料理がもっと楽しく!切り方のコツを学ぼう
2025年7月1日(火)放送のNHK総合「あさイチ」では、料理の基本「切り方」にスポットを当てた特集が放送されます。テーマは「今さら聞けない!料理が変わる“切り方”術」。ふだん何気なくしている包丁やキッチンバサミの使い方が、実は間違っているかもしれません。正しい切り方を知るだけで、料理が楽しくなり、味や仕上がりも良くなります。
番組には、俳優の新納慎也さんがゲスト出演。料理研究家の堤人美さんが講師となり、初心者でも分かりやすい切り方のコツを教えてくれます。キャスターは博多華丸さん・大吉さん、鈴木奈穂子さんです。
ほとんどの人が間違っている!?包丁の“猫の手”
包丁を使うときに欠かせないのが「猫の手」です。猫の手とは、食材を押さえる反対の手を丸めて、爪を少しだけ出し、刃が指に当たらないようにする安全な持ち方です。この持ち方をすると、手をしっかり守れるだけでなく、安定してきれいに食材を切ることができます。
ところが、実際には多くの人が間違った押さえ方をしているのが現状です。その代表が「クリームパンの手」と言われる状態です。この間違いは、手のひらを平らに広げてしまい、指先でしっかり食材を押さえられず、包丁の操作が不安定になってしまいます。その結果、思わぬケガや、食材がきれいに切れない原因になります。
正しい「猫の手」のポイントを整理すると次のようになります。
・指先を軽く丸めて、指の第一関節を曲げる
・爪先だけがわずかに出るくらいの角度にする
・指の背の部分に包丁の刃を当てるように意識する
この状態を保つことで、刃が指に直接当たらず、安全性が格段に上がります。また、指を丸めることで、食材の形をしっかりと感じながら切れるため、薄くスライスしたり、均一な大きさに切ることができるのです。
さらに、包丁を動かすときには、猫の手を固定せず、包丁の動きに合わせて軽く前後にスライドさせます。これにより、食材をしっかり押さえつつ、リズムよくスムーズに切ることができます。
多くの人が、自己流のまま包丁を使ってしまっていますが、正しい「猫の手」を覚えれば、ケガの心配が減り、料理の仕上がりもグンと良くなります。番組では、初心者でもわかるように、具体的な猫の手の形や、包丁の動かし方を、実際の調理シーンで分かりやすく紹介してくれます。毎日の料理がより楽しく、安全になるための大切なテクニックです。
苦手な野菜も切り方次第でパクパク食べられる
野菜が苦手な子どもでも、切り方を少し工夫するだけで驚くほど食べやすくなることがあります。特に、味や食感が変わりやすい野菜は、切り方の違いがとても大きなポイントになります。
例えば、ピーマンの場合は、縦に切ると繊維に沿って切れるため、苦味が抑えられます。反対に、横に切ると繊維を断ち切る形になるので、食感がしっかり残り、シャキシャキとした歯ごたえを楽しめます。苦味が気になる場合は、縦切りがおすすめです。
玉ねぎも切り方によって、味や食べやすさが変わります。繊維に沿って切ると、独特の辛さがやわらぎ、サラダや炒め物に向いています。逆に、繊維を断ち切るように切れば、加熱したときにとろけるような食感になり、煮込み料理やスープにぴったりです。
キャベツや白菜は、葉の繊維を断つように細かく刻むことで、噛み切りやすくなり、子どもでも食べやすくなります。繊維を残したままだと、口の中でまとまりにくく、苦手意識につながることもありますが、細かく刻むことで、食感が柔らかくなり、自然と口に運びやすくなります。
他にも、ニンジンやきゅうりなどの固い野菜は、薄くスライスしたり、細かく切ることで、噛む力が弱い子どもでも食べやすくなります。
・ニンジンは細い千切りにする
・きゅうりは薄い輪切りにする
・ブロッコリーは小さくほぐしてから蒸す
このように、野菜の苦手な部分は切り方でカバーすることができます。料理の前に少しだけ工夫することで、苦手な野菜もパクパク食べてもらえるようになり、毎日の食事が楽しくなります。特に、子どもの野菜嫌いに悩んでいる家庭では、こうした切り方の工夫がとても役立ちます。
今さら聞けない“切り方”のキホンも紹介
番組では、料理初心者がつまずきやすい「切り方の基本」を、丁寧に紹介してくれます。包丁の使い方は、なんとなく自己流で覚えてしまう人が多いですが、正しい基本を知っておくと、料理の仕上がりも早さも、ぐんと変わります。
まず大切なのが、包丁の正しい持ち方です。柄(グリップ)の根本をしっかり握り、親指と人差し指で刃元を軽く支える持ち方が安定しやすく、力も入りやすくなります。
立ち方もポイントです。まな板の前に立つときは、利き手側の足を少し後ろに引き、体が斜めになるように構えます。そうすることで、無理なく包丁を動かせるようになります。
次に、よく耳にする「ホームポジション」と「猫の手」の使い方です。ホームポジションとは、包丁を安定して握る位置や、体のバランスを保つ立ち位置のことです。猫の手は、食材を押さえる手を丸め、爪を少し出すことで刃が指に当たりにくくなる安全な方法です。
切り方の動きにも基本があります。
・押し切り:刃を前に押し出しながら切る方法。硬い野菜や肉などに向いています
・引き切り:刃を手前に引くように切る方法。やわらかい食材や刺身などにおすすめ
・スライド切り:斜めに刃を入れ、滑らせるように切ると、断面がきれいに仕上がります
また、覚えておきたい基本の切り方も番組でしっかり解説されます。
・輪切り:きゅうりやにんじんなどを丸い形に切る
・半月切り:丸い野菜を半分にしてからスライスする
・いちょう切り:半月切りをさらに半分にして、三角形にする切り方
・千切り:キャベツや大根を細く均等に切る
・みじん切り:たまねぎやニンニクを細かく刻む
・乱切り:形をそろえず、ざっくりと切ることで味がしみやすくなります
このように、基本の切り方を覚えることで、料理の見た目が良くなり、火の通り方や味の染み込みも変わってきます。自己流で覚えてしまった方も、番組をきっかけにもう一度見直すことで、料理の腕が確実にレベルアップします。番組では実際の調理シーンを通して、わかりやすく紹介してくれるので、初心者も安心して学べます。
いまオシ!LIVE『博物館で没入体験』
さらに、人気の「いまオシ!LIVE」コーナーでは、東京・台東区の博物館から生中継が行われます。テーマは「没入体験」。まるでその場にいるかのようなリアルな展示や、体験型の企画を通して、子どもから大人まで楽しめる最新スポットが紹介されます。
みんな!ゴハンだよ のコーナー
料理コーナー「みんな!ゴハンだよ」では、料理研究家の堤人美さんが、切り方のポイントを活かした家庭料理のレシピを教えてくれます。誰でも手軽に作れるメニューで、日々の食事がもっと楽しくなるはずです。
【放送情報】
あさイチ 今さら聞けない!料理が変わる“切り方”術
放送日:2025年7月1日(火)
時間:8時15分~9時55分
放送局:NHK総合
【出演者】
ゲスト:新納慎也
講師:料理研究家 堤人美
キャスター:博多華丸・大吉、鈴木奈穂子
【ソースまとめ】
包丁の使い方と猫の手:https://houtyou.webrid.work
正しい猫の手の作り方:https://i-voce.jp
切り方の基本・押し切り引き切り:https://care-corporation.net
キッチンバサミの活用法:https://insight-kitchenknife.com
野菜の切り方と食べやすさ:https://motake.jp
包丁の正しい持ち方:https://sirogohan.com
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