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NHK【うなぎのぼりLAB】疾走!冬の北海道|国道5号の人流・函館朝市・小樽オーバーツーリズムが動かす冬景色|2026年2月23日

うなぎのぼりLAB
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冬の北海道を走る国道5号の“人の流れ”を追う旅

このページでは『うなぎのぼりLAB 疾走!冬の北海道(2026年2月23日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。

函館から札幌へ伸びる国道5号をたどりながら、台湾観光客でにぎわう函館朝市、民謡が息づく江差の夜、長万部の漁師料理、世界中のスキーヤーが集まるニセコ、小樽のオーバーツーリズムまで、冬の北海道で“人が集まる理由”を確かめていく旅です。

雪景色の向こうに見えてくる、人と土地の結びつきの物語を紹介します。

函館朝市からスタート!台湾観光客と地元シニアが交わる冬の市場

最初の舞台は、観光客なら一度は訪れたい朝の名所・函館朝市。
函館駅のすぐそばに広がる市場には、カニやイカ、ホタテなど海産物の店や、海鮮丼の食堂などが約250店ほど立ち並びます。
冬の寒さのなかでも、店先には湯気と声があふれ、まさに“食のテーマパーク”のような場所です。

この日は、とくに台湾からの観光客が目立っていました。
台湾ではタラバガニを食べる機会が少ないと言われていて、北海道産の大きなタラバガニは、写真映えする“あこがれグルメ”として人気が高まっています。
雪景色の中でカニを頬張る体験は、南国出身の旅行者にとって、ちょっとした非日常です。

一方で、同じ建物の2階では、地元のシニア向けに体操や運動講座が開かれていました。
函館朝市の「えきに市場」には、屋内スペースを活用したイベントも多く、今回登場した“シニア大学”のような取り組みは、観光客だけでなく地元の高齢者に足を運んでもらうきっかけづくりになっています。

受講料を無料にすることで、毎週180人以上が参加する人気講座に育っているという話も印象的でした。
観光地として知られる市場が、地元の高齢者の健康づくりと交流の場にもなっている―。
その二重の役割こそ、冬の函館朝市が“うなぎのぼり”で人を集めている理由の一つだと感じます。

国道5号を走る理由 赤松並木と八雲の入植が物語る“北海道開拓の道”

函館朝市をあとにして、一行は国道5号を北上します。
国道5号は函館と札幌を結ぶ幹線道路で、そのルーツは明治時代に開削された「札幌本道」。当時としては画期的な西洋式馬車道として整備され、北海道開拓の大動脈になりました。

途中の七飯町付近には、赤松が美しく並ぶ「赤松街道」が続きます。
北海道にはもともと赤松はほとんど自生せず、ここにある約1200本の並木は、明治天皇の北海道行幸を記念して五稜郭から移植されたもの。
冬の雪道で道しるべとなり、防風・防雪の役割も果たしてきました。

やがて道は、八雲の町へ。
現在の八雲町は、明治維新で職を失った尾張藩士たちが団体で入植した“士族移住地”として知られています。
武士だった人たちが農業や酪農に挑戦し、北海道の土地に根を張っていった歴史が、この国道沿いに静かに息づいています。

番組では、こうした歴史的背景を短いコメントで紹介しながら、実際に今その道を走る車の人流データと重ねていきます。
“観光道路”ではなく、開拓時代から続く“暮らしの道”としての国道5号を意識させてくれるパートでした。

民謡の町・江差 深夜に灯るスナック街と、北前船が運んだ歌文化

やがてマップは、国道から西側の海沿いにある江差町へと導きます。
深夜の人流が集中していたのは、半径100メートルほどのエリアにスナックがぎゅっと並ぶ飲み屋街。
観光パンフレットにも載るバーやスナックが何軒もあり、夜になると地元客でにぎわいます。

江差は、江戸時代に北前船の終着地のひとつとして栄え、本州から多くの人や文化が流れ込んだ港町です。
ここで育まれた代表的な民謡が「江差追分」。
ゆったりとした節回しで海の情景を歌い上げるこの歌は、日本三大追分のひとつに数えられ、毎年「江差追分全国大会」も開かれています。

番組の中でも、お祭りや餅つきの場で披露される「江差追分」や「江差餅つき囃子」の映像が紹介されました。
昼間は静かな港町が、夜になるとスナックのカラオケから民謡が聞こえてくる――そんな“歌とお酒の町”としての姿が、GPSの人流データにもくっきり表れていたのが面白いところです。

かつて北前船が運んできた歌や文化が、今はスナックのマイクを通して受け継がれている。
地図アプリでは決して見えない「町の芯」が、この江差の夜のシーンから伝わってきました。

長万部で出会う東京理科大の全寮制キャンパスと、ホタテ漁師ヨーコさんの台所

再び国道5号に戻り、車は長万部へ向かいます。
ここには、東京理科大学経営学部・国際デザイン経営学科の1年生が学ぶ全寮制キャンパスがあります。
学生たちは1年間、3〜4人部屋の寮で共同生活を送りながら、地域の課題解決に取り組むカリキュラムになっています。

番組に登場したのは、ホタテ漁師であり二児の母でもある高野暢子さん。
彼女は地域の集会場で、寮生活を送る学生たちに手料理をふるまっています。
大きな鍋で炊いたホタテごはんや汁物に、学生たちが「おいしい!」と笑顔になる様子は、画面越しにも温度が伝わってくるシーンでした。

長万部はもともとホタテやカニ、鮭などの水産資源が豊かな町です。
そこに“よそから来た”大学生が1年間だけ暮らし、地元の人に可愛がられながら町の課題を一緒に考える。
この仕組み自体が、人口減少が進む地方にとっては、新しい“人流”を生み出す実験になっています。

高野さんのような存在がいることで、学生にとっては「知らない土地」だった長万部が、「第二のふるさと」に変わっていくのだろうと想像させられる場面でした。

ニセコ・倶知安 世界のスキーヤーが集まる雪山と、北海道新幹線トンネル工事の現場

さらに北へ進むと、ニセコ・倶知安エリアに入ります。
ここは世界的にも知られるパウダースノーのスキーリゾートで、冬になるとオーストラリアやアジア各国から多くのスキーヤー・スノーボーダーが訪れます。
国道5号沿いの駐車場やスキー場周辺は、人や車でぎっしりでした。

一方で、人流データが示したもう一つの“密集ポイント”は、山あいに並ぶトラックの列。
たどり着いた先は、北海道新幹線・札幌延伸区間のトンネル工事現場でした。
この区間の最大の難所のひとつが、倶知安とニセコの間にある「羊蹄トンネル」。

2021年、掘削中に巨大な岩塊にぶつかり、比羅夫工区では約2年間工事が停止するトラブルがありました。
最新の発表では、巨大岩の撤去を終えて工事が再開し、トンネル全体の掘削率は7割に達したとされています。

番組では、夜でも明かりが灯る工事現場の様子が映し出され、「今もなお、人と物の流れを変える大工事が続いている」という時間のスケールも伝えていました。
羊蹄山の美しいシルエットと、地下深くで進むトンネル工事。
観光とインフラ整備、その両方の“動き”が交差する場所として、ニセコ・倶知安エリアが描かれていました。

「ルールルル」では来ないキツネと、国道沿いの“きのこ王国”できのこ汁をすする

北海道というと、つい期待してしまうのがキタキツネとの遭遇です。
番組でも、おなじみの「ルールルル」と呼びかけて本当に来るのか検証していましたが、この日は残念ながら現れず。
野生動物は、人にエサをもらうことに慣れてしまうと病気や事故の原因になるため、むしろ簡単に近づかないほうが健全だとも言えます。

キツネの代わりにマップが反応したのは、国道沿いにある「きのこ王国」。
支笏湖と洞爺湖の間、伊達市大滝区に本店を構えるきのこ専門のドライブインで、売店やレストランが並ぶ人気スポットです。
山のように積まれたきのこ加工品の奥で、ひときわ行列ができていたのが名物のきのこ汁。

なめこやしいたけ、えのきなど数種類のきのこがたっぷり入った味噌ベースの汁は、1日1500杯売れる日もあるという大ヒットメニューです。
冷えきった体に熱々のきのこ汁が染みわたる様子は、冬のドライブのご褒美そのもの。
観光名所ではない“道の途中”にも、これだけ人を惹きつける味があることを見せてくれるパートでした。

映画の舞台・小樽運河と銭函に押し寄せる外国人観光客 オーバーツーリズムの今

さらに進むと、小樽に入ります。
石造りの倉庫が並ぶ小樽運河周辺は、冬でも外国人観光客であふれる人気エリア。
その背景には、岩井俊二監督の映画『Love Letter』が大きな役割を果たしています。

物語の舞台となったのは、小樽運河や天狗山スキー場、運河プラザ周辺のガラス工房など。
映画公開から30年が経った今も、韓国や中国などアジア圏を中心に“聖地巡礼”の観光客が後を絶ちません。

一方で、小樽市の観光入り込み客数は2024年度に約806万人と、7年ぶりに800万人台を回復。外国人宿泊客も過去最多を更新し、路線バスが観光客で満員になって市民が乗れない、といったオーバーツーリズムの問題も起きています。

番組では、人混みを避けて銭函地区に宿泊する観光客の姿も紹介されました。
銭函の高台にある一軒家は、かつて『Love Letter』の登場人物が暮らしていた家の外観ロケ地として知られ、今も映画ファンが訪れるスポットになっています。

人流データで見ると、小樽運河周辺だけでなく、少し離れた銭函駅周辺にも人が分散しつつあることがわかります。
これは、市が北運河や早朝ツアーなどを通じて、混雑緩和と分散観光に力を入れている流れとも重なっています。

ゴール札幌・北海道神宮へ 雪の参道に集まる人々の願い

旅のゴールは札幌。
国道5号を走り抜けた先で、一行が向かったのは北海道神宮です。
札幌市中央区の円山公園に隣接するこの神社は、北海道の総鎮守として知られ、正月三が日には例年およそ40〜45万人もの参拝客が訪れます。

境内は約6万坪の広さがあり、春は桜や梅、秋には紅葉が美しいスポットとしても有名です。
今回の放送では、雪に覆われた参道を、家族連れや若者グループがゆっくりと歩いていく様子が映し出されました。

函館朝市の活気、江差のスナック街の歌声、長万部の漁師料理、ニセコのスキー場の喧騒、小樽の観光客の波。
そのどれもが、最後はこの大きな神社のように、「人が意味を持って集まる場所」として結ばれていきます。

北海道神宮は、開拓の歴史とともに歩んできた神社でもあります。
明治時代、北海道開拓の守護として創祀されたこの場所に、今も多くの人が願いを託しに集まる事実は、“北海道の今”を象徴しているように感じられます。

国道5号300キロの旅が映した、“うなぎのぼり”な冬の北海道の現在地

こうして振り返ると、今回の旅は単なる観光スポット巡りではなく、冬の北海道で「人が集まる理由」を丹念に追いかける旅でした。

朝から観光客とシニアが交わる函館朝市。
北前船の名残と民謡文化が息づく江差の夜のスナック街。
地方大学とホタテ漁師の台所がつなぐ、長万部の“人の縁”。
世界のスキーヤーとトンネル工事が交錯するニセコ・倶知安。
映画とSNSがつくり出した、小樽と銭函の新たな人の波。
そして、札幌・北海道神宮へ向かう静かな人の流れ。

国道5号という一本の線の上に、これだけ多様な“集まり方”が同時に存在していることに、改めて驚かされます。
データだけでは見えない人の表情や声を、鰻さんと髙橋ひかるさん、宮田さんが丁寧に拾っていくことで、数字の裏にある温度が伝わってくる構成でした。

冬の北海道は、寒さも厳しく移動も大変ですが、そのぶん湯気の立つ料理や、雪の中でも笑顔で集まる人たちの姿がいっそう印象に残ります。
この回を見終わったあと、「いつか自分も国道5号をゆっくり走って、あのきのこ汁やホタテごはんを味わってみたい」と感じた方も多いのではないでしょうか。

人が集まる場所には、必ず物語があります。
うなぎのぼりLAB「疾走!冬の北海道」は、その物語を“冬の国道5号”という一本の線の上に、美しく並べて見せてくれた回でした。

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国道5号の歴史と北海道を支えた道

しげゆき
しげゆき

番組で函館から札幌へとたどる国道5号。この道には、ただの移動ルートではない長い歴史があります。ここでは、その背景を紹介します。

明治時代、北海道開拓が本格化したころ、道南と道央を結ぶ陸路として整備されたのがはじまりです。当時は物資や人を運ぶ大切な道で、開拓の進展とともに重要性を増していきました。現在の国道5号は函館市から札幌市中央区までを結ぶ全長約300キロの幹線道路で、北海道唯一の一桁国道としても知られています。

明治期に生まれた札幌本道

国道5号の原型は、明治初期に開削された「札幌本道」です。開拓使の時代に整備が進められ、函館と札幌を陸路で結ぶことで、北海道の行政と物流の基盤をつくりました。当時は鉄道もまだ十分ではなく、馬車や徒歩での移動が中心でした。この道があったからこそ、人と物が行き交い、北海道の町が形づくられていきました。

物流を支えた幹線道路

戦後、正式に一般国道に指定された国道5号は、道南と道央を結ぶ大動脈として機能します。函館港を経由する海上輸送と結びつき、農産物や海産物、生活物資がこの道を通って運ばれました。冬でも通行を確保するための除雪体制が整えられ、北海道の暮らしを守る道路として役割を果たしています。

観光を広げた300キロ

函館山の夜景、小樽の運河、札幌の都市景観。観光地を結ぶルートとしても国道5号は発展しました。車で移動しながら景色を楽しむドライブ文化が広まり、観光客の流れを生み出します。約300キロという距離は、道南から道央へと景色が大きく変わるスケールを体感できる長さです。歴史と暮らし、そして観光を支え続けてきたこの道が、今回の旅の舞台になっています。


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