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NHK【歴史探偵】長谷川平蔵と火付盗賊改 越境捜査と人足寄場が変えた江戸の治安|2025年11月26日

歴史探偵
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火付盗賊改は何と戦ったのか 越境犯罪に挑んだ江戸の特別捜査

このページでは「歴史探偵(2025年11月26日放送)」の内容を分かりやすくまとめています。
大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に登場する 長谷川平蔵宣以 を軸に、江戸の治安を支えた 火付盗賊改 が、どのように犯罪と向き合い、何を変えようとしたのかを追います。放火や盗賊が日常の恐怖だった時代に、力だけではなく仕組みで立ち向かった姿は、現代にも通じる重みを持っています。

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火付盗賊改の誕生と越境犯罪に立ち向かった捜査のしくみ

江戸の町が発展し、人や物の動きが活発になるにつれて、放火や組織的な盗賊事件が大きな社会問題になっていきました。

特に 明暦の大火 によって江戸の大半が焼けたあと、混乱に乗じた犯罪が急増します。
この出来事は、幕府にとって治安のあり方を見直す決定的なきっかけでした。

当時の捜査は、町奉行や各領地ごとの役人が担当していました。
しかし、大名領・旗本領・天領といった区分を越えると捜査権が及ばず、犯人が領地をまたいだ時点で追跡を断念せざるを得ませんでした。

この弱点を突く形で、盗賊たちは逃走を繰り返していたのです。

そこで幕府が設けたのが 火付盗賊改方 でした。
放火と大規模盗賊という重大犯罪に特化し、領地の壁を越えて捜査できる特別な権限を持つ組織です。

番組では、徳山五兵衛 が率いた火付盗賊改が、江戸だけでなく関東一円に目を配り、組織的に盗賊団を追い詰めていった様子が紹介されました。

与力や同心を束ね、情報を集め、現場で捕縛を重ねていく。
それまで逃げ切れていた犯罪者を追い込めた点が、火付盗賊改の大きな特徴でした。

捕物道具と人相書が語る火付盗賊改のリアルな姿

火付盗賊改の姿を象徴する道具として知られているのが 十手鉤縄 です。

十手は片側に鈎が付いた棒状の道具で、相手の刀を絡め取り、動きを封じるために使われました。
刀を折る武器ではなく、命を奪わずに制圧するための工夫が詰まっています。

番組では、十手の鈎で刀をロックし、テコの原理で奪い取る仕組みが具体的に紹介されました。
さらに、相手に掴まれても手を締め上げられる構造は、実戦で磨かれた知恵だったことが分かります。

盗賊団を追い詰めるうえで欠かせなかったのが 人相書 でした。
捕らえた手下から得た証言をもとに、人相書を作成し、特徴を共有することで包囲網を狭めていきます。

日本左衛門が自首に追い込まれた背景には、こうした地道な情報の積み重ねがありました。

また、火付盗賊改と盗賊の関係は、歌舞伎『白浪五人男』として物語化されます。
取締る側と取締られる側の緊張関係は、庶民文化としても語り継がれていきました。

明暦の大火が生んだ厳しさと拷問という影

明暦の大火 は、江戸城下に甚大な被害をもたらし、多くの命が失われたと伝えられています。

町の再建が進む一方で、盗賊や放火といった犯罪が増え、火付盗賊改に求められる役割はさらに重くなりました。

当時の裁判制度では、証拠がそろっていても 自白 が重視されていました。
そのため、取り調べでは 石抱 などの拷問が行われることがありました。

番組では、火付盗賊改の中核を担った 中山勘解由 が、独自の拷問法を考案していたことも紹介されています。

こうした強硬な手法は、街を荒らす集団を一掃する力を持っていました。
しかしその一方で、疑わしいというだけで捕らえられる例もありました。

徳川吉宗 の時代には、自白の強要によって冤罪が生まれ、再調査を行ったのが 大岡忠相 でした。

火付盗賊改は、治安を守る存在でありながら、人々に恐れられる側面もあったのです。

長谷川平蔵が変えた捜査と人足寄場という挑戦

そうした火付盗賊改のイメージを大きく変えた人物が 長谷川平蔵宣以 でした。

42歳で火付盗賊改に任命された平蔵は、拷問に頼らず、現場を丁寧に調べる捜査を重視します。

番組では、放火事件の捜査で 自白だけに頼らず現場検証を重ねた 姿勢が紹介されました。
この考え方は、父の 長谷川宣雄 が明和の大火で行った捜査とも重なります。

平蔵は、盗賊だった 真刀徳次郎 の捕縛にも成功しました。
その際も、悪人であっても頭ごなしに扱わず、真摯に向き合ったとされています。

その結果、「どうせ捕まるなら平蔵さま」と自ら名乗り出る者がいたという事実が残っています。

さらに平蔵は、犯罪の背景に貧しさや仕事の不足があることに目を向けました。
そこで関わったのが、更生施設 人足寄場 です。

水に囲まれた場所に設けられ、逃げ出せない環境で職業訓練を行い、
出所後には積立金や働き口まで用意されていた点は、当時としては非常に先進的でした。

火付盗賊改が残した評価と現代への問い

火付盗賊改は、江戸の治安を支えた重要な組織でした。

一方で、強い権限と厳しい捜査は犯罪を抑えましたが、
同時に冤罪や恐怖も生みました。

その中で 長谷川平蔵宣以 が示した、人を見て背景を考える捜査の姿勢は、
従来の火付盗賊改のあり方を大きく変えたものです。

処罰だけで終わらせず、社会に戻す道を用意するという発想は、当時としては異例でした。

番組で語られたように、犯罪の裏には社会の仕組みや政策の問題が隠れていることがあります。

火付盗賊改の歴史、とりわけ平蔵の取り組みは、
治安とは何か、人を立て直すとはどういうことかを、今も静かに問いかけています。


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