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【あさイチ】梅雨の食中毒対策と和歌山の家庭用品が話題!熊野古道やティーソーダも登場|2025年6月19日放送

あさイチ

和歌山の便利グッズ&食中毒対策から熊野古道の宿まで

2025年6月19日放送のNHK「あさイチ」では、日常生活に役立つ情報が盛りだくさんでした。今回は和歌山県を舞台に、家庭用品の街・海南市のアイデアグッズや、梅雨時期に気をつけたい食中毒対策、世界遺産・熊野古道での宿泊体験、そしてレトロな人気ドリンク“ティーソーダ”まで幅広い話題を紹介しました。料理コーナーではブロッコリーのパスタも登場し、生活を楽しくする知恵が詰まった100分間となりました。

食中毒の危険性に注意!2日目のカレーとサラダチキン

梅雨から夏にかけては、細菌が増えやすく、家庭でも食中毒の危険が高まる季節です。番組では特に注意が必要な食品として、「2日目のカレー」と「自家製サラダチキン」が取り上げられました。

まず、2日目のカレーに潜むリスクとして紹介されたのがウエルシュ菌です。この菌は加熱しても死なず、調理後に常温で置いておくと、50℃以下で急速に増殖してしまいます。特にカレーのように大きな鍋で作った料理は冷めにくく、中心温度が高温のまま長時間保たれるため、菌が活動しやすい環境になります。対策としては、調理後は速やかに20℃以下に冷ますことが大切とされ、鍋のまま置かずに浅い容器に移し替えることが推奨されていました。

また、自家製のサラダチキンについても注意が呼びかけられました。見た目は加熱されているように見えても、加熱が不十分だと中心部に細菌が残りやすく、少量でも食中毒につながる可能性があります。番組では、管理栄養士・藤原朋未さんが家庭でも安全に作れるサラダチキンの方法を紹介しました。

鶏むね肉は2センチほどの厚みにカットする
砂糖・塩・酒をしっかり揉み込んで常温で10分置く
ラップをして電子レンジで片面2分半、裏返して2分加熱する

このレシピでは、電子レンジを使うことで手軽に調理できる一方で、中心部まで加熱されているかの確認も重要です。肉の表面が白くなるだけでは不十分で、加熱時間や厚みの管理がポイントになります。

さらに、食材以外にも注意したいのがエコバッグの衛生状態です。生鮮食品を持ち帰る際に使用するエコバッグの中が湿っていたり、肉のドリップが染み出していたりすると、細菌が繁殖しやすくなります。特に梅雨時は温度と湿度が高くなるため、エコバッグのケアが必要です。

使用後は洗ってしっかり乾燥させる
洗えない素材のバッグはアルコール消毒を行い、完全に乾かす
ドリップが漏れないように、肉類は袋に二重に包む

このように、日々のちょっとした工夫で、家庭内での食中毒リスクを減らすことができると紹介されました。特に見た目やにおいでは判断がつかない場合も多いため、安全な加熱と適切な保存を意識することが大切です。

和歌山にある“家庭用品の街”の魅力

和歌山県海南市は、全国でも有数の家庭用品の産地として知られています。番組では、海南市に約80社もの家庭用品メーカーが集まり、地元の生活を支えていることが紹介されました。特に注目されたのが、毎年恒例の「家庭用品まつり」です。イベントには2日間で約3万5000人が来場し、各社が提供するアイデアグッズの特売が目玉となっています。

会場では、45リットルの袋にスポンジを詰め放題で500円という驚きの価格設定も紹介され、多くの人がまとめ買いしていく様子が伝えられました。また、訪れた女性が便座カバーを購入し、それをリメイクして靴下やアームカバーとして使っているという使い方も紹介され、商品を工夫して使いこなすアイデアにも注目が集まりました。

番組では海南市で生まれた画期的な商品として、貼るだけで使える便座シートや、昭和35年に同地で誕生した貼り合わせスポンジたわしなど、長年愛されている商品が取り上げられました。現在も進化を続ける商品群として、年間100点近くの新商品を開発するメーカーも登場し、社内での開発風景やプレゼンの様子も紹介されました。

中でも話題となったのが、鍋の底まですくえる独特な形のおたまや、水切り台や焼き魚を返す専用器具洗顔ネットなど、使い勝手と発想力が詰まった商品群です。スタジオではこれらのアイテムが実際に使用され、干した靴下を一気に外せるハンガーなど、使った瞬間に歓声や拍手が起きる場面も見られました。

こがけんさんも、板前経験を活かして新商品のアイデアを提案。番組では実際に彼が社長に向けてプレゼンを行う様子も紹介されましたが、1つはすでに商品化済み、もう1つは採用されなかったという結果に。海南市のメーカーでは、提案されたアイデアの採用率は約1割という厳しさも映し出され、良いアイデアを形にする難しさと、ものづくりへの真剣な姿勢が伝えられました。

海南市は、伝統と革新が共存する“家庭用品の街”として、日々の暮らしを支える便利なアイテムを次々と生み出しています。アイデアに満ちたこの地域の取り組みは、全国の家庭に小さな驚きと快適さを届け続けています。

世界遺産・熊野古道の宿泊事情と観光の魅力

熊野古道は、和歌山県にある熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)へと通じる歴史ある巡礼の道で、ユネスコ世界遺産にも登録されています。番組では、その中でも熊野那智大社と那智山青岸渡寺が、米国タイム誌にて「世界で最も素晴らしい場所」の一つに選ばれたという話題が紹介され、世界的にも注目される観光地であることが伝えられました。

この熊野古道では、宿泊施設の不足が課題となっており、地域ではその解決に向けた新しい取り組みが始まっています。たとえば、宿泊者対応をカンボジアから中継で行うコンテナ型ゲストハウスが登場。現地のスタッフが常駐していなくても、オンラインでチェックイン・アウトの案内が可能となり、外国人観光客からも高い評価を得ています。また、そのゲストハウスは自然豊かな立地にあり、夜にはホタルが見えるスポットとしても人気を集めています。

こうした宿泊施設の運営を支えているのが、地元の喫茶店を営む浦タエ子さんです。浦さんは自らの店の営業を終えた後、提携する10軒の宿泊施設向けにお弁当を作って提供しています。多い日には1人で最大60食分のお弁当を用意することもあるとのことで、地元の観光支援に欠かせない存在として紹介されました。訪れる人の食事を通じて、地域の温かさと手作りの味を伝えています。

また、熊野古道を訪れる外国人観光客に人気のおにぎりランキングも紹介されました。

1位:うめ
2位:さけ
3位:ツナマヨ/おかかうめ

和歌山県は梅の生産量が全国一であることも影響しており、酸っぱさを体験してみたいと選ばれる傾向があるそうです。観光前から調べて来日する人も多く、現地の味を求める姿勢が見られました。

また、スタジオでは綾瀬はるかさんの好きなおにぎりベスト3も発表され、1位に「うめ」と「昆布」が並び、3位に「明太マヨ」がランクイン。日本人にも親しまれている味と、訪日客に好まれる味が重なっていることも印象的でした。

熊野古道は、単なる観光地としてだけではなく、地域の人と文化の温かみを感じられる体験型の旅先として、多くの人々を惹きつけています。自然、歴史、地元の食、そして人とのふれあい。こうした要素が融合することで、忘れられない思い出となる旅が実現する場所です。

和歌山・田辺市のレトロな街並みとティーソーダ

和歌山県田辺市には、昭和の風情を色濃く残す街並みが今も息づいています。狭い路地に赤茶色のタイル張りの建物や、すりガラスの扉、ステンドグラスの窓が並ぶ町並みは、まるで時間が止まったような空間。その中で注目されたのが、「ティーソーダ」という飲み物です。

このティーソーダは、見た目こそアイスティーに似ていますが、濃縮された紅茶と砂糖、そしてレモンの酸味を加えた独自のレシピで作られています。炭酸水で割られていて、のどごしが爽やかで甘みと酸味が絶妙に混ざり合う味わいは、昭和30年代から関西地方の喫茶店を中心に親しまれてきたものです。番組では、このティーソーダが今でも地元の喫茶店で日常的に飲まれている様子が映し出され、その文化が続いていることに驚きの声が寄せられていました。

喫茶店の店内も、昭和の内装がそのまま残っているのが特徴です。黒電話やレトロな照明、木の椅子やソファなど、懐かしさを感じさせるアイテムが随所に散りばめられており、レトロな雰囲気が観光資源としても活かされています。店を訪れた人が、ティーソーダと共にその空気感を楽しむ様子が印象的でした。

さらに、田辺市には梅酒専門店も登場し、新たな魅力として紹介されました。店内には144種類もの梅酒が揃い、味わいの違いを比べられる「刺激比べセット」も用意されています。甘口から辛口、スパイスを加えたものや果実と合わせたものまでバリエーションが豊富で、訪れる人々にとって選ぶ楽しみも味わう喜びも兼ね備えた場所となっています。

また、街全体で取り組まれているのがレトロを楽しむ観光イベントです。昭和風のワンピースをレンタルして、街中を歩く「街歩き体験」が人気となっており、訪れた人が“昭和の住人”になったかのような非日常の時間を体験できると好評です。レトロファッションに身を包み、ティーソーダを片手に街を歩く様子は、写真映えするだけでなく、その場にいる時間そのものが記憶に残る旅の一コマとなります。

和歌山・田辺市は、昭和文化を大切に守りながら、観光資源として活かす努力を続けています。ティーソーダや梅酒を味わい、街並みを歩くそのひとときが、今の時代にはかえって新鮮で、心を癒す時間となっていることが番組を通して伝わりました。

戦時中の女性たちを描いた「国防婦人会」特集

番組では、連続テレビ小説「あんぱん」に登場する「国防婦人会」に焦点を当てた特集VTRが放送されました。戦時中の日本で、夫や息子を戦地に送り出した女性たちの心情や行動の背景が、当時の資料映像と証言を交えて紹介されました。

国防婦人会は、昭和初期から太平洋戦争の時代にかけて全国的に広がった女性組織で、地域の婦人たちが一丸となって「国のために」活動することを目的に組織された団体です。会員数は最盛期で1000万人を超え、軍人の家族や地域の女性が多数参加していました。

番組では、ある女性の証言を通じて、出征の日に母が敬礼する息子を前に頭を上げることができなかったエピソードが紹介されました。表面上は喜びの中で送り出すことが求められていたものの、内心では悲しみや不安に満ちていたことが語られました。

また、戦地に送る息子のいない女性には、「何もしていない」ように見なされる空気感が存在し、周囲の視線が厳しかったという証言も紹介されました。実際に、息子がいない女性に対して厳しい言葉をかける婦人会の様子が資料から明らかになり、女性同士の間でも複雑な立場や心の葛藤があったことが浮き彫りになりました。

他にも、戦況が進むにつれ、国防婦人会の活動は子どもたちにも及び、10代の少年を志願兵として導く役割を担うこともあったと伝えられました。志願の促進や、満州移住や結婚相手の世話といった、国策に深く関与した活動の実態も描かれました。

戦争末期には、多くの家庭で戦死した家族の棺を受け取る場面も日常となり、感情を表に出すことすら難しい風潮があったことが伝えられました。「涙を見せる女は情けない」とされ、悲しみを表現することが許されなかった時代の価値観が、証言者の言葉から静かに伝わってきました。

番組では、こうした戦時下の女性たちの実情や胸の内を、過去の資料とともに丁寧に紹介しながら、戦争の裏側にあった家庭や地域の苦悩と葛藤を浮かび上がらせました。そして現在も残る記憶を次世代に伝えるために、視聴者から「国防婦人会」にまつわるエピソードを募集していることも案内されました。

歴史に記録されにくい女性たちの体験を取り上げた今回の特集は、戦争を身近な記憶として考えるきっかけを与える内容となっていました。

「いまオシ!LIVE」新潟・五泉市のレディースニットに注目

新潟県五泉市からは、日本一のレディースニット生産地として、通気性抜群の製品が紹介されました。職人の手仕事が光るミシン作業や仕上げ工程が丁寧に映され、裏の捨て糸を整える職人技も印象的でした。

料理コーナー「みんな!ゴハンだよ」ブロッコリーのパスタ

藤野賢治シェフが紹介したのは、旬のブロッコリーを使ったパスタ。ブロッコリーは茎と小房を茹でてフードプロセッサーにかけ、にんにく・赤とうがらし・ベーコンと炒めてパスタと絡めるレシピです。仕上げに粉チーズと黒こしょうをふり、こがけんさんは「しっとりしててとても美味しい」と感想を述べていました。

藤野賢治の“新食感”ブロッコリーのパスタ!茎もまるごと活用|2025年6月19日

まとめ

今回の「あさイチ」は、暮らしに役立つ情報と心を動かす物語が共に詰まった内容となりました。次回放送にも期待が高まります。

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