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【あさイチ】世界的建築家・妹島和世が語る!プリツカー賞と最新建築「あなぶきアリーナ香川」2025年9月5日放送

あさイチ

あさイチ プレミアムトーク 妹島和世

世界的に活躍する建築家・妹島和世さんがゲスト出演した今回のあさイチ。金沢21世紀美術館やルーヴル美術館ランス別館などで知られる妹島さんが、最新の建築や事務所での仕事の様子、そしてこれまでの歩みを語りました。さらに、バイオリニスト服部百音さんの生演奏や旬のトロピカルフルーツ特集もあり、盛りだくさんの内容でした。本記事では放送内容をすべて整理し、検索者が気になる見どころを詳しく解説します。

妹島和世が語る最新建築と挑戦

妹島和世さんが設計したあなぶきアリーナ香川は、最大で1万人を収容できる大きなアリーナです。完成のときには、なんとサザンオールスターズがこけら落とし公演を行い、建物と合わせて大きな話題になりました。

このアリーナの魅力は、ただ広いだけではありません。建物はまわりの地形に合わせて設計されていて、風が気持ちよく通り抜ける工夫がされています。そのため、イベントのときだけでなく、普段訪れる人にとっても快適に過ごせる空間になっています。

さらに特徴的なのは、いくつもの建物が地下でつながっていることです。地上では別々に見えても、下のフロアでは一体となり、大きな街を歩いているような感覚を味わえます。そして、中には広々とした交流エリアが設けられていて、コンサートや試合がない日でも人々が集まっておしゃべりしたり、のんびり過ごしたりできるようになっています。

こうした工夫からは、「建築は人と人をつなぐ場になるべきだ」という妹島さんの考えがはっきりと伝わってきます。アリーナが地域の人々にとって、ただの建物ではなく集いの場所になるようにとの思いが込められているのです。

世界に広がるSANAAの活動

妹島和世さんは、今から30年前に西沢立衛さんと一緒に建築ユニットSANAAを立ち上げました。このユニットは2000年代に建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞し、その名が世界中に広がりました。

代表的な仕事のひとつが、台湾・台中市で手掛けた「台中緑美図」です。これは図書館と美術館を融合させた公共施設で、公園を散歩している人がふらっと立ち寄れるような、開放的で心地よい空間を目指してつくられました。建設が進むなかで「やっぱり大きな窓をつけよう」と急きょ変更し、実際に取り入れてしまうという柔軟な発想と実行力も印象的です。

また、SANAAの事務所には世界中から集まったスタッフがいて、日本人と海外の人がちょうど半々、さらに男女比も半々というバランスになっています。打ち合わせでは誰もが自由に意見を出し合い、活発にアイデアをぶつけ合う雰囲気で、番組でもその様子が映像で紹介されました。国や性別を超えて、多様な考え方が集まる現場こそが、SANAAの建築をより豊かにしているのだと感じられる場面でした。

建築家としての歩みと挫折

妹島和世さんは1956年に茨城県日立市で生まれました。建築の道を志すきっかけは、母が購読していた雑誌に載っていたスカイハウスという住宅を目にしたことでした。その斬新なデザインに強い衝撃を受け、「自分もこういう建物をつくりたい」と心を動かされたのです。

大学を卒業後は、当時から第一線で活躍していた建築家伊東豊雄さんの事務所に入り、多くの経験を積みました。30歳のときに独立しますが、当初は伊東さんを尊敬するあまり、「伊東さんならどう考えるだろう」と常に気にしてしまい、うまく会話ができない時期もあったと振り返っています。

そんな妹島さんにとって最初の大きな転機となったのが、再春館製薬所の女子寮の設計を任されたことでした。この仕事をきっかけに注目を集め、そこから展覧会や新しいプロジェクトへの声が次々とかかるようになり、活動の幅が一気に広がっていきました。尊敬する先輩のもとで学び、葛藤を経て、自分のスタイルを築いていく姿は、多くの若い建築家にとっても大きな励みになるエピソードといえます。

犬島「家プロジェクト」の魅力

岡山県の小さな島・犬島では、約15年前から妹島さんが関わる「家プロジェクト」が続けられています。人口が減り、人が住まなくなった古い家をそのまま放置するのではなく、リノベーションして新しい価値を生み出す活動です。改修された家はただの住居ではなく、アート作品を展示する場としてよみがえり、訪れる人が芸術を通して島の魅力を感じられる空間になっています。

この取り組みで妹島さんが特に大切にしているのは、「いまあるものを活かす」という考え方です。壊して新しくつくり直すのではなく、もともとそこにある建物や素材を組み合わせて未来へとつなげていく。そして20年、30年先にまた次の世代が手を加え、新しい姿へ変化させていけるような、循環する建築のあり方を意識していると語りました。

小さな島の古い家がアートの力で再び人を呼び込む場所になる…このプロジェクトは、建築が単に「建物をつくること」ではなく、地域の暮らしや文化を未来へ受け渡す役割を持っていることを示す実例と言えるでしょう。

視聴者からの質問と妹島さんの助言

建築を学ぶ高校生から寄せられた「参考になる建物や本はありますか?」という質問に対して、妹島和世さんはとてもシンプルで実践的なアドバイスをしました。まずは、教科書や資料だけに頼るのではなく、実際に街へ出て歩き、自分が面白いと感じる建物を探してみること。そうすることで、自分の目で建物の大きさや雰囲気、人の流れなどを感じ取れると語りました。さらに、時間をかけて建築史の本を読むこともおすすめだと話し、少し難しくても歴史の積み重ねを知ることで建築の見方が大きく広がると伝えました。

番組の中では、自身が設計した日立駅についても触れられました。ガラス張りの開放的なデザインで、訪れる人が海の景色を楽しめるこの駅は、多くの人から大きな反響を呼んだ建築です。実際に利用した人々からも「海を眺めながら電車を待つ時間が特別になる」といった声が寄せられ、建物が日常の体験を豊かに変える力を持っていることを改めて示しました。

こうした言葉やエピソードからは、妹島さんが建築を単なる造形ではなく、人の感覚や暮らしを大切にしたものとして考えていることが伝わってきます。若い世代への温かい助言は、建築を志す人にとって大きな励みになるでしょう。

服部百音さんのバイオリン演奏

服部百音さんは、名門音楽一家に生まれ育った実力派バイオリニストです。番組ではスタジオに登場し、迫力ある生演奏を披露しました。演奏したのは、情熱的なリズムが印象的なファリャ「スペイン舞曲第1番」と、力強さと繊細さが交錯するブラームス「FAEソナタよりスケルツォ」。朝の時間にふさわしい華やかさと深みを持つ演奏で、視聴者や出演者を一気に音楽の世界へ引き込みました。

番組ではさらに、父で作曲家の服部隆之さんからの手紙が紹介されました。隆之さんは朝ドラ「ブギウギ」の音楽を担当し、曽祖父である服部良一さんはあの名曲「東京ブギウギ」を生み出した偉大な作曲家。家族三代にわたる音楽の歴史に触れる場面では、会場全体が温かく包まれ、百音さんの存在が音楽一家の伝統を次の世代につなげていることが強く伝わりました。

演奏後の笑顔や、家族への感謝を語る姿からは、国際コンクールで数々の賞を獲得してきた彼女の華やかな経歴だけでなく、人柄の魅力も感じられました。音楽と家族の物語が重なり合ったこのひとときは、視聴者にとっても忘れられないシーンになったことでしょう。

旬のフルーツとアボカド栽培

「みんな!グリーンだよ」のコーナーでは、夏から秋にかけて楽しめる旬のトロピカルフルーツが紹介されました。まず登場したのは、世界に500種類以上あると言われるマンゴーの中から、人気の高いアーウィン・チョウサ・キーツの3種類。それぞれ甘みや香り、食感が違い、食べ比べてみるとその個性がよく分かります。続いて紹介されたのは、爽やかな甘さで親しまれるパパイア。ここでは「ソロ」と「サンライズ・ソロ」という2種類が取り上げられ、家庭でも気軽に食べやすい果物として注目されました。そして鮮やかな見た目で人気のドラゴンフルーツ。白い果肉のホワイト種と、濃い色が印象的なレッド種が並び、どちらも栄養豊富でヘルシーなフルーツとして紹介されました。

さらにスタジオでは、食べるだけではなく育てて楽しむアボカドの栽培法も解説されました。やり方はシンプルで、種のとがった方を上に向けて土に植え、半分以上を土に埋めるのがコツ。2年ほど育てれば立派な観葉植物として楽しむことができるそうです。ただし実を収穫するまでには約10年かかるため、果実を味わいたい人には苗木から育てるのがおすすめと紹介されていました。

果物として味わうだけでなく、観葉植物として成長の過程を楽しめるアボカド。番組を見て「自分でも挑戦してみようかな」と思った人も多いのではないでしょうか。トロピカルフルーツと合わせて、暮らしに自然の彩りを取り入れるヒントが満載のコーナーでした。

まとめ

今回のあさイチは、建築とアート、音楽、暮らしの知恵が一度に楽しめる内容でした。妹島さんの「建築は人が集い交流するための場である」という言葉は、これからの社会にとっても大切な視点になりそうです。

SANAAデザインの特別なチェアが暮らしに寄りそう

世界的に活躍する建築ユニットSANAA(妹島和世+西沢立衛)がデザインした「nextmaruni/アームレスチェア」は、日本の伝統的な木工技術と国際的なデザイン感覚を組み合わせた特別な椅子です。背もたれが「うさぎの耳」のように見えるユニークな形から「ラビットチェア」とも呼ばれ、愛らしさと機能性を兼ね備えています。日常の空間に置くだけでアクセントになり、座る人に軽やかな心地よさを届けてくれます。

製品概要とデザインの特徴

  • 商品名:nextmaruni/SANAA アームレスチェア

  • デザイナー:妹島和世+西沢立衛(建築ユニット:SANAA)

  • 製造・販売元:マルニ木工(日本製)

  • プロジェクト名:”nextmaruni” ― 日本の美意識と国際デザインの融合を目指したシリーズ

SANAAならではの発想を生かし、左右非対称で“手描き”のような形が特徴です。家具でありながらアート作品のような存在感を放ち、リビングやカフェ、子ども部屋など幅広いシーンに調和します。

カラーバリエーション(全8色)

見た目の印象を大きく変えるカラーは8色。木の質感を生かした自然な色合いから鮮やかな色まで揃い、空間の雰囲気に合わせて選べます。

カラー 特徴
ナチュラル 木目がほんのり透ける自然な質感
ナチュラルブラック 黒の中に木目が浮かぶシックな印象
ピンク やわらかく可愛らしい雰囲気
グリーン 自然を思わせる落ち着いた色合い
イエロー 明るく元気な印象を与える色
ホワイトベージュ 空間を選ばないナチュラルな明るさ
ブラウン 落ち着いたインテリアに合う定番色
ダークグレー 現代的でスタイリッシュな雰囲気

サイズと重量

通常サイズのほか、ミニサイズ・ミニミニサイズも用意されており、子どもや小さな空間にも対応できます。

  • 横幅:370mm

  • 奥行:420mm

  • 高さ:820mm

  • 座面高:425mm

  • 重量:約4.4〜4.5kg

軽量で扱いやすく、持ち運びや模様替えも簡単です。

素材と仕上げ

  • 背座部材:ビーチ材(ウレタン樹脂塗装)

  • 脚部:スチールパイプ(クロームメッキ仕上げ)

国産のビーチ材を使用し、木のぬくもりを感じられる仕上がりです。強度と美しさを兼ね備え、耐久性も安心です。

保証と納期

  • 保証:一般使用で3年、業務用では1年

  • 納期:受注生産のため約3週間〜1.5か月

長く使える信頼性を備えており、安心して購入できます。

この椅子は単なる家具ではなく、空間そのものを豊かに変える存在です。デザインの美しさと日本製の品質を兼ね備え、暮らしに長く寄りそう一脚です。


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