和と洋をまぜるだけで、花のある暮らしはもっと楽しくなる
花を飾りたいけど「どんな器に入れればいい?」「自分の部屋に合うのかな?」と迷ったことはありませんか。
私も最初は、“正解の形”があるように感じて悩んだ時期がありました。
でも今回のテーマである 池坊専宗 さんの考え方に触れると、気軽に花を楽しむためのヒントがたくさん見えてきます。
この記事では、和と洋をミックスしてモダンな空気を作るコツ、そして日常にすぐ取り入れられる組み合わせアイデアを、わかりやすく紹介します。
読んだあと、あなたの部屋でもすぐ試したくなる“花のある暮らしのコツ”が手に入ります。
Eテレ【心おどる 花のある暮らし(2)器は自由】水さえあれば花器になる!日常を変える“花留め”アイデア集|2025年11月11日
組み合わせの基本は「器と花の入れ替え」から始まる
最初に意識したいのは、器と花の“組み合わせの自由さ”です。
洋風の器に和の花を入れると、花がぐっと引き立って新しい表情が生まれます。クリアガラスや金属の器に、白菊や松、ススキなどを合わせると、シンプルなのにどこか凜とした雰囲気に変わります。
反対に、和の器を洋の空間にそっと置くのもおすすめです。
例えば備前焼や黒陶の花器を北欧家具のあるリビングに。素朴な土の質感が、まっすぐな洋の家具と混ざり合って、やさしい親近感のある空気をつくります。
器の素材にも注目です。
和の器は土や釉薬の表情が魅力。洋の器はガラスや金属の“直線的な美しさ”が魅力。それぞれの質感の差が、花の表情をより立体的に見せてくれます。
色や明るさをそろえると、違和感が消えてまとまりが出る
和と洋を混ぜると「ちぐはぐにならない?」と不安に思うこともありますよね。
そんなときは“色とトーン”を合わせると、一気にまとまりが生まれます。
和の白菊×洋の白バラ、和の紅葉色×洋のオレンジの花。
色が近いだけで、全体がスッとなじみます。
花の種類は3種類以内に抑えると、印象が散らばらず、すっきりとモダンな雰囲気が出ます。
トーン(明るめ・くすみ・深みのある色)を揃えるだけでも効果的です。
例えば、くすみグリーンの和の葉ものに、洋のグレイッシュな花を合わせると、色が自然に溶け合います。
空間全体のバランスを見て、花の“置き場所”を選ぶ
花は置く場所によって雰囲気が変わります。
白壁やガラス素材が多い洋の空間に、和の器や和花を置くと、一気に“和モダン”な雰囲気が生まれます。
そして大切なのが「余白」。
和の美意識である“間(ま)”を意識して、花を置きすぎないこと。
ひとつの器をそっと置くだけで、空間全体にゆとりが生まれます。
高さの違いをつけると奥行きも出ます。
後ろに松や竹を高く入れ、手前に低めの洋器を置くと、立体感がきれいに見えます。
また、季節の花を取り入れるのも重要。
秋ならススキや紅葉、冬なら千両などを洋のガラスに合わせると、爽やかで今っぽい空気になります。
「和らしさ」と「洋らしさ」を合わせると新しい美しさが生まれる
和の魅力は自然素材や流れるようなライン、洋の魅力はシンプルで直線的なデザインです。
この二つを掛け合わせると、温かみとスッキリさが共存するモダンな空気が生まれます。
例えば、竹の節が見える和の花器にモノトーンの洋花を合わせると、竹の存在感と洋花の洗練された印象がひとつの風景になります。
逆に、和室の静かな空間に透明なガラスの花器を置くと、光の反射で空間が引き締まり、花がくっきり映えます。
毎日の暮らしに「和×洋」は簡単に取り入れられる
玄関の棚に、椿をガラスの一輪挿しへ。
キッチンカウンターに、千両を小さな洋器に。
日常の小さな場所でも、和と洋を組み合わせるとすぐに雰囲気が変わります。
花器をペアで置く方法もおすすめです。
和器と洋器を隣り合わせに置いたり、少しずらしたりすることで、軽やかで今風のバランスになります。
季節の花に入れ替えるだけでも気分が変わります。
春には桜、夏には青もみじ、秋はススキ、冬は南天。
花の変化が、そのまま暮らしのリズムになるのも、花のある生活の魅力です。
池坊専宗さんが実践する“和×洋”のスタイル
池坊専宗 さんは、華道の伝統を大切にしながら、写真表現や現代的な空間演出を取り入れる活動を続けています。
華やかな花だけでなく、名もない草花の美しさも“光と影”で捉える表現が特徴です。
京都を歩きながら器や空間と花の組み合わせを探求し、
洋の器に和の花、和の器を洋の空間に置くなど、伝統と現代が混ざり合う世界観を発信しています。
こうした視点が「和×洋ミックス」というアイデアの広がりにつながっています。
まとめ:今日からできる花の楽しみ方
この記事のポイントは3つです。
・器と花の組み合わせを入れ替えるだけで“モダン”が生まれる
・色とトーンを揃えると和と洋がやさしく馴染む
・空間に余白を残し、季節の花を取り入れると、洗練された日常になる
花の楽しみ方に“正解”はありません。
あなたの好きな器と花の組み合わせで、自由に空間をつくれます。
今日飾る一輪から、あなたの部屋が少し変わるはずです。
最後に、番組の内容と異なる場合があります。
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