わたしの日々が、言葉になるまで
日々の中でふと生まれる気持ちや出来事をどう言葉にするか——そのヒントを探るトークバラエティがNHK Eテレで放送されます。今回のテーマは「ヤバいとエグいの違い」と「部下に届く叱る言葉」。司会は劇団ひとりさん、出演は桐山照史さん。ゲストは作家の村山由佳さん、ロックバンド・SUPER BEAVERの渋谷龍太さん、女優の小野花梨さん。ナレーションは茅野愛衣さんと榎木淳弥さんが務めます。
ヤバいとエグい、その微妙なニュアンスの差
「ヤバい」と「エグい」は現代の会話でよく耳にする言葉ですが、意味や使われ方には違いがあります。「ヤバい」は本来、危険や不都合を表す否定的な言葉でした。例えば「この道はヤバい」といえば「危ない」という意味です。しかし時代とともに肯定的な意味でも使われ、「すごい」「感動した」などのポジティブな感情を表す場面でも使われるようになりました。こうした変化には、有名ジャズピアニストが演奏を称賛する場面で「ヤバい」という言葉を使ったことが広く報道され、肯定的ニュアンスが定着した経緯があります。
一方「エグい」は、元々は食べ物の“えぐみ”や、どぎつさ・残酷さを表す否定的な言葉でした。しかし近年では「引くほどすごい」「圧倒的」といった意味合いでも使われるようになっています。特にスポーツやライブなど、感情や状況の度合いが極端な場合に用いられることが多く、「ヤバい」よりも強い衝撃や印象を与える傾向があります。
今回の放送では、こうした言葉の意味の変化や文化的背景、使い分けの基準について深く掘り下げられる予定です。ゲストそれぞれが持つ事例を通して、世代や地域によるニュアンスの差も見えてくるでしょう。
部下に届く、叱る言葉の極意
もう一つのテーマは職場での叱り方です。叱ることは相手の成長を促すために必要ですが、感情的な言葉は逆効果になりやすく、モチベーション低下や信頼関係の崩壊を招きます。効果的な叱り方のポイントは明確です。
まず、人格ではなく行動や事実に焦点を当てること。「もっと頑張って」ではなく「この場面では先に声をかけてくれると全体がスムーズに進むよ」と具体的に伝えることで、改善点が明確になります。
次に、叱る前後に良い点や期待を挟む「サンドイッチ法」が有効です。「成果を認める」→「改善点を伝える」→「期待を示す」という流れで、指摘が前向きに受け止められます。
さらに、原因を一緒に探る姿勢も大切です。「なぜミスをしたのか」と責めるのではなく、「どこが難しかった?」と問い、改善策を共有することで信頼が深まります。
今回の放送では、劇団ひとりさんと桐山照史さんによるロールプレイで、具体的な叱り方の実演が予定されています。ユーモアを交えつつも相手に届く伝え方が披露され、ゲストの体験談も交えながら「受け入れられる叱り方」と「反発を招く叱り方」の違いが示されるでしょう。
放送前の注目ポイント
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「ヤバい」と「エグい」が肯定的な意味を持つようになった背景や文化的要因
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感情や場面の強さによる言葉の使い分けの実例
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ロールプレイから学べる実践的な叱り方の技術
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ゲストそれぞれの職業経験から導かれる、日常や職場に活かせる言葉の選び方
この回は、日常会話の質を高めたい人や職場での指導に悩む人にとって、すぐに応用できるヒントが得られる内容になるはずです。放送後には、番組で紹介された事例やセリフを踏まえて実践的な活用法をまとめることで、より価値のある知識として活かせます。
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