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NHK【チコちゃんに叱られる!】明るい場所から暗闇へ―目が見えなくなる瞬間のメカニズムと科学の物語|2025年10月17日★

チコちゃんに叱られる!

暗闇に入ると何も見えない?チコちゃんが教える“目のふしぎ”

突然、明るい場所から暗い部屋に入ると、まるで世界が消えたかのように何も見えなくなる――そんな経験、誰もが一度はあるはずです。10月17日放送の『チコちゃんに叱られる!』では、この“暗闇で見えなくなる”現象の正体を、ユーモラスかつ科学的に掘り下げました。
人間の体の中で起きている神秘的な変化を、あの怪談の名手がドラマ仕立てで熱演!まるでホラーとサイエンスが融合したような、独特の世界観で描かれる映像も話題になりそうです。

光と闇のはざまで働く、目のすごい仕組み

この現象のカギを握るのは、目の奥にある網膜(もうまく)です。網膜は、光をキャッチして脳に伝える“センサー”のような働きをしています。たとえるなら、カメラのフィルムやイメージセンサーのようなもので、ここで受け取った情報が視神経を通じて脳に送られ、私たちは「見る」という体験をしているのです。
網膜の中には「視細胞」と呼ばれる光を感知する細胞がびっしりと並んでいます。その数はおよそ1億本以上。これらが繊細に働くことで、明るい場所でも暗い場所でも、私たちは世界の輪郭を感じ取ることができます。

錐体細胞と桿体細胞、ふたつの“視覚のヒーロー”

視細胞には、主に錐体細胞(すいたいさいぼう)桿体細胞(かんたいさいぼう)という2つのタイプがあります。
錐体細胞は“昼間担当”。明るい光のもとで活動し、赤・緑・青の3色を識別して色鮮やかな世界を見せてくれます。反対に桿体細胞は“夜担当”。暗い場所でもわずかな光を拾って、形や動きを感じ取る役割を担っています。
ところがこの2つ、同時には活躍できません。明るい環境では錐体細胞が活発に動き、桿体細胞はお休み状態。暗い場所ではその逆が起こります。つまり、明るいところから暗い場所へ急に移動すると、視覚の担当が切り替わる“交代の時間”が必要なのです。

突然暗くなると「見えない」わけ

この「切り替え時間」こそが、目の前が真っ暗に感じる原因。医学的には『暗順応(あんじゅんのう)』と呼ばれる現象で、目が暗闇に慣れるまでの時間を指します。
明るい場所では、網膜の光センサーであるロドプシンという物質が分解されて働きを弱めています。ところが暗くなると、ロドプシンを再び合成し、光に対して敏感な状態へ戻さなければなりません。この再生には時間がかかり、最初の数十秒〜数分はほとんど何も見えないのです。
映画館に入った瞬間、最初は真っ暗で何も見えなかったのに、数分後には座席や人の姿が見えてくる――あれがまさに“暗順応”です。完全に慣れるには30分ほどかかるといわれています。

“瞳孔”の開閉もポイント

さらに重要なのが、**瞳孔(どうこう)**の動きです。瞳孔は光の量を調整する“レンズの絞り”のような存在。明るい場所では小さくなり(縮瞳)、網膜に届く光の量を制限しています。暗い場所では瞳孔が大きく開き(散瞳)、少しでも多くの光を取り込もうとします。
この反応は自律神経によってコントロールされており、急激な変化には少し時間がかかります。つまり、暗闇で一瞬見えなくなるのは、瞳孔と視細胞の両方が“頑張って調整している最中”なのです。

科学×怪談!“見えない恐怖”を演出で表現

今回の放送では、この生理現象を“怪談風の再現ドラマ”で描くというユニークな試みが登場します。暗闇の中で何かが見えるような、でも確かめられない――そんな人間の恐怖心を利用して、目の仕組みを感覚的に理解させる構成です。
声を担当する木村祐一さんのナレーションが、ゾクッとする雰囲気を生み出しつつも、最後には「なるほど!」と納得できる展開に。子どもから大人まで、科学を“体で感じる”ような演出になっています。

さらに!相撲の“化粧まわし”と紙のふしぎも

この回では、他にも「相撲の化粧まわしとは何か」「紙がぬれて乾くとゴワゴワするのはなぜ?」という2つの身近な疑問も特集。
力士の化粧まわしの豪華なデザインや意味、そして紙の繊維構造に関する科学的な解説まで、文化と理科が一体となった構成になっています。まさに“知識のエンタメ番組”としての真骨頂です。

まとめ

・目が暗闇で見えなくなるのは、視細胞が切り替わる『暗順応』が起こっているため。
・桿体細胞が光への感度を取り戻すまでに数分かかり、その間は“真っ暗”に感じる。
・瞳孔の調節やロドプシンの再生など、目の中では精密な調整が行われている。
・番組ではこの現象を“怪談風”の演出で体感的に紹介。科学の面白さと人間の不思議さが融合した構成。

暗闇に慣れる時間――それは人間の体が、見えない世界に適応しようとする“小さな進化の時間”でもあります。私たちは普段意識しないけれど、実は毎日のように、この精密な生理現象を繰り返して生きているのです。放送後には、チコちゃん流の“なるほど解説”とともに、さらに詳しいエピソードを追記予定です。

【放送情報】
番組名:『チコちゃんに叱られる!』
放送日:2025年10月17日(金)19:57〜20:42
出演:岡村隆史、片桐はいり、花村想太、塚原愛
声:木村祐一
ソース:NHK番組表(https://www.nhk.jp/p/chicochan/)


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