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NHK【所さん!事件ですよ】クリスマスSP 地球からチョコが消える!?カカオショック×チョコレート不足×ガーナ金採掘×代替チョコの未来|2025年12月25日

所さん!事件ですよ
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甘いチョコの裏で起きている世界規模の事件とは

このページでは『所さん!事件ですよ(2025年12月25日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
私たちにとって身近なお菓子であるチョコレートが、実はいま世界規模の危機に直面しています。国内市場6300億円を支える原料カカオに何が起きているのか。番組は、産地ガーナの現実から、日本や世界の動き、そして未来のチョコレートの姿までを一気につないで伝えました。この記事を読むことで、チョコレートをめぐる問題の全体像と、これから起こり得る変化が見えてきます。

チョコレート市場6300億円の裏で起きるカカオショックの正体

日本のチョコレート市場は6300億円以上とされていますが、その土台となるカカオ豆が、いま確実に足りなくなり始めています。最近、店頭で目にすることが増えた「準チョコレート菓子」という表示は、カカオ由来の成分が少ない商品であることを示しています。これは味や品質を落とすための工夫というより、そもそも十分なカカオ豆を確保することが難しくなっている現状を反映したものです。原料価格の上昇や供給不安が続く中で、メーカー側も従来と同じ配合を維持できなくなってきているのです。

カカオ豆の主な輸入先であるガーナでは、ここ数年、異常気象が常態化しています。雨が降る時期に降らなかったり、逆に短期間に大雨が集中したりと、これまでの栽培サイクルが大きく崩れました。その影響で、2020年シーズンと比べて生産量は大きく落ち込み、回復の見通しはいまだ立っていません。干ばつや豪雨だけでなく、病害虫の被害も広がっており、カカオは環境の変化に非常に弱い、繊細な作物であることが改めて浮き彫りになっています。

番組では、こうした状況が一時的な問題ではないことも強調されていました。このまま気候変動が進めば、2050年には主要なカカオ農地の9割が栽培に適さなくなる可能性があるという指摘も紹介されています。つまり、いま起きているカカオ不足は、将来に向けた大きな警告でもあります。私たちが当たり前のように楽しんできたチョコレートが、気候や環境の変化によって、簡単には手に入らない時代に近づいていることを、この現実は静かに示しているのです。

ガーナを揺るがす異常気象と違法金採掘が奪うカカオ農園

ガーナのカカオ農家アブサニさんは、20年という長い年月をかけて育ててきたカカオの森を、ある日突然失いました。アブサニさんは自分の土地ではなく、地権者から借りた土地でカカオ栽培を続ける小作人でした。しかし地権者は、そのことをアブサニさんに知らせないまま、土地を第三者に売却してしまったのです。積み重ねてきた努力や時間とは無関係に、カカオの木々は伐採され、農園は一瞬で姿を消しました。その背景にあったのが、ガラムセイと呼ばれる金の違法採掘でした。

ガーナはアフリカでもトップクラスの金産出国として知られています。金鉱脈が広がる場所と、肥沃な土地を求めて広がったカカオ農園が、同じ地域に重なっているケースも少なくありません。世界的に金の価格が高騰したことで、一攫千金を狙う人々がカカオ農園に目を向けるようになり、農園を狙ったゴールドラッシュが起きました。金の採掘には本来、政府の許可が必要ですが、実際には違法採掘が横行しています。収入格差の大きさも問題を深刻にしており、安定した収入を得にくいカカオ農家自身が、より稼げるガラムセイに転職してしまうケースも増えています。

さらに事態を悪化させているのが、水銀による環境汚染です。水銀には金を吸着する性質があるため、違法採掘の現場では大量に使用されます。その結果、水銀が河川や土壌に流れ込み、ガーナの河川の60%以上が汚染されているという衝撃的な報告も出ています。水銀は自然に分解されにくく、一度汚染されると長期間にわたって影響が残ります。こうした土地では、カカオの木を植え直しても育たず、栽培を再開することはほぼ不可能になります。アブサニさんのケースは、カカオ不足の背景にある現実が、気候だけでなく、資源争奪と環境破壊にも深く結びついていることを強く物語っていました。

日本とガーナを結んだ歴史とカカオ輸入の知られざる背景

番組では、日本がガーナからカカオ豆を輸入するようになった背景として、両国の意外に深い歴史的なつながりにも光が当てられました。その人物の一人として紹介されたのが野口英世です。野口はガーナで感染症の研究に取り組み、特に黄熱病の解明に人生をかけて向き合いました。厳しい環境の中でも研究を続けた姿勢は、現地の人々に強い印象を残したといいます。

その功績によって、野口英世は現在でもガーナで深い尊敬を集める存在となっています。日本人が現地で命を懸けて研究に尽くしたという記憶は、国と国との距離を縮める大きな要素となりました。こうした信頼関係が積み重なった結果、日本とガーナの交流は長く続き、カカオ豆の取引も比較的円滑に進む基盤が築かれたとも言われています。

番組が伝えていたのは、チョコレートが単なる商品ではないという事実でした。私たちが口にする一枚のチョコレートの裏側には、研究者の努力や国際的な信頼、人と人との関係が積み重なっている。その歴史を知ることで、カカオやチョコレートの価値が、また違った形で見えてくることが示されていました。

世界で広がるチョコレート消費と偏愛グルメ・Bean to Barの熱狂

カカオ豆の価格が高騰している背景には、世界全体でチョコレートを食べる人が増えているという流れもあります。特に消費が大きく伸びているのが、アメリカ、インド、中国です。番組では、こうした国々で生まれている独特なチョコレート文化が紹介されました。アメリカでは、焼き上げたベーコンにチョコレートをたっぷり塗って食べるスタイルが定着しつつあり、甘さと塩気の組み合わせが人気を集めています。インドでは、インスタント麺にチョコレートを絡めるという意外な食べ方が登場し、屋台や家庭料理の一部として親しまれていました。中国では、すべてチョコレートで作られた展示品を集めた博物館があり、食べ物を超えた存在としてチョコレートが扱われている様子も伝えられました。

こうした世界的な消費拡大の中で、チョコレートマニアたちの間で特に注目を集めているのが『Bean to Bar』です。大量生産のチョコレートでは、複数の産地のカカオ豆をブレンドするのが一般的ですが、Bean to Barでは特定の産地のカカオ豆だけを使用します。豆の選定から焙煎、製造までを一貫して行うことで、その土地ならではの香りや酸味、コクをはっきりと感じられるのが特徴です。そのため、1枚2000円を超える価格でも次々と売れていきます。番組では、産地ごとの風味の違いを楽しむこと自体が、新しいチョコレートの価値になっている現状が伝えられ、チョコレートが嗜好品として次の段階に進んでいることが印象づけられていました。

希望の産地エクアドルと日本人カカオ探検家が見つけた未来

カカオショックが深刻化する中でも、生産量を着実に伸ばしている国として番組が注目したのがエクアドルです。主要産地のガーナが異常気象や社会問題で苦戦する一方、エクアドルではカカオフィーバーとも呼ばれる活況が生まれています。安定した気候条件と栽培環境に加え、品質の高いカカオづくりに力を入れてきた結果、世界のチョコレート業界から強い関心を集める存在になっています。

現地からの中継で登場したのが、高橋力榮さんでした。高橋さんは日本人のチョコレート職人でありながら、カカオ豆そのものを探し求めるカカオ探検家としても活動しています。まだ知られていない珍しいカカオを求めて山や農園を歩き回り、見つけた豆は他の品種と交配しないよう、現地の農園に協力してもらい隔離して育てるという地道な取り組みを続けてきました。

これまでに高橋さんが発見した希少なカカオ豆は5種類にのぼります。その中でも特に注目されたのが、世界にわずか0.002%しか存在しないとされるホワイトカカオでした。一般的なカカオとは異なる特徴を持つこの豆は、チョコレートの新しい可能性を広げる存在として紹介されました。

番組では、高橋さんがクリスマスにカカオ農家の子どもたちへチョコレートやおもちゃをプレゼントする様子も伝えられました。単に原料を得るために現地へ行くのではなく、人と人とのつながりを大切にしながら活動している姿が印象的でした。エクアドルのカカオフィーバーは、数字としての生産量だけでなく、こうした信頼関係と情熱によって支えられていることが、番組を通して伝わってきました。

代替チョコ・細胞培養・バレンタイン商戦に見るチョコのこれから

番組の後半では、カカオ不足という厳しい状況の中でも、チョコレートの未来を支えようとする新しい取り組みが次々と紹介されました。まず注目されたのが、アメリカで進められている『カカオ細胞培養』の研究です。これは、カカオ豆から取り出した細胞を培養液の入ったタンクで増殖させる技術で、通常は実がなるまでに3〜4年かかるカカオを、わずか数日で生み出せる可能性があります。番組では、早ければ来年にも商品として販売されるかもしれないと伝えられ、チョコレート作りの常識を大きく変える技術として紹介されました。

一方、日本でも独自の発想から生まれたチョコレートが登場しています。広島の食品メーカーが開発したゴボウチョコは、チョコレートの香り成分とゴボウが持つ香り成分に共通点が多いことに着目して生まれました。偶然の発見から商品化され、大手コンビニエンスストアでも販売されるほどの人気になっています。また、エンドウ豆とキャロブを使った代替チョコも紹介され、カカオに頼らない新しいチョコレートの形が現実のものになりつつあることが伝えられました。

さらに番組は、日本最大級のバレンタイン商戦の舞台裏にも密着しました。百貨店全館を使って行われるこのイベントは、売上約32億円を誇る一大企画で、世界中から出店希望が集まる狭き門です。出店を目指すパティシエたちは、カカオ不足や原料価格の高騰という逆風の中でも、半年以上の時間をかけて新しい商品開発に挑んでいました。

その象徴として登場したのが、世界初とされるバウムクーヘンロボットによるショコラバウムクーヘンです。職人の技を機械に落とし込みながら、安定した品質と新しい表現を追求する試みが紹介されました。番組全体を通して描かれていたのは、カカオショックという現実に立ち止まるのではなく、発想と技術、そして情熱で乗り越えようとする現場の姿でした。

まとめ

『所さん!事件ですよ(2025年12月25日放送)』は、チョコレートという身近な存在を通して、気候変動、資源問題、国際関係、そして技術革新までを一気につないだ内容でした。カカオショックは遠い国の話ではなく、私たちの選択や消費とも深く結びついています。これからチョコレートを手に取るとき、その背景にある世界の動きを思い出したくなる、そんな放送でした。

NHK 【午後LIVEニュースーン】金の高騰でガーナに違法採掘急増!チョコレート価格51%値上げの裏側とは|2025年9月10日放送

バレンタイン前に感じるチョコレートの変化

しげゆき
しげゆき

ここ数年、バレンタイン前にスーパーやコンビニでチョコレート売り場を眺めていると、「去年と同じ感覚では選べなくなってきた」と感じる場面が増えています。価格表示を見て立ち止まったり、箱を手に取って重さを確かめたりすることが、以前より自然な行動になりました。華やかな特設コーナーの裏で、チョコレートそのものが静かに変わってきていることを、買い物の中で実感します。

価格が少しずつ上がっている実感

まず強く感じるのが、チョコレートの価格が全体的に上がっていることです。以前は気軽に買えていた定番商品でも、気づくと数十円から百円ほど高くなっていることがあります。特にバレンタイン前は限定パッケージや季節商品が多く並びますが、その分、価格設定も一段高く感じられます。値札を見比べながら「今年は少し控えめにしよう」と考える人が増えているのも、自然な流れだと感じます。

内容量が減ったと感じる瞬間

もう一つの変化は、内容量が以前より少なくなったように感じる商品が増えたことです。箱の大きさはそれほど変わらないのに、中を開けると一粒一粒が少し小さかったり、個数が減っていたりします。値段は大きく変わっていなくても、実際に食べる量としては控えめになっている印象を受けます。こうした変化は急ではなく、毎年少しずつ進んでいるため、買い物を重ねる中でじわじわと気づくものです。

原材料の影響を身近に感じるようになった

こうした価格や内容量の変化を意識するようになると、原材料の事情が身近に感じられるようになります。カカオの価格高騰という言葉をニュースで聞いた後に売り場を見ると、「だからこの値段なのか」と納得する場面が増えました。以前はあまり気にしなかった成分表示や重さ表示を確認しながら選ぶようになり、チョコレートが決して当たり前に安定して作られているものではないと実感します。バレンタイン前の売り場は、甘さと同時に、今の時代の変化を映し出している場所だと感じます。


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