さイチ プレミアムトーク 妹島和世
2025年9月5日(金)放送の「あさイチ」プレミアムトークでは、世界的建築家妹島和世(せじまかずよ)さんが登場します。国際的に数々の賞を受賞し、国内外で多くの建築を手掛けてきた妹島さんの素顔や最新プロジェクトが紹介される予定です。この記事では、放送前にわかっている情報を整理しつつ、見どころや注目点をまとめました。放送後にはさらに詳細を追記していきます。
妹島和世とは?
妹島和世(せじま かずよ)さんは、1956年生まれで茨城県日立市の出身です。子どもの頃から絵や空間に強い関心を持ち、大学では建築を専攻しました。卒業後は、世界的にも高く評価されている建築家伊東豊雄さんの設計事務所に入所し、第一線での経験を積み重ねました。この時期に学んだ実践的な設計の感覚や、建築を社会とどう結びつけるかという視点が、その後の彼女の大きな財産になっていきます。
1987年には、自らの事務所である妹島和世建築設計事務所を設立。透明感や軽やかさを大切にした独自の建築スタイルで、国内外から少しずつ注目される存在となりました。さらに大きな転機となったのが1995年、同じく気鋭の建築家西沢立衛さんと共同で設立した建築ユニットSANAA(Sejima and Nishizawa and Associates)です。SANAAは、その後ヨーロッパ、アジア、アメリカなど世界各地で革新的なプロジェクトを手がけ、国際的に大きな注目を集めました。
受賞歴も華々しく、2004年にはヴェネツィア・ビエンナーレ建築展 金獅子賞を受賞し、世界にその名を広めました。さらに2010年には建築界の最高栄誉といわれるプリツカー賞を獲得。これは女性としては世界で2人目という快挙であり、妹島さんの名前を歴史に刻む出来事となりました。そして2025年には、イギリスのRIBAロイヤルゴールドメダルを受賞。これは生涯にわたる功績を称える賞であり、長年にわたり建築界をリードしてきた証といえます。
このように妹島和世さんは、常に新しい建築の可能性を追求し続けるトップランナーであり、今も世界中から高い評価を受けている建築家です。
最新プロジェクト「台湾・台中グリーン・ミュージアリー」
今回の放送で特に注目されるのが、台湾で建設が進められている 「Taichung Green Museumbrary(台中グリーン・ミュージアリー)」 です。このプロジェクトは、美術館と図書館を融合させた 台湾初の大型複合文化施設 で、設計を担当するのは建築ユニット SANAA(妹島和世+西沢立衛)。二人にとっても台湾での初めての公共建築であり、延べ床面積は約58,000㎡ と過去最大級の規模です。2025年12月の開館を予定しており、世界中の建築ファンから大きな期待を集めています。
施設のコンセプトは 「公園の中の図書館、森の中の美術館」。アルミとガラスを組み合わせた外観や、緑に囲まれるように設けられた屋上庭園が大きな特徴です。透明感あるファサードによって外と内がやわらかに結ばれ、自然光や風を取り込みながら快適に過ごせる空間が広がります。
従来の「静かに利用する場所」という図書館や「鑑賞する場」としての美術館の枠を超え、この建物は誰もが集まり、学び、憩える 公共のリビングルーム のような存在を目指しています。さらに多方向からアクセスできる広場も整備され、街に開かれた新しい文化拠点として、人々の暮らしに自然に溶け込むことが期待されています。
瀬戸内・犬島での新たな挑戦
妹島さんはまた、岡山県の 犬島アートハウスプロジェクト においても重要な役割を担っています。島内の空き家を改装した展示空間や小さなパビリオンを活用し、アートと建築、そして日常生活を結びつける試みを長年にわたり続けてきました。単なる観光向けの施設ではなく、島の人々の暮らしに自然に溶け込むようなアート空間をつくりあげているのが特徴です。
2025年には、犬島の植物園に新しいパビリオン 「HANA」 を設計しました。この建築は周囲の自然環境と一体となるよう工夫され、鏡面の外観が木々や空の景色を映し込みます。そのため建物自体が風景の一部となり、訪れる人は自然と建築が調和する心地よさを体感できます。ここは展示を見るだけの場ではなく、地域住民と来訪者が一緒に過ごしたり、日常的に利用できる場として計画されています。
犬島でのこうした取り組みは、単なる観光資源の創出にとどまりません。むしろ「暮らしとアートの共存」という新しい地域モデルを提示している点で注目されます。芸術や建築が生活から切り離されたものではなく、日々の暮らしと重なり合いながら続いていく姿は、都市型の美術館や大規模施設では得られない独自の魅力を持っています。
建築のスタイルと代表作
妹島さんの建築は、軽やかさ・透明性・流動性を大切なキーワードに掲げ、周囲の環境と調和した空間を生み出すことが特徴です。単なる建物としての機能にとどまらず、利用する人が自然と心地よく過ごせるよう、光や風の流れを意識したデザインが多く取り入れられています。
代表的な作品としてよく知られているのが、金沢21世紀美術館(石川県)です。円形の建物の中にさまざまな展示室が配置され、どの方向からでも自由に出入りできる構造は「開かれた美術館」として高く評価されています。
さらに海外にも数多くのプロジェクトを手がけており、ニューヨークのニュー・ミュージアムでは縦に積み上げた箱のような外観が話題を呼びました。スイスのロレックス学習センターは、波打つ床と天井が特徴的で、学生たちが図書館やカフェを自由に行き来できる学びの場として設計されています。
フランスでは、ルーヴル・ランス分館を手がけ、歴史あるルーヴル美術館の新しい拠点をつくり出しました。そして東京では、Dior表参道の店舗を設計し、商業空間でもその独自の軽やかなデザインを発揮しています。
これらの建築はいずれも「境界をなくす」「利用者が空間を自由に使える」ことを意識してつくられており、世界中で高い評価を受け続けています。
番組の見どころ
今回の「あさイチ」では、建築家としての顔だけでなく、妹島さんの意外な素顔や、国際色豊かな設計現場の様子が紹介されます。さらに、ヴァイオリニスト服部百音(はっとりもね)さんによる生演奏や、「みんな!グリーンだよ」でのトロピカルフルーツ特集もあり、多彩な内容です。
服部百音さんは、10歳で国際コンクールに優勝した天才ヴァイオリニスト。世界各国で演奏を重ね、名器グァルネリ・デル・ジェズを用いた華麗な音色で知られています。番組内でどんな曲を披露するのかも楽しみです。
また、「みんな!グリーンだよ」では、マンゴーやパッションフルーツなど南国フルーツの魅力を紹介予定。家庭での楽しみ方や保存の工夫も学べそうです。
まとめ
今回のプレミアムトークは、世界的建築家妹島和世さんの挑戦を深掘りする貴重な機会です。台湾の巨大文化施設から犬島の地域プロジェクトまで、その活動は国際的かつ地域密着型。さらに服部百音さんの演奏やフルーツ特集も加わり、文化と暮らしを多角的に楽しめる放送となりそうです。
この記事は放送前の情報をもとにまとめています。放送後には実際のトーク内容や追加情報を追記しますので、気になる方は再度チェックしてください。
SANAAデザインの特別なチェアが暮らしに寄りそう
世界的に活躍する建築ユニットSANAA(妹島和世+西沢立衛)がデザインした「nextmaruni/アームレスチェア」は、日本の伝統的な木工技術と国際的なデザイン感覚を組み合わせた特別な椅子です。背もたれが「うさぎの耳」のように見えるユニークな形から「ラビットチェア」とも呼ばれ、愛らしさと機能性を兼ね備えています。日常の空間に置くだけでアクセントになり、座る人に軽やかな心地よさを届けてくれます。
製品概要とデザインの特徴
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商品名:nextmaruni/SANAA アームレスチェア
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デザイナー:妹島和世+西沢立衛(建築ユニット:SANAA)
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製造・販売元:マルニ木工(日本製)
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プロジェクト名:”nextmaruni” ― 日本の美意識と国際デザインの融合を目指したシリーズ
SANAAならではの発想を生かし、左右非対称で“手描き”のような形が特徴です。家具でありながらアート作品のような存在感を放ち、リビングやカフェ、子ども部屋など幅広いシーンに調和します。
カラーバリエーション(全8色)
見た目の印象を大きく変えるカラーは8色。木の質感を生かした自然な色合いから鮮やかな色まで揃い、空間の雰囲気に合わせて選べます。
カラー | 特徴 |
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ナチュラル | 木目がほんのり透ける自然な質感 |
ナチュラルブラック | 黒の中に木目が浮かぶシックな印象 |
ピンク | やわらかく可愛らしい雰囲気 |
グリーン | 自然を思わせる落ち着いた色合い |
イエロー | 明るく元気な印象を与える色 |
ホワイトベージュ | 空間を選ばないナチュラルな明るさ |
ブラウン | 落ち着いたインテリアに合う定番色 |
ダークグレー | 現代的でスタイリッシュな雰囲気 |
サイズと重量
通常サイズのほか、ミニサイズ・ミニミニサイズも用意されており、子どもや小さな空間にも対応できます。
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横幅:370mm
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奥行:420mm
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高さ:820mm
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座面高:425mm
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重量:約4.4〜4.5kg
軽量で扱いやすく、持ち運びや模様替えも簡単です。
素材と仕上げ
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背座部材:ビーチ材(ウレタン樹脂塗装)
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脚部:スチールパイプ(クロームメッキ仕上げ)
国産のビーチ材を使用し、木のぬくもりを感じられる仕上がりです。強度と美しさを兼ね備え、耐久性も安心です。
保証と納期
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保証:一般使用で3年、業務用では1年
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納期:受注生産のため約3週間〜1.5か月
長く使える信頼性を備えており、安心して購入できます。
この椅子は単なる家具ではなく、空間そのものを豊かに変える存在です。デザインの美しさと日本製の品質を兼ね備え、暮らしに長く寄りそう一脚です。
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