に、自分を甘やかす時間としてお菓子を楽しむ姿も、親しみを感じさせます。
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自炊や健康に気を配る一方で、ポテトチップスが“ごほうび”のような存在
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プロとしての意識と、リラックスする時間を大切にするバランス感覚が魅力
このように、MISIAさんの食生活には、健康への配慮と自分らしい楽しみ方の両方がしっかりと根付いています。歌だけでなく、日々の生活でもていねいに自分と向き合う姿勢が、多くの人を惹きつける理由のひとつとなっているのかもしれません。
最新曲とライブ活動
現在、MISIAさんは全国ライブツアーの真っ最中。その中心となるのが、最新アルバムのリード曲「LOVE NEVER DIES」です。この曲は単なるラブソングにとどまらず、聴く人によってさまざまな意味を重ねられる作品となっており、恋愛だけでなく家族、友人、そして平和への祈りまでをも感じ取ることができます。
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タイトルの「LOVE NEVER DIES(愛は決して消えない)」が表すように、普遍的な愛の力を伝える楽曲
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恋人への想いに限らず、大切な人を想うすべての気持ちに寄り添う構成
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聴き手によって、受け取る感情が異なる多層的なメッセージ性が魅力
ミュージックビデオでは、お笑いタレントの渡辺直美さんが主演を務め、感情を豊かに表現する演技で楽曲の世界観を彩っています。渡辺さんの存在が映像全体に明るさと奥行きを与えており、MISIAさんの音楽に込めたメッセージをより身近に感じさせてくれます。
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MISIAさんはもともとお笑い好きで、笑いやユーモアを大切にする一面も
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渡辺直美さんとのコラボにより、音楽と映像の相乗効果で曲の魅力を倍増させている
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エンターテインメントとしての完成度の高さが、ツアーでも話題に
ライブでは「LOVE NEVER DIES」をはじめとした新曲と代表曲がバランスよく披露され、観客からは熱い支持を得ています。音楽の力で人と人をつなぎ、心を癒すというMISIAさんの信念が、ツアー全体に込められていることが感じられます。
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現在のMISIAさんのパフォーマンスは、歌声だけでなくメッセージ性もより深く進化
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会場ごとに違う空気感を大切にしながら、一回一回のステージに全力を注ぐ姿勢が印象的
このように、最新曲「LOVE NEVER DIES」は、MISIAさんの音楽活動の集大成ともいえる内容であり、今の彼女の想いと歩みを体現する楽曲として多くの人々に届けられています。ライブに参加することで、そのメッセージをより鮮明に体感できる時間となっているのです。
特選エンタ:パンの絵本
番組後半の「特選エンタ」コーナーでは、パンをテーマにしたユニークな絵本が紹介されました。子どもから大人まで楽しめる内容で、食べ物としてのパンの魅力と、絵本ならではの温かみが詰まった作品ばかりです。
まず紹介されたのは、「パンのずかん」。この本には、なんと世界104種類のパンが掲載されていて、それぞれにパンの名前、生まれた国、そして小さな豆知識が添えられています。ページをめくるたびに、新しいパンとの出会いがあり、図鑑のように学べる絵本です。
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フランスのクロワッサンから中東のピタパンまで、幅広いジャンルのパンを収録
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一つ一つのパンに国旗や解説が添えられており、食文化の違いを楽しく学べる
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パン好きの親子が一緒に読んで会話が弾む内容になっています
次に紹介されたのは、「パン パン ジェントルパン」。この本はリズミカルな文章とカラフルなイラストが特徴で、思わず声に出して読みたくなるテンポの良さが魅力です。作者は実際に読み聞かせの様子をネット上に公開しており、その様子も話題になっています。
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鮮やかな色使いとユニークなキャラクターで、子どもたちが飽きずに楽しめる構成
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リズムに乗って読むことで、言葉のリズム感や語感も自然と身につく
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読み聞かせにぴったりのインタラクティブな絵本
続いて紹介されたのは、「うれないやきそばパン」。この作品は、朝ドラ『おちょやん』のオープニングイラストを手がけた作家によるもので、売れ残ってしまったやきそばパンが主人公。パンたちの表情がとても豊かで、読んでいて思わずクスッと笑ってしまうような場面も多くあります。
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主人公のやきそばパンが抱くちょっと切ない気持ちに共感
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パンたちの個性や表情の描写がとても細やかで魅力的
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子どもだけでなく、大人もほろっと心が温かくなる内容
最後は、「おじいちゃんとパン」。この作品は、おじいちゃんと孫が一緒にパンを食べる日々を描いた物語で、ページをめくるごとに孫が成長していき、それに合わせて食べるパンも少しずつ変わっていくという、時間の流れを感じられる絵本です。
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孫の成長とともに、パンの種類が変化する構成が感動的
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一緒に過ごす食卓の時間が、思い出として積み重なっていく描写が印象的
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世代を超えて親子や祖父母と楽しめる温かいストーリー
このように、どの作品もパンという身近な食べ物を通して、ユーモアや感動、学びを届けてくれる絵本ばかりでした。読み聞かせはもちろん、食育やプレゼントにもおすすめのラインナップです。
みんな!グリーンだよ:ハーブの寄せ植え
番組の最後に放送された「みんな!グリーンだよ」では、家庭でも楽しめるハーブの寄せ植えがテーマでした。スタジオには色とりどりのハーブが並び、香りや見た目の美しさを兼ね備えた植物の魅力が紹介されました。特にラベンダーやマリーゴールドといったおなじみの植物が取り上げられ、花を“食べる”文化にも注目が集まりました。
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ラベンダーは見た目の華やかさと香りで人気
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マリーゴールドは土の中の害虫を避ける効果もあり、家庭菜園にもおすすめ
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ナスタチウム、カレープラント、モナルダ、フェンネルなども紹介され、寄せ植えのバリエーションが広がる内容でした
また、**エディブルフラワー(食べられる花)**としての活用例も紹介され、イギリスでは花を食べる習慣があることにも触れられました。ビタミンやミネラルを自然な形で摂取できることから、健康面でも注目されています。
寄せ植えを美しく仕上げるコツとしては、植物の高さに差をつけること、上から見て三角形になるよう配置することがポイントとされました。
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高い植物と低い植物を組み合わせて立体感のあるデザインに
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植木鉢の縁とポットの縁の高さをきれいに揃えると仕上がりが美しくなる
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若い葉を収穫するためには、葉を半分にカットするのが効果的
まとめ
今回の『あさイチ』は、MISIAさんの音楽活動から社会貢献、プライベートな日常、そして植物のある暮らしまで、さまざまな角度から心に響く話題を届けてくれました。深みと優しさに満ちた一時間半の放送は、多くの視聴者にとって、心を動かす時間となったことでしょう。
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