“毛”の最新事情を徹底解説
このページでは「所さん!事件ですよ(3歳から脱毛サロンに!?“毛”の最新事情)(2026年3月14日)」の内容を分かりやすくまとめています。
いま日本では、男性の美容意識の高まりやSNSの影響などを背景に、脱毛や植毛、薄毛治療など“毛”にまつわる関心が急速に広がっています。
さらに近年は、子どもが悩むムダ毛問題から広がるキッズ脱毛、韓国で人気のヘアライン植毛、そして最先端の毛髪再生研究まで話題は多岐にわたります。
番組で紹介された“毛”をめぐる社会の変化や医療・美容の最新事情を、ポイントごとに整理して解説します。
NHK【所さん!事件ですよ】睡眠改善の最前線へ──150万円スリープツーリズムと寝る映画・睡眠誤認が映す“不眠大国ニッポン”|2026年2月28日
脱毛男子が急増中?「ビジュイイじゃん」と美容意識の変化
![]()
最近、日本では男性の美容意識が大きく変わりつつあります。きっかけの一つといわれているのが「ビジュイイじゃん」という言葉です。見た目の良さ、つまり“ビジュアルの良さ”を重視する考え方が若い世代を中心に広がり、これまで女性中心だった美容の世界に男性も積極的に関わるようになってきました。
特に注目されているのが脱毛です。調査によると、男性全体では約2割が脱毛を経験しており、なかでも20代では約3割が脱毛経験ありと、若い世代ほど関心が高いことが分かっています。
ヒゲや体毛の処理は、もはや単なる身だしなみを超えて、生活の快適さを高める美容習慣として受け入れられています。ヒゲ剃りの手間が減る、汗のムレやニオイを防ぎやすいなど、実用的なメリットを理由に脱毛を選ぶ男性も増えています。
さらに近年は、スキンケアや眉毛の手入れなどを含めたメンズ美容の市場も急速に拡大しています。若い世代を中心に「清潔感」や「見た目の印象」を意識する人が増え、男性が美容にお金や時間をかけることは特別なことではなくなってきました。
かつては女性の美容というイメージが強かった脱毛ですが、いまでは男性にとっても大切な身だしなみの一つとして定着しつつあり、日本でも“脱毛男子”という新しい美容スタイルが広がっています。
3歳から脱毛サロン?広がるキッズ脱毛と低年齢化するムダ毛の悩み
![]()
いま大きな話題になっているのがキッズ脱毛です。近年、日本では子ども向けの脱毛サービスが広がり、なかには3歳から通える脱毛サロンも登場しています。こうした背景には、見た目への意識の変化やSNSの影響があり、ムダ毛の悩みがこれまでよりも低い年齢層にまで広がっていることが指摘されています。
保護者を対象にした調査では、子どものムダ毛を気にしている家庭は約77%にのぼり、すでに小学生でも多くの子どもが体毛を気にしていることが分かっています。特に腕や脚、口まわり、眉間のうぶ毛などを気にするケースが多く、友達からの指摘や見た目のコンプレックスがきっかけになることもあります。
ただし、子どもの皮膚は大人よりも薄くデリケートで刺激に弱いという特徴があります。そのため、レーザーや光による脱毛では赤みや腫れなどの肌トラブルが起きる可能性もあり、慎重な判断が必要だとされています。
専門家は、子どもがムダ毛を気にしている場合でも、すぐに施術を受けるのではなく、まずは皮膚科などの医療機関で相談することが重要だとしています。成長途中の体や肌の状態を考えながら、子どもの気持ちに寄り添い、安全性を十分に確認したうえで判断することが大切だとされています。
脱毛サロン倒産の裏側 激化する広告競争と業界の実態
![]()
脱毛人気が高まる一方で、脱毛サロン業界の競争は激化しています。ここ数年、日本では知名度の高いサロンを含めて倒産が相次ぎ、業界の不安定さが問題として注目されています。帝国データバンクの調査では、2024年度の脱毛業界の倒産は18件で過去最多となり、前年から大きく増加しました。
背景の一つが、激しい広告競争です。テレビCMやSNS広告、格安キャンペーンなどを通じて顧客を集める競争が続き、多くのサロンが大規模な広告費を投じてきました。しかし、契約数が伸び悩むと広告費や店舗運営費が大きな負担となり、経営が悪化するケースが増えています。
さらに問題とされてきたのが、コース契約などの前払い金ビジネスです。脱毛サロンでは数十万円のコース料金を先に支払う仕組みが多く、その資金を運転資金として使う企業もありました。ところが契約数が減ると資金が回らなくなり、倒産した場合には未施術の顧客が被害を受けるケースも発生しています。
こうした状況を受けて、最近では高額な前払い契約を減らし、施術ごとに料金を支払う都度払い制度を取り入れるサロンも増えています。急成長してきた脱毛業界は、いま大きな転換期に入り、ビジネスモデルの見直しが進んでいるといわれています。
若い女性に増える植毛 韓国ヘアライン植毛ブームの理由
脱毛とは逆に、髪の毛を増やすための植毛も近年大きな注目を集めています。植毛とは、後頭部など髪が多く残っている部分から毛根を採取し、薄くなった部分や生え際に移植する医療技術です。これは髪を新しく作るのではなく、自分の毛根を移動させて髪の密度を整える治療で、皮膚科医や形成外科医などの専門医によって行われます。
現在主流になっている方法の一つが、毛根を1本ずつ取り出して移植するFUE(毛包単位採取)という技術です。この方法では後頭部の毛根を少しずつ取り出し、薄くなった部分に移植することで、自然な髪の生え方を再現することができます。
特に美容目的で人気が高まっているのが、前髪の生え際を整えるヘアライン植毛です。額の形や生え際の位置を調整することで、顔のバランスが整い、小顔に見える効果や理想の輪郭を作れるといわれています。実際、女性の植毛の多くは薄毛治療ではなく、美容目的で行われているケースも多いと報告されています。
こうした美容植毛は、韓国・ソウルを中心に人気が高く、海外から施術を受けに訪れる人も少なくありません。韓国は植毛技術の専門クリニックが多く、経験豊富な医師と最新技術がそろっていることから、美容医療ツーリズムの目的地として注目されています。
さらに、SNSの影響も大きいといわれています。俳優やアイドルの整ったヘアラインや髪型が話題になり、それを参考に美容目的で植毛を検討する若い世代が増えてきました。こうしてヘアライン植毛は、いま新しい美容トレンドの一つとして広がりつつあります。
薄毛治療の最前線 自家製育毛剤と毛髪培養研究
髪の毛の再利用まで!?捨てられる髪の毛1万トンの新しい活用
実は、日本では美容室や理容室でカットされた髪の毛の多くが、そのまま廃棄物として処分されています。髪の毛は自然に分解されにくいため、大量に廃棄されると環境への負担になる可能性もあると指摘されています。こうした背景から、近年は捨てられていた髪の毛を資源として再利用する取り組みが世界各地で広がり始めています。
その代表的な例が、髪の毛を圧縮して作るヘアマットです。人間の髪の毛は油を吸着する性質が強く、研究では1グラムの髪の毛で約0.84グラムの原油を吸収できることが報告されています。こうした特性を利用して、海で起きた原油流出事故や工場の油汚染の回収に活用する試みが行われています。
実際に海外では、世界各地の美容室から集めた髪の毛をフェルト状のマットに加工し、海に流れた油を吸い取る活動も行われています。髪の毛はプラスチック製の吸着材と違って自然由来で分解される素材のため、環境に優しい油回収方法として注目されています。
さらに最近では、農業の分野でも活用が進み、髪の毛マットを畑に敷いて土壌の保護や水分保持に役立てる実験も行われています。日本でも美容室から集めた髪の毛を使った環境プロジェクトが始まるなど、新しいリサイクルの形として研究が進められています。
普段はゴミとして捨てられてしまう髪の毛ですが、こうした技術によって環境保護に役立つ資源として再利用される可能性が広がっています。身近な美容の世界から生まれたアイデアが、海や自然を守る取り組みにまでつながっているのです。
世界と日本の脱毛トレンドを追加解説

番組では脱毛や植毛をめぐる最新事情が紹介されますが、ここでは筆者による追加情報として、世界の脱毛文化の違いや日本の市場の広がり、そしてSNSが生んだ美容トレンドについて整理して紹介します。体毛に対する考え方は国や時代によって大きく変わってきました。最近は子どもから中高年まで脱毛への関心が広がり、同時に植毛や薄毛治療の研究も進んでいます。こうした変化の背景を知ると、今の脱毛ブームがどのように生まれているのかが見えてきます。
世界で違う体毛の価値観
世界を見ると、体毛に対する考え方は大きく違います。日本では体毛を整えることが身だしなみと考えられることが多く、うぶ毛や眉まわりまで細かくケアする人も増えています。欧米では自然な体毛を受け入れる「ボディポジティブ」という考え方も広がり、体毛を無理に処理しないという価値観も見られます。一方で韓国では美容医療がとても身近で、脱毛だけでなく生えぎわ植毛などの美容施術も人気です。顔を小さく見せるために髪のラインを整えるなど、美容目的の植毛が広がっています。国ごとの美意識の違いが、体毛の扱い方にも表れています。
日本の脱毛市場の拡大
日本では近年、脱毛市場が急速に拡大しています。美容サロンや医療クリニックが増え、家庭用脱毛器も人気商品になりました。女性だけでなく男性の利用も増えており、ヒゲ脱毛や体毛ケアは清潔感を保つための身だしなみとして広がっています。また将来の介護を見据えた介護脱毛も注目されています。体毛を減らすことで衛生管理がしやすくなるという理由から、40代や50代で脱毛を始める人も増えています。脱毛は若い人の美容だけでなく、生活の質を考えるケアとしても広がっているのです。
SNSが変えた美容意識
近年の脱毛ブームを語るうえで欠かせないのがSNSです。TikTokやInstagramでは美容インフルエンサーが脱毛体験や美容医療の情報を発信し、多くの人がその情報を参考にしています。ビフォーアフターの動画や体験レビューが広まり、脱毛は特別な美容ではなく身近なケアとして認識されるようになりました。その影響で若い世代の美容意識も変化し、キッズ脱毛やメンズ脱毛など利用者の幅が広がっています。SNSによる情報の広がりが、人々の美意識や行動を大きく変えているのです。
気になる生活ナビをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント