フェイクを見抜く力はいまの必須スキル
このページでは『午後LIVE ニュースーン(2026年1月7日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
今回のテーマは、フェイク動画や生成AIによる情報が広がる時代に、どうやってファクトチェックを行い、正しい情報を見極めるかという点です。SNSで流れてくる動画や投稿を、ただ信じるのではなく、自分の頭で確かめる力を身につけることが、この番組を通して伝えられました。
なぜ今、フェイク動画が広がりやすいのか
番組でまず示されたのは、生成AIで作られたとみられる動画が、私たちの想像以上の速さで広がっている現実です。特にTikTokのような短尺動画のSNSでは、映像のインパクトが強く、内容を深く考える前に「本当っぽい」「すごい」と感じてしまいやすくなります。
動画は写真や文章よりも感情に直接届きやすく、音声や字幕が付くことで説得力が増します。その結果、視聴者が裏取りをする前に拡散され、後から間違いに気づいても、すでに多くの人に届いてしまう状況が生まれます。
番組では、フェイク動画そのものを例に挙げながら、「見た目のリアルさ」と「中身の正しさ」は別だという点を強調していました。ここで重要なのは、「だまされない自信」を持つことではなく、だまされる前提で確認する習慣を持つことです。教育現場でも、この考え方を軸にした取り組みが広がっていることが紹介されました。
番組が示した真偽チェックの基本動作
スタジオやVTRで何度も出てきたキーワードが、一次情報です。
公式サイトや自治体の発表など、情報の出どころに近い資料と照らし合わせることで、SNS上の情報が正しいかどうかを判断しやすくなります。また、映像や写真の場合は、地図を使って場所を確認し、映っている景色と合っているかを比べることも有効だと説明されました。
さらに、コメント欄に書かれた指摘がきっかけで違和感に気づくケースもあると、スタジオで語られています。誰か一人が完璧に見抜くのではなく、複数の視点を重ねることが、ファクトチェックの助けになるという考え方です。
海外の情報リテラシー教育では、情報を見たら一度立ち止まり、出どころを調べ、別の信頼できる報道と比較し、元の情報までたどるという流れが整理されています。番組で示された確認の動作は、こうした考え方と重なり、日常でも実践しやすい形として紹介されました。
ゲームで学ぶ「レイのブログ」の授業
茨城県の茨城県立牛久栄進高等学校で行われた特別授業では、謎解きゲーム『レイのブログ』が使われました。講師を務めたのは、コンテンツ開発会社を立ち上げた今井善太郎さんです。
生徒たちは、ブログに書かれた情報を読み、どこが怪しいのかを考えながら検索を進めていきます。ウソを見抜くことが目的ですが、正解を当てること以上に、「どう調べたか」という過程が重視されていました。
授業では、別の信頼できる説明を探す、元となる統計や公的発表に戻る、写真や場所であれば地図や他の画像と比べるといった手順を、ゲームの中で何度も体験します。
この教材は、日本語だけでなく英語や中国語にも翻訳され、15の国と地域で使われていると紹介されました。知識を一方的に教えるのではなく、調べ方のクセを自然に身につけさせる点が特徴として伝えられています。
世界で競うファクトチェック力
番組後半では、ユースファクトチェック選手権2025に密着しました。この大会は、ファクトチェック力を競技として競うもので、日本や台湾、タイ、インド、モンゴルなどから25チームが世界大会に参加しました。
日本代表の一つ「ユニコーンフェニックスドラゴン」は、エンジニアを養成する専門機関に通う3人組です。75チームが参加した国内予選を勝ち抜き、世界大会への切符を手にしました。
世界大会では、制限時間内にフェイクを見抜いたり、正しい情報を探し出す速さが問われます。生成AIで作られた動画を見極める問題も出題され、8問中3問正解で18位という結果が伝えられました。
海外情報では、言語や地名、制度の違いが壁となり、一次情報にたどり着くまでに時間がかかることが課題として浮かび上がります。一方で、優勝したのは日本の大学生チーム「YAYO-SAN」、2位と3位は台湾のチームでした。
生成AIとこれからどう向き合うか
VTR後のスタジオトークでは、大会を主催した今井善太郎さんの考え方が紹介されました。それは、「恐れて遠ざけるのではなく、実際に生成AIを使って特徴を知ること」「信頼性の高い情報源と比べること」です。
フェイク動画かもしれないと感じたときは、公式発表に戻る、地図や現地写真と比べる、発信者について別の情報を探すといった行動が有効です。画像や映像の場合は、過去に同じ素材が使われていないかを調べることも判断の助けになります。
番組を通して伝えられたのは、AIを敵として避けるのではなく、特徴を理解した上で使いこなす姿勢です。ファクトチェック力は、特別な専門家だけのものではなく、これからの時代を生きる私たち一人ひとりに求められる力として描かれていました。
まとめ
『午後LIVE ニュースーン(2026年1月7日放送)』では、フェイク動画の実例から学校の授業、世界大会までを通して、ファクトを見極める力の大切さが描かれました。
情報をうのみにせず、比べて確かめる。その積み重ねが、これからのネット社会を生きる上での土台になります。
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