大河ドラマ「べらぼう」渡辺謙・宮沢氷魚が静岡・牧之原に“お国入り”!現地トークイベントの見どころまとめ
牧之原市での特別イベントと出演者の思い
2025年8月13日、静岡県牧之原市相良センターい~らで、大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」に出演する渡辺謙さんと宮沢氷魚さん、そして藤並プロデューサーによる特別トークイベントが行われました。牧之原市は、江戸時代に田沼意次が治めた相良藩の地として知られ、今回のイベントはまさに“お国入り”のような雰囲気に包まれました。登壇者は撮影の裏話や役作りの苦労、そして歴史的背景について熱く語り、ファンにとって貴重な時間となりました。
役作りと渡辺謙からのアドバイス
宮沢さんは渡辺さんから「呼吸の使い方」をアドバイスされ、自分のペースで演じられるようになったと話しました。時代劇は独特の文言や所作、音圧などテクニカルな要素が多く、特にフィジカル面は本人が気づきにくい点もあるとのこと。渡辺さんは宮沢さんの演技について「変わったというより、変わらざるを得なかった」と語り、役柄への真剣な向き合い方がうかがえました。
家系図を池に投げる撮影秘話
印象的なエピソードとして紹介されたのが、家系図を池に投げ入れるシーン。監督の深川貴志さんによると、本来は届かない距離なので投げる動作だけ撮影し、あとは浮かぶ家系図を別撮りする予定だったそうです。しかし渡辺さんは「面白くない」と感じ、一発で狙った場所に投げ入れ成功。現場からは驚きと歓声が上がったといいます。これまで数多くの大河に出演してきた渡辺さんでも、撮影初期は不安があったことも明かされました。
歴史研究で見直される田沼意次像
イベントでは田沼意次の人物像についても語られました。かつては「わいろ政治家」として悪名が先行していましたが、近年の研究でその評価は見直されています。今年2月、牧之原市の旧家から意次の人柄を示す1780年の覚え書きが発見されました。そこには「規制が必要な場面でも放っておいて構わない」といった寛容な指示が記され、晩年の遺訓には「身分の低い者を丁寧に扱うべし」との教えが残されていました。
共演者・原田泰造さんとの現場エピソード
田沼親子を支える家臣・三浦庄司を演じる原田泰造さんの存在も話題に。緊張感のある撮影が続く中、原田さんがいると現場が和むとのこと。宮沢さんとは生い立ちや人生の話で盛り上がったそうです。また、第15回「死を呼ぶ手袋」の中で渡辺さんが語った台詞「お金は頼りになるかもしれないが、本当に困ったときに頼りになるのは刀と米」は、自身にとっても深く響いたと明かし、経済と生活の本質を問い直す内容だったと語りました。
中盤戦の見どころと今後の展開
今後は田沼親子と蔦重が交流を持ち、蔦重の力を借りて作戦を立て、行動を起こす展開が描かれます。中盤戦に向けて、政治と人情が絡み合う濃密なストーリーが期待されます。
平田寺訪問と牧之原市とのつながり
イベント当日、渡辺さんと宮沢さんは牧之原市にある平田寺を訪問しました。ここは田沼意次が父の供養を託した由緒ある寺で、地元との深い縁を感じさせる場所です。牧之原市に縁のある田沼親子の物語は、ドラマをより身近に感じさせ、地域の歴史への関心も高めています。
まとめ
今回のトークイベントは、大河ドラマ「べらぼう」の魅力と、田沼意次という歴史人物の新たな一面を知る貴重な機会でした。渡辺謙さんと宮沢氷魚さんの真剣な役作り、現場での絆、そして歴史への敬意が随所に感じられ、ファンはもちろん歴史好きにも心に残る内容となりました。牧之原市と物語の深い結びつきは、今後のドラマの見方をさらに豊かにしてくれるでしょう。
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