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NHK【ドキュメント72時間】函館限定“ラッキーピエロ”の奇跡 地域を救うご当地バーガーと幸せの72時間|2025年10月17日

ドキュメント72時間
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函館でかぶりつく幸せ――ラッキーピエロが映す町の笑顔

北海道函館といえば夜景や教会群、異国情緒あふれる観光地として知られていますが、地元の人にとってもうひとつの“名物”が、ハンバーガーショップ『ラッキーピエロ』です。観光客にも大人気のこの店を、NHKの『ドキュメント72時間』(2025年10月17日放送)が4日間にわたって密着取材しました。取材は9月24日から27日まで行われ、日常と人の物語が静かに交差する“幸せの時間”が記録されています。

地元に根を張る“函館限定バーガー”の哲学

結論から言えば、ラッキーピエロは単なる人気店ではなく、“地域文化そのもの”です。
創業は1987年。函館市昭和に1号店を開き、現在は道南エリアに17店舗を展開しています。それでも本州や全国への出店は行わず、「函館限定」を守り続けてきました。
創業者の王一郎さんは、中国料理店での修行を経て、「函館の人が誇れる味を作りたい」との思いからこの店を立ち上げました。店名の“ピエロ”には、「食べる人を笑顔にしたい」という願いが込められています。
人気ナンバーワンの『チャイニーズチキンバーガー』は、函館産の鶏肉を使い、注文を受けてから一つずつ揚げて仕上げる。甘辛いタレとマヨネーズが絶妙にからみ、口いっぱいに広がるボリュームと香り。
この「できたて」「手づくり」「地元産」にこだわる姿勢が、ラッキーピエロの真髄です。冷凍食材を一切使わず、全店舗で調理。地産地消の信念が、地域経済の循環にもつながっています。

函館の魅力度ナンバーワン、その裏にある静かな課題

函館は、観光都市としての知名度が高く、夜景・港町・異国文化の香りで“日本のロマン都市”と呼ばれます。
一方で、地域社会が抱える課題も見逃せません。人口減少若者流出高い失業率——数字の上では厳しい現実が並びます。観光客が増えても、それが必ずしも地元の安定的な雇用や所得に直結しない現実があるのです。
そうした中で、ラッキーピエロは「地元で働ける場所」「地元で笑顔をつくる場所」としての役割を果たしています。
調理から接客までを地域採用でまかない、店舗装飾や清掃まで地元業者が携わる。まさに“函館で完結するビジネスモデル”。それが地域経済の支えとなり、同時に町の誇りを守っています。

1日目 旅人も家族も笑顔になる場所

取材初日、9月24日13時。『ラッキーピエロ』函館の店内は、まるでファミレスのような温かい雰囲気に包まれていました。壁には写真がずらりと飾られ、長年通う常連客たちの思い出が刻まれています。
この日訪れたのは、家族連れ、自転車で旅する大学生、全国を回るミュージシャン、タンカーの乗務員、デート帰りのカップル、キックボクサーの男性など、さまざまな人生を背負った人たち。夜が更けても人の流れは絶えず、深夜には仕事帰りのカップルがほっと一息つきにやってきました。閉店は午前1時。照明が落ちるまで、店には笑い声とハンバーガーの香りが漂っていました。

2日目 親子と友人たち、そして海の町の人々

9月25日、朝10時に開店。静かな港町にハンバーガーを焼く音が響き始めます。最初にやってきたのは母娘の2人組。テーブルを挟んで笑顔を交わす姿に、店の温かさが映し出されます。続いてやってきたのは小学校からの幼なじみという女性2人。昔話をしながら「変わらない味」を懐かしんでいました。
午後には、水産加工工場で働く男性、買い物帰りの71歳の夫婦も来店。夜になると、青森の大学に通う男子学生がフェリーに乗る前に立ち寄りました。「これを食べると、また頑張ろうって思えるんです」と語る姿が印象的でした。ハンバーガー1つが、人の背中をそっと押す──そんな瞬間が続きます。

3日目 夜勤明けのカップルと65歳の常連

取材3日目、9月26日。昼過ぎにやってきたのは運送会社に勤めるカップル。夜勤明けの疲れを癒やすように『チャイニーズチキンバーガー』をほおばりながら、笑顔を見せていました。函館の人々にとってこの味は、がんばる毎日を支えるエネルギー源のようです。
また、65歳の男性も来店。工場勤務を終えた後、いつもの席に腰掛けるのが日課だと話します。店員との何気ないやり取りに、日常の温もりがにじみ出ていました。

4日目 仲間との再会、そして家族の時間

最終日の9月27日、店を訪れたのは、6時間かけて後輩をもてなしに来た野球部OBたち。昔話に花を咲かせながら、テーブルを囲んで大笑い。『ラッキーピエロ』は、時間を超えて人をつなぐ“再会の場所”でもありました。
この日も多くの家族連れが来店し、子どもたちはポテトを手に無邪気な笑顔を見せます。親たちはその姿を見て微笑み合い、店内は穏やかな空気で満たされました。

ハンバーガーに込められた“幸せ”の意味

『ドキュメント72時間』が映したのは、単なる人気店ではありません。そこには、人生の一場面を共有する人々の姿があります。旅の途中に立ち寄る人、日々の疲れを癒す人、家族との時間を楽しむ人。『ラッキーピエロ』のハンバーガーは、誰にとっても“帰る場所”のような安心感を与えてくれます。
函館の夜に灯るその店の光は、ハンバーガーの香ばしさとともに、人の心を温める“幸せの灯り”でもあるのです。

まとめ

この記事のポイントは以下の3つです。
・『ラッキーピエロ』は、地元の人と旅人をつなぐ“心のよりどころ”である。
・取材4日間に訪れた人々の背景が、多様で温かい人生模様を映し出した。
・ハンバーガーがもたらすのは“味”だけでなく、“人のつながり”という幸せ。

函館を訪れるなら、ぜひ『ラッキーピエロ』でひと休みしてみてください。きっとあなたにも、あの店でしか味わえない“幸せの時間”が訪れるはずです。

出典:NHK『ドキュメント72時間 選 函館 ハンバーガーと幸せと』(2025年10月17日放送)


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