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NHK【鶴瓶の家族に乾杯 なによりあなたが笑顔でよかったスペシャル 後編】“長野のサグラダ・ファミリア”完成!24年かけて夫が建てた愛の洋菓子店|2025年10月6日

鶴瓶の家族に乾杯

なによりあなたが笑顔でよかった——「家族に乾杯」名場面スペシャル後編の温もり

10月6日放送の鶴瓶の家族に乾杯 なによりあなたが笑顔でよかったスペシャル 後編(NHK総合 20:00〜20:45)。
司会の笑福亭鶴瓶、アシスタントの小野文惠、ゲストの常盤貴子、そしてナレーションの澤田里佳子が登場し、これまでの旅の名場面と「その後の物語」を振り返る、心が温まる45分でした。
この日の放送は“家族の絆と再会”をテーマに、全国各地で出会った人々の「笑顔のその先」にスポットを当てています。

島原の夫婦に見る“愛情のかたち”

最初に登場したのは、2025年1月に放送された長崎県島原市の旅。
鶴瓶が出会ったのは、妻に「結婚しない?」とプロポーズされたというユーモアたっぷりの男性。夫婦のなれそめ話で盛り上がる中、照れながらも幸せそうな笑顔が印象的でした。

今回のスペシャルでは、その男性の“放送後のエピソード”が紹介されました。
なんと放送翌日、奥さんが作ったお弁当がやけにシンプルだったというのです。普段はからあげや卵焼きが入った“愛情たっぷり弁当”なのに、急に白ご飯と漬物だけになっていたとか。
「テレビであんなこと言うからよ」と笑う妻のツンデレな愛情が伝わってきます。
そんな何気ない日常に、夫婦の信頼関係が垣間見える——まさに“家族に乾杯”らしい微笑ましい瞬間でした。

新潟・三条の米農家 親子で歩む“田んぼの未来”

続いて紹介されたのは、2024年4月に放送された新潟県三条市の旅。
女優中条あやみが米作りを学ぶために訪れた先で出会ったのが、若き農家の目黒翼さんです。祖母と叔父と暮らし、幼い頃から田んぼを身近に感じてきた翼さんは、「父が面白くて甘えてくるのが好き」と話していました。

あれから1年、番組スタッフが再び訪ねると、翼さんは父と並んで田んぼに立っていました。
10ヘクタール(東京ドーム約2個分)にも及ぶ広大な田んぼで、年間30トンの米を収穫。とはいえ、農業一本で生計を立てるのは容易ではなく、二人は仕事を掛け持ちしながら米作りを続けています。
収穫の日には、翼さんが初めてコンバインの操作に挑戦。父は「無理に継げとは言わん。でも一緒に田んぼに出てくれるだけで嬉しい」と語りました。
そんな父子の姿に、三条の風景がいっそうあたたかく感じられました。

巨大やかんが万博へ!新潟の職人魂

そして番組が紹介したのは、2025年の大阪・関西万博に出品された新潟県燕市の工房による“巨大やかん”。
このやかんは高さ1.6メートル、直径95センチというスケールで、日本工芸産地博覧会の会場でもひときわ目を引きました。
鶴瓶と奥田民生が旅で訪れた際には、まさに制作の真っ最中。職人たちが火花を散らしながら磨き上げる姿に、鶴瓶は「これ、まさに日本の底力やなぁ」と感嘆の声を漏らしました。
完成までに2か月半を要したこの“巨大やかん”は、会場で子どもたちに大人気となり、来場者が記念撮影をするシンボル的存在になったそうです。

24年越しの夢 長野の“サグラダ・ファミリア”

2018年の放送で訪ねた長野市牧野嶋良巳さん
「妻のために、お菓子屋を移転できる家を自分で建てたい」と、一人でコツコツとDIYを続けてきました。
それから24年、ついにその家が完成し、妻の洋菓子店がオープン!
カラフルな外観と手作りの木製ドアが印象的な店には、週末だけで一日120組もの客が訪れ、地域の人気スポットに。
牧野さんは「妻の夢が叶って、やっとホッとした」と語り、妻は「手作りの家でお菓子を出せることが幸せ」と微笑みました。
まさに“長野のサグラダ・ファミリア”と呼ぶにふさわしい、愛と努力の結晶でした。

能登と常盤貴子——つながり続ける思い

スペシャル後半は、能登半島地震の被災地をテーマに。
常盤貴子は連続テレビ小説『まれ』で母親役を務めたことをきっかけに、能登と深い関係を築いてきました。
「実家より能登に行くほうが多い」と話すほどで、今回も被災地を訪問。
地震で倒壊した街並みを前に、常盤は「笑顔を忘れない人たちの強さに勇気をもらう」と語りました。

穴水のナマコ夫婦 54年目の支え合い

2009年放送の石川県穴水町の旅で登場したのが、森川仁九郎さん夫婦
16年後の現在、結婚54年を迎えた二人は、今も変わらず仲睦まじく暮らしています。
しかし、海の中の様子は地震後に一変。
ナマコがほとんど取れず、漁師を辞める人も増えたといいます。
それでも森川さんは「孫がナマコに興味を持っとるんや」と、少し誇らしげ。
次の世代に小さな希望が灯っていることを実感させるエピソードでした。

七尾の漁師夫婦——90代の再出発

2013年の七尾市の旅では、上戸彩と鶴瓶が出会った谷内正美さん夫婦
当時、夫は「妻と喧嘩すると漁師小屋に籠もる」と笑っていました。
地震で桟橋が崩れ、小屋も倒壊しましたが、二人は健在。今は90代となり、漁をやめて畑仕事をしています。
「もう海には出られんけど、土いじりが楽しい」と語る夫の言葉に、人生の豊かさを感じました。

倒壊した和ろうそく店、再建への挑戦

同じく七尾市の一本杉通り商店街にある高澤さん一家。
明治25年創業の和ろうそく店は地震で全壊。幸い家族は無事でしたが、築100年以上の建物を失いました。
それでも高澤さんは「絶対に再建したい」と前を向き、再オープンは2027年1月1日に決定。
伝統の火を消さないという決意が、視聴者の胸を打ちました。

輪島で再会した“まれ”の仲間たち

2024年放送の石川県輪島市の旅では、常盤貴子が『まれ』の撮影地を再訪。
館長の升本さんや理容室の宮前さんら、懐かしい人々と再会しました。
地震で自宅が倒壊し、理容室を車庫で再開した宮前さん。使っている道具はすべて旧店舗から運び出したものでした。
「お客さんの笑顔を見られるだけで元気になる」と話す宮前さんに、常盤は「笑顔ってやっぱり力ですね」と涙ぐみながら応えました。

まとめ:笑顔は時を超えてつながる

・島原では“愛妻弁当”が夫婦の絆の象徴に。
・三条の親子は、田んぼで共に未来を耕す。
・能登では、人の笑顔が復興の希望を照らす。
・長野では、夫婦が24年かけて夢を形に。
・そして全国に広がる“家族の物語”が、今も笑顔で続いている。

この日の「家族に乾杯」は、単なる“過去映像の再放送”ではありません。
時を経てなお輝く人々の人生と、その裏にある小さな愛情の積み重ねを描いた“人間の記録”でした。
笑顔でつながる——その言葉の意味を改めて感じさせてくれる特別な時間となりました。

出典:NHK総合「鶴瓶の家族に乾杯 なによりあなたが笑顔でよかったスペシャル 後編」(2025年10月6日放送)


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