東村山市編が放送!どんな笑いが飛び出す?
2025年7月18日放送のNHK総合「レギュラー番組への道」では、ネプチューン原田泰造さんが地元・東村山市の面白い話をたっぷり紹介しました。市民とのふれあいや懐かしい思い出、ダンス、犬の話からパン工場の疑問まで、東村山の魅力をいろんな角度から掘り下げる30分。知られざるエピソードがたくさん詰まった放送でした。
東村山の元気を支える「AOBAバァーバァーズ」
高齢者とは思えないパワフルなダンスに感動
番組の序盤で登場したのが、「AOBAバァーバァーズ」という女性だけのダンスグループです。地元の盆踊り会場で、通行人として登場した田島さんの話題に上がったのがこのチームで、リーダーの安藤さんは、「パラパラを踊ってる」と照れながら話していました。彼女たちは2001年から活動を続け、最多で年間40公演をこなすという実績を誇ります。東村山駅前や地域のイベントで踊る姿は、地元住民に元気を与え続けてきました。年齢を感じさせない軽快なステップと明るい笑顔が印象的で、踊りだけでなく、東村山に暮らす女性たちのたくましさを感じさせてくれました。
公園で語られた「ハナ公物語」
電車に夢中なシベリアンハスキーの愛らしい日常
東村山中央公園の一角では、屋台が立ち並び、焼きそばなどの香ばしい匂いが漂うなか、大型犬を連れた人たちがにぎやかに過ごしていました。そこで登場したのが、シベリアンハスキーの「はな」。はなは、電車が大好きな犬で、近くを通る西武多摩湖線の電車が来る時間を覚えており、駅の近くでじっと電車を待っていたそうです。電車がやってくると、そのままうれしそうに走って行ってしまう姿は、見ているだけでほほえましく、周囲の人たちを笑顔にしていました。また、レオンベルガーや甲斐犬といった珍しい犬種も登場し、地域の人とペットの絆が感じられるエピソードでした。
のめっこい町・東村山で語られた友情
原田さんの同級生が語った“忘れられない思い出”
市役所を訪れた原田さんは、そこで「のめっこい」という方言に触れます。これは、東村山で「人懐っこい」という意味で使われている言葉で、「のめっこい関係」は、親密で温かい人間関係を表します。その言葉を体現するように登場したのが、原田さんの小学校時代の同級生・瀧剛一さんです。瀧さんは、小学生の頃いじめられていた時に、林間学校で原田さんが自分を助けてくれたことがあったと話します。当時の写真が残るアルバムを見せながら語る姿はとても印象的で、忘れていた一場面がいかに人の記憶に残るかを感じさせました。
地元職員が作った「人工太陽」の歌
そんな瀧さんが披露したのが、「君のひとみは10000ボルト」のメロディに合わせたオリジナル曲「人工太陽」。明るくユーモアにあふれた内容で、市役所の職場環境を盛り上げるために作られたというこの曲。聞いている職員たちもどこか誇らしげで、東村山市の職場が「のめっこい」空気で満ちていることがよく伝わりました。
春の緑の祭典で見つけた未来のスター
東村山第四中の“お笑い番長”が登場
第36回東村山春の緑の祭典では、地元中高生がステージの幕開けを盛り上げていました。中でも注目されたのが、原田さんの出身校である東村山第四中学校の生徒たち。その中に、「お笑い番長」と呼ばれる生徒が登場します。残念ながら今回の収録ではネタ披露はありませんでしたが、自信たっぷりに話す姿は、将来の活躍を感じさせました。若い世代が地元イベントに積極的に参加している様子は、町の未来に希望を持たせてくれました。
名前の秘密に迫るパン工場の謎
東村山にある「埼玉第二」工場の真相
原田さんが訪れたパン工場は、東村山市の久米川町にあるのに、なぜか「埼玉第二東村山工場」という名前。実はここ、ヤマザキ製パンの工場で、名前に「埼玉」と付くのは販売エリアの中心が埼玉県だからとのこと。つまり名前は住所ではなく、市場にあわせて決められたものでした。知らなければ混乱してしまう名称の謎が、なるほどと納得できるかたちで紹介されました。
自由な空気ただよう多摩湖の風景
後ろ向きに歩く男性と静かな湖畔
1924年に完成し、東京都の水道水を供給している人工湖・多摩湖は、市民の散策やジョギングコースとしても親しまれています。番組中には、「まっすぐ歩くのに飽きてしまった」と後ろ向きに歩く男性の姿が映し出されました。その自由な行動と、のんびりした湖畔の風景が重なり、多摩湖が持つ“ゆるやかな時間”を象徴するような場面になっていました。
東村山の都市伝説とプロ野球選手のルーツ
商店街に残る鳥谷選手の記憶と“異世界”のうわさ
秋津駅前の商店街は、地元の人が集まる活気ある通りです。そこにいた男性が阪神タイガースの帽子をかぶっており、東村山出身の元阪神・鳥谷敬選手の話題が挙がりました。さらに、秋津駅と新秋津駅を結ぶ通りが“異世界に迷い込む入り口”としてネットで話題になっているという話も紹介されました。日常の中にちょっとしたミステリーが潜むこのエリアは、歩いてみたくなる不思議な魅力がありました。
ニ丁目の夕日のような助け合いの風景
スズメバチの巣をきっかけに集まる近所の人々
最後に紹介されたのは、スズメバチの巣ができて困っていた中谷さんのお宅での出来事。駆除を頼んだところ、周辺住民が次々と集まり、まるで総出で対応にあたるような状態に。その姿は映画『ALWAYS 三丁目の夕日』を彷彿とさせ、古き良き近所付き合いが今も残る町の空気を感じさせる、印象的なエンディングとなりました。
今回の放送では、地元・東村山を舞台に、日常の中にある“ちょっと面白いこと”を丁寧に拾い上げた構成となっており、原田泰造さんの地元愛と、人とのつながりの尊さが画面を通じて伝わってきました。華やかさよりも親しみやすさを大切にした30分間は、視聴者にとっても「自分の町にもこんな話があるかも」と思わせてくれるような温もりあるひとときでした。
ソース
NHK番組表|○○で一番面白い話 東京都 東村山市|NHK
コメント