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【明鏡止水 [新]】武のKAMIWAZA 大相撲 力の秘密|相撲強さの秘密・四股すり足てっぽう・筋トレでは勝てない理由・体軸重心の正体|2026年1月6日

明鏡止水
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相撲の稽古はなぜ強さになるのか 明鏡止水が解き明かす『力の正体』

このページでは『明鏡止水 武のKAMIWAZA 大相撲 力の秘密(2026年1月6日放送)』の内容をもとに、大相撲の力士が行う伝統稽古が、なぜ実戦の強さにつながるのかを整理していきます。四股やてっぽう、すり足は、ただ体を大きくするための動きではありません。体の内側をどう使うか、力をどう通すかという「見えない部分」を育てる稽古です。この番組では、相撲だけでなく、剣術や中国武術など他の武術と比べながら、その共通点が描かれていきます。

四股・てっぽう・すり足が生む相撲の土台

四股・てっぽう・すり足は、大相撲の稽古の中でも、最も基本に置かれてきた動きです。
どれも見た目は地味で、勝負の場面を直接連想させるものではありませんが、相撲の強さを根っこから支える存在です。
これらの稽古は、技や戦術以前に、体の使い方そのものを作り替える役割を担っています。

四股は、脚を高く上げて踏み下ろす動作を何度も繰り返します。
一見すると脚力を鍛える運動のように見えますが、目的はそれだけではありません。
体の重さをしっかりと下半身で受け止める感覚を身につけ、腰を落とした姿勢でも体が揺れない土台を作ります。
踏み下ろす瞬間には、体の中心が自然にそろい、重心が低く安定する感覚が体に刻まれます。
この積み重ねが、当たりや押し合いの中でも崩れにくい姿勢につながっていきます。

すり足は、足の裏を土俵から離さずに、前後左右へと動く稽古です。
足を高く上げない分、動きは小さく見えますが、ここでは体の軸を保ったまま移動する力が養われます。
上半身だけで踏ん張るのではなく、足裏全体で土俵をとらえ続けることで、押されても流されにくい体になります。
相手と組み合った場面で、簡単に倒れない理由は、この足運びと重心移動の正確さにあります。

てっぽうは、柱に向かって腕を突き出す稽古です。
しかし、腕の力だけで押すものではありません。
腰から背中、肩、腕へと力を通し、全身を一つにつないで押す感覚を作っていきます。
力を込めすぎると動きは固くなり、逆に力が逃げてしまいます。
余計な力を抜きながら、体全体で前へ出ることで、実戦で生きる押しの形が育ちます。

これら三つの稽古に共通しているのは、筋肉を大きくすることが目的ではないという点です。
体の重さをどう受け止め、どう動かし、どう相手に伝えるか。
そのための姿勢・重心・連動を体に染み込ませることが、四股・すり足・てっぽうの本当の役割です。
派手さはなくても、相撲の強さは、こうした基礎の積み重ねの上に築かれています。

伊勢ケ濱親方が語る「筋力を使える力に変える稽古」

伊勢ヶ濱親方は、相撲の稽古について
筋トレで鍛えた力を、相撲に必要な力へ変えるもの
と語ります。
ここで言う力とは、単に重いものを持ち上げられる力や、筋肉の大きさそのものではありません。
土俵で勝負を決める力とは、状況に応じて体をどう動かし、どの瞬間に力を出せるかという、使い方の力です。

筋肉が強いだけでは、土俵では十分に戦えません。
力を出すタイミングを間違えれば空振りになり、方向を誤れば体勢を崩します。
相撲では、相手と触れた一瞬の中で、体の反応が勝敗を分けます。
そのために必要なのが、伝統的な基礎稽古です。

四股てっぽうを繰り返すことで、力を出す順番が体に染み込んでいきます。
最初に動くのは腕ではなく、です。
そこから背中へ、さらにへと力が自然に流れていきます。
この流れが整うと、無理に踏ん張らなくても、体重そのものが力として相手に伝わります。
結果として、見た目以上に強い当たりや押しが生まれます。

重要なのは、力を出そうとしすぎないことです。
余計な力みが消えると、体は滑らかにつながり、大きな力を小さな動きで出せる状態になります。
伊勢ヶ濱親方が重視するのは、こうした「出そうとして出る力」ではなく、
自然に出てしまう力です。

さらに、稽古を重ねることで育つのが、相手の動きに反応する感覚です。
相手が前に出た瞬間、体が先に反応し、考える前に動けるようになります。
これは回数を重ねた基礎稽古の中でしか身につきません。
筋トレでは鍛えられない、間合い・重心・体の反射が、相撲の稽古によって形づくられていきます。

番組では、こうした相撲特有の「使える力」が、
長い歴史の中で磨かれてきた伝統稽古によって支えられていることが示されました。
派手な技の裏側には、目立たない基礎の積み重ねがあります。
伊勢ヶ濱親方の言葉は、相撲の強さの正体が、体の使い方そのものにあることを、はっきりと伝えていました。

直心影流の振り棒に見る重さとの向き合い方

直心影流で行われる振り棒は、最大16キロという重さもあり、見た目の迫力が強い基礎稽古です。
太く重い棒を振り下ろす姿は力強さを感じさせますが、この稽古の本質は、重さに耐えること腕力を誇示することではありません。

棒を振るとき、腕だけで動かそうとすると、体はすぐに不安定になります。
肩が上がり、腰が浮き、体の軸が崩れると、棒の重さに振り回されてしまいます。
その状態では、どれだけ力があっても、動きは粗くなり、体全体のつながりは失われます。

そこで求められるのが、体の中心で重さを受け止める感覚です。
腰を据え、下半身を安定させたうえで、体幹を通して棒の重さを支えます。
腕は主役ではなく、あくまで重さを伝える通り道になります。
全身で棒を受け止めながら振り下ろすことで、動きは静かでも、内側には強い力が生まれます。

この稽古では、力を分散させないことが重要です。
体のあちこちに力が散ると、動きは遅れ、無駄が増えます。
力を一か所に集め、無駄な動きを削ぎ落とすことで、重い棒でも安定して振ることができます。
振り棒は、重さを敵にするのではなく、重さと共存する体を作るための稽古です。

この考え方は、相撲てっぽう当たりにも通じています。
相手にぶつかるとき、腕や肩だけで受け止めようとすれば、体は簡単に押し返されます。
しかし、腰と下半身で重さを受け止め、体全体を一つにまとめることで、相手の力を吸収し、そこから押し返すことができます。

重さと正面から向き合い、体全体で受け止める姿勢
この感覚こそが、武術と相撲に共通する強さの核です。
振り棒の稽古は、派手な動き以上に、軸・重心・連動を体に刻み込むための時間であり、
その積み重ねが、実戦で崩れない体を作っていきます。

倉本塾の局部鍛錬が示す「当てても壊れない体」

砂袋角材に拳や足を打ちつける倉本塾の局部鍛錬は、体の末端を集中的に鍛える稽古です。
拳や足先は、衝撃が一点に集まりやすく、弱いままでは簡単に痛めてしまう場所です。
だからこそ、この稽古では「当てる場所」を強くするだけでなく、衝撃を受け止める体の作り方が重視されます。

局部鍛錬は、ただ硬くするための稽古ではありません。
無理に力を込めて打てば、末端だけに負担がかかり、体は逆に壊れやすくなります。
重要なのは、衝撃を受けた瞬間に、力が体全体へ逃げていく状態を作ることです。
拳や足先で受けた衝撃が、腕や脚だけに残らず、体幹を通って分散されることで、体は耐えられるようになります。

繰り返し打ち続けることで変わるのは、骨や筋の強さだけではありません。
衝撃に対する体の反応そのものが変わっていきます。
打った瞬間に体が固まるのではなく、全身が一体となって受け止める感覚が育ちます。
この変化によって、強い衝撃を受けても、体勢を崩しにくくなります。

相撲は拳で相手を打つ競技ではありません。
しかし、立ち合い組み合いでは、想像以上に大きな衝撃が体に伝わります。
当たった瞬間に力を逃がせなければ、体は浮き、次の動きが遅れてしまいます。
末端まで力が通り、なおかつ簡単に壊れない体であることが、土俵では重要になります。

倉本塾の局部鍛錬が目指すのは、
末端を強くすることで、全身の耐久性を高めるという考え方です。
この発想は、相撲の基礎稽古が育ててきた体作りと重なります。
衝撃を恐れず、受け止め、そこから動きにつなげる。
局部鍛錬は、武術だけでなく、相撲にも通じる戦える体の土台を作る稽古として位置づけられます。

陳氏太極拳の馬歩と四股の深い共通点

陳氏太極拳の『馬歩』は、腰を深く落とし、低い姿勢を保ったまま立ち続ける基礎鍛錬です。
両足に体重を左右均等に配り、股関節を安定させることで、体全体を一つの塊として支えます。
動きが少ない分、見た目以上に体への負荷は大きく、脚や腰だけでなく、体幹にも強い刺激がかかります。

馬歩では、歩いたり蹴ったりすることはありません。
動かずに立つことで、体の中心がどこにあるのかを常に意識し続けます。
わずかな重心のズレや姿勢の崩れも、そのまま疲労や不安定さとして現れます。
そのため、姿勢を保ち続ける力、つまり軸を守る力が自然と鍛えられていきます。

この鍛錬で重要なのは、力で耐えることではありません。
脚や腰に余計な力を入れると、姿勢はすぐに硬くなり、長く保てなくなります。
体の中心を意識し、重さを下半身全体で受け止めることで、安定した状態が生まれます。
馬歩は、重心を低く保ったまま崩れない体を作るための稽古です。

相撲の四股も、考え方はよく似ています。
脚を上げ下げする動きの中で、下半身を安定させ、低い重心を体に覚えさせます。
踏み下ろした瞬間に体が揺れず、自然に姿勢が整うことが重要になります。
どちらも、動きの前にまず立ち方そのものを作る稽古です。

番組では、文化や競技が違っても、強さの根本にある考え方が共通していることが示されていました。
低い重心と安定した軸は、ただ立っているだけのものではありません。
その土台があるからこそ、動き出したときに力が途切れず、相手に伝わります。
馬歩と四股は、静かな鍛錬の中で、動きに生きる強さを育てている点で重なっています。

相撲と武術に共通する「内側の設計」

大相撲の四股・てっぽう・すり足、直心影流の振り棒、倉本塾の局部鍛錬、陳氏太極拳の馬歩。形は違っても、どれも体の内側をどう作るかに焦点があります。
筋肉の大きさよりも、重心の位置、体の軸、力の流れが重要です。これらが整うことで、無理なく強さを発揮できます。番組が伝えるのは、目に見えない部分こそが、相撲と武術の強さを支えているという事実です。
放送後は、実際の映像と解説を踏まえ、さらに具体的な描写を加えて書き直します。

【大相撲どすこい研】国技館はすべてを見ている|歓声も沈黙も刻んだ土俵の記憶 2026年1月2日


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