東京湾を走る“発見の旅”へ!京葉線に込められた物語
東京駅から蘇我駅までを結ぶJR京葉線。一見すると通勤や通学に便利な“日常の路線”に見えますが、実はその全長43キロのレールの上には、東京湾岸の発展史と人々の暮らしの変化がぎゅっと詰まっています。
10月12日(日)放送の『首都圏いちオシ!中川家礼二の沿線いちオシ!JR京葉線SP』では、鉄道愛あふれる芸人中川家礼二が、そんな京葉線の魅力を再発見。横山だいすけ、吉木りさ、ふなっしーら沿線ゆかりのゲストたちとともに、懐かしさと新しさが同居する“東京湾沿岸の物語”をたどります。
この番組が描くのは、「テーマパーク以外の京葉線」です。華やかなスポットの裏側にある“地元の生活”や“働く人の姿”に光を当てながら、都会の喧騒から少し離れた湾岸エリアに、どんな温かい物語が息づいているのかを見つめ直していきます。
東京湾を駆け抜ける“埋め立て地の記憶”
京葉線の特徴は、路線のほとんどが埋め立て地の上にあること。この埋め立て地は、高度経済成長期に日本の産業を支えた“人工の大地”です。かつては工場や倉庫が立ち並び、物流の中心として発展しましたが、今では住宅地や商業施設が整備され、生活とレジャーの両方を楽しめる街へと変貌しています。
始発駅の東京駅は、地下ホームからスタートする珍しい構造。出発した電車は、越中島駅や潮見駅を経て、やがて新木場駅に到着します。新木場は、木材の町として栄えた場所で、現在でも「木の香りがする駅」として知られています。
その先にある葛西臨海公園駅では、東京湾を一望できる大観覧車や、水族園のガラスドームがシンボル。休日には家族連れやカップルでにぎわうスポットですが、海辺を歩くと潮風が頬をなで、都心からわずか30分で“海の癒し”を感じられる貴重な場所でもあります。
さらに進むと、新浦安駅や舞浜駅といった再開発エリアが登場。大型商業施設やホテルが建ち並び、夜は街全体が柔らかい光に包まれます。こうした街の景観は、まさに“未来を感じる都市デザイン”。人工の土地に“人の営み”が根づいた、その奇跡の過程が、京葉線の車窓から見えるのです。
地元ゲストが語る、京葉線とともに育った思い出
番組では、京葉線沿線で育ったゲストたちが、それぞれの原風景を語ります。
横山だいすけは幕張出身。子どもの頃、幕張本郷から見えた広い空と、海から吹く風が、いまも心に残っているといいます。「この路線に乗ると、あの潮の香りと、部活帰りの夕焼けを思い出す」と語るその表情は、まるで“ふるさとの歌”を口ずさんでいるよう。
一方、吉木りさは浦安の生まれ。浦安といえばテーマパークの街という印象が強いですが、彼女が見てきたのはその裏側にある“地元の日常”。「昔ながらの魚屋さんや八百屋さんが並ぶ通りが、私の中では浦安らしさ」と語り、街の変化とともに“人の温もり”が変わらず残っていることを伝えます。
そして忘れてはならないのが、ふなっしー。船橋市の非公認キャラクターとして知られる彼は、軽快なトークで地元愛を炸裂させます。「京葉線はなっしーの元気の源! 船橋の風を運んでくれる電車なっしー!」。その陽気なコメントに、スタジオは大笑い。だいすけ、吉木りさ、礼二らも笑顔で応え、沿線トークがまるでひとつの家族のような温かい空気に包まれます。
さらに番組では、鉄道ファンの間で人気の“名物車掌”が登場。アナウンスの名人として知られるその車掌と、礼二の“車掌モノマネ”が夢の共演を果たす場面も。鉄道愛がぶつかり合う瞬間に、スタジオは拍手と笑いに包まれます。
京葉線は“観光路線”ではなく、“生活路線”でもある
観光地として知られる舞浜や幕張に目が行きがちですが、番組では“暮らしと鉄道の関係”にもスポットを当てます。
例えば稲毛海岸駅では、朝夕に多くのランナーが海辺を走り、地元の子どもたちが砂浜で凧を上げる姿が映ります。
検見川浜駅近くの公園では、ウィンドサーフィンを楽しむ人々や、犬を連れて散歩する家族の風景が広がります。これらは特別な観光ではなく、“日常の中の幸せ”そのもの。
鉄道は単なる移動手段ではなく、地域のライフラインとして、そこに暮らす人々を支え続けています。中川家礼二が見つめたのは、まさに“走るまちの心臓”としての京葉線の姿なのです。
まとめ:京葉線は“未来へ続くまちの軸”
この記事のポイントは以下の3つです。
・京葉線は東京湾沿いの埋め立て地に築かれた“新しいまち”をつなぐ象徴的な路線
・横山だいすけ、吉木りさ、ふなっしーが“地元の誇り”として語る沿線の魅力
・鉄道が地域と人を結び、東京湾岸の暮らしを支える“希望のレール”として今も走り続けている
海と街が出会う場所には、いつも“再生”と“発展”の物語があります。京葉線は、東京の過去と未来をつなぐタイムラインのような存在。
中川家礼二の視点を通して見るこの路線は、単なる鉄道ではなく、“生きるまちのドキュメンタリー”そのものです。
放送情報:
番組名:首都圏いちオシ!中川家礼二の沿線いちオシ!JR京葉線SP
放送日:2025年10月12日(日)13:05〜13:45
チャンネル:NHK総合
出演:中川家礼二、横山だいすけ、吉木りさ、ふなっしー
ソース:NHK公式サイト(https://www.nhk.jp/p/ts/2P9GQ6LJ8R/episode/te/7ZK7W1NKJP/)
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