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【ドキュランドへようこそ】ラスト・アンバサダー アフガン女性大使の抵抗|なぜマニザ・バフタリは解任を拒否したのか?タリバンと女性外交官|2026年1月16日

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最後の大使が選んだ「抵抗」という外交

このページではドキュランドへようこそ「ラスト・アンバサダー アフガン女性大使の抵抗」(2026年1月16日放送)の内容を分かりやすくまとめています。

タリバンの復権によって、祖国は彼女を否定しました。それでも大使の座を降りず、沈黙もしなかったのが、アフガニスタンの女性外交官・マニザ・バフタリです。

国家を名乗る政権に背を向け、守ろうとしたのは、国内で声を奪われた女性と少女たちの未来。
この番組は、「代表する」とは何かを問い直す、一人の大使の孤独な闘いを追います。

主人公マニザ・バフタリとは

主人公は、在オーストリア・ウィーンでアフガニスタン大使として活動してきた
マニザ・バフタリです。

2021年、タリバンが政権を掌握したことで、彼女が代表してきた国家の姿は一変します。
しかもその新政権は、国際社会から正式に承認されていません。
それでも彼女は、大使としての立場を手放しませんでした。

多くの外交官が辞任や解任に追い込まれる中、彼女が選んだのは沈黙ではありません。
タリバンの命令に従うことを拒み、「人びとの側に立つ大使」であり続ける道です。
国家が揺らぐ中でも、外交官として立ち続ける姿が、この物語の出発点になります。

解任通告と「承認されない政権」への拒否

番組の軸となるのが、タリバン側から突きつけられた解任通告です。
女性であるという理由だけで、外交官としての存在そのものを否定する命令でした。
それに従えば、彼女は自分が守り続けてきた人びとを、自ら切り捨てることになります。

しかし彼女は、解任を受け入れませんでした。
国際的に承認されていない政権の命令に従い、大使の座を明け渡す選択をしなかったのです。
立場を保ったまま、祖国で抑圧される女性と少女たちの現実を、外の世界へ届け続けます。

この作品が突きつける問いは、きわめて明快です。
「国家を代表する」とは、政府に従うことなのか、それとも国民の側に立つことなのか。
その問いに対し、彼女は言葉ではなく、日々の実務と行動で答え続けます。

ウィーンの大使館が抱えた孤立と資金難

抵抗は、理念だけでは続きません。
この作品は、「続けられなくなる現実」を真正面から映します。

タリバン政権下で旧政府の後ろ盾を失ったことで、大使館には資金が入らなくなります。
連絡網は途切れ、支援も届かず、外交拠点としての機能は次々と失われていきます。
その結果、ウィーンの一等地にあった大使館は、移転を余儀なくされます。

外交は、演説や会談だけで成り立つものではありません。
書類、旅券、窓口、スタッフ、場所、そして信用。
それらすべてがそろって初めて、国家は形を保ちます。

その土台が崩れていく中でも、彼女は大使館という現場を止めません。
失われていく国家機能の中で、それでも「代表であり続ける」選択を貫きます。

祖国の女性と少女を守るための具体的支援

番組は「抵抗」を、言葉だけで終わらせません。
焦点が当てられるのは、彼女が実際に何をしているのか、その行動です。

紹介されているのは、アフガニスタン国内で学ぶ機会を奪われた少女たちを支える取り組みです。
女性の教育が禁じられる状況の中で、彼女は秘密裏に続けられる教育支援に関わり、学びの場をつなぎ止めます。
番組では「Daughters」と呼ばれる活動にも触れられています。

ここで描かれるのは、救済ではありません。
学校に行けない、働けない、外に出ることすら制限される。
その中で失われていくのは、知識ではなく「選べる未来」です。

だから彼女は、学びの回路を断たせません。
少女たちの人生に残されるはずの“将来の席”を、静かに、しかし確実に守り続けます。

国際社会の場で続く抵抗と発信

彼女の闘いの場は、ウィーンの執務室だけにとどまりません。
国際会議や各国の場に立ち、タリバン統治下で急速に失われていく女性の権利を訴え続けます。

「承認されない政権」を前に、国際社会が“現実的対応”として沈黙を選べば、
その代償は国内の女性と少女に集中します。
彼女は、その構図そのものを断ち切ろうとします。

この作品が強く胸に迫るのは、彼女が単なる象徴で終わらない点です。
発信を重ねるほど、立場は不安定になります。
それでも沈黙しません。

外交官として培ってきた言葉を、
彼女は今、抵抗のための言葉へと変えて使い続けます。

作品の背景と描き方(制作・映画祭)

原題は THE LAST AMBASSADOR
監督を務めたのは、オーストリアの映画監督
ナタリー・ハラです。

本作が見つめるのは、2021年の政変によって生まれた強烈な不条理です。
「支持できない政権の国を、書類上は代表している」というねじれた立場に置かれた一人の外交官を、時間をかけて追っています。

作品は、国際ドキュメンタリー映画祭を含む各地の上映企画で紹介されてきました。
そこで評価されているのは、政治状況の解説ではなく、
「国が自分を代表しなくなったとき、それでも代表し続けるとは何か」という問いを、個人の姿から浮かび上がらせている点です。

制作には Golden Girls Filmproduktion & Filmservices が関わり、
静かで距離の近いカメラが、抵抗の日常を積み重ねるように映し出します。
派手な演出を避けることで、この物語はより現実の重さを帯びていきます。

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