NHK 【あさイチ】塩レモンの魔法！荻野恭子流モロッコ風牛肉と野菜のスープで冬を乗り切る｜2025年10月14日わる｜2025年10月14日

の中から温まる！モロッコ風スープで朝を贅沢に

朝晩の冷え込みが増してくると、無性に「温かいスープが飲みたい」と感じる日がありますよね。
そんな季節にぴったりなのが、NHK『あさイチ』の人気コーナー「みんな！ゴハンだよ」で荻野恭子さんが紹介した『モロッコ風　牛肉と野菜のスープ』です。

このスープは、モロッコの家庭で親しまれている滋味深いスープをヒントに作られています。牛肉と野菜、豆がバランスよく入り、体にうれしい栄養がぎゅっと詰まった一皿。
さらに、塩レモンを加えることで、すっきりとした酸味と香りが全体を引き締め、カレー粉のスパイスがふんわりと香る“旅気分”な味わいになります。
一口飲めば、寒さで縮こまった体がじんわりと温まり、異国の台所を感じさせてくれるような香りが広がります。

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モロッコ風スープの特徴と魅力

モロッコでは、スパイスやレモン、トマトを使った煮込み料理が多く、寒暖差のある気候の中で、体を温めながら元気を保つ知恵が詰まっています。
今回のレシピでは、トマトの酸味と牛肉のうま味がベースになり、ミックスビーンズで食感とボリュームをプラス。
そして味の決め手となるのが、モロッコの伝統的な調味料『塩レモン』です。レモンの果皮に塩をまぶして数日置いたもので、酸味と塩味が融合した独特の風味が楽しめます。

塩レモンを加えることで、味に奥行きが生まれ、まるでレストランのような深みのあるスープに仕上がるのです。
カレー粉はほんの少量。香りづけ程度に入れることで、エキゾチックさを引き出しながらも、日本の食卓にも馴染むやさしい味になります。

材料（作りやすい量）

作り方

1. 下ごしらえをする
   　牛肉、たまねぎ、にんじんをそれぞれ1cm角に刻みます。牛肉には軽く塩・こしょうをふり、下味をつけておきます。
   　レモンは皮ごと塩をまぶし、使う直前まで置いておきます。

2. 炒める
   　鍋にオリーブ油とバターを入れて中火にかけます。
   　バターが溶けたら、牛肉・たまねぎ・にんじんを加え、全体がしんなりするまで炒めます。
   　牛肉の色が変わり、香ばしい香りが立ったら、『トマトの水煮』を加えてさらに炒めます。トマトの酸味がまろやかになるまで、2〜3分じっくりと。

3. 煮込む
   　水を加えて煮立てたら、ミックスビーンズ、カレー粉、塩を加えます。
   　ここで、塩をまぶしておいたレモン（塩レモン）も一緒に入れましょう。
   　弱めの中火にして15分ほど、コトコトと煮込みます。アクが出たら丁寧に取り除くと、より澄んだ味になります。

4. 仕上げ
   　全体がなじんだら、味を見て塩で整えます。器に盛り、仕上げにパセリを散らして完成。
   　レモンの皮のほのかな苦みと香りが、スープに深みを与えます。

おいしく作るコツ

・塩レモンは少し置くとより深い味わいに
　前日に仕込んでおけば、酸味が落ち着きまろやかになります。

・煮込みすぎない
　豆が柔らかくなりすぎると風味が落ちるため、15分を目安に。

・アレンジ自在！
　パンを添えればモロッコ風の朝食に、ご飯と合わせれば栄養満点の夜ごはんに。
　仕上げに『クミンパウダー』や『パプリカパウダー』を少し加えると、よりスパイシーな風味になります。

モロッコの家庭の知恵を食卓に

忙しい日々の中でも、心も体も満たされるスープがあると、朝から笑顔になれます。
この『モロッコ風　牛肉と野菜のスープ』は、そんな一日のスタートを支えてくれる一品。
牛肉のうま味、豆のやさしい甘み、そしてレモンのさわやかさが、まるで旅先の食堂でいただくような幸福感を与えてくれます。

スープに合うモロッコ風サイドメニュー提案

しげゆき

ここからは、私からの提案です。モロッコ風スープをよりおいしく楽しむには、主役を引き立てながら栄養バランスも整うサイドメニューを組み合わせるのがおすすめです。スパイスや塩レモンの香りが引き立ち、まるで現地の朝食のような豊かな食卓になります。

まず相性抜群なのが、香ばしい全粒粉パン。軽くトーストしてオリーブ油をひとたらしすれば、スープのコクと酸味が引き立ちます。全粒粉に含まれる食物繊維が腸内環境を整え、血糖値の上昇をゆるやかにしてくれるため、ダイエット中でも安心。バターをほんの少しのせれば、香りがふわっと広がり、朝の満足感を高めてくれます。

もうひとつおすすめなのが、彩り豊かなクスクスサラダ。クスクスは粒状のパスタで、モロッコでは定番の主食。きゅうり、トマト、パプリカを角切りにして混ぜ、オリーブ油とレモン汁でさっぱり仕上げると、スープとのバランスが抜群です。温かいスープと冷たいサラダの温度差が楽しく、さっぱりした酸味が口の中をリセットしてくれます。

さらに一歩本格的に楽しみたい人は、ヨーグルトディップを添えるのもおすすめです。ギリシャヨーグルトにレモン汁と塩を混ぜただけのシンプルなディップでも、パンやサラダに合わせることで風味が広がり、スープのスパイスがより際立ちます。

これらを組み合わせれば、まるでモロッコの朝食プレートのような満足感に。スープ、全粒粉パン、クスクスサラダ、ヨーグルトディップの4品がそろうだけで、見た目にも美しく、栄養バランスの取れた一皿が完成します。

この記事のポイント

1. モロッコの家庭料理をベースに、塩レモンとカレー粉で香り高く仕上げる。

2. 牛肉・野菜・豆の栄養が一皿で摂れるバランススープ。

3. 忙しい朝にも作りやすいシンプル工程で、食卓が華やかになる。

このスープで、明日の朝を少し特別にしてみませんか？
異国の香りに包まれながら、体の内側からぽかぽか温まるひとときを。

出典：NHK『あさイチ』みんな！ゴハンだよ（2025年10月14日放送）
https://www.nhk.jp/p/asaichi/