NHK【あさイチ】あんぱん中園ミホSPインタ前編▽日光で堪能！涼しい地下神殿＆進化系ゆばグルメ｜鯨文化石巻の魅力も紹介｜2025年9月18日

中園ミホSPインタビュー＆日光グルメ特集

脚本家・中園ミホが語る『あんぱん』への深い思い

連続テレビ小説『あんぱん』を手がけた中園ミホさんが、最終回を前に特別なインタビューに応じました。脚本家としての裏話だけでなく、自身の幼少期や大切な人とのつながりが作品にどのように影響を与えたのかを丁寧に語り、視聴者に強い印象を残しました。

やなせたかしとの交流と影響

やなせたかしさんとの出会いは、中園さんがまだ子どもだった頃に始まった文通でした。手紙の中には、詩が添えられていたり、音楽会のチケットが入っていたりすることもありました。10歳の時、父を亡くした中園さんは母から『愛する歌』を買ってもらい、その詩集に救われたといいます。文通は5年間ほど続いたのち一度途切れましたが、19歳の時に東京で偶然再会。母の病気を打ち明けると、やなせさんはすぐに電話をかけて励ましてくれたと語りました。こうしたやなせさんの優しさは、『あんぱん』の物語や人物描写にも反映されています。

ヒロイン像の背景と戦争を描く覚悟

ヒロインののぶについて、中園さんは実際に会ったことはありませんでした。そのため、やなせさんのエッセイを何度も読み込み、人物像を形作っていったといいます。のぶの人生は「敗戦によって自分を黒く塗りつぶすようなものだったのではないか」と考え、そこからキャラクターを立ち上げました。企画書の冒頭には「正義は逆転する」と記し、戦争を描くことを避けずに、やなせさんを描く以上は戦争の影響を正面から取り上げる決意を固めていたことも明かしました。

撮影で印象に残った場面

撮影中に最も驚いたこととして挙げたのは、ヒロインがゆで卵を殻ごと食べるシーンでした。中園さんにとって予想外の表現であり、その大胆な演出に強い印象を受けたといいます。また、ヒロインの父が亡くなる場面では、演じた今田美桜さんに大きな精神的負担をかけてしまったのではと感じつつ、その演技力に深く敬意を抱いたとも語りました。役者の熱演と脚本家の思いが重なり、ドラマとしての厚みが生まれていることが伝わりました。

表で見る『あんぱん』の印象的要素

こうして中園さんの語った内容からは、脚本の一行一行に込められた背景と、作品を通じて伝えたい強い想いが明確に浮かび上がりました。

濱尾ノリタカ＆ザ・たっちの舞台裏

今回の放送では、濱尾ノリタカさんのキャスティング秘話が紹介されました。昭和風の古着を着てオーディションに挑んだことで、会場にいた演出家やプロデューサー、脚本家が思わず大笑いしたというエピソードです。単なる奇抜さではなく、役柄への真剣な姿勢がそこに込められており、笑いと同時に強い印象を残しました。撮影現場では「腹の底から演じてくれた」と高い評価を受け、役への没入度が伝わる熱演だったと語られています。また、スタジオにはザ・たっちも出演し、双子ならではの掛け合いと存在感で雰囲気を和らげ、全体が和やかに進行しました。

オーディションでの印象的な挑戦

濱尾ノリタカさんは、昭和の雰囲気を漂わせる古着を自ら用意し、そのままオーディションに臨みました。その姿は作品の世界観に自然に溶け込むもので、制作陣が思わず笑ってしまうほどのインパクトを与えました。笑いの裏には、役に対する深い理解と覚悟があったことがうかがえます。

撮影現場での評価

撮影が始まると、濱尾さんは持ち味を生かしつつ役になりきり、セリフだけでなく表情や体の動きまで役柄を体現しました。その姿に対して「腹の底から演じてくれた」という評価が寄せられました。全力で演じる姿勢は共演者やスタッフの信頼を集め、作品全体の力強さにつながりました。

スタジオでの雰囲気作り

放送当日のスタジオには、ザ・たっちも出演しました。双子ならではの息の合った存在感が、濱尾さんの真剣な話や裏話とバランスを取り、番組の進行を温かく支えました。そのため、緊張感のある話題と明るい空気が同居する、心地よい雰囲気が生まれました。

表で見る濱尾ノリタカ＆ザ・たっちの舞台裏

このように、濱尾さんの真摯な姿勢とザ・たっちの柔らかな存在感が組み合わさり、番組に温かさと活気をもたらしたことが伝わりました。

栃木・日光のご当地グルメとひんやり体験

「愛でたいnippon」では、人気観光地日光の魅力をグルメと体験の両面から紹介しました。特に注目を集めたのが、豊かな自然と歴史の中で育まれたゆば料理と、夏ならではのかき氷文化です。

日光ゆばの個性と人気メニュー

日光のゆばは厚さが約1ミリあり、京都の薄いゆば（約0.1ミリ）と比べて食感が大きく異なります。このしっかりとした歯ごたえが特徴で、観光客を楽しませています。番組で取り上げられた料理には以下のようなものがありました。

伝統的な食材を使いながらも、観光客が手軽に楽しめる工夫が随所に見られました。

天然氷のかき氷と職人の努力

もう一つの名物がかき氷です。日光では天然氷を使ったかき氷が人気で、整理券は午前中に完売してしまうほど。老舗和菓子店の和風かき氷は、こしあんソースと天然氷の相性が抜群で、涼を求める人々に愛されています。

天然氷作りは冬の厳しい自然との闘いです。透明で上質な氷を作るため、雪が積もった際には職人たちが一晩中雪かきを続けます。気温の上昇や雨の影響で氷が濁るとやり直しになるため、氷の蔵元では細心の注意が払われています。

足湯と組み合わせた特別体験

さらに鬼怒川温泉では、足湯に浸かりながらかき氷を味わえるスポットも登場しました。冷たいかき氷と温かい足湯を同時に楽しむという、ここならではのユニークな体験が観光客に人気を集めています。

日光の「厚みあるゆば」と「天然氷のかき氷」は、歴史と自然に支えられた食文化であり、訪れる人々に強い印象を残す魅力的なご当地グルメとなっています。

栃木・宇都宮 大谷資料館の絶景

番組では、栃木県宇都宮市にある人気観光地大谷資料館が紹介されました。ここは大谷石の採掘場跡で、広大な地下空間が広がっています。旧帝国ホテルにも使われた歴史的な建材である大谷石は、柔らかく加工しやすい性質を持ち、地域を代表する資源として知られています。地下は真夏でも気温15℃前後とひんやりしており、地上の暑さを忘れられる別世界のような空間です。多い日には1日4000人が訪れるほどで、国内外の観光客に人気を集めています。

採掘場跡が生み出す圧巻の景観

大谷資料館の地下空間は、縦横に広がる石の壁と高い天井が特徴です。ライトアップによって幻想的な雰囲気が演出され、映画やミュージックビデオの撮影地としても使われています。自然と人工の融合が生み出すスケール感は、訪れる人を圧倒します。

季節限定の体験と楽しみ方

資料館周辺では、観光客が楽しめるアクティビティも充実しています。

• 夏いちご「なつおとめ」の収穫体験：地下水を利用した特別な環境で育てられ、真夏でも新鮮ないちごが味わえます。

• 大谷石のピザ窯での体験：耐熱性の高い大谷石を使った窯で焼くピザは、香ばしく特別な風味が楽しめます。

• ジップライン：採石場跡地の広大な空間を駆け抜けるスリル満点の体験で、家族連れや若い世代にも人気です。

大谷資料館の魅力を表で整理

涼しい地下空間に広がる非日常の絶景と、地域の特色を生かした体験は、宇都宮観光の大きな魅力となっています。

みんな！ゴハンだよ「なすレシピ2品」

料理コーナーでは「なすと豚肉のみそ炒め」と「なすの生ハム巻き」を紹介。電子レンジで加熱したなすを使い、豚バラ肉とピーマンを合わせたみそ炒めはごはんが進む一品。生ハム巻きはレモン汁とオリーブ油でさっぱり仕上げ、ルッコラの上に盛り付けられました。試食ではゲストの濱尾さんが「なすが大きいから柔らかくても存在感が残っている」と感想を述べました。

【あさイチ】瀬尾幸子レシピ「なすと豚肉のみそ炒め」時短8分＆「なすの生ハム巻き」簡単副菜｜2025年9月18日

長野・佐久穂町から旬のプルーン中継

「いまオシ！REPORT」では、長野県佐久穂町のプルーン農家が紹介されました。この地域は標高が高く昼夜の寒暖差が大きいことから、果実の甘みがしっかりと育つ環境に恵まれています。そのため、佐久穂町は全国でも有数のプルーン生産地として知られています。

ジョイント栽培による濃厚な味わい

農家で行われているのは、複数の木をつなぎ合わせて育てるジョイント栽培という方法です。複数の木が根や枝を共有することで栄養が効率よく行き渡り、通常の栽培方法よりも果実に力強い甘さと酸味が凝縮されます。これにより、佐久穂町のプルーンは味が濃く、フレッシュでジューシーな仕上がりになるのが特徴です。

地元で広がるプルーンの魅力

紹介された農家では、収穫期を迎えたプルーンが木いっぱいに実り、今まさに旬を迎えていました。さらに、地元のスイーツ店では、この新鮮なプルーンを使った特製スイーツが登場。タルトやジャム、冷たいデザートなど、さまざまな形で味わえる工夫がなされており、地域全体でプルーンの魅力を発信しています。

表で見る佐久穂町のプルーンの特徴

佐久穂町のプルーンは、農家の工夫と自然環境が生み出す旬の味わいであり、地域を訪れた人々に新鮮な驚きと楽しみを届けていました。

まとめ

今回のあさイチは、『あんぱん』の舞台裏を語る中園ミホさんの深い話と、日光・宇都宮・石巻・佐久穂町のご当地魅力をたっぷり詰め込んだ回でした。要点を整理すると以下の通りです。
・中園ミホさんが『あんぱん』脚本に込めた思いとやなせたかしとの交流秘話
・日光の厚みあるゆば料理と天然氷かき氷の魅力
・宇都宮・大谷資料館の絶景とアクティビティ体験
・石巻のクジラ文化と資料館の迫力展示
・旬のなすとプルーンを使った簡単レシピと産地の声

地域の食や歴史を知りながら、ドラマ制作の裏側も味わえる内容でした。次回の放送や追加インタビューも見逃せません。

ソース：
あさイチ NHK公式サイト