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【新プロジェクトX】4500トン 巨大橋を架け替えよ!高速大師橋2週間通行止めの舞台裏とスライド工法|2026年1月11日

新プロジェクトX
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4500トンの橋を2週間で替えるという挑戦

このページでは『新プロジェクトX〜挑戦者たち〜 4500トン 巨大橋を架け替えよ!』(2026年1月11日放送)の内容を分かりやすくまとめています。
首都高速道路の要所にある高速大師橋を、わずか2週間の通行止めで架け替える。聞くだけで無理そうに思えるこの計画が、どんな理由で始まり、どんな工夫と判断で成功したのかを追っていきます。

なぜ架け替えが必要だったのか

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高速大師橋は、東京と神奈川を結ぶ首都高速道路の重要区間にあり、物流トラックから通勤・通学の車まで、毎日多くの車が行き交う橋です。1968年の開通以来、日本の高度経済成長とともに使われ続けてきました。
しかし、半世紀以上が経過し、橋の内部では深刻な老朽化が進んでいました。点検では1200か所を超える亀裂が確認され、補修だけでは安全を保ちきれない段階に入っていたのです。
近年、各地で老朽インフラによる事故が相次いでいることもあり、高速大師橋も「いつか」ではなく「早急な」対応が求められました。ただし、この橋は首都圏の交通を支える要であり、長期間の通行止めは社会への影響が大きすぎます。
そこで首都高速道路が示した条件が、通行止めは2週間までという非常に厳しいものでした。安全性の確保と日常生活の維持、その両立がこのプロジェクトの出発点でした。

2週間で終わらせるための作戦

限られた期間で工事を終えるため、現地で橋を一から造る方法は最初から現実的ではありませんでした。そこで選ばれたのが、新しい橋げたを別の場所であらかじめ製作し、完成した状態で運び込む方法です。
このやり方なら、現地での作業時間を大幅に短縮できます。いわば、工場で完成度を高めてから現場に持ち込む発想です。
番組で大きく取り上げられていたのが、古い橋を撤去したあと、新しい橋を横から滑り込ませる『スライド工法』です。小規模な橋では使われることがあっても、4500トン級の巨大橋で行うのは世界的にも珍しい挑戦でした。
時間を守るためには、この方法しかない。しかし失敗は許されない。時間短縮と安全確保、その両方を満たすための綱渡りのような作戦でした。

最大の難関だった多摩川の輸送

新しい橋げたを現地に運ぶには、台船で多摩川を通過させる必要がありました。ここで問題になったのが、水深、潮位、そして橋の下を通れるわずかな時間です。
特に多摩川は潮の影響を強く受け、条件がそろう時間は限られています。さらに、多摩川河口域では漁業が行われており、川底を掘ることによる影響を心配する声が上がりました。
番組では、工事担当者が地元の人たちと向き合い、しじみの生息域を避ける形で航路を決めていった様子が描かれています。その結果、通れるルートは狭くなり、橋の下を通過する条件はさらに厳しくなりました。
それでも、通行止め期間は2023年5月27日から6月10日と決まっており、延期はできません。自然条件と社会条件の両方を相手にする、緊張感の高い輸送作業でした。

最難関となった4500トンのスライド

工事の山場となったのが、新しい橋を所定の位置に動かす作業です。単に横に動かすのではなく、周囲の住宅や道路への影響を避けるため、斜めにスライドさせながら接続しなければなりませんでした。
使用されたジャッキは65台。それぞれを同時に制御し、ミリ単位で動きを管理します。わずかなズレが大きな事故につながるため、作業は極度の集中力を要しました。
摩擦を減らすためにスライドレールへステンレス板を貼る工夫も取り入れられ、準備段階から失敗の芽を一つずつ減らしていきます。
作業中には、足場が干渉する恐れが見つかり一度中断する場面や、東京側が5ミリ行き過ぎるという想定外の事態も起きました。それでも状況を見極めながら調整を重ね、最終的には誤差2センチ以内という精度で据え付けが完了しました。

工事の結果とその評価

こうした工程を経て、工事は計画どおり進み、通行止めは2週間で解除されました。大きな混乱を起こすことなく、老朽化した高速大師橋は新しい姿へと生まれ変わります。
この取り組みは国内だけでなく海外からも注目され、スイス・チューリッヒで行われた国際的な構造物の表彰の場で、最優秀賞を受賞しました。
番組の終盤では、この経験が次の世代の技術者に引き継がれ、首都高速道路で進む他の大規模更新へとつながっている様子も紹介されています。
4500トンの巨大橋を2週間で架け替えるという挑戦は、一度きりの特別な出来事ではなく、これからの老朽インフラ更新の現実的な道筋を示した事例として位置づけられていました。

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