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NHK【チコちゃんに叱られる!】コピー機の仕組み・「ウ」にてんてんの由来・リンパの働きとむくみ解消法を詳しく解説|2025年4月4日放送

教養

コピー機・「ウ」にてんてん・リンパの謎を大解明!知られざる事実に迫る45分|2025年4月4日放送回まとめ

2025年4月4日(金)放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合・19:57〜20:42)は、誰もが日常で見かけるけれど意外と知らない「コピー機」「カタカナのヴ」「リンパ」についての素朴な疑問を特集。専門家によるわかりやすい解説と、チコちゃんらしいユーモアで深掘りされた45分でした。出演者は岡村隆史さん、塚原愛アナウンサー、ゲストに杉本哲太さんと石川佳純さん。この記事では、放送の全内容を詳しくご紹介します。

コピー機の仕組みを詳しく紹介

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「コピー機でコピーができるのはなぜ?」という疑問に対して、番組ではその仕組みをわかりやすく解説しました。正解は「光で静電気を操っているから」。この技術のきっかけとなったのが、1930年代に特許関連の仕事をしていたチェスター・F・カールソンという人物です。手書きで同じ文書を何枚も書く手間を減らすため、彼は静電気を利用する方法にたどり着きました。

まず実験として登場したのが、プラスチック板に摩擦で静電気を起こし、その上にインクをつけて印刷する方法です。

  • 静電気の力で粉が吸いつく性質を使って、文字や絵の形を作る

  • その粉を紙に写し取り、熱で溶かして定着させる

この方法は仕組みは単純ですが、実際には時間がかかるという欠点がありました。そこで現在のコピー機に使われているのが「感光体ドラム」です。

感光体ドラムには光を当てると電気を通す性質があります。コピーしたい紙の上を強い光で照らすと、白い部分は光を反射し、黒い文字や図は反射しません。その反射の違いで静電気の残る場所と消える場所が生まれ、そこにトナーがくっつきます。

  • 黒い文字の部分は静電気が残っていてトナーがつきやすい

  • 白い部分にはトナーがつかない

  • そのトナーを紙に転写して熱で固定すると、コピーが完成する

また、虫眼鏡を使って紙に光を当てると文字が浮き上がるというシーンもあり、光の集中によって見えなかったものが見えるようになる仕組みを視覚的に紹介していました。

このコピー機の技術は、「見えない静電気の力」と「光の反射」を利用した非常に高度な工夫が詰まっています。

番組中ではチコちゃんが「美空ひばりを完コピして『川の流れのように』を歌いたい」と話し、コピー機にまつわる夢を語る場面もありました。そして検証コーナーでは、チコちゃんが用意した「おかむらおもしろい」というフレーズが書かれた紙が大量に印刷される実験が行われました。

  • 印刷された紙は束になって次々と排出される

  • 「おかむらおもしろい」という文字がはっきりと何枚にも渡って再現されていた

  • 印刷された紙は、番組の台本の裏紙として再利用していると紹介された

こうした描写から、コピー機はただの便利な機械ではなく、「光と電気と工夫」が合わさってできた発明であることが伝わってきます。普段何気なく使っている機械の中に、こんなにも緻密な仕組みがあることに、あらためて驚かされる内容でした。

「ウ」にてんてんがつくようになった理由

「なんで『ウ』にてんてんをつけるようになったの?」という疑問に対し、番組で紹介された正解は福澤諭吉の思いつきというものでした。解説に登場したのは都倉武之教授。今では当たり前のように見かける「ヴ」というカタカナ表記には、明治時代の言語改革と深い関わりがありました。

もともと日本語には「v」の発音を表す文字がありませんでした。江戸時代末期、当時の日本は西洋との交流をオランダに限っており、福澤諭吉もオランダ語を通して西洋の学問を学んでいました。

1854年、日米和親条約の締結によってアメリカをはじめとする外国人の来日が増えたことで、英語を使う必要性が急激に高まりました。福澤はその状況に対応するため、自ら英語の勉強を始めましたが、当時は英語と日本語を結ぶ教材や辞書はほとんど存在していませんでした。

1860年、福澤は幕府の使節団の一員としてアメリカを訪問。その際に痛感したのが、「B」と「V」という発音の区別を文字でどう表現するかという問題でした。

  • 英語では「B」と「V」はまったく別の音で意味も違う

  • しかし日本語ではどちらも「バ行」としてしか表せず、区別がつかない

この壁にぶつかった福澤が考えたのが、「ウ」に濁点をつけた「」という新しい表記でした。そして、彼の著書『増訂華英通語』の中でこの表記が初めて登場しました。

「ヴ」という文字は、その後徐々に定着し、今では外来語の中で広く使われています。

  • 「バイオリン」を「ヴァイオリン」と書く

  • 「ビーナス」を「ヴィーナス」と書く

  • 「ベスト」を「ヴェスト」と表記する場合もある

スタジオではこの「ヴ」の発音にちなんで、杉本哲太さんが「ヴェスト」の発音に挑戦するシーンが放送されました。さらに、チコちゃんが気に入っている「ヴ」の使い方として「ヴォーっと生きてんじゃねーよ!」という名セリフが改めて紹介され、スタジオが和やかな雰囲気に包まれました。

普段は何気なく目にしている「ヴ」という文字が、言語の壁を越えるために生まれた発明であることが、番組を通して印象深く伝えられました。福澤諭吉の知恵と工夫が、現代の日本語表記にまで影響を与えているという事実には、あらためて驚かされます。

リンパってなんなの?

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3つ目に取り上げられたのは「リンパってなんなの?」という疑問。正解は「体をたたかう下水道」という例えでした。解説に登場したのは下田浩教授。リンパという言葉はよく聞くけれど、その正体について詳しく知る機会は少ないため、非常に興味深い内容でした。

リンパとは、血液の一部からできる透明な液体で、体の中にたまった老廃物やウイルスを集めて処理する役割を果たしています。番組では、血管が「上水道」とするならば、リンパ管は「下水道」にあたると説明されていました。

リンパの流れはとてもゆっくりで、血液のように心臓によって勢いよく流れるわけではありません。そのため、体を動かさなかったり生活習慣が乱れたりするとリンパの流れが滞りやすくなるそうです。流れが悪くなると、リンパ液がリンパ管の外に漏れてしまい、それが「むくみ」の原因になると紹介されました。

むくみの予防や解消には健康的な生活が基本ですが、番組では誰でもすぐにできる簡単な対処法もいくつか紹介されました。

  • エアペダルこぎ:仰向けになって、自転車のペダルをこぐように足をぐるぐると動かす運動。ふくらはぎなど下半身の筋肉を刺激し、リンパの流れを助ける

  • ガムをかむ:口の中の筋肉を使うことで顔まわりのリンパの流れが促される

リンパのゴールは鎖骨のあたりにあるとされており、そこに向かって老廃物が集まっていく仕組みです。これを聞いた塚原アナウンサーは「ずっとそこを押していた」と明かし、スタジオでは思わず笑いが起こっていました。

また、チコちゃんが「すっきり流したいものは?」と聞かれた際には「そうめん」と答え、こちらもスタジオの雰囲気を和ませるひとこととなりました。

最後には、むくみが長く続いたり、ひどくなったりしたときは、自己判断せず病院に相談することが大切だとまとめられました。リンパという一見わかりにくい体の仕組みが、今回の放送で「下水道」という例えによってぐっと身近に感じられる内容でした。日々の生活習慣を少し見直すだけでも、リンパの流れをよくすることができるというヒントが、視聴者にも伝わったはずです。

おわりに

今回の『チコちゃんに叱られる!』は、日常にありふれたけれど知らないことばかりの45分間でした。コピー機、カタカナの「ヴ」、リンパの働き、それぞれに驚きと学びがあり、実生活にも役立つ内容が満載でした。

今後の放送も見逃せません。次回もどんな素朴な疑問が飛び出すのか楽しみです。

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