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NHK【ドキュメント72時間 長崎 8月のバスターミナルで】1日5000人が行き交う交差点に映る旅立ち・帰省・祈りの物語 2025年9月12日放送

ドキュメント72時間

長崎 8月のバスターミナルで

NHKの人気シリーズ「ドキュメント72時間」。カメラは毎回、私たちの暮らしのなかにある“日常のドラマ”を静かに追いかけます。今回の舞台は長崎駅前のバスターミナル。夏の帰省や観光で特ににぎわう8月、この場所には1日およそ5000人もの人が集まり、さまざまな人生の物語が交錯しています。この記事では、放送前にわかっている情報を整理し、旅立つ人・帰ってくる人・ハプニング・特別な日といったテーマごとに紹介します。放送後には番組で描かれたエピソードを追記し、より深い内容に更新していきます。

長崎駅前のバスターミナルとは

長崎駅前にある長崎県営バスターミナルは、地元の人からは「交通会館」とも呼ばれる赤茶色のビルの1階に位置しています。正面にはJR長崎駅のロータリーがあり、歩道橋で駅と直結。アクセスが非常に便利で、観光客も地元の人も頻繁に利用する場所です。

このターミナルからは、福岡へ向かう「九州号」、北九州へ向かう「出島号」、熊本へ向かう「りんどう号」といった九州内各地を結ぶ高速バスが発着しています。さらに、長崎空港行きのリムジンバスや、佐世保、ハウステンボス、雲仙など県内主要地に向かうバスも多数運行されており、まさに交通の要です。

館内には待合ベンチやコインロッカー、売店、自動券売機などが揃い、2階には長崎県物産館があり観光客はお土産選びも楽しめます。1階には乗車用のバースが5つ、降車専用のバースが1つあり、効率的にバスが出入りできる構造になっています。

現在は老朽化に伴い、再開発計画が進行中。商業施設や宿泊施設を組み合わせた複合ビルへと建て替える構想があり、完成は2029〜2030年頃を目指しています。今後は交通拠点としてだけでなく、観光やビジネスの拠点としてさらに進化する予定です。

8月8日(金) 旅の始まりと帰省客

撮影が始まったのは8月8日。ターミナルの券売機や待合スペースは、多くの人でにぎわっていました。
最初に話を聞いたのは横浜から旅行に来た49歳の会社員男性。男性はバスを乗り継ぎながら九州各地をめぐっている途中で、気ままな旅を楽しんでいる様子でした。

この日には、実家へ帰省する若い男女や、落ち着いた雰囲気の72歳の会社役員の男性の姿も。さらに、夢を追いかける看護学校1年生や、遠洋での仕事を終えて帰ってきた捕鯨船の乗組員の男性も取材されました。
人々の行き交いから、「夏の長崎」に集まるさまざまな事情が浮かび上がります。

8月9日(土) 特別な日、原爆投下から80年

翌9日は朝5時半から運行がスタート。大きな荷物を抱えた女性は、タイに向かう予定だったものの、予約したバスに乗り遅れてしまったと語りました。忙しさの中に生まれるハプニングも、旅にはつきものです。

また、旅行に訪れていた双子の会社員女性も登場。二人で楽しそうに会話する姿は、バスターミナルを明るくしていました。
この日は原爆投下から80年という節目でもあり、特別な思いを抱いて訪れる人々もいました。長崎にとっての「8月9日」は、ただの移動の日ではなく、祈りを込めた一日なのです。

夜10時半過ぎ、最終のバスが出た後、ターミナル前に座り込む男性の姿がありました。彼は今日中に帰らなければならない会社員でしたが、電車とバスに乗り遅れてしまい、途方に暮れていました。日常にある「移動の失敗」さえも、人生の一部として切り取られています。

8月10日(日) 忘れ物と推し活

10日には、バスターミナルで大きなぬいぐるみを抱える女性に出会いました。ぬいぐるみは友人の忘れ物で、友人は取りに戻っているとのこと。二人はこれから推しの路上ライブを見に行く予定で、期待に胸をふくらませていました。

また、実家の弟の具合が悪いため毎月通っている80歳の女性や、大きな荷物を抱えた若い男性2人組の姿もありました。荷物の大きさや表情から、それぞれの事情や人生の一端が垣間見えます。

8月11日(月) 大雨と混雑

最終日の11日は、大雨による鉄道の運休が重なり、バスターミナルは大混雑。混乱の中でも、里帰りしていた家族に話を聞くことができました。
交通網が乱れるときほど、このターミナルの存在の大きさが際立ちます。人々はここから再び動き出そうとし、混雑の中でも必死に帰路や次の目的地を探していました。

エンディング

「ドキュメント72時間 長崎 8月のバスターミナルで」では、旅立ちと帰省、ハプニングと祈り、そして再会や別れといった人間模様が4日間にわたって映し出されました。
長崎駅前のバスターミナルは単なる交通拠点ではなく、人生の節目が交差する場所であることが鮮やかに伝わってきます。


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