記事内には、広告が含まれています。

NHK【歴史探偵】七支刀と蛇行剣 「謎の4世紀」に挑む|CT解析で見える古代日韓関係と巨大蛇行剣の真実|2026年2月25日★

歴史探偵
メール購読のご案内

いつも「気になるNHK」をご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、NHKの番組紹介や見どころ、新着情報などをいち早くお届けしています。

スポンサーリンク

七支刀と蛇行剣がつなぐ「謎の4世紀」へようこそ

今回の歴史探偵のテーマは、古代史ファンにはたまらない二つのキーワードです。
一本は、日本でもきわめて有名な国宝の剣、七本の枝のような刃を持つ七支刀。
もう一本は、蛇のように大きくうねる長大な蛇行剣です。

番組では、俳優の佐藤二朗とアナウンサーの片山千恵子、リポーターの塩崎実央、歴史研究家の河合敦が、これら二つの剣を手掛かりに、古代日本の大きな謎「謎の4世紀」に迫ります。

どちらの剣も、今から約1600年以上前、書き残された歴史書がほとんどない時代に作られました。
だからこそ、わずかな実物の遺物に、当時の政治関係や王たちの思惑がギュッと詰まっているのです。

ここでは、番組で取り上げられる七支刀と蛇行剣のエッセンスを、なるべくわかりやすく、そして少しだけ専門的な背景も補いながら紹介していきます。

七支刀とはどんな剣?形・銘文・眠ってきた場所

七支刀の形とサイズ

七支刀は、奈良県天理市にある石上神宮に伝わる古代の鉄剣です。

全長はおよそ75センチ。
まっすぐ伸びる刀身の左右に、段違いに3本ずつ、計6本の「枝刃」が突き出している、非常に特異な形をしています。

一目見ただけで「これはただの武器ではない」とわかる、強烈なビジュアルです。

石上神宮という特別な場所

七支刀が今も保管されている石上神宮は、大和盆地の東側に位置する古社で、日本最古級の神社の一つとされています。

ここには、古代の武器や甲冑など、国家レベルの宝物が多く納められてきました。
七支刀もその一つで、長いあいだ社宝として大切に守られ、一般にはほとんど知られていなかった時期もあります。

歴史の授業では、伊勢神宮の名前はよく出てきますが、石上神宮は教科書の中ではそれほど大きく扱われません。
それでも、七支刀のような宝物の存在から、「実は古代の国家の成り立ちを考えるうえで、とても重要な場所だった」と考えられています。

七支刀に刻まれた不思議な文字

七支刀の刀身には、表と裏を合わせて60字あまりの金象嵌の銘文が入っています。

古い漢字で書かれており、長いあいだ解読に苦労してきましたが、現在ではおおよそ次のような内容だと考えられています。

・この刀は百済の王が倭王に献上した
・西暦369年ごろに作られた

つまり七支刀は、単なる武器ではなく、朝鮮半島の百済王が、日本側の有力者に贈った「外交の贈り物」だった、という見方が有力です。

七支刀に刻まれたメッセージと古代日韓関係

百済王から倭王へ送られた証拠

七支刀の銘文は、日本書紀に出てくる「七枝刀」と結びつけて考えられています。
日本書紀には、百済王が倭へ刀を贈った記事があり、七支刀はその実物だと考えられているのです。

これが事実だとすれば、七支刀は「本の中の話」ではなく、古代の日韓関係を直接物語るリアルな証拠ということになります。

贈り物に込められたメッセージ

なぜ、あえてこんなに変わった形の剣を贈ったのか。
枝刃の数や配置には、「王の力」や「特別な加護」を象徴する意味があったのではないか、とする説もあります。

また、極めて薄い鉄を精巧に加工していることから、当時の高度な製鉄・鍛冶技術を示す贈り物だった可能性もあります。

実際、東アジアでは「武器=実用」だけでなく、「権威を示す象徴物」としての側面も強く、王や貴族の墓からは、儀礼用とみられる剣や刀が数多く見つかっています。

CT解析で挑む「令和の大発見」

X線CTで見えてくるもの

今回の番組の大きな目玉が、七支刀に対する史上初の本格的なCT解析です。

X線CTは、医療現場の検査などでも使われる技術で、対象物を傷つけることなく内部の構造を立体的に調べることができます。
文化財の世界では、像の中に納められたものを確認したり、金属の中のヒビや構造を調べたりするのに使われてきました。

七支刀にCTを当てることで、例えば次のような点が詳しくわかる可能性があります。

・内部にどのような空洞やヒビがあるのか
・どんな鍛造方法で作られたのか
・後世の補修の痕跡があるかどうか

番組では、こうした「見えない内部構造」が可視化され、古代の職人たちがどんな技術で七支刀を仕上げたのかに迫っていきます。

なぜ今、CT解析なのか

文化財の調査技術は、この数十年で大きく進歩しました。
昔は、表面からの観察や写真撮影が中心でしたが、今ではX線や3Dスキャンによって、触れずに内部まで分析できる時代になっています。

七支刀のように国宝に指定された重要文化財は、そう簡単に動かしたり分解したりできません。
だからこそ、非破壊で詳しく調べることができるCT解析は、「令和の大発見」を生み出す鍵になっているのです。

韓国ゆかりの地を訪ねて見えてくるもの

七支刀と百済の面影

番組では、七支刀ゆかりの地として韓国も取材の対象になっています。

七支刀が百済からの贈り物だとすれば、その背景には、
「なぜ百済王は倭王に特別な剣を贈ったのか」
という大きなテーマがあります。

当時の朝鮮半島では、高句麗・百済・新羅などの勢力がしのぎを削っていました。
その中で百済は、倭の勢力と結びつくことで、軍事的・外交的な後ろ盾を得ようとしたのではないか、と考える研究者もいます。

現地の遺跡や出土品との比較

韓国側の遺跡からも、当時の武器や鏡、装身具などが数多く出土しています。
番組では、そうした資料と七支刀を比較することで、単なる一本の剣ではなく、「東アジア全体の力関係の中での七支刀」という視点を提示してくれます。

このように、日本側からだけでなく、韓国側の視点もあわせて紹介することで、古代の日韓関係を立体的に感じられる構成になっています。

蛇のようにうねる蛇行剣とは?発見の現場とインパクト

蛇行剣という不思議な武器

蛇行剣は、その名のとおり、刀身が蛇のように大きくうねっている鉄剣です。
古墳時代の日本で使われた武器の一種で、まっすぐな剣と違い、波打つような形が特徴です。

日常生活で使う武器というよりは、「権威の象徴」「儀礼用」「葬送儀礼のための副葬品」としての役割が強かったと考えられています。

世界でもまれな長大な蛇行剣

奈良市内の古墳から出土した蛇行剣の一つは、全長がなんと2.37メートルにも達する超大型。

刃の部分だけで2メートルを超え、柄や鞘を含めると、最大で2.85メートルもの長さになるといいます。
4世紀以前の時期に、これほど長大な鉄剣が作られた例は世界的にもほとんどなく、考古学的にも大きな話題となりました。

これほど長い剣を実際の戦場で振り回すのはほぼ不可能です。
そのため、多くの研究者は、この蛇行剣を「王や支配者の力を示す象徴的な武器」と見なしています。

全長3メートル級・巨大蛇行剣の再現プロジェクト

番組が追う「完全復元」の挑戦

歴史探偵では、この巨大な蛇行剣を再現するプロジェクトに密着します。

出土したのは土の中で長いあいだ埋もれていた鉄のかたまりですから、そのままでは当時の姿がわかりません。
研究者たちは、X線や3Dスキャン、断片の形やサビの残り方など、多くの手がかりを組み合わせて、本来の長さや曲がり具合、柄や鞘の構造を復元していきます。

番組では、こうした地道な作業のプロセスを追いながら、「なぜここまで長大な蛇行剣を作る必要があったのか」という根本的な問いに迫ります。

ヤマト王権の「見せる武器」として

巨大な蛇行剣は、おそらく王や有力者の墓に副葬されていたと考えられています。
墓の中にわざわざ大きな武器を納めるのは、「この人物は、これほどまでに強い力を持っていた」というメッセージを後世に示すためでもありました。

こうした「見せる武器」は、古代エジプトの王墓に納められた黄金の副葬品や、中国の皇帝の墓に見られる豪華な装飾品とも通じる発想です。
世界の多くの文明で、「死後の世界でも力を持ち続ける象徴」として、特別な武器が使われてきました。

謎の4世紀とはどんな時代だったのか

文字資料がほとんどない「空白の時代」

番組のキーワードでもある「謎の4世紀」とは、日本の古代史の中で、特に記録が少ない時期を指します。

日本書紀や古事記といった基本史料はありますが、この時期については記述が少なかったり、後世の編集が入っていたりして、実際に何が起きていたのかをそのまま信じることが難しいのです。

そのため、考古学者や歴史研究者は、古墳・遺跡・出土品など「モノ」の証拠を頼りに、当時の姿を復元しようとしています。

古墳が大きくなり、王の力が強まる時代

4世紀ごろの日本列島では、大きな前方後円墳が各地に作られるようになります。
これは、「一部の強い支配者が広い範囲をまとめていた」証拠と考えられています。

七支刀や蛇行剣のような特別な武器は、そのような支配者の権力を示す象徴であり、同時に、東アジアの他の国々と結びついていた証拠にもなります。

七支刀と蛇行剣が語るヤマト王権の姿

内と外、両方に向けたメッセージ

七支刀は、百済という外の国から倭王へ贈られた剣。
蛇行剣は、日本列島の内部で、支配者の墓に納められた象徴的な武器。

この二つを並べて考えると、ヤマト王権の姿が少しずつ見えてきます。

・外に向かっては、百済との外交関係を持ち、贈り物を通じてお互いの立場を確認していた
・内に向かっては、巨大な古墳や長大な蛇行剣で、王や有力者の力を誇示していた

どちらも、「力を見せる」「存在をアピールする」という意味では共通しています。
番組では、この二つの剣を通じて、ヤマト王権がどのように自らの権威を作り上げていったのかを描いていきます。

歴史探偵という番組ならではの視点

歴史探偵は、単に史実を語るだけでなく、現場検証や科学シミュレーションを駆使して「事件を解決する」感覚で歴史を見せる番組です。

今回も、「七支刀と蛇行剣」という一見バラバラに見える2本の剣を手がかりに、
・いつ
・どこで
・だれが
・何のために

これらの武器を作り、贈り、葬ったのかという謎に、探偵さながらのスタイルで迫っていきます。

まとめ 不思議な2本の剣が教えてくれる古代のリアル

七支刀と蛇行剣。
どちらも、普段の生活からは遠く離れた「博物館の中の存在」です。

しかし、その一本一本には、
・百済と倭の駆け引き
・王の力を示したいという強い思い
・当時としては最先端だった鉄の技術
・文字資料が少ない時代の「生きた証拠」

こうした要素がぎっしり詰まっています。

番組では、最新のCT解析や復元プロジェクト、そして韓国現地取材を通して、教科書だけでは見えてこない古代日本の姿を浮かび上がらせてくれます。

歴史が少し苦手な人でも、二つの不思議な剣を入り口にすると、
「こんなドラマが昔の日本にあったのか」
とワクワクしながら古代の世界に入っていけるはずです。

このページでは、番組のテーマと背景となる歴史的事実を中心にまとめました。
放送を見ながら読み返すと、七支刀や蛇行剣の一つ一つの場面が、より立体的に感じられると思います。

NHK【歴史探偵】庄内藩 最強伝説!戊辰戦争の連戦連勝と本間家の軍備支援史・磯釣り鍛錬・藩校致道館の徂徠学を読み解く|2026年2月4日

石上神宮と七支刀のつながり

しげゆき
しげゆき

七支刀が保管されている石上神宮は、古代から特別な役割を持つ場所として知られています。ここでは、七支刀がどのように守られてきたのかを、筆者からの追加情報として紹介します。

武具をつかさどった古代の拠点

石上神宮は、古くから国家の武具や祭祀の道具が集められた場所でした。特に物部氏という豪族が深く関わり、武器の管理や軍事的な儀礼を担っていたとされています。そのため、七支刀のような大切な宝物が自然とこの地に集められました。

国宝として大切に守られてきた背景

七支刀は現在、国宝として厳重に保管されています。刀身の状態を守るため、直射日光や湿度から遠ざけられ、特別な環境で管理されています。見た目は静かでも、その裏では細やかな管理と長年の努力が積み重なっています。七支刀が今日まで残った背景には、神職や専門家たちの地道な保護があり、それが国宝という形で評価されています。

古代の交流を今につなぐ証

七支刀はただの宝物ではなく、百済と倭の関係を示す貴重な証拠でもあります。石上神宮では、この刀を通して古代の交流を今に伝えており、歴史資料としての価値を未来へ引き継ぐための取り組みが続いています。七支刀が静かに安置されている空間には、長い年月を超えてきた重みが感じられるのです。


気になるNHKをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました