俳優・平泉成が神奈川県大磯町でガーデニング尽くしの旅
12月20日(土)放送の「鶴瓶の家族に乾杯」は、俳優・平泉成が神奈川県大磯町を訪ねる前編。番組最年長ゲストとなる81歳の平泉が、自身の趣味であるガーデニングをきっかけに、「政界の奥座敷」と呼ばれてきた町を歩きます。旅の相棒は笑福亭鶴瓶。歴史ある町並み、手入れの行き届いた庭、そして長く暮らしてきた人々との出会いが、落ち着いた空気の中で描かれました。
番組最年長ゲスト・平泉成が大磯町へ
今回のゲストは俳優・平泉成。81歳での出演は番組史上最年長です。神奈川県大磯町の海辺で笑福亭鶴瓶と合流し、旅が始まりました。大磯町は明治から昭和にかけて、多くの政治家や文化人が別荘を構えた町で、「政界の奥座敷」とも呼ばれてきた場所です。穏やかな海と落ち着いた街並みが、旅の空気をゆったりとしたものにしていました。
ガーデニングが結ぶ旅のテーマ
平泉成の趣味はガーデニング。自宅でバラを育てていることもあり、今回は「ステキなお庭を見たい」という思いから大磯町を旅先に選びました。大磯町では、個人宅や店舗の庭を一般公開するオープンガーデンが盛んで、毎年4月から5月にかけて期間限定で開催されています。庭を通じて人と人がつながる文化が、この町には根づいていることが紹介されました。
海辺のカフェで知る大磯暮らし
旅の途中、鶴瓶と平泉は海の近くにあるカフェを訪れました。カフェのオーナーは、海のそばで働く暮らしを求めて東京から移住してきた人でした。自然の近くで生活することを選んだ理由や、大磯町での日常について語られ、都会とは違う時間の流れが感じられる場面となりました。
平泉成が語る趣味と生き方
歩きながら、平泉成は自身の暮らしについても語っています。若い頃は古着をよく買っていたものの、今は断捨離を実践中。俳優人生で使ってきた台本も、数冊を残してほとんど処分したそうです。長い年月を経て、物を減らし、身軽に生きるという選択が、自然体の言葉で語られていました。
思い出の地・旧吉田茂邸を訪ねて
2人は大磯城山公園内にある旧吉田茂邸を訪れます。鶴瓶は、過去にドラマで吉田茂を演じ、この場所でロケをした経験があり、「久しぶりに家に帰ってきたような気がする」と話しました。旧吉田茂邸は火事で一度焼失していますが、現在の建物は再建されたものです。唯一、当時のまま残ったサンルームや、首相官邸直通だったダイヤルのない黒電話が紹介され、政治の歴史を身近に感じられる時間となりました。
旧吉田茂邸を前にした平泉成の言葉
旧吉田茂邸を見学した平泉成は、「素晴らしい家だけど、住みたいかと言われるとそうではない」と率直な感想を口にしました。歴史的価値と日々の暮らしは別だという思いがにじむ言葉で、見学の締めくくりとして印象に残りました。
町が誇る人物を若い世代が紹介
番組では、神奈川県立大磯高校の生徒たちが、大磯町が誇るヒーローとヒロインを紹介する場面もありました。大日本帝國陸軍で軍医総監を務めた松本順や、岩崎弥太郎の孫でありエリザベス・サンダース・ホームを設立した澤田美喜など、町の歴史を支えた人物が語られました。若い世代の言葉で語られる歴史が、町の奥行きを伝えていました。
分かれて歩く二人、それぞれの出会い
途中から鶴瓶と平泉は別行動になります。平泉成はオープンガーデンを求めて花屋を訪れ、情報を集めますが、訪ねた家ではすでにオープンガーデンが終了していることを知ります。大磯オープンガーデンが期間限定で行われている取り組みであることが、ここで改めて伝えられました。
一方、鶴瓶は旧吉田茂邸ができる前から住んでいた人を探して町を歩きます。そこで出会ったのは、一級建築士として働く男性でした。隣では娘の家が建設中で、自ら図面を引き、大工に建ててもらっているという話が紹介され、家づくりと暮らしへの思いが伝わってきました。
ステキなお庭との出会い
平泉成は、オープンガーデン探しの途中で出会った男性から、別のステキなお庭を紹介してもらいます。アジサイやバラが咲く庭は、大磯町らしい落ち着いた雰囲気をまとい、今回の旅のテーマであるガーデニングを象徴する場面となりました。
前編を締めくくる大磯町の魅力
前編では、ガーデニングをきっかけに、大磯町の歴史、人の暮らし、そして静かな時間の流れが丁寧に描かれました。平泉成の穏やかな視点と、鶴瓶の土地への思いが重なり合い、見ている側も町を歩いているような感覚になります。後編では、さらにどんな出会いが待っているのか、続きが楽しみになる45分でした。
旅の途中で立ち寄りたい、旧吉田茂邸という場所

大磯町を歩いていると、この町が「政界の奥座敷」と呼ばれてきた理由が、少しずつ見えてきます。その象徴ともいえるのが旧吉田茂邸です。ここは、戦後の内閣総理大臣 吉田茂 が本邸として暮らした別荘を、できる限り当時の姿に近づけて復元した施設です。番組の旅の流れの中でも、歴史と暮らしが重なり合う場所として、強い存在感を放っていました。
明治から戦後へ続く、旧吉田茂邸の歩み
旧吉田茂邸の始まりは明治17年。吉田茂の養父が、大磯に別荘として建てたのが最初でした。その後、吉田茂自身がこの地を深く気に入り、戦後は本宅として終の住処とします。政治の表舞台から一歩離れ、静かな環境で国の行く末を考えていた場所でもありました。大磯の穏やかな海と緑に囲まれた立地は、当時から今に至るまで、特別な空気を保ち続けています。
火災から再建へ、町の思いが形になった復元
しかし、平成21年(2009年)3月の火災によって、本邸部分は全焼してしまいます。幸いにも庭園や門は焼失を免れましたが、歴史ある建物を失った衝撃は大きなものでした。その後、大磯町は旧吉田茂邸再建基金を設置し、募金活動を開始。神奈川県との協力のもと、平成24年(2012年)から本格的な再建事業が進められました。そして平成28年(2016年)に再建工事が完了し、平成29年(2017年)4月1日から一般公開が始まります。再建された邸宅は、応接間棟や新館の構造・内装を中心に、可能な限り当時の姿を忠実に再現しています。
旅好き目線で見る、一般公開エリアの魅力
現在の旧吉田茂邸は、大磯町郷土資料館別館として整備され、庭園と邸宅内が公開されています。庭園は自由に散策でき、芝生や樹木の配置から、かつての暮らしの気配を感じ取ることができます。建物内の一部は有料ですが、展示休憩室や研修室なども設けられ、当時の生活空間を歩きながら体感できます。庭越しに相模湾を望める景色も、この場所ならではの魅力です。歴史を学ぶだけでなく、風景を楽しみ、静かな時間を味わえる点で、旧吉田茂邸は旅の途中に立ち寄る価値の高いスポットになっています。
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