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NHK【チコちゃんに叱られる!】なぜ夢は「寝る夢」と「将来の夢」両方を表すのか?世界を変えた言葉の歴史|2025年6月20日

チコちゃんに叱られる!

なぜ夢は同じ言葉?世界的なできごとがカギだった

2025年6月20日(金)にNHKで放送される『チコちゃんに叱られる!』では、「なぜ寝るときに見る夢と将来の夢は同じ“夢”なのか?」という素朴な疑問が取り上げられます。この問いかけの背景には、世界共通の言葉に込められた深い歴史と、人間の想像力にまつわる大きな転換点があると考えられています。番組では、その真相に迫る内容が紹介される予定です。

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もともとの「dream」は音や楽しさを意味する言葉だった

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英語の「dream(ドリーム)」という言葉は、現在では「眠っているときに見る映像」や「人生の目標」といった意味で使われますが、昔の英語ではまったく違う意味を持っていました。古英語の「drēam」は「喜び」や「音楽」など、心地よく楽しい状態を表す言葉でした。このころの「夢」は、眠っているときに見る映像ではなく、気持ちがふわっと高まるような感情を指していたのです。

この意味は、11世紀ごろまでは広く使われていましたが、やがて違う意味の言葉が重なり、現在のような「寝て見る夢」の意味に変化していきました。

北欧から伝わった「寝て見る夢」の概念

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13世紀ごろになると、イングランドに住んでいた人たちは、北欧の言葉から影響を受けるようになります。その中に「draumr(ドラウムル)」という言葉がありました。これはまさに「睡眠中に見る幻想」や「夢」を意味するもので、この言葉が英語の「dream」に強く影響を与えたとされています。こうして、これまで「音楽」や「喜び」を意味していた「dream」は、「寝て見る幻影」としての意味を持ち始めました。

この言葉の変化は、実際に言葉を使う人々の間で自然と起きたと考えられています。昔の人々は、夜に見る不思議な映像を表すためにぴったりの言葉が必要で、それにちょうど「dream」が使いやすかったのです。

幻想・空想としての「夢」の広がり

時代が進み、14世紀ごろになると、「dream」はさらに意味を広げていきます。このころには、現実には起きないような不思議なことや空想の世界を「夢」と呼ぶようになります。人々は物語の中で現実とは違う世界を描いたり、頭の中で思い描く理想の場面を「dream」と表現しました。

たとえば、中世の文学作品の中では、主人公が夢の中で妖精と出会ったり、理想の世界を旅する場面がよく登場します。これにより、「夢」は現実にはないけれど、心の中で想像できる美しいものや理想的な状況を表すようになっていきました。

将来の願いや希望を「夢」と呼ぶようになった理由

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19世紀の終わりから20世紀の初めにかけて、「夢」はさらに発展して「将来の目標」や「人生の希望」という意味でも使われるようになります。この変化には、アメリカという国が大きく関係しています。1931年、アメリカの歴史家ジェームズ・T・アダムズは「The American Dream(アメリカン・ドリーム)」という言葉を使い、誰でも努力すれば幸せな生活を手に入れられるという考えを紹介しました。

この言葉が広まったことで、「dream」は単なる空想や眠りの中の映像ではなく、人生で叶えたい目標や大きな希望を表すようになりました。これが世界中に広まり、日本語や他の言語にも同じような使い方が生まれていったのです。

日本語や他の国でも「夢」は同じ意味で使われる?

今回の放送では、「なぜ同じ言葉で表すのか」という問いに対して、日本語や他の国の言葉も登場するかもしれません。実は日本語の「夢」も、寝ているときに見る夢と、将来の夢の両方に使われます。韓国語の「꿈」、スペイン語の「sueño」も同じです。これは、それぞれの言語が「頭の中で見るイメージ」や「心に浮かんだ願いごと」を同じように感じていたからだと考えられています。

ただし、すべての国で同じではありません。たとえば、フィンランド語では、「uni」は寝て見る夢、「unelma」は希望の夢と、はっきり言葉を分けて使っています。このように、言葉の使い方には文化や考え方の違いが表れています。

世界を変えた「アメリカン・ドリーム」という概念

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「夢」が今のような意味で広まった大きなきっかけは、アメリカという国の成長と理想の広まりにあるとされています。20世紀のアメリカでは、多くの人が移民として新しい生活を目指し、自分の力で幸せをつかむという希望を持っていました。この思いを表す言葉として「American Dream」が使われ、それが世界中に伝わりました。

その結果、「dream」は単なるイメージや空想をこえて、自分の人生をかけて追いかけるもの、叶えたい願いとして広く使われるようになりました。言葉の意味がここまで変化した背景には、人々の生き方や価値観の移り変わりが深く関係しています。

番組で紹介される可能性のあるポイント

放送前の情報から判断すると、今回のチコちゃんの疑問では、

・「dream」の語源と意味の変化
・北欧の言葉が与えた影響
・空想から目標へと変わった背景
・世界的に共有されている「夢」という言葉の不思議さ
・「アメリカン・ドリーム」の誕生とその影響

といった内容が紹介される可能性が高いです。言葉の歴史を通して、人間がどうやって夢を持ち、それを表現してきたのかを楽しく学べる放送になることが期待されます。

放送後、さらに詳しいエピソードや解説が分かり次第、追記してお届けします。

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