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NHK【明鏡止水 [終] 武のKAMIWAZA】大相撲の技と小兵が巨漢に勝つ理由を室伏広治と貴景勝の視点で読み解く|2026年03月03日★

明鏡止水
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明鏡止水「大相撲 技の秘密」とは?シリーズ最終回

明鏡止水 武のKAMIWAZA 大相撲 技の秘密は、武道や格闘技の達人たちが集まり、「技の本質」や「体の使い方」を語り合うシリーズのラストを飾る特集回です。
司会をつとめるのは、俳優であり武道家としても知られる岡田准一さんと、格闘技に造詣が深いお笑い芸人のケンドーコバヤシさんです。

今回のテーマは、その名の通り大相撲の技
「小兵力士がどうして大きな力士に勝てるのか」という、相撲ファンなら誰もが一度は気になる疑問に、さまざまな武のプロたちの視点から迫っていきます。

ゲストには、元大関・貴景勝の湊川親方、ハンマー投げの金メダリストで「霊長類最強」とも呼ばれる室伏広治さん、男子レスリング金メダリストの日下尚さん、大東流合気柔術本部道場の近藤昌之さん、総合格闘家の伊澤星花さんが登場します。

それぞれ競技も背景も違う達人たちが、「相撲の技」をキーワードにどんな共通点を見つけるのか。
シリーズの集大成にふさわしい、ぜいたくな顔ぶれの回になっています。

相撲はなぜ“武の原点”なのか?日本の国技としての背景

番組のベースにあるのは、「大相撲は日本の武の原点である」という考え方です。
相撲は神事としての歴史が古く、奈良時代より前から「力比べ」として行われてきたと言われます。現在の大相撲でも、本場所の土俵祭や土俵入りなどに、その名残が色濃く残っています。

また、大相撲の技は単に力をぶつけ合うだけでなく、「いかに相手の重心を崩すか」「いかに自分の軸を保つか」といった、身体のコントロールが中心にあります。
これは柔道や柔術、さらには合気道など、他の日本武道とも深くつながる発想です。

番組では、相撲を「スポーツ」というより、身体操作の結晶として捉え直し、そこに日本の武の知恵が凝縮されていると紹介していきます。
この視点があるからこそ、他競技のトップアスリートや武術家との対話が、単なる雑談ではなく「技の研究会」として成り立つのです。

小兵力士が巨漢力士に勝つ理由を「身体操作」からひも解く

今回の大きなテーマが、「小兵力士はなぜ巨漢力士に勝てるのか」という問いです。

体重で大きく劣るはずの力士が、格上の相手を投げ飛ばす場面は、取組を見ていると何度も出てきます。
ここには、筋力だけでは説明できない身体操作の工夫があります。

番組では、重心の位置、足の運び方、相手にぶつかる角度などがポイントとして語られます。
真正面から押し合うのではなく、半歩ずらしてぶつかったり、相手の踏み出した足が浮いた瞬間に仕掛けたりと、力と力の勝負に見えて、実は「タイミング」と「方向」をずらす高度な技術が働いているのです。

こうした考え方は、柔道の「崩し」や、レスリングのタックルにも共通します。
体格差を埋めるのは、筋肉の量ではなく、「どこでどの方向に力をかけるか」という設計図なのだと、番組は伝えようとしています。

湊川親方(元大関・貴景勝)が語る土俵のリアルと技の攻防

角界からは、元大関・貴景勝として知られる湊川親方が出演します。

現役時代から「押し相撲」の力士として、低い重心から一気に前に出るスタイルでファンを魅了してきた湊川親方。
番組では、土俵上で実際に何を感じ、どうやって相手のバランスを崩してきたのかを、自身の経験をもとに語ります。

押し相撲は、一見シンプルに見えて、実はとても繊細です。
腕だけで押すのではなく、足の踏ん張り、腰の位置、上半身の角度をきちんとそろえることで、体全体の力を前に伝えます。
この「力の通り道」をどれだけ効率よく作れるかが、同じ体重同士でも勝敗を分けるのだと考えられています。

また、立ち合いの一瞬に、相手の癖や今日の調子を感じ取ることも重要だと語られます。
「ぶつかった瞬間に、今日は押し込めるか、いなすべきかが分かる」といった土俵感覚は、長年の稽古と本場所の経験が積み重なって育つものです。

室伏広治が示す“霊長類最強”の体の使い方と相撲の共通点

ハンマー投げの金メダリストで、元スポーツ庁長官でもある室伏広治さんは、陸上競技の世界から番組に参加します。

室伏さんは、単なる筋力トレーニングではなく、「どう体を連動させるか」「どうしてその動きが効率的なのか」を徹底的に研究してきたアスリートです。
ハンマー投げでは、足元から腰、背中、腕へと力をねじるように伝え、一瞬で最大のパワーを生み出します。

この「全身を一体として使う感覚」は、大相撲の技とも強い共通点があります。
例えば投げ技に入るとき、足だけ、腕だけで動くのではなく、足の踏ん張りと腰の回転、上半身のひねりをまとめて使うことで、相手の体を軽く感じさせることができます。

番組では、室伏さんが自らの競技経験をもとに、体の軸の通し方や、力をロスなく相手に伝えるコツを解説し、それを相撲の動きと照らし合わせながら考えていきます。
「霊長類最強」と呼ばれるほどのフィジカルの裏側に、冷静で科学的な視点があることが伝わるパートです。

レスリング金メダリスト・日下尚が語る組み技とバランス感覚

男子レスリングの五輪金メダリストである日下尚さんは、組み技格闘技のプロフェッショナルとして登場します。

レスリングでは、相手の上半身と下半身のつながりを切り離すように崩し、タックルや投げにつなげていきます。
ここでも重要なのは、「相手の重心がどこにあるかを一瞬で見抜く目」と、「そこを狙って自分の体をどこに置くか」というポジショニングです。

番組では、日下さんがレスリング特有のステップや組み方を示しながら、相撲との共通点と違いを語ります。
例えば、相撲は素足で土俵の上に立ち、まわしをつかむ競技ですが、レスリングはマットの上でシューズを履き、胴や足を直接つかみにいきます。
同じ組み技でも、前提条件が違うため、動き方も少しずつ変わります。

それでも、相手の力を受けてから返すのか、先に仕掛けて崩すのかといった「攻防のリズム」は、双方によく似ています。
こうした比較を通して、読者は「技の本質」はルールが変わっても共通していることに気づけるはずです。

大東流合気柔術・近藤昌之が見抜く「力を使わない技」の秘密

大東流合気柔術本部道場の指導者である近藤昌之さんは、「力をぶつけない武術」の代表として番組に登場します。

大東流合気柔術は、相手の関節や体の向きをわずかに操作し、こちらは大きな力を出さずに制することを目指す武術です。
力と力をぶつけるのではなく、「相手の力が抜ける一点」を探して、そこに自身の動きを合わせていきます。

この考え方を大相撲の技に当てはめると、相手が全力で押してきた瞬間に、ほんの少し体をずらして力をいなすような動きが見えてきます。
番組では、近藤さんが合気の原理を示しながら、「もし土俵の上でこの発想を使うなら、こういう場面だろう」という形で、技のイメージを共有していきます。

ここで語られる内容は、日常生活にも応用できます。
例えば、人と押し合いになったとき、真正面から頑張るのではなく、一歩横に動いて状況を変えるだけで、感じる負担は大きく変わります。
「力を抜く」という発想は、メンタル面にも通じると、番組はさりげなく示してくれます。

総合格闘家・伊澤星花が見る相撲の強さと現代格闘技

総合格闘技の世界で活躍する伊澤星花さんは、立ち技と寝技が混ざり合う現代のリングから、相撲を見つめ直します。

総合格闘技では、打撃、組み技、寝技など、あらゆる要素が一気に押し寄せます。
その中で「テイクダウン」を奪う瞬間や、「ケージレスリング」と呼ばれる押し合いの場面は、相撲の立ち合いや土俵際の攻防とよく似ています。

伊澤さんは、自身の試合経験を踏まえつつ、「相撲の強さは、最初の一歩の踏み込みと、体をぶつける瞬間の迷いのなさにある」といった視点を提示します。
一瞬でも迷うと、そのスキマを相手に突かれてしまう世界で戦っているからこそ、相撲の決断力の速さに驚かされるのです。

また、女性ファイターとしての立場から、「決して体格に恵まれていない選手が、技術と戦略で勝つ」ことの価値も語られるはずです。
ここは、小柄な読者や、運動に自信がない人にも大きな勇気を与えるパートになるでしょう。

土俵上の駆け引きと「一瞬の判断」が勝敗を分ける理由

番組のもう一つのキーワードが、「土俵上でのさまざまな駆け引き」です。

相撲は、たった数秒で決着することも多い競技です。
しかし、その数秒の前には、塩をまき、仕切り線の前にしゃがみ、立ち上がってはまた戻るという、長い準備の時間があります。

この間に、力士たちは相手の目線、呼吸、仕切りのスピードなどを細かく観察しています。
立ち合いで先に動くのか、少し遅らせて相手を誘うのか。
手をどこに置き、頭をどの高さに合わせるのか。
こうした細かな選択が積み重なり、最後の数秒にすべてが集約されます。

番組では、武術家やアスリートたちが、自分の競技での「駆け引き」の感覚を紹介しつつ、それを相撲と重ね合わせて語ります。
チェスのように先の先まで読むのではなく、「次の一手を確実に通すための準備」に集中する姿勢は、どの競技にも共通しているのだと分かります。

まとめ

明鏡止水 武のKAMIWAZA 大相撲 技の秘密は、単なる相撲解説番組ではありません。
相撲、陸上、レスリング、合気柔術、総合格闘技という、まったく違うバックボーンを持つ人たちが集まり、「体の使い方」という共通言語で語り合う場になっています。

私たちの日常でも、重い荷物を持ち上げるとき、階段を上るとき、人混みを歩くときなど、体をどう使うかで疲れ方が大きく変わります。
番組で語られる身体操作の話は、そのまま「無理をしない体の動かし方」のヒントとして生かすことができます。

【明鏡止水 [新]】武のKAMIWAZA 大相撲 力の秘密|相撲強さの秘密・四股すり足てっぽう・筋トレでは勝てない理由・体軸重心の正体|2026年1月6日


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