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【NHKスペシャル】“4回転の神”絶対王者と日本のエース鍵山!五輪知られざる闘い マリニンのSkateQuest挑戦とミラノ・アイススケーティングアリーナで交錯する未来|2026年2月1日

NHKスペシャル
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4回転の神と日本のエースが挑む氷上決戦

このページでは『NHKスペシャル “4回転の神”絶対王者と日本のエース鍵山!五輪知られざる闘い(2025年2月1日)』の内容を分かりやすくまとめています。

世界が震えた4回転アクセルを武器に頂点へ駆け上がるイリア・マリニン。その前に立ちふさがるのは、“美しいスケート”で魅せる日本のエース鍵山優真です。
幼い頃からライバルとして競い合ってきた二人が、ついに五輪の舞台で真正面からぶつかろうとしています。氷の上で紡がれるドラマの裏側に迫ります。

“4回転の神”イリア・マリニンとは何者か

番組のキーワードになっていたのが、“4回転の神”と呼ばれる イリア・マリニン です。アメリカ・バージニア州生まれのマリニンは、両親ともにウズベキスタン代表として五輪に出場した元トップスケーターという“サラブレッド”。現在も両親がコーチを務め、ヴァージニア州レストンのリンク「SkateQuest」を拠点に練習を続けています。

マリニンが世界を震撼させたのは、2022年の USインターナショナル・クラシック。ニューヨーク州レイクプラシッドの「オリンピックセンター」で、史上初めて試合で4回転アクセルを成功させました。4回転半という異次元の回転数を空中でこなし、クリーンに着氷したその瞬間は、国際スケート連盟や各国メディアが一斉に「歴史的ジャンプ」と報じています。

その後もマリニンは快進撃を続け、2024年・2025年の世界選手権連覇、グランプリファイナル3連覇、全米選手権4連覇と、男子シングルの第一人者として完全に頂点に立ちました。特に2025年ボストン世界選手権では、6本の4回転ジャンプ(うち4回転アクセルを含む)を決めて優勝。日本の 鍵山優真 はこの大会で3位となり、「4回転の神」を追いかける立場になったことが、今回の番組の大きな伏線になっています。

マリニン本人は、北京五輪で 羽生結弦 が4回転アクセルに挑んだ演技を見て大きく刺激を受けたと語っています。羽生が挑み切った“未完のジャンプ”を、自分の手で完成させる――そのモチベーションが、彼を誰も踏み込んだことのない領域へと押し上げました。

4回転アクセルの物理学 高さで勝負するジャンプ革命

番組では、マリニンの4回転アクセルをAIで解析し、過去の世界選手権で跳ばれた3回転アクセル49本と比較していました。結果が象徴的です。
飛距離は従来のアクセルより短い一方で、最高到達点の高さは約30cm高い。つまりマリニンのジャンプは「遠くへ飛ぶ」よりも「高く跳ぶ」ことで、空中にいる時間=滞空時間を稼いでいる、と専門家は分析していました。

滞空時間が長くなれば、そのぶん空中で回転できる余裕が生まれます。番組内の解析でも、マリニンの回転速度は平均5回転強/秒、最大では1秒あたり7回転以上という数字が示されていました。通常なら回転が速くなりすぎると体がぶれて失敗につながりますが、マリニンは驚異的な体幹の強さでそれを抑え込んでいる、と解説されています。

マリニン自身も、「正しいタイミングで踏み切り、全身を連動させて跳ぶことが大事だ」と話していました。4回転アクセルは前向きに踏み切るため、他の4回転より“半周多く回る”超高難度ジャンプです。着氷の衝撃は体重の5倍以上とも言われ、足首・膝・腰への負担は想像を超えます。それでも1時間の練習で4回転ジャンプを24回、ほとんどノーミスで跳び続ける“マシン”のような反復力こそ、彼を「4回転の神」に押し上げた最大の武器だといえます。

4回転アクセルだけではありません。2025年の グランプリファイナル では、フリーだけで7本の4回転(うち4Aを含む)を成功させ、自身の世界歴代最高得点を更新しました。ここまで来ると、もはや“技術の限界”に挑む実験そのもの。フィギュアスケートの技術史においても、マリニンは特別な存在になりつつあります。

鍵山優真の武器は「美しさ」 ロンバルディア杯で見えた構図

一方、日本の希望として描かれていたのが 鍵山優真 です。長野県軽井沢生まれ、父は1990年代に日本代表として活躍した元オリンピアンの鍵山正和コーチ。父の指導のもと5歳からスケートを始め、ジュニア時代はスピードと基本スケーティングの美しさで頭角を現しました。

番組では、2025-26シーズンの幕開けとなった ロンバルディア杯(イタリア・ベルガモ)が大きなターニングポイントとして紹介されていました。ここで鍵山は、マリニンを追いかける立場として出場。マリニンは4回転アクセルこそ封印したものの、多数の4回転を盛り込んだ高難度構成で優勝。鍵山は2位で追う形になりました。実際の結果も、マリニンが合計306.65点で優勝、鍵山が285.91点で銀メダルと、約20点の差がついています。

ここで番組が強調していたのは、鍵山の「ジャンプ以外の強み」です。氷をつかむようなディープエッジ、音楽に溶け込む柔らかい膝、スピードを保ったままリンクを大きく使うステップ…。マリニンもインタビューで「鍵山の滑りはとても美しく、優雅だ」と語っていました。
鍵山が練習ノートに書き込んでいる言葉も印象的です。「スケートの美しさ」「音楽の表現」「見る人の心に届ける」といったフレーズが並び、単に“技を決める”だけではなく、“作品としてのスケート”を追求している姿勢が伝わってきました。

ジュニア時代、鍵山はマリニンに対して勝ち越していました。しかしマリニンが4回転を武器に一気に飛躍してから、立場は逆転。ロンバルディア杯は、その現実を突きつけられた大会でもありました。それでも鍵山は「自分の強みを信じる」という道を選びます。ここに、後半の物語への伏線が張られていました。

世界選手権の敗北と父との対話 揺れた心がつかんだもの

2025年の世界選手権(アメリカ・ボストン)。男子シングルは“マリニン独走”の雰囲気の中で始まりました。ショートプログラムでは、マリニンが110点超えの自己ベストでトップ。鍵山もほぼノーミスの演技で2位につけ、フリーでの逆転を狙います。

しかし、勝負のフリーで鍵山は高難度ジャンプを次々に組み込んだ結果、ミスが重なってしまいます。4回転の着氷が乱れ、コンビネーションも崩れ、点差は一気に開きました。最終的な順位はマリニンが金メダル、カザフスタンのシャイドロフが銀、鍵山は銅メダル。数字だけ見れば世界3位という立派な成績ですが、「マリニンに追いつきたい」という本人の目から見れば、痛恨の敗戦でした。

番組で語られていた父・鍵山正和コーチの言葉が象徴的です。
「これまで一段一段、階段を上ってきたけど、昨シーズンは二段も三段も一気に上がろうとした。その結果、心がパンクしてしまったのかもしれない」
勝ちたい一心で、難度を一気に上げた結果、自分自身を追い込みすぎてしまった――。鍵山自身も「楽しんで滑ることや、自分と向き合うことが難しくなっていた」と振り返っていました。

ここで重要なのは、敗北が“リセットのきっかけ”になったことです。
鍵山は改めて、自分の強みである スケーティングの美しさ、作品としての完成度を重視するスタイルに立ち返る決断をします。ジャンプの本数だけでマリニンと張り合うのではなく、「自分のスケートを極めることで、結果的に点数も伸びていく」という考え方です。このマインドチェンジが、のちのNHK杯3連覇へとつながっていきます。

NHK杯3連覇とグランプリファイナル 頂点をうかがう2人の現在地

番組後半では、日本開催の NHK杯国際フィギュアスケート競技大会 と、世界のトップ6だけが集う ISUグランプリファイナル が対比的に描かれていました。

鍵山はNHK杯で、自分のスケートを貫くという決意どおり、流れの途切れない美しい演技を披露します。情感豊かなスケーティングと高い完成度で、危なげなく優勝。これでNHK杯は3連覇となり、“日本のエース”としての地位を完全に固めました。大会後のインタビューでは、「焦りは感じないようにしている。自分の強みを生かしていけば、自然と自己ベストも更新できるし、マリニンにも近づける」と語り、結果よりもプロセスを重視している姿勢が際立っていました。

一方、マリニンは12月のグランプリファイナルで再び歴史を塗り替えます。ショートで出遅れながらも、フリーで4回転アクセルを含む7本の4回転に成功。世界歴代最高のフリー得点と合計得点を更新し、逆転優勝を果たしました。「やるべきことをやり切った誇りを感じるが、まだ自分のピークではない」と語る姿は、まだ先の“完成形”を見据えていることを示しています。

ここで浮かび上がるのは、2人の“頂点へのアプローチ”の違いです。
マリニンは、技術の限界を更新し続けることで、フィギュアスケートそのものの常識を変えようとしている存在。
鍵山は、芸術性と完成度を極めることで、「ジャッジの心」と「観客の心」を同時にとらえようとする存在。

番組は、同じ時代に生まれたこの対照的な2人を、“運命的なライバル”として描いていました。

ミラノ・コルティナ五輪へ “ジャンプの神”vs“氷上の芸術家”の行方

すべてのエピソードは、2026年の ミラノ・コルティナ冬季オリンピック という一点に収束していきます。フィギュアスケートとショートトラックの会場となるのは、ミラノ郊外アッサーゴにある多目的アリーナ「Unipol Forum(ミラノ・アイススケーティングアリーナ)」。約1万5800人を収容する巨大リンクで、ここが“4回転の神”と“日本のエース”の決戦の舞台になります。

現在の実績だけで見れば、マリニンは2度の世界王者、グランプリファイナル3連覇、4回転アクセルと7本の4回転を武器に、金メダル最有力と目されています。一方の鍵山は、すでに北京五輪で銀メダルを獲得し、世界選手権では何度も銀・銅メダルを重ねてきた“表彰台の常連”。NHK杯3連覇、日本選手権2連覇と、安定感と成長の両方を兼ね備えた選手です。

番組のラストで強調されていたのは、「五輪は技術点の戦いであると同時に、“物語”の戦いでもある」という視点でした。
4回転アクセルという前人未到の技でスポーツの限界を押し広げるマリニン。
父とともに歩み、挫折から立ち上がりながら“美しさ”を貫く鍵山。

ミラノのリンクで待っているのは、単なるジャンプ本数の勝負ではありません。
誰が最も自分らしい物語を滑り切り、ジャッジと観客の心を揺さぶるのか。
その答えが出る瞬間を、NHKスペシャルは“序章”として描き出していました。

2026年、ミラノ・アイススケーティングアリーナで行われる男子シングルは、フィギュアスケートの歴史に刻まれる一戦になることは間違いありません。番組で描かれた知られざる闘いを知っていると、その一瞬一瞬の意味合いが、何倍にも深く感じられるはずです。

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