【おとな時間研究所】第4次さつまいもブーム到来!ねっとり系焼き芋と干し芋が主役に
焼き芋が世界で人気になった理由とは
焼き芋は、昔は「安くて素朴なおやつ」というイメージが強い食べ物でした。けれど今は、日本だけでなく海外でも人気が広がり、甘いスイーツのように楽しめる食べ物として見直されています。『“たかが芋”とは言わせない 執念の逆転劇〜焼き芋〜』で描かれた流れも、まさにこの価値の大逆転です。
注目された理由は、焼き芋がただの農産物ではなくなったからです。昔のさつまいもは「主食の代わり」「安くお腹を満たすもの」という位置づけでした。しかし今の焼き芋は、甘さ、香り、しっとり感、ねっとり感まで楽しむ自然派スイーツに変わりました。
特に海外では、日本の焼き芋が「砂糖を足していないのに甘い」「温めるだけでデザートになる」と受け止められています。日本産さつまいもの輸出は近年大きく伸び、2023年のかんしょ輸出量は6000トンを超えています。主な輸出先には香港、タイ、シンガポール、台湾などがあり、アジア圏を中心に広がっています。
この人気の背景には、健康志向もあります。焼き芋は油で揚げず、砂糖を加えなくても甘みを感じやすい食べ物です。もちろん食べすぎればカロリーはありますが、スナック菓子やケーキとは違い、食物繊維やカリウムなども含まれています。そのため「罪悪感が少ないおやつ」として選ばれやすくなりました。
さらに、スーパーやコンビニの店頭で焼き芋機を見かけるようになったことも大きな変化です。昔は屋台や石焼き芋の車で買う特別感がありましたが、今は買い物ついでに手軽に買えます。つまり焼き芋は、懐かしい食べ物でありながら、現代の暮らしに合う形へ進化したのです。
「べにまさり」が焼き芋の常識を変えた理由
焼き芋の世界を変えた大きな存在が、べにまさりです。
それまで焼き芋といえば、ホクホクした食感が当たり前と考えられていました。水分が少なく、栗のようにほくっとした味わいが「よい芋」とされていたのです。
ところが、べにまさりは違いました。口当たりがしっとりしていて、冷めても甘みを感じやすい品種でした。これは、昔ながらの焼き芋のイメージを大きく変える特徴でした。
ただし、べにまさりは最初から完璧な品種ではありませんでした。形にばらつきが出やすく、芽が出やすいという弱点もありました。農家にとっては扱いにくく、「作りにくい芋」と見られてもおかしくありません。
しかし、ここが大事です。普通なら欠点として捨てられる特徴の中に、焼き芋としての可能性がありました。
べにまさりの魅力は、次のような点にあります。
・しっとりした食感がある
・甘さがやさしく、冷めてもおいしい
・昔ながらのホクホク感も少し残る
・焼き芋だけでなく料理にも使いやすい
この「ホクホクだけではない焼き芋」の登場によって、焼き芋は高齢者だけでなく、女性、子ども、若い世代にも広がりやすくなりました。
今の焼き芋ブームでは、紅はるか、シルクスイート、安納芋など、ねっとり系やしっとり系の品種が人気です。その流れを考えると、べにまさりは焼き芋がスイーツ化する入口になった品種ともいえます。
行方のさつまいもが下級から日本一へ逆転した背景
茨城県行方地域のさつまいもは、最初から高く評価されていたわけではありません。かつては品質が低いと見られ、市場で下級品のように扱われることもありました。
この背景には、地域の産業構造も関係しています。かつて行方地域では葉たばこ栽培が大きな存在でした。葉たばこは収入につながりやすく、地域の中心産業でした。一方、さつまいもは「ついでに作るもの」「安いもの」という扱いを受けやすかったのです。
つまり、周りからバカにされていただけでなく、作る側にも「たかが芋」という気持ちがどこかにありました。
転機になったのは、さつまいもを本気で見直したことです。
良い産地では、芋を雑に扱わず、1本1本ていねいに洗い、品質をそろえ、保存方法にも気を配っていました。その姿を見たことで、「自分たちこそ芋を軽く見ていたのではないか」という気づきが生まれます。
ここから行方のさつまいも作りは変わります。
・栽培方法を学び直す
・農業試験場の研究者から知識を得る
・貯蔵方法を見直す
・市場に出す品質をそろえる
・農家と農協が一体になって取り組む
この変化は、ただ「おいしい芋を作った」という話ではありません。地域全体で、さつまいもの価値を上げる仕組みを作ったことが大きいのです。
行方の取り組みは2017年に天皇杯を受賞しています。これは、農産物そのものの評価だけでなく、地域ぐるみの努力や、農業を軸にした地域づくりが認められた意味もあります。
つまり、行方の逆転劇は「品種が当たったから成功した」だけではありません。長く低く見られてきたものを、育て方、保存、販売、見せ方まで変えて、地域ブランドへ育てた物語です。
返品危機から生まれた「熟成焼き芋」の秘密
焼き芋ブームの核心にあるのが、熟成です。
さつまいもは、掘ってすぐ食べるより、一定期間きちんと保管したほうが甘くなることがあります。これは、芋の中のでんぷんが糖に変わっていくためです。焼いたときに甘みを感じやすくなるのは、この糖化が関係しています。
ただし、ただ置いておけばよいわけではありません。温度や湿度の管理が悪いと、傷んだり、芽が出たり、品質が落ちたりします。だからこそ、熟成焼き芋は「偶然おいしくなった」だけではなく、管理技術の勝利でもあります。
返品されたべにまさりが、保管後により甘くなっていたという発見は大きな転機でした。普通なら失敗で終わる出来事です。しかし、その失敗の中から「保管すればもっとおいしくなるのではないか」という新しい可能性が見つかりました。
ここで重要なのは、経験だけに頼らなかったことです。研究機関と一緒に調べ、どのように保管すれば甘みが引き出せるのかを探りました。
さらに焼き方も大切です。焼き芋は、ただ高温で一気に焼けばおいしくなるわけではありません。さつまいもの甘みは、加熱の仕方によって変わります。じっくり熱を入れることで、甘みや食感が引き出されやすくなります。
つまり、おいしい焼き芋には、
・品種
・栽培
・貯蔵
・焼き方
・売り場での管理
このすべてが関係しています。
「甘い焼き芋」は、偶然ではなく、農家、流通、販売、機械開発、研究の積み重ねで生まれたものなのです。
焼き芋ビジネス成功の裏側と流通革命
焼き芋がここまで広がった理由は、味だけではありません。ビジネスの仕組みが変わったことも大きなポイントです。
昔の焼き芋は、移動販売や屋台のイメージが強いものでした。買える場所も時間も限られていました。ところが、スーパーの店頭に焼き芋オーブンが置かれるようになると、焼き芋は一気に日常の商品になりました。
これは大きな流通革命です。
スーパーにとって焼き芋は、ただの商品ではありません。店内に甘い香りが広がり、お客さんの足を止める力があります。しかも、焼き上がったものをすぐ買えるので、買い物中の衝動買いにもつながります。
一方で、売れる焼き芋を安定して出すには難しさもあります。
・芋の大きさがそろっていないと焼き時間が変わる
・焼きすぎると焦げる
・焼きが足りないと甘みが出にくい
・店によって味がばらつくと信用が落ちる
そこで大事になったのが、焼き方のマニュアル化です。
「この大きさなら、この温度で、この時間焼く」というルールを作ることで、誰が焼いてもおいしく仕上がるようになりました。これは、焼き芋を職人技からチェーン展開できる商品へ変えた大きな一歩です。
さらに、冷凍焼き芋や加工品の広がりも重要です。冷凍技術が進むことで、焼き芋は季節商品から通年商品へ変わりました。家で温めるだけで食べられるため、海外輸出や通販にも向いています。
つまり焼き芋の成功は、農産物の成功でありながら、同時に小売ビジネスの成功でもあります。
焼き芋ブームはなぜここまで拡大したのか
焼き芋ブームがここまで広がった理由は、いくつもの変化が重なったからです。
まず、品種の変化があります。昔ながらのホクホク系だけでなく、しっとり系、ねっとり系、濃厚な甘みの品種が登場しました。これにより、焼き芋は「昔のおやつ」から「選んで楽しむスイーツ」になりました。
次に、食べ方の変化があります。温かい焼き芋だけでなく、冷やし焼き芋、冷凍焼き芋、焼き芋スイーツ、焼き芋アイス、焼き芋ペーストなど、楽しみ方が広がりました。
さらに、SNSとの相性もあります。割ったときの黄金色、蜜がにじむ見た目、湯気の出る断面は写真や動画で伝わりやすく、食欲をそそります。見た目で「甘そう」と伝わることは、今の食ブームではとても大切です。
また、焼き芋は幅広い世代に届きやすい食べ物です。
子どもには甘いおやつとして、高齢者には懐かしい味として、若い世代には健康的なスイーツとして受け入れられます。ここまで世代をまたいで支持される食品は、実は多くありません。
そして何より大きいのは、焼き芋のイメージが変わったことです。
昔は「安い」「地味」「太りそう」と見られることもありました。しかし今は、甘い・おしゃれ・体にやさしそう・海外でも人気というプラスのイメージが強くなっています。
これは、農業の世界でとても大きな意味を持ちます。低く見られていた作物でも、品種、技術、売り方、伝え方を変えれば、価値は大きく上がるということを示しているからです。
焼き芋の逆転劇は、さつまいもだけの話ではありません。地方の農産物、伝統的な食べ物、昔からある身近なものにも、まだ見つかっていない価値があると教えてくれます。
「たかが芋」と見られていたものが、世界へ広がる商品になった。そこには、見返したいという悔しさ、失敗を捨てずに見直す目、そして仲間と積み上げた工夫がありました。
焼き芋ブームの本当の面白さは、甘くておいしいだけではありません。価値が低いと思われていたものを、努力と知恵で誇れるものに変えたことにあります。
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家で味わう蜜たっぷり焼き芋体験

お店で食べるような甘くてとろける焼き芋を、自宅で簡単に作れたらうれしいですよね。ドウシシャの焼き芋メーカーは、さつまいもを入れて待つだけで、まるで専門店のような仕上がりを再現できる家電です。難しい調理は一切いらず、火加減の調整も不要。じっくり加熱することで、さつまいも本来の甘さをしっかり引き出し、砂糖を使わなくても満足できる自然な甘さのスイーツが完成します。焼き芋好きはもちろん、健康志向の方やお子さんのおやつにもぴったりの一台です。
なぜここまで甘くなるのか焼き芋専用設計の秘密
焼き芋メーカーの最大の特徴は、上下からじっくり熱を加える構造です。一般的なトースターでは外側だけが先に焼けてしまい、中まで甘さが引き出されないことがありますが、この機械は低温からゆっくり加熱することで、さつまいものデンプンを糖に変えます。この過程によって、蜜があふれるような甘さとねっとりした食感が生まれます。つまり、ただ焼くだけではなく、甘さを最大限に引き出すための仕組みがあらかじめ作られているのです。
ほったらかしで完成する手軽さと失敗しない安心感
使い方はとてもシンプルです。さつまいもをセットしてタイマーを回すだけで、あとは待つだけ。火加減を見たり、ひっくり返したりする必要がありません。忙しい日でもほったらかしで調理できるため、料理が苦手な方でも安心して使えます。また、均一に加熱されるため焼きムラが出にくく、毎回安定した仕上がりになります。こうした手軽さと再現性の高さが、多くの人に支持されている理由です。
焼き芋だけじゃない広がる使い方
この焼き芋メーカーは、名前の通り焼き芋専用に見えますが、実はさまざまな料理に応用できます。例えば、とうもろこしを焼いたり、ホットサンドを作ったり、簡単なグリル料理にも活用できます。さらに、焼き芋を冷やしてスイーツとして楽しむことで、季節を問わず使えるのも大きな魅力です。一台で幅広い用途に対応できるため、キッチン家電としての満足度も高いのが特徴です。
コンビニや専門店よりお得に楽しめる理由
最近ではコンビニでも焼き芋が手軽に買えますが、毎回購入すると意外とコストがかかります。その点、この焼き芋メーカーがあれば、さつまいもを買うだけで何度でも楽しめます。特に、べにはるかのような甘い品種を使えば、自宅でも専門店レベルの味を再現可能です。家族みんなで楽しめる量をまとめて作れるので、コストパフォーマンスも高く、日常のおやつとして取り入れやすくなります。
健康志向にもぴったりな自然派スイーツ
焼き芋は砂糖を使わずに甘さを楽しめる食品です。食物繊維も豊富で、お腹の調子を整える働きも期待できます。そのため、ダイエット中の間食や、子どものおやつとしても安心して取り入れることができます。甘いものを控えたいけれど満足感は欲しい、そんな方にとって焼き芋メーカーはとても相性のよいアイテムです。毎日の食生活に無理なく取り入れられる「体にやさしいご褒美」として活躍してくれます。
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