極上アップルパイから暮らしの知恵まで 青森の冬を味わい尽くす朝
このページでは『あさイチ(2025年12月18日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
この日の「あさイチ」は、青森を舞台にした『極上アップルパイ食べつくし旅in青森』を中心に、防寒グッズ、伝統工芸、縄文文化、女性の健康、全国中継、家庭料理まで幅広いテーマが詰まった放送でした。番組を通して見えてきたのは、冬を心地よく過ごす工夫と、土地に根づいた文化や食の力です。
最新あったかグッズと「すきま防寒」3つの首ケア
冒頭企画では、冬の冷え対策として最新あったかグッズが特集されました。今年のトレンドとして紹介されたのが『すきま防寒』です。体全体を厚着で覆うのではなく、首・手首・足首という冷えやすい「3つの首」を重点的に温める発想が注目されていました。これらの部位は外気の影響を受けやすく、ここを守ることで体感温度が変わりやすいとされています。
番組では、肩までしっかり覆うタイプのネックウォーマーや、重さわずか70グラムという薄くて軽いネックウォーマーが紹介されました。見た目はコンパクトでも、首元を包むことで冷気の入り込みを防ぎ、室内外問わず使いやすい点が特徴でした。また、使い捨てカイロが進化した手首用カイロは、作業の邪魔になりにくく、家事や外出時にも取り入れやすいアイテムとして紹介されました。さらに、魔法瓶メーカーが作った靴下は、保温技術を生かし、足首から足先まで温かさを保つ工夫が施されている点が印象的でした。
スタジオでは、充電式カイロを内蔵した耳当てが実演されました。耳まわりを温めることで冷えを感じにくくなる様子が伝えられ、実際に試した鈴木奈穂子アナウンサーは「全然違いますね。ぽかぽかですね」と感想を述べていました。耳という意外なポイントを温めることで、体全体が温まる感覚が得られることが分かり、すきま防寒の考え方がより身近に感じられる紹介となっていました。
医師が教える 3つの首を温めるツボ
医師の川嶋朗さんは、冬の冷え対策として「3つの首」を意識して温めることの大切さを解説しました。首・手首・足首は、体の中でも冷えの影響を受けやすい場所で、ここをケアすることで全身の冷え対策につながりやすいと紹介されました。特別な道具がなくても、日常の中で取り入れやすい方法として、ツボ押しが取り上げられました。
手首にあるツボは『陽池』で、腕時計をつけるあたりに位置します。足首のツボは『太谿』で、内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみにあります。首のツボとして紹介されたのが『天柱』で、太い首筋の髪の生え際付近にあり、左右に一対あるのが特徴です。この天柱は、首まわりのこわばりを感じやすい人にも触れやすい場所として説明されました。
ツボの刺激方法は、強く押すのではなく、指でやさしくもむのがポイントです。朝と夜の1日2回を目安に、10~20秒ほど行うことで、首まわりがじんわり温まる感覚が得られやすいとされました。押していて痛みや強い違和感を感じた場合は、すぐにやめるよう注意も呼びかけられていました。無理をせず、その日の体調に合わせて行うことが大切だと説明され、毎日の生活に取り入れやすいセルフケアとして紹介されていました。
冬を彩る青森スイーツ りんごとアップルパイ天国
『愛でたいnippon』のコーナーでは、加藤諒さんが青森県弘前市を訪れ、冬の青森を代表するスイーツ文化を体感しました。弘前市は、りんごの産地として知られるだけでなく、市内で40種類以上のアップルパイが味わえる街としても知られています。街全体でアップルパイを楽しむ空気があり、食べ歩きを目的に訪れる人も多い場所です。案内役を務めたのは、35店舗以上のアップルパイを実際に食べ歩いてきたアップルパイコンシェルジュの古川千尋さんで、弘前ならではのアップルパイの奥深さを紹介していきました。
最初に訪れたのは、50年以上続く関浩司さんのお店です。こちらのアップルパイは、焼き上げたときに広がるバターの香りと、りんごのジューシーさが特徴として紹介されました。関さんは、子どもの頃に父が作ってくれたアップルパイの味を思い出しながら、記憶を頼りに今の味を作り上げてきたそうで、長年受け継がれてきた家庭の味が原点になっていることが伝えられました。
続いて紹介されたのは、田中利信さんのアップルパイです。このお店では、りんごだけでなくスポンジ生地を加える独自の製法が使われています。一度冷ましてからりんごとなじませる工程を挟むことで、りんごと生地が一体となり、しっとりとした食感に仕上がるのが特徴だと説明されていました。同じアップルパイでも、作り手によって考え方や工程が大きく異なる点が、弘前の面白さとして伝えられていました。
さらに、ホテルラウンジで提供されているアップルパイも登場しました。こちらは、見た目の美しさがまず目を引き、層の重なりや焼き色の均一さなど、圧倒的なビジュアルが印象的でした。カットした瞬間に広がる香りも豊かで、特別な空間で味わう一品として紹介され、街の洋菓子店とはまた違った魅力を感じさせる存在でした。弘前市が「アップルパイ天国」と呼ばれる理由が、ひとつひとつの紹介から自然と伝わる内容でした。
進化するアップルパイとりんごの楽しみ方
青森のアップルパイ文化は、定番の形にとどまらず、今も進化を続けています。番組では、りんごそのものの味わいを生かしながら、クリームチーズを合わせたもの、香ばしさを加えるアーモンド入り、和の要素を取り入れた白あんを使ったアップルパイなど、幅広いバリエーションが紹介されました。同じアップルパイでも、組み合わせや仕上げ方によって味わいが大きく変わり、作り手の工夫が感じられる点が印象的でした。
スタジオでは、山口もえさんがりんごへの思いを語りました。山口さんはりんごが大好きで、冬になるとほぼ毎日のように食べているそうです。毎年、青森から箱で購入して取り寄せていることも明かし、青森のりんごが日常の中にしっかり根づいている様子が伝わってきました。加工されたスイーツだけでなく、生のりんごとして味わうことも大切にしているという話が印象的でした。
また、収穫シーズンに開かれる『りんごトラック市』についても紹介されました。このトラック市では、農家が直接りんごを販売しており、スーパーで購入するよりも3~4割ほど安く手に入ることがあるそうです。新鮮なりんごを手頃な価格で購入できる機会として、多くの人に親しまれている様子が伝えられ、青森ではりんごが特別な存在であると同時に、暮らしのすぐそばにある身近な果物であることが感じられる内容でした。
幻のりんごとタルトタタン 青森りんごの奥深さ
青森のりんごの魅力は、アップルパイだけにとどまりません。番組では、りんごそのものの個性に注目し、珍しい品種も紹介されました。果肉まで赤いりんご『美紅』は、外側だけでなく中まで赤みがあるのが特徴で、見た目の美しさがまず目を引きます。味わいは爽やかで、甘さと酸味のバランスがよく、生で食べても加工しても楽しめるりんごとして紹介されていました。
もうひとつ注目されたのが、弘前大学が保存と研究に力を入れている幻のりんご『カルヴィル・ブラン』です。カルヴィル・ブランはフランス原産の古い品種で、日本ではほとんど見かけることがありません。明治時代から植えられている木が今も残っているのは弘前大学だけとされ、長い年月を経て受け継がれてきた貴重な存在であることが紹介されました。フランスでは、りんごをたっぷり使う焼き菓子『タルトタタン』に使われてきた品種として知られています。
スタジオには、このカルヴィル・ブランを使った『タルトタタン』が用意されました。皿に盛られたタルトタタンは、りんごがぎっしりと重なり、焼き色の美しさも印象的でした。試食した博多大吉さんは「めちゃめちゃりんご。8割、9割くらいりんご」と感想を述べ、ひと口でりんごの存在感が伝わる仕上がりであることを率直に表現していました。生地よりもりんごが主役になったお菓子であることが、その言葉からも伝わってきました。
この紹介を通して、青森では新しい品種だけでなく、古いりんごを大切に守り、今の食文化につなげていることが感じられました。りんごの見た目や味だけでなく、背景にある歴史や土地との関わりも含めて楽しめるのが、青森りんごの奥深さとして伝えられていました。
津軽塗と縄文文化 心が豊かになる青森の魅力
番組では、青森の伝統工芸として『津軽塗』の世界が紹介されました。弘前市にある津軽塗の魅力を発信する施設では、壁一面に見本パネルが並び、江戸時代から受け継がれてきた多様なデザインを間近で見ることができます。色の重なりや模様の違いから、津軽塗が一つとして同じものがない工芸であることが伝わってきました。去年には新たな展示ブースも設けられ、より多くの人が気軽に津軽塗に触れられる場になっている様子が紹介されました。
津軽地方では、特別な日や晴れの日に『津軽塗ネイル』を楽しむ文化があることも取り上げられました。伝統工芸を日常の中に取り入れる発想が特徴で、器や箸だけでなく、ネイルアートとして楽しむ人が増えているそうです。番組では、加藤諒さんがネイルサロンを訪れ、津軽塗の技法や色合いを生かしたネイルを体験しました。祭りのシーズンには、VTRで紹介されたような華やかな津軽塗ネイルを楽しむ人が多いことも伝えられ、伝統が形を変えながら今の暮らしに根づいている様子が感じられました。ネットを通じてイメージを伝え、オーダーできる点も紹介され、遠方からでも津軽塗を身近に感じられる工夫が広がっていることが分かりました。
また、青森は縄文文化の宝庫としても知られています。青森駅直結の商業施設内に誕生した『あおもり縄文ステーション じょもじょも』は、開業から1年半で来場者20万人を突破する人気スポットです。縄文風の衣装を着て写真を撮れるフォトスポットや、縄文の世界観を体感できるAR映像の上演があり、子どもから大人まで楽しめる場所として紹介されました。
さらに、八戸市埋蔵文化財センター 是川縄文館では、八戸で発掘された土偶が展示されており、中でも特別室に置かれた国宝の『合掌土偶』が紹介されました。この土偶は、手を合わせたような姿が特徴で、座って出産する様子を表しているという説があります。安産や子孫繁栄への祈りが込められているとされ、長い時代を超えて人々の思いが伝わってくる存在として語られていました。青森では、こうした縄文文化が博物館の中だけでなく、現代の学びや創作にもつながっており、地域の誇りとして大切にされていることが感じられる紹介でした。
女性のためのピル 選択肢が広がる今
後半の特集では、女性の体と向き合う選択肢として、副作用の少ない『ピル』が取り上げられました。これまで一般的に使われてきたピルには、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが含まれており、その影響で『血栓症』のリスクが指摘されてきました。番組では、血栓症の症状として、ふくらはぎのむくみや痛み、息苦しさ、頭痛などが挙げられ、注意が必要なポイントとして説明されていました。
そうした中で紹介されたのが、昨年12月に発売された月経困難症治療用のピルです。このピルは、日本で初めて天然型のエストロゲンを使用している点が特徴とされました。従来の合成エストロゲンとは異なり、体への負担が少ないとされ、血栓症のリスクに加え、吐き気や乳房の張りといった副作用も非常に少ないと説明されました。選択肢が増えたことで、自分の体調や症状に合わせて検討しやすくなっていることが伝えられました。
スタジオでは、産婦人科医の八田真理子さんが、低用量ピルについて詳しく解説しました。日本で販売されている低用量ピルにはいくつかの種類があり、出血のコントロールを重視したもの、気分の落ち込みに配慮したもの、ニキビや多毛などの症状改善を期待できるものなど、それぞれ特徴が異なると紹介されました。実際に、種類を変えたことで悩みや症状が軽くなったケースがあることにも触れられ、医師と相談しながら選ぶことの大切さが示されていました。
また、ピルは使用する目的によって扱いが分かれる点も整理されました。月経困難症などの治療を目的とする場合は保険適用となり、避妊を目的とする場合は自費になるという違いがあります。番組では、この点を知っておくことで、自分に合った選択がしやすくなると伝えられ、ピルを身近な医療の選択肢として理解するきっかけになる内容でした。
いまオシ!LIVEとREPORT 全国に残る城下町と伝統
中継では、宮崎県日南市の『飫肥城』の城下町が紹介されました。300年以上前の飫肥石や飫肥杉が残り、武家屋敷では主人用と家族用で玄関が分かれている暮らしの工夫が伝えられました。
リポートでは、山形県米沢市の伝統工芸『笹野一刀彫』を取材。1200年以上受け継がれてきた技で、『お鷹ぽっぽ』が一刀一刀彫られていく様子が紹介されました。
みんな!ゴハンだよ 半干し食材で冬ごはん
料理コーナーでは『半干し大根と豚肉のうま煮』と『半干しきのこ炊き込みご飯』を調理しました。大根やきのこを半干しにすることで、食感とうまみが引き出されます。
試食では、加藤諒さんが「食感がすごい残ってる」と話し、半干しならではの良さが伝わる場面でした。
NHK【あさイチ】半干し大根と豚肉のうま煮の作り方・レシピ|なぜおいしい?食感が変わる理由と干す効果|みんな!ゴハンだよ 上田淳子 2025年12月18日
Eテレ【5分であさイチ】本場直伝!おいしいリンゴの見分け方 “いぼり”と“おしりの黄色”で甘さを見極める!青森発の『スターカット』も紹介|2025年11月16日
青森りんごが冬に甘く感じられる理由について補足します

青森のりんごが冬になると、ひと口かじっただけで甘さが広がるように感じられるのには、はっきりとした理由があります。自然の環境と人の手による工夫が重なり合い、りんご本来の力が引き出されているからです。ここでは、青森りんごの甘さを支えている背景を、少し踏み込んで紹介します。
昼夜の寒暖差が生む糖分の蓄積
青森は、昼と夜の温度差が大きい地域です。昼間は太陽の光をしっかり浴びることで、りんごの木は光合成を行い、果実の中に糖を作り出します。夜になると気温がぐっと下がり、木や果実の活動はゆっくりになります。この冷え込みによって、昼に作られた糖が消費されにくくなり、果実の中に糖分がたまりやすい状態が生まれます。こうした寒暖差の積み重ねが、青森りんごのコクのある甘さにつながっています。
低温貯蔵で守られる甘さと食感
りんごは収穫した瞬間が完成ではありません。青森では、収穫後のりんごを低温で管理された貯蔵施設(低温庫)に入れ、温度や湿度を細かく調整しながら保管します。低温の環境では、りんごの呼吸がゆっくりになり、糖分や水分の消耗が抑えられます。その結果、時間が経っても甘さやシャキッとした食感が保たれ、冬でもおいしい状態で出荷されます。この貯蔵の工夫があるからこそ、青森りんごは長い期間楽しめる存在になっています。
冷えた状態で際立つ果糖の甘み
りんごに含まれる糖の中でも、果糖は低い温度で甘みを感じやすい性質があります。そのため、冷えた状態で食べると、同じりんごでも甘さがよりはっきりと伝わります。冬の青森りんごが「甘い」と感じられるのは、糖分の量だけでなく、食べる温度による感じ方の違いも関係しています。寒い季節に味わうりんごならではの、おいしさの理由です。
自然の厳しさと人の知恵が重なり合い、青森の冬りんごは甘さを深めています。アップルパイに使われるりんごが、しっかり甘く、香り豊かに感じられるのも、こうした背景があってこそです。
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