外で飲む街・高知の素顔
このページでは『うなぎのぼりLAB 外飲み大好き!高知(2026年1月19日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
朝から夜まで、外飲みが当たり前のように続く高知の街。ランチタイムの店先でも、深夜の屋台でも、人と人が自然に杯を重ねていきます。
乾杯ひとつで距離が縮まり、知らない者同士が笑い合う。その中心にあるのが、おきゃく文化です。数字やデータでは見えない、高知という街の温度とにぎわいを、現場の空気とともに描き出します。
高知はなぜ外飲み日本一なのか
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高知は、長年にわたり“外飲みにお金を使う街”として全国トップの座に立ち続けています。外食での飲酒代が全国平均の約2倍に達した年もあり、数字を見れば、その圧倒的な勢いは疑いようがありません。外で飲む文化こそが、この街の鼓動そのものです。
家で静かに飲むより、外で誰かと杯を交わす時間こそが高知の人たちの喜びです。だからこそ、繁華街には朝から夜まで人が集まり、笑い声が絶えません。外飲みが高知の街を動かし、人をつなげ、にぎわいを生み出しているのです。
番組では、その“理由”に真正面から迫ります。案内役の鰻和弘、高橋ひかる、そして旅のプロである宮田崇が、実際の飲みの現場に分け入り、高知という街の本質を鮮やかに描き出します。
朝からにぎわう「酒のテーマパーク」
番組は、驚くほど活気に満ちた“酒のテーマパーク”から幕を開けます。開店と同時に名物料理が並び、そのすぐ横で常連たちが迷いなく一杯目を掲げる――この光景こそ、高知の外飲み文化の本気度を示す瞬間です。
カウンターには刺身や郷土料理がずらりと並び、ビール、日本酒、焼酎が次々に注文されていきます。「仕事前に軽く」「夜勤明けのごほうび」など、朝飲みの理由はさまざまですが、その勢いはどれも圧倒的です。観光客と地元客が自然と混ざり合い、初対面同士が笑い合うにぎわいは、この街独特の温度を見せつけます。
この場所は、ただの飲食店ではありません。市場のように食材が集まり、交流サロンのように会話が生まれ、観光案内所のように旅の情報が飛び交います。旅人が隣の席の地元客から“本当に行くべき店”を教わる――そんな一期一会が日常のように起きる特別な空間を、番組は細やかに映し出します。
昼から夜まで続く“外飲み回遊ルート”
番組の中盤では、高知の人たちが一日を通してどのように外飲みを楽しんでいるのか、その流れが鮮やかに描かれます。朝だけで終わらないのが、この街の本領です。
昼どきの飲食店では、定食を食べる会社員や観光客のすぐ隣で、当たり前のようにお酒を飲む人たちがいます。ランチと飲酒の境目はなく、同じ空間でそれぞれが自分の時間を楽しみます。食事をする人と昼からビールを飲む人が自然に混ざり合い、店全体が一つの大きなテーブルのような一体感を生み出します。
日が暮れると、舞台は繁華街の横丁や路地裏へ移ります。立ち飲み、居酒屋、地酒の専門店と、店ごとに表情はまったく違います。番組は、常連たちが一軒、また一軒とはしごしていくリアルな外飲みの流れを追い、仕事終わりの一杯が、いつの間にか深い夜へとつながっていく様子を映し出します。
そして夜の締めくくりは、深夜の屋台街です。カウンターに並ぶのは、ビールと餃子。湯気の立つ鉄板の前で、人と人が最後にもう一度つながります。屋台が一日の終わりの社交場になる光景は、外飲み文化の奥深さを強く印象づけます。
誰でも友達になれる「おきゃく」文化
番組の核心にあるのが、高知ならではの宴会文化 おきゃく です。高知では、大勢で集まって飲み食いする場そのものを「おきゃく」と呼び、特別な日だけではなく、日常の延長として当たり前に行われてきました。
最大の特徴は、立場も年齢も初対面かどうかも一切関係ないことです。同じ席に座れば、その瞬間から“仲間”。大皿料理を囲み、返杯と笑いが飛び交い、気づけば隣の人と深く語り合っている――そんな一体感が当たり前のように生まれます。
番組では、外飲みの現場で自然に立ち上がる“ミニおきゃく”を丁寧に追います。隣の客に「一杯どうぞ」と差し出す瞬間、相席になった人同士が自己紹介もそこそこに盛り上がっていく瞬間。その積み重ねが、この文化を今日まで力強く生かし続けています。
さらに、商店街を丸ごと宴会場に変える大規模イベント「土佐のおきゃく」も紹介されます。路面電車の中で宴会が開かれ、公園が巨大な飲み会の舞台になる――街全体がひとつに溶け合うスケールは圧巻です。
この文化の根底には、漁業や農業の節目、祭りの場で培われてきた長い歴史があります。宴会の場が情報交換や交流の場として機能し、地域社会をつないできたことが、専門家の解説からも浮かび上がります。
外飲みが街を元気にする理由
ラストパートでは、「外飲み大好き」という気質が、今の高知の街にどれほど大きな力を与えているのかがはっきりと描かれます。お酒を外で楽しむ人が多いという事実は、そのまま街の活力につながっています。
外飲みが盛んな街では、飲食店や屋台、酒蔵、そして食材の生産地へとお金が巡ります。外食での飲酒代が全国トップクラスである一方、地元の魚や野菜、郷土料理が観光客に自然と広まり、観光産業全体を押し上げているのです。
さらに、「乾杯すれば誰でも仲良くなる」という高知ならではの空気は、移住者や旅人にとって強烈な魅力になります。初めて入った店で声をかけられ、その夜のうちに“高知の友達”ができる。番組では、そんな一度きりの出会いが、その後の人生や仕事を動かした実例も紹介され、外飲みが人の縁を生み出す力を浮き彫りにします。
締めくくりでは、案内役のメンバーが感じた高知の本質が語られます。お酒が主役なのではなく、人と人を近づける道具として存在していること。外飲みの場そのものが、街のコミュニティの中心になっていること。その言葉とともに、にぎわう高知の夜が映し出されます。
本記事は、放送前に公開されている番組情報をもとに構成しており、実際の放送内容と異なる場合があります。放送後には、内容を確認したうえで必要に応じて追記・更新します。
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