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47都道府県の特産品を煮込んだ合わせ出汁はどんな味?使った食材一覧と試飲結果【X秒後の新世界で話題】

グルメ

47の名産品を煮込むと何が起きる?

北海道から沖縄まで、47都道府県を代表する食材を1つの鍋で煮込むという、想像するだけでも味の予測が難しい企画です。

『X秒後の新世界(47都道府県の特産品を全て煮込んだ「合わせ出汁」は一体どんな味?)(2026年7月14日放送)』では、お出汁研究家の峰村咲子さんとインポッシブルが、全国の名産品を使った47都道府県の合わせ出汁作りに挑戦しました。

この記事では、確認できた47食材や調理の工夫、完成した味、家庭で失敗しにくい再現方法をまとめます。

この記事でわかること

  • 合わせ出汁に使われた47種類の食材
  • 食材を入れた順番と調理の工夫
  • 牛骨や豚骨を加えた理由
  • 家庭で再現しやすい組み合わせ

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47都道府県の合わせ出汁には何が入っていた?

合わせ出汁に使われたのは、魚介類、野菜、果物、きのこ、乾物など、全国から選ばれた47種類の食材です。

食材は単に知名度の高い名物を集めたのではなく、農林水産省などの調査をもとに、生産量が全国1位となる品目から選ばれました。

番組内で確認できた47食材は次のとおりです。

1 2 3
あじ あんぽ柿 おうとう
かんぴょう きんかん くるまえび
くろのり こんにゃく芋 ごぼう
しじみ しそ しゅんぎく
しょうが じゃがいも じゅんさい
すけそうだら するめいか せり
たけのこ てんさい とうがらし
ながいも にんにく ねまがりたけ
ふき ぶどう ぶなしめじ
ほうれん草 もずく らっきょう
りんご わけぎ アサリ
アマダイ オリーブ キャベツ
ギンナン サケ サマーフレッシュ
サンショウ シロエビ トマト
ニギス ハウスみかん ブルーベリー
ホタテ マダイ

魚介だけでも、あじ、しじみ、くるまえび、するめいか、すけそうだら、サケ、シロエビ、ニギス、ホタテ、マダイなどが入っています。

一方で、りんご、ぶどう、ブルーベリー、きんかん、ハウスみかん、サマーフレッシュ、あんぽ柿といった果物も使われました。

出汁と果物の組み合わせは少し意外です。しかし、果物に含まれる糖や酸味は、肉や魚の濃い味を和らげたり、煮込んだときに味へ丸みを加えたりすることがあります。

初めて一覧を見ると「本当に全部一緒にして大丈夫なのか」と少し心配になります。個人的にも、魚介より、ぶどうやブルーベリーがどのような味になったのかがいちばん気になるところです。

都道府県別の名産品47種類一覧

放送では各都道府県の生産量1位となる食材が紹介されました。

ただし、放送内容を文章化した公開情報では、47都道府県と47食材の組み合わせがすべて明記されているわけではありません。確認できない組み合わせを推測で埋めると誤情報になるため、ここでは都道府県との対応が確認できたものを整理します。

都道府県 紹介された食材
北海道 てんさい、すけそうだらなど北海道が主要産地となる食材が登場
青森県 にんにく
宮城県 せり
秋田県 じゅんさい
山形県 おうとう
福島県 あんぽ柿
栃木県 かんぴょう
群馬県 こんにゃく芋
東京都 ブルーベリー
長野県 ぶなしめじなど
富山県 シロエビ
石川県 ニギス
福井県 アマダイ
山梨県 ぶどう
愛知県 ギンナンなど
鳥取県 らっきょう
島根県 しじみ
広島県 わけぎ
香川県 オリーブ
高知県 しょうが
宮崎県 きんかん
沖縄県 もずく

たとえば、福島県から選ばれたあんぽ柿は、伊達市などで作られている半生状の干し柿です。

そのまま食べると強い甘味を感じますが、番組では、うま味に関係するグルタミン酸を含む食材としても紹介されました。

東京都がブルーベリーの生産量1位と紹介された点は、意外に感じた人も多いのではないでしょうか。

一般に公表される「生産量1位」は、品目、調査年度、露地栽培か施設栽培かなどによって変わる場合があります。そのため、自宅で同じ食材をそろえる際は、単に「県の名物」としてではなく、番組が採用した調査上の品目として見る必要があります。

実際に確認するなら、ここは大事なところです。地域を代表する最も有名な食材と、統計上の生産量1位の食材は、必ずしも同じではありません。

食材はどの順番で鍋に入れた?

47種類を最初から一度に鍋へ入れたわけではありません。

食材によって出汁が出るまでの時間や香りの強さが異なるため、性質に合わせて順番を変えながら煮込まれました。

大まかな流れは次のとおりです。

  1. 牛骨や豚骨など、時間のかかる食材を煮込む
  2. 根菜やきのこなど、長く煮ても形や味が残る食材を加える
  3. 魚介類を加えてうま味を重ねる
  4. 野菜や果物を加えて甘味や酸味を調整する
  5. 香りの強い薬味や香辛料を最後に加える
  6. 全体を煮込み、味をなじませる

牛骨や豚骨は、短時間では十分な味が出にくいため、早い段階から鍋に入れられました。

かんぴょうは、そのまま加えるのではなく、塩もみしてから使われています。塩もみによって汚れや独特のにおいを落とし、水分を含ませることで、やさしい味を引き出しやすくするためです。

一方、サンショウ、とうがらし、しょうがなど香りの強い食材は、長時間煮込むと鍋全体を支配してしまいます。そのため、調理の後半に加えられました。

この順番は家庭料理にも応用できます。

出汁を取るときは、材料を全部同時に入れるより、時間のかかる材料から先に、香りの強い材料は後からと覚えておくと失敗しにくくなります。

個人的には、47種類という数よりも、食材ごとに投入時間を変えた点がいちばん重要だと感じます。すべて同時に煮ていたら、一部の香りや苦味だけが強くなり、かなり飲みにくい味になっていたかもしれません。

完成した合わせ出汁はどんな味だった?

完成した合わせ出汁は、すっきりした昆布出汁やかつお出汁とは異なり、肉、魚介、野菜、果物の味が重なった、非常に複雑な味に仕上がりました。

ただし、スタジオでは評価が一方向にそろったわけではありません。

47種類もの食材を使っているため、最初に感じる香り、口に入れたときの味、飲み込んだ後の余韻がそれぞれ異なります。

一般的な合わせ出汁は、昆布とかつお節のように、2種類ほどのうま味を生かして作ります。

今回の出汁では、主に次のような成分が重なっていました。

うま味や味の要素 主な食材
グルタミン酸 野菜、トマト、きのこ、あんぽ柿など
イノシン酸 魚、肉、牛骨、豚骨など
グアニル酸 きのこ類、乾燥した食材など
甘味 果物、玉ねぎ、てんさいなど
酸味 柑橘類、トマト、果物など
香り しょうが、サンショウ、とうがらしなど

異なるうま味成分を合わせると、単独で使うよりも強くうま味を感じることがあります。昆布とかつお節を組み合わせた出汁がおいしく感じられるのも、この相乗効果が関係しています。

ただし、食材を増やせば増やすほど、おいしくなるわけではありません。

果物の甘味や酸味、魚介のにおい、肉の脂、山菜の苦味なども同時に出るため、飲む人によって感想が分かれやすくなります。

番組予告では、ホラン千秋さんが厳しく評価する場面が示され、インポッシブルとのやり取りも紹介されました。これは、誰が飲んでも分かりやすく「おいしい」と感じる出汁ではなく、個性の強い仕上がりだったことを表しています。

たしかに、47種類を入れたからといって、47種類の味を1つずつ判別できるわけではありません。

実際には、牛骨や豚骨のコク、魚介のうま味、野菜と果物の甘味が重なった、スープに近い濃厚な印象になったと考えると理解しやすいでしょう。

なぜ47種類を入れても味がまとまった?

味が完全にばらばらにならなかった理由の1つは、うま味成分の組み合わせです。

食材には、それぞれ異なるうま味成分が含まれています。

  • 昆布や野菜に多いグルタミン酸
  • 魚や肉に多いイノシン酸
  • きのこ類に多いグアニル酸

これらを組み合わせると、1種類だけで取った出汁よりも、うま味を強く感じやすくなります。

さらに、肉や魚、果物などに含まれるアミノ酸と糖を加熱すると、香ばしい香りやコクが生まれます。これは、焼いた肉や炒めた玉ねぎがおいしく感じられる理由の1つでもあります。

今回の調理では、単に食材から水に味を移すだけでなく、長時間加熱することで食材同士の味や香りをなじませています。

とはいえ、うま味が強いことと、おいしいことは同じではありません。

おいしさは、うま味だけでなく、甘味、塩味、酸味、苦味、香り、脂の量などのバランスで決まります。

初めて知ると少し驚きますが、うま味成分が豊富でも、香りが強すぎたり後味に苦味が残ったりすると、飲みにくい出汁になることがあります。

牛骨や豚骨まで入れたのはなぜ?

牛骨や豚骨は、合わせ出汁の土台となるコクを作るために使われました。

魚介や野菜だけでも出汁は取れますが、47種類の個性的な食材をまとめるには、全体を支える濃いベースが必要です。

牛骨や豚骨を煮込むと、肉や骨の周囲に残ったたんぱく質、脂質、ゼラチン質などが溶け出します。

これによって、口当たりに厚みが生まれ、魚介や果物の味が浮きすぎるのを抑えやすくなります。

役割を分けると、次のように考えられます。

食材 主な役割
牛骨 深いコクと香ばしさ
豚骨 脂の甘味と濃厚さ
魚介 うま味と海の香り
野菜 甘味と味の丸み
果物 甘味、酸味、香り
薬味 後味を引き締める

番組では、神奈川県小田原市の門屋食肉商事を訪れ、牛骨を入手しました。

家庭では手に入りにくい牛骨ですが、専門店や精肉店では、スープ用として扱っている場合があります。ただし、店舗によって販売方法が異なるため、訪問前に確認した方が安心です。

また、生の牛骨や豚骨を使う場合は、下ゆでして血や汚れを落とす必要があります。そのまま長時間煮込むと、においや濁りが強くなることがあるためです。

個人的には、家庭で企画をまねるなら、牛骨を無理に探す必要はないと思います。鶏手羽や豚スペアリブでも、十分に肉のコクを加えられます。

香りの強い食材を最後に入れたのはなぜ?

しょうが、サンショウ、とうがらしなどは、少量でも香りを感じやすい食材です。

これらを最初から長く煮込むと、爽やかな香りが失われたり、辛味や苦味が出すぎたりすることがあります。

特にサンショウは、舌に残る刺激が強く、量によっては魚介や野菜の繊細な味を感じにくくなります。

そのため、香りの強い食材は最後に加え、短時間だけ煮る方法が取られました。

これは、みそ汁にねぎを最後に加えたり、煮物にゆずの皮を仕上げに添えたりするのと同じ考え方です。

香りを楽しむ食材は、煮込んで味を出すというより、仕上げに印象を加えるものとして使う方が向いています。

家庭で試す場合も、しょうがやサンショウは最初から大量に入れず、仕上げに少しずつ加えて味を確認してください。

家庭で47都道府県の合わせ出汁を完全再現できる?

番組と同じ味を家庭で完全に再現するのは、かなり難しいと考えられます。

47種類すべてをそろえるだけでも大変ですが、さらに次の情報が必要だからです。

  • 各食材の正確な使用量
  • 食材を入れた時間
  • 煮込んだ温度と時間
  • 下処理の方法
  • 最終的な水分量
  • 味付けの有無

たとえば、サンショウを1g入れる場合と10g入れる場合では、完成した味がまったく異なります。

魚介類も、生の状態か乾燥品かによって、出る味や香りが変わります。

同じ食材名だけをそろえても、分量と調理方法が違えば、番組と同じ味にはなりません。

さらに、牛骨や魚介類を長時間煮込む料理では、保存や衛生管理にも注意が必要です。

作った出汁を室温で長く放置せず、すぐに使わない場合は粗熱を取って冷蔵し、早めに使い切ることが大切です。

実際に挑戦するなら、47種類を一度にそろえるより、食材の役割を分けて5種類ほど選ぶ方が、費用も抑えられ、味の調整もしやすくなります。

家庭で再現するなら何を選べばいい?

家庭では、47種類ではなく、うま味の種類が異なる3~5種類を選ぶのがおすすめです。

まず基本となるのは、昆布、かつお節、干ししいたけの組み合わせです。

和食に使いやすい基本の合わせ出汁

  • 水:1リットル
  • 昆布:10g
  • かつお節:20g
  • 干ししいたけ:1枚

昆布と干ししいたけを水に入れ、冷蔵庫で数時間置きます。

その後、弱火にかけ、沸騰する直前に昆布を取り出します。かつお節を加えて火を止め、沈んだらこします。

この組み合わせなら、グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸を重ねられます。

番組のような濃厚さを出したい場合

  • 鶏手羽:4~5本
  • 昆布:5~10g
  • 玉ねぎ:2分の1個
  • 干ししいたけ:1枚
  • トマト:2分の1個
  • しょうが:薄切り2枚

鶏手羽、昆布、玉ねぎ、干ししいたけを水から煮込み、途中でアクを取ります。

トマトは煮込みの中盤、しょうがは仕上げの10分ほど前に加えます。

トマトの酸味が強い場合は、量を減らしてください。

この組み合わせなら、肉のコク、昆布ときのこのうま味、玉ねぎの甘味、トマトの酸味を1つの鍋で楽しめます。

魚介中心にしたい場合

  • 昆布
  • 煮干し
  • 干ししいたけ
  • あさり
  • しょうが

あさりには塩味があるため、調味料を入れる前に必ず味見をします。

魚介を複数使うと香りが強くなりやすいため、煮干しは頭と内臓を取っておくと、苦味やにおいを抑えやすくなります。

家庭で試すなら、個人的にはこの「少ない材料で役割を分ける」方法がいちばん大事だと感じます。

珍しい食材を増やすことより、肉や魚のうま味、野菜の甘味、薬味の香りがどのように変化するかを味見しながら調整する方が、満足できる出汁に近づきます。

材料を増やすときに確認したいこと

家庭で食材を追加するときは、次の4つを確認すると失敗しにくくなります。

確認すること 注意点
塩分 貝類、干物、加工品を入れると高くなりやすい
肉類を増やすと重い味になりやすい
香り 薬味や魚介は少量でも強く感じる
苦味 山菜、魚の内臓、長時間煮た香辛料に注意

特に注意したいのは塩分です。

出汁を取る段階では薄く感じても、煮詰めると味が濃くなります。しょうゆや塩を加えるのは、最後にした方が調整しやすくなります。

果物を入れる場合も、最初は少量にします。

りんごや柑橘類は肉料理と相性がありますが、入れすぎると甘味や酸味が前に出て、出汁というより果物入りのスープに近づきます。

たしかに47種類を使う企画には夢があります。しかし、家庭でおいしく作ることを優先するなら、食材を増やすより、途中で味見をする回数を増やす方が効果的です。

47都道府県の合わせ出汁からわかること

47都道府県の合わせ出汁は、珍しい食材を全部入れるだけの企画ではありません。

日本各地には、魚介、野菜、果物、きのこ、山菜、乾物など、気候や地形に合わせて育てられてきた多様な食材があります。

それらを1つの鍋に集めることで、地域ごとの違いだけでなく、食材が料理の中で果たす役割も見えてきます。

魚や肉はうま味とコクを出し、野菜や果物は甘味や酸味を加え、薬味は香りを整えます。

一方で、食材の種類を増やしすぎると、個々の味が分かりにくくなるという難しさもあります。

今回の企画で大切なのは、「47種類だから必ずおいしい」という結論ではなく、異なる食材をどう組み合わせ、どの順番で加えるかが味を決めるという点です。

家庭でも、昆布に魚、肉、きのこ、野菜を少しずつ組み合わせれば、普段とは違う出汁を楽しめます。

最初から正解を決めず、少量ずつ加えて味見すること。それが、47都道府県の合わせ出汁から学べる、最も実用的なポイントです。


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