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NHK【RAMEN JAPAN】久留米ラーメンの原点!白濁スープ誕生と老舗復活の舞台裏|2025年6月7日放送

RAMEN JAPAN

久留米ラーメンの魂を継ぐ男たちの挑戦!白濁スープの伝説と復活までの軌跡

2025年6月7日放送のNHK総合「RAMEN JAPAN」では、九州とんこつラーメン発祥の地・福岡県久留米が取り上げられました。今回の特集では、久留米ラーメンのルーツをたどるだけでなく、その味に人生をかけた職人たちのドラマ、そして一度は閉じた名店の“復活劇”までが描かれました。さらに、地域を超えて全国に久留米ラーメンを広めようとする情熱の取り組みも紹介され、久留米ラーメンが“味の物語”だけではないことがわかる内容となっていました。

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久留米ラーメン会の結成と地域を巻き込んだ広報活動

2009年、久留米のライバル同士だったラーメン店主たちが手を取り合い、「久留米ラーメン会」を発足させました。会の会長に就任した吉野さんは、単なる集まりにとどまらず、久留米の味を全国へ届けるという強い使命感を持って行動します。各地のラーメンイベントへ積極的に参加し、仲間とともにブースを出展。地域一丸となって久留米ラーメンの魅力を発信し始めました。

この取り組みによって、久留米のラーメンは地元の人だけでなく、他県のラーメンファンにも知られるようになり、九州とんこつラーメンの原点としての存在感をさらに強めていきます。こうした活動が、今の「久留米ラーメン=本場の味」というイメージを作り出しているのです。

初代店主・香月浩さんが作った“忘れられない味”

番組では、1952年に久留米で3番目に開業したラーメン店が紹介されました。屋台から始めたこの店の初代店主は香月浩さん。香月さんが生み出したラーメンは、白濁した豚骨スープ地元・有明海産ののり背脂をトッピングするというスタイルで、当時から多くの人を虜にしてきました。

久留米の人々は、この濃厚でまろやかな味に夢中になり、香月さんのラーメンはまさに「地元の味」として長く親しまれていました。そのラーメンに憧れて弟子入りしたのが、のちに自身でもラーメン店を構えることになる一木さんでした。

突然の閉店と動き出した“復活プロジェクト”

修業を経て独立した一木さんは、香月さんの味を受け継いで自身のラーメン屋を開業。しかし、2006年に突然の閉店を迎えます。「自分は商売人ではなかった」と語り、職人気質のまま店をたたんだ一木さん。その日は静かに終わるはずでしたが、ある人物の行動が事態を変えていきます。

それが高松武司さん。閉店当日に訪れた高松さんは、シャッターに貼られた張り紙を見て愕然とします。長年愛した味がもう二度と食べられないと知り、「あの味を復活させたい」という強い思いを一木さんに伝えたのです。

この想いに突き動かされるようにして、一木さんも再びラーメン作りに向き合う決意を固めます。ここからラーメン復活プロジェクトが本格的に動き出しました。

試行錯誤の8か月とスープ完成への道のり

ブランクのある一木さんにとって、かつての味を取り戻すのは容易なことではありませんでした。スープの濃度や火加減、煮込む時間や骨の質まで、細部にわたって何度も調整し直す日々が続きました。何度も失敗を重ね、理想の味に届かない苦悩の中でも、一木さんは決して諦めませんでした。

高松さんの支えや、地域の人々の期待に応えたいという想いが、職人としての火を再び灯したのです。そして8か月の試行錯誤の末、ついに一木さんは「これだ」と思えるスープを完成させました。

宣伝なしの再オープンに行列ができた理由

2009年、復活したラーメン店は一切の告知を行わずに静かに営業を再開しました。それにもかかわらず、開店を聞きつけた客が次々と店に押しかけ、店の前には自然と行列ができていったのです。この現象は、味がどれだけ人の心に残っていたか、どれほど多くの人に愛されていたかを如実に物語っています。

久留米のラーメンは、単なる食事ではなく、人と人をつなぐ“記憶の味”だったのです。

味だけでなく“文化”としての久留米ラーメン

今回の放送を通じて、久留米ラーメンがもつ地域の文化としての価値が浮き彫りになりました。味を守ろうとする職人、支える常連、応援する仲間、それぞれが関わり合いながら、久留米のラーメン文化を今もなお支えています。

また、ラーメン会の活動のように、久留米の味を外へ届けようという動きも続いており、久留米ラーメンは今も進化を止めていません。白濁スープに詰まった情熱と誇りは、これからも多くの人に伝わり続けていくでしょう。

放送の内容と異なる場合があります。

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