ローマ教皇と世界史の分かれ道
このページでは「映像の世紀バタフライエフェクト ローマ教皇 世界との格闘(2026年2月23日放送)」の内容を分かりやすくまとめています。
世界14億の信徒を束ねるローマ教皇は、第二次世界大戦や冷戦、そして21世紀の危機の中で、時に発言し、時に沈黙しながら歴史と向き合ってきました。
ピウス12世、ヨハネ23世、ヨハネ・パウロ2世らの決断は、世界の運命とどのように重なったのか。その苦悩と格闘の記録をひもといていきます。
ローマ教皇という「世界に向けた声」
この回が見せようとしているのは、ローマ教皇が「ただの宗教のリーダー」ではなく、戦争と政治が揺れた時代に、世界へ影響を与えてきた存在だという点です。番組紹介でも、カトリックの頂点として、世界大戦、ナチズム、冷戦、そして21世紀の危機までが並びます。
ちなみに、ローマ教皇がいる拠点はイタリアの首都ローマの中にあるバチカン市国で、国としても成り立っています。だから教皇の発言は、信仰の言葉でありつつ、国際社会への「外交の言葉」にもなり得ます。
ピウス12世と第二次世界大戦 沈黙と批判のはざまで
番組の柱の一人がピウス12世です。紹介文では、共産主義の脅威を訴え、ナチに接近したとも見られ、のちに「ヒトラーの教皇」と呼ぶ声が出た、とされています。
この呼び名が広まった背景には、戦後しばらくしてから「教皇はホロコーストに沈黙したのでは」という批判が強まった流れがあります。ブリタニカでも、当初は称賛もあった一方、のちに戯曲や本で批判的に描かれ、特に『ヒトラーの教皇』のような議論を呼ぶ本が出たことが説明されています。
ここは白黒がつきにくいテーマです。番組では、おそらく「なぜそう見られたのか」「沈黙は何を守ろうとしたのか/何を失ったのか」という、当時の空気と選択の重さを映像で追っていくはずです。
ヨハネ23世とキューバ危機 核戦争を止めようとした仲介
次の軸がヨハネ23世です。番組紹介では、米ソの仲介役を務め、キューバ危機の回避に動いたとされています。
キューバ危機(1962年)は、アメリカとソ連が核戦争寸前まで行った出来事として知られます。そのさなかに、ヨハネ23世が平和を求めるメッセージを出したことは、複数の資料で触れられています。たとえば、当時教皇がソ連側に向けて平和を訴えた、という記述があります。
ヨハネ23世はのちに回勅『パチェム・イン・テリス(地上の平和)』を出し、平和への呼びかけを世界へ広げました。これはバチカン公式にも掲載されています。
番組としては、「宗教の言葉が、政治の計算だらけの場にどう届いたのか」を、当時のニュース映像とともに描く回になりそうです。
ヨハネ・パウロ2世と冷戦 暗殺未遂を越えてポーランドへ
三人目の大きな軸がヨハネ・パウロ2世です。番組紹介では、冷戦下のポーランドで命を狙われながらも民主化運動を鼓舞した、と書かれています。
彼は1981年5月13日、サンピエトロ広場で銃撃され重傷を負いました。撃った人物はトルコ人のメフメト・アリ・アジャとして知られています。
そしてポーランドでは、労働運動「連帯(ソリダリノシチ)」が広がっていく時代と重なります。銃撃事件に「黒幕がいたのか」は決着がつかない部分もありますが、少なくとも当時、世界が強い疑念を持ったこと、そしてその出来事が冷戦の空気に影を落としたことは説明されています。
番組はきっと、教皇の存在が「武器ではなく言葉で人を動かす」象徴になった瞬間を、ポーランドの街の映像や人々の表情で見せてくるはずです。
21世紀の危機 聖職者による性的虐待と教会の信頼
番組紹介の後半で、とても重いテーマとして聖職者による児童への性的虐待が挙げられています。
この問題が世界的に大きく噴き出したきっかけの一つが、2002年のボストン・グローブ紙「スポットライト」取材です。2002年1月からの調査報道が、組織としての隠蔽や転任の問題を明るみに出したことがまとめられています。
アメリカでは同じ2002年に、米国司教協議会が「ダラス憲章(子どもと若者を守るための憲章)」を定め、再発防止や対応手順を整える動きが進みました。
また教皇ベネディクト16世は、アイルランドの信徒に宛てた書簡で虐待問題に向き合う必要を述べています。バチカン公式文書として公開されています。
このパートは、「信仰の中心」が信頼を失うとはどういうことか、そして回復には何が必要なのかを、視聴者に突きつける場面になりそうです。
歴史の分かれ道で 教皇の言葉と沈黙が残したもの
この回のタイトルどおり、教皇はしばしば世界と「格闘」してきました。ここで大事なのは、派手な勝ち負けではなく、
言葉を出すのか、あえて沈黙するのか、どちらを選んでも歴史の評価が割れる、という現実です。
ピウス12世の評価が今も割れること、ヨハネ23世の平和への呼びかけが核の恐怖の時代と結びついて語られてきたこと、ヨハネ・パウロ2世が暴力に倒れず姿を見せ続けたこと。どれも「映像」で見ると、ただの知識では終わりません。
きっと番組は、教皇たちを英雄として持ち上げるのでも、悪役に決めつけるのでもなく、世界史の修羅場の中で下された決断として、私たちに考える材料を置いていく回になるはずです。
放送内容についてのご案内とまとめ
本記事は「映像の世紀バタフライエフェクト ローマ教皇 世界との格闘」の事前情報をもとに構成しています。そのため、実際の放送内容と異なる場合があります。
世界史の転換点で揺れ動いたローマ教皇の姿を、分かりやすく整理しました。歴史の背景や人物像にも触れながらまとめています。
放送後、内容を確認のうえ、必要に応じて追記・修正いたします。
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