甘くておいしいリンゴを選びたいあなたへ
これからリンゴが一番おいしい季節になりますね。スーパーに並ぶ色とりどりのリンゴを前に「どれを選べば甘いの?」と悩んだことはありませんか?私自身も、せっかく買うなら、ひと口目からじゅわっと甘い“当たりリンゴ”を選びたいと思ってきました。そんな疑問を解消するために、この記事では『甘いリンゴの見分け方』と『青森で広まりつつある画期的な切り方』を、分かりやすくまとめています。
この記事を読めば、買い物のときに迷わず“おいしいリンゴ”を選べるようになります。さらに、いつもの食卓が少し楽しくなる切り方も知ることができます。
NHK【タサン志麻の小さな台所】「りんごのクランブル」で味わう弘前150年の秋、青森りんごの香り旅|2025年11月5日|きょうの料理
リンゴのおいしさを決めるポイントを知ろう
まず最初に押さえておきたいのは、甘いリンゴの特徴が「形」や「色つや」にしっかり現れているということです。それを知っているだけで、買い物中の判断がぐっとラクになります。
おしりの形を見るだけで甘さがわかる
結論から言うと、リンゴのおしり部分(果頂部)が甘いリンゴの重要サインです。おしりがしっかり深くくぼんでいて、丸みがあり、さらにほんのり黄色みがあると、熟度が高く甘みがのりやすい傾向があります。また、栽培農家によると、中央からおしりにかけての“皮に近い部分”に糖度が集まりやすいといわれます。つまり、おしりの形と色をチェックするだけで、かなりの確率で甘いリンゴを選べるわけです。
ツルの太さと上部のくぼみも大事なヒント
続いてチェックするのは、リンゴの上の部分。ツル(柄)が太くしっかりしているものは、生育中に十分な栄養を受け取っている証とされています。また、ツル元に深いくぼみがあり、変形がなく整っている実は、質の良いものとして選ばれます。おしりだけでなく、リンゴの“頭側”も意外と重要なのです。
表面の色つやと“いぼり”が語る熟度
甘いリンゴを見分けるときに欠かせないのが表面の状態。赤系のリンゴなら、全体がしっかり色づき、下の部分まで濃い色がのっているかがポイント。さらに、リンゴの表面にでこぼこした凹凸——通称『いぼり』——が見られると、熟して蜜が入りやすいサインといわれています。表面の“テカリ”も熟度が高い証で、光に当てながら確認すると分かりやすいです。
香りと重さは最後の確認ポイント
もうひとつ、見た目で判断がつかないときに役立つのが香りと重さ。熟したリンゴほど甘い香りがふんわり出てきますし、同じサイズなら“重いほう”が果汁がぎゅっと詰まっている傾向があります。手に取って比べるだけで、失敗がぐっと減ります。
栽培方法によって味の濃さも変わる
さらに知識を深めたい方へ。袋をかけず太陽光をたっぷり浴びて育つ『無袋栽培』のリンゴは、糖度が高く味が濃いとされます。産地表示や品種表示を見るとき、このポイントを覚えておくとより自信を持って選べるようになります。
青森で広まりつつある“スターカット”でよりおいしく
さて、番組でも紹介された“画期的な切り方”。結論は『スターカット』です。リンゴを横に寝かせて輪切りにするだけで、芯の部分に星の模様が浮かび上がります。見た目が楽しいだけでなく、皮をむかなくてよいので栄養をまるごと食べられますし、廃棄部分も減ります。子どもでも高齢の方でも食べやすく、まさに生活をちょっと豊かにしてくれる切り方です。青森では常識になりつつあり、家庭だけでなく飲食店でも採用されるほど広がっています。
今日からできるリンゴ選びのまとめ
最後に、リンゴを選ぶときに意識したいポイントを3つにまとめます。
・おしりのくぼみと色を見る(深く丸く、黄色っぽいと甘い)
・ツルの太さとツル元の形を見る(太く、きれいなくぼみがあるほど良い)
・表面の色つやと“いぼり”をチェック(全体が濃く色づき、テカリがあり、でこぼこがあれば完熟の可能性)
さらに、切るときは『スターカット』を試すことで、リンゴの味と栄養を最大限楽しめます。
毎日の食卓でリンゴをもっとおいしく味わうために、今日の買い物からぜひ実践してみてください。選び方が分かると、旬のフルーツはますます楽しくなります。
最後に、番組の内容と異なる場合があります。
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