記事内には、広告が含まれています。

NHK【ドキュメント72時間】北海道・礼文島 最果てのユースホステルで|桃岩荘ユースホステルと愛とロマンの3日間|2025年8月10日放送

ドキュメント72時間

「北海道・礼文島 最果てのユースホステルで」放送前情報と見どころ

北海道の最北にある礼文島。その島に、全国的にも珍しい“少し変わった”ユースホステルがあります。今回の「ドキュメント72時間」は、この宿に3日間カメラを据えて、人々がここに集まる理由を見つめます。港での派手なお出迎え、全員での歌や踊り、そして宿泊者同士の交流。この宿を知っている人も、初めて耳にする人も、この記事を読めば舞台の背景や特徴がわかります。

番組概要と放送情報

放送日:2025年8月10日(日)
放送時間:00:40〜01:10(30分)
チャンネル:NHK総合(東京)
番組名:ドキュメント72時間「北海道・礼文島 最果てのユースホステルで」
舞台:桃岩荘ユースホステル

放送日 番組名 放送時間 チャンネル
2025年8月10日 北海道・礼文島 最果てのユースホステルで 00:40〜01:10 NHK総合

桃岩荘ユースホステルの基本情報

  • 住所:〒097-1201 北海道礼文郡礼文町香深大字元地

  • 電話番号:0163-86-1421(FAX:0163-86-1420)

  • 営業期間:毎年6月1日〜9月30日(10月〜翌5月は休館)

  • アクセス:稚内からハートランドフェリーで約2時間〜2時間30分、香深港から徒歩約60分または送迎車で約15分(予約時に送迎依頼可)

建物と歴史

この宿は1870年代築の鰊番屋を改装して1967年に創業。現在は創業者の息子である柳谷秀一氏が運営しています。全国的に減少傾向にあるユースホステルの中でも、強烈な個性と伝統を守り続けています。

宿のユニークな文化

桃岩荘では到着時から独特です。港での旗振りや楽器を使った派手なお出迎え、送迎車内で行われる「羞恥心を捨てる儀式」、そして日本標準時より30分進めた「桃岩時間」。夜には歌と踊りのミーティングが行われ、宿泊者が一体となって盛り上がります。朝はラジオ体操、日中は掃除大会も恒例。さらに禁酒・禁煙のルールも徹底されています。

宿泊スタイルと料金

桃岩荘は完全素泊まりスタイルです。朝食や夕食の提供はありませんが、喫茶店「ベン&ジョー」、名物の「圧縮弁当」、売店「ぶたなすび」で軽食やオリジナルグッズが購入できます。

  • 料金(税込)

    • YH会員:大人 3,850円/子ども(4歳〜小学生) 2,750円

    • 一般:大人 4,510円/子ども 3,300円

北海道・礼文島 最果てのユースホステルで

最果ての島にある賑やかな宿

北海道の北端・礼文島にある桃岩荘ユースホステルは、全国でも珍しい賑やかな雰囲気の宿です。屋根に上ったり歌ったり、楽器を鳴らしてお客さんを出迎えるド派手な歓迎が名物で、毎年多くの旅人が訪れます。7月30日、撮影初日。到着した千葉からの男性客は初めての訪問で、個室のない相部屋や二段ベッドがずらりと並ぶ光景に驚きます。隣にいた静岡からの常連男性は、20年以上通い続け、両親がここで出会って結婚、自分は「礼文」という名を授かったという宿と深い縁を持つ人でした。午後には「作戦司令」が発動され、スタッフと宿泊客が入り口前に集まり、到着客を楽器や歌で盛大に迎えました。この文化はユースホステル全体の伝統から発展したもので、56年前に漁師の休憩所を改装してできたこの宿の象徴です。夕方、食事は各自持ち込み制で、食堂ではインスタント食品を囲む姿が見られました。夜の「ミーティング」では歌や地域紹介で親睦を深め、1970年代には全国に580軒以上あったユースホステルの歴史にも触れました。34年ぶりに訪れた女性客は、若い頃の一人旅の思い出を胸に再びこの場に戻ってきていました。

トレッキングと出会いの朝

7月31日、2日目の朝5時、食堂には約25kmのトレッキングに向かう客たちが朝食を取っていました。8時前には恒例の掃除大会が始まり、スタッフは「ヘルパー」と呼ばれ、ほとんどが元宿泊客です。中には「バーニングさん」と呼ばれる年配の男性ヘルパーもいて、54年前に浪人中の一人旅でこの宿に泊まった経験が人生観を変えたといいます。午後にはトレッキングを終えた客たちが盛大に出迎えられ、初日は戸惑っていた女性2人組もすっかり雰囲気に馴染んでいました。この日も新たに14人が宿泊し、京都から来た27歳の画家など多彩な顔ぶれが加わりました。

変わらない自分を確かめに来た旅人

8月1日、3日目は8人がトレッキングに参加。20代中心の中に、久しぶりに来た50代男性の姿がありました。自分を見つめ直し、昔と変わっていない部分を確かめたいという思いで参加したそうです。一方、宿には兵庫県からの4人家族が到着。両親はここで知り合い結婚した縁のある夫婦でした。夕方、天候悪化でペースが落ちた一行は、ゴールまで残り6kmでみんなと歌を口ずさみながら歩き続けました。50代男性は、日常では失いかけていた楽しむ感覚を取り戻したと感じていました。

南から北へ、医師の旅

8月2日、4日目に出会ったのは沖縄・波照間島から来た男性医師。日本最南端の島で日々迷いながら診療を続ける中、日本最北端の医師に会いたいという思いで訪れたといいます。この最果ての宿は、距離も年齢も背景も異なる人々を引き寄せ、特別な時間を共有する場となっていました。

口コミと評判

旅行予約サイトや地図サービスの口コミでは、景色や非日常感が高く評価されています。
「目の前が海で、波の音を聴きながら眠れる」
「夜のミーティングが忘れられない思い出になった」
一方で、歌や踊りのテンションが合わない人には少しハードルが高いという声もあります。

内装と雰囲気

館内は素朴で共同生活感のある造りです。自然豊かな西海岸のロケーションにあり、晴れた日には夕日が海に沈む絶景が楽しめます。宿の活気と周囲の静けさが共存しており、独特の空気感を生み出しています。

まとめ

「北海道・礼文島 最果てのユースホステルで」は、ただの宿泊施設の紹介ではなく、人と人、人と自然をつなぐ場の魅力を描く30分になりそうです。礼文島の美しい景色と、ここでしか体験できない文化に触れられる機会です。放送を見たら、きっとあなたも訪れたくなるでしょう。

番組を見て感じたこと

番組を見て一番心に残ったのは、この宿がただの泊まる場所ではなく、人と人が自然に打ち解け、人生の断片を共有する特別な空間になっていることです。港での派手なお出迎えや、歌や踊りのミーティングといった独自の文化は、初めて訪れた人の緊張を一気にほぐし、短い滞在でも深い思い出を作らせてくれます。
常連客やスタッフの多くが、かつての宿泊経験をきっかけに再びこの場所に戻ってきていることも印象的でした。20年以上通い続ける人、両親がここで出会って自分が生まれた人、そして50代になって「変わらない自分を確かめたい」と再訪した人。それぞれの人生の節目に、この宿が何らかの形で関わっているのが伝わってきます。
さらに、南の果て・波照間島から最北端を目指してきた医師のエピソードも、地理的な距離を越えて人を引き寄せるこの場所の魅力を物語っていました。年齢も職業も背景も異なる人たちが同じ空間で笑い合い、歌い、歩く姿は、まさに「旅の出会い」の原点のように感じられます。
見終わったあと、礼文島の美しい景色や最果ての静けさと、この宿の熱気が混ざり合う不思議な感覚が残りました。派手さだけでなく、人と人が自然につながる力を持った場所――それが桃岩荘ユースホステルなのだと改めて思わされました。


気になるNHKをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました