包丁が怖くなくなる5分 『猫の手』と『乱切り』の本当の基本
このページでは『5分であさイチ(2026年1月4日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
毎日の料理で一番多い失敗は、切り方の自己流です。特に猫の手と乱切りは知っているつもりでも、形や基準があいまいなまま続けてしまいがちです。今回の放送は、包丁を安全に動かすための『指』の使い方と、仕上がりをそろえるための『基準』に焦点を当てた5分です。短い時間でも、台所の不安を一つ減らせる内容になっています。
『猫の手』は形よりも指の使い方
猫の手 切り方という言葉から、多くの人は指を丸めた形を思い浮かべます。ですが、指を丸めるだけでは、切り進める途中で手を動かしにくくなり、結果として包丁の近くに指が残りやすくなります。
番組で強調されているポイントは、形そのものよりも指の使い方です。正しい猫の手では、指先を内側に入れ込み、指の関節が食材の前に来るように押さえます。包丁の側面がその関節に軽く当たる位置関係を作ることで、刃が指先の方向へ進みにくくなります。
この状態だと、包丁を上下に動かしながら、押さえる手を少しずつ後ろへ下げていくことができます。安全性が高まるだけでなく、切る幅が安定しやすくなる点も大きな違いです。猫の手は、見た目の形よりも、切り続けられるかどうかが大切だと分かります。
指を動かせるかどうかが安全の分かれ目
包丁で指を切りやすい場面は、押さえる手が止まってしまったときです。猫の手が崩れると、指先が前に出たり、食材だけが転がったりして、刃と指の距離が一気に近づきます。
正しい猫の手では、切るたびに押さえる手が自然に後ろへ下がります。指先が刃の近くに残り続けないため、怖さが減り、落ち着いて包丁を動かせます。
ここで大切なのは速さではありません。一定のリズムで「切る」「手を下げる」を繰り返せるかどうかです。指が動かせる形になっていれば、包丁の音や感触にも余裕が生まれ、結果としてミスが減っていきます。
『乱切り』がそろわない理由
乱切り 正しい切り方が難しく感じられる理由は、切り方そのものが曖昧になりやすいからです。回しながら切っているつもりでも、毎回どこを基準にしているかが定まっていないと、大きさはそろいません。
乱切りは、自由に切る方法ではありません。見た目をそろえ、火の通りを均一にするための切り方です。そのためには、最初に切った位置を意識し続ける必要があります。
基準がなくなると、「ちゃんと切っているのにバラバラ」という状態になります。ここが乱切りで多くの人がつまずくポイントです。
乱切りの合言葉は『同じところを切る』
番組で示されている乱切りの核心は、とてもシンプルです。最初に切ったところと同じところを切る、これだけです。
一度切った断面を目で確認し、その面と同じ幅になる位置を探してから包丁を入れます。そのために、切る前に野菜を少し回します。回すこと自体が目的ではなく、基準を合わせるための動作です。
この流れを繰り返すことで、形は自然とそろっていきます。感覚だけに頼らず、目で基準を確認することで、乱切りの仕上がりは安定します。
毎日の料理で違いが出る場面
包丁 使い方の基本が整うと、下ごしらえ全体が楽になります。
煮物やカレーでは、乱切りの大きさがそろうことで火の通りにムラが出にくくなります。炒め物や味噌汁では、猫の手が安定すると、一定の厚みで切れるため、仕上がりの食感もそろいます。
切り方が安定すると、調理中に迷う時間が減り、全体の流れが落ち着きます。これは特別な道具や技術ではなく、基本を正しく知っているかどうかの差です。
5分で見直す料理の基礎
あさイチの5分版が伝えているのは、難しいテクニックではありません。包丁を安全に使うための指の位置と、野菜をそろえて切るための基準です。
猫の手と乱切りを見直すだけで、包丁への苦手意識は大きく変わります。
【あさイチ】今さら聞けない!料理の味も見た目も劇的に変わる“切り方”のコツ大全|包丁の猫の手・キッチンバサミ活用・苦手野菜克服術【2025年7月1日放送】
乱切りが活きる料理例を補足します

ここからは、番組内容を踏まえた上で、筆者の視点から乱切りが実際の料理でどのように力を発揮するのかを、もう一歩踏み込んで紹介します。乱切りは見た目のためだけの切り方ではなく、火の通り・味の入り方・食べたときのまとまりに直結する重要な下ごしらえです。日常的によく作られる料理ほど、その違いがはっきり表れます。
煮物で実感しやすい乱切りの効果
煮物は、野菜の中までじっくり火を通し、だしや調味料を含ませる料理です。このとき、乱切りの大きさがそろっていないと、小さい具材は早く柔らかくなりすぎて煮崩れし、大きい具材は芯が残る状態になりやすくなります。
乱切りがそろっていると、鍋の中で野菜がほぼ同じ速さで温まり、火の入り方が安定します。その結果、煮ている途中で何度も具材の状態を気にする必要が減り、仕上がりの見た目も落ち着きます。特に大根やにんじん、ごぼうのように太さが不均一な野菜ほど、同じところを切る意識が、完成度を大きく左右します。
カレーで分かる切り方の差
カレーは長時間煮込む料理ですが、乱切りの影響は最後まではっきり残ります。具材の大きさがバラバラだと、じゃがいもだけが溶けすぎたり、にんじんだけが硬く残ったりと、食べ進めるごとに食感の違いが目立ちます。
乱切りがそろっていると、具材が同じタイミングで柔らかくなり、ルウと一体化したまとまりのある食感になります。家庭のカレーが「なんとなく落ち着かない味」になるか、「最後まで気持ちよく食べられる味」になるかは、切り方の段階でほぼ決まっていると言っても過言ではありません。
味噌汁で表れる乱切りの意味
味噌汁は調理時間が短いため、乱切りの違いがより分かりやすく出ます。大きさがそろっていないと、火を止めた時点で硬さに差が生まれ、噛んだときの感覚が不揃いになります。また、味噌のなじみ方にもムラが出やすくなります。
乱切りがそろっていると、一口ごとの噛み心地が安定し、汁と具のなじみも良くなります。普段の味噌汁でも、「今日は整っている」と感じる日は、下ごしらえの切り方が安定していることが多いです。
乱切りは目立たない工程ですが、煮物・カレー・味噌汁のような日常料理ほど、その積み重ねが仕上がりに表れます。切り方をそろえるだけで、料理全体が静かに整っていきます。
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