世界で踊り続ける理由が見えてくる、菅原小春の現在地
このページでは『あさイチ(2025年12月19日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。プレミアムトークに登場したダンサー・菅原小春さんが、世界で活躍するまでの歩み、話題を呼んだコラボレーション、仲間や家族と過ごす日常、そして「いまを生きる」ことへの思いまでを語りました。踊り続けてきた理由と、これからをどう見つめているのかが、番組を通して浮かび上がります。
世界で活躍するダンサー・菅原小春と代表的なコラボレーション
菅原小春さんは千葉県山武市出身のダンサー・振付師で、10代の頃から数々のダンスコンテストで結果を残してきました。高校卒業後に単身アメリカへ渡ったことをきっかけに活動の場は一気に広がり、世界35か国以上でワークショップを行うまでになります。現地のダンサーやアーティストと直接体を動かしながら交流を重ね、踊りを通して自分を知ってもらう経験を積み重ねてきました。
大きな注目を集めたのが、NHK『NHK紅白歌合戦』での米津玄師さんとの『Lemon』の共演です。言葉を使わず、体の動きだけで感情を伝えるそのパフォーマンスは、多くの視聴者の記憶に残りました。菅原さんはこの舞台について、米津さんの親族に向けて踊る気持ちで臨んだと語っており、事前のリハーサルがなかったことも明かされています。
ダンサー・振付師の川本アレクサンダーさんは、菅原さんを世界一カッコイイ存在だと評し、マドンナやビヨンセと並ぶと語りました。その評価は技術だけでなく、舞台に立ったときの存在感や生き方そのものに向けられたものでもあります。
ダンスとの出会いと、がむしゃらに踊り続けた半生
菅原小春さんがダンスを始めたのは3歳の頃です。幼い頃から体を動かすことが好きで、自然と踊ることが日常の一部になっていました。成長する中でモーニング娘。に憧れ、オーディションを受けた経験もありますが、結果は不合格でした。それでもダンスへの思いは揺らがず、自分なりの表現を追い求め続けました。
小学生の頃からは、自分で振り付けを考え、衣装も工夫しながら踊っていたといいます。その延長でダンスコンテストに出場するようになり、回数を重ねるうちに勝ち方が見えてきたと振り返りました。10代の頃は結果を出すためにひたすら踊り続け、失敗も成功もすべて体で覚えてきました。このがむしゃらな時期が、後の大きな舞台に立つための基礎になっています。
単身アメリカ渡航で見つけた「自分を出す踊り」
高校卒業後、菅原さんは単身でアメリカへ渡りました。言葉の壁は大きく、英語はほとんど話せない状態でしたが、「アイムハッピー」という一言とボディランゲージでなんとか乗り切っていたそうです。言葉に頼れない分、体の動きや表情で自分を伝えるしかありませんでした。
アメリカで最も強く感じたのは、踊りの上手さよりも、その人がどんな人間なのかが伝わることの大切さです。技術が高いだけでは印象に残らず、自分という存在を正直に出す踊りが求められていると実感したと語っています。ダンスで自己紹介ができるようになると、自然と声をかけられ、さまざまな場に誘われるようになりました。
リアーナのステージに出演した経験については、忙しさのあまり詳しい記憶が残っていないと話しており、当時の生活がいかに濃密だったかがうかがえます。
仲間・家族・日常に支えられるダンサーとしての暮らし
番組では、菅原小春さんのダンサーとしての日常にも密着しました。月に1回、同じメンバーが集まり、音楽に合わせてウォーミングアップを行います。1時間以上体を動かし続けた後は、曲に合わせて新しい振り付けを考え、試しながら形にしていきます。
休憩中には、菅原さんが用意したおにぎりとゆで卵をみんなで食べる時間があり、踊りだけでなく生活を共にする仲間としての関係が伝わってきました。夜は菅原さんの実家で食事をとり、父の博明さんが自作のピザ窯で料理を振る舞います。全員で家に泊まることもあり、家族のような距離感で活動している様子が紹介されました。
私生活では、Netflix『極悪女王』などで知られる俳優の黒田大輔さんと結婚しています。愛犬との散歩は夫婦にとって大切な時間で、黒田さんが一度に8時間ほど歩いてしまうこともあると、菅原さんは事実として語っていました。
ジブリ作品や俳優業へ広がる表現の世界
菅原小春さんはスタジオジブリ作品の大ファンとしても知られています。舞台『千と千尋の神隠し』ではカオナシ役を演じ、言葉を使わずに感情を伝える役柄を体全体で表現しました。また、『ジブリのうた』では、ジブリ作品の世界観を踊りで表すパフォーマンスを披露しています。
川本アレクサンダーさんは、菅原さんの細かな表情の動きまで含めた演技力を高く評価し、風景と同調するようなダンスだと語りました。踊りが単独で存在するのではなく、空間や物語と一体になる点が特徴です。
俳優としても活動の幅を広げており、連続テレビ小説『おかえりモネ』では車椅子マラソン選手を演じました。大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』への出演経験もあり、現在は『火星の女王』に出演中です。ダンスで培った身体表現が、演技の場でも生かされています。
「いまを生きる」ことを大切にする菅原小春のこれから
菅原小春さんは、これからの予定や大きな目標が決まっていない状態に、むしろ幸せを感じていると語りました。次に何をするかが決まっていなくても、その「ない」状態の延長線上にあるすべてをまとい、それを踊りにしたいという考えです。
常に次の舞台を目指して走り続けてきたからこそ、今の生活や感情をそのまま受け止める時間を大切にしていることが伝わってきます。踊り、暮らし、人とのつながりを切り離さずに向き合う姿勢が、これからの表現につながっていきます。
特選エンタ しぶすぎる悪役が光る注目映画2作品
老いと哀愁を背負った殺し屋を描く『殺し屋のプロット』
『殺し屋のプロット』は、2025年12月5日公開のアメリカ映画で、マイケル・キートンが監督・主演・製作を務めたサスペンス作品です。物語の中心にいるのは、二つの博士号を持ち、元陸軍偵察将校という異色の経歴を持つ凄腕の殺し屋ジョン・ノックス。長年、冷静沈着に仕事をこなしてきた彼ですが、ある日、急速に記憶を失っていく病に侵されていることが分かります。
引退を決意した矢先、疎遠だった息子が現れ、殺人事件の隠蔽を頼まれたことで、ノックスは人生の最後にして最も危険な選択を迫られます。刻一刻と記憶が薄れていく中で挑む「最後の完全犯罪」は、派手な銃撃戦よりも、時間と記憶、後悔との戦いとして描かれていきます。
共演にはアル・パチーノをはじめ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェームズ・マースデンらが名を連ねています。番組では、悪役でありながら哀愁をまとった主人公像や、長年第一線で活躍してきた俳優同士の重みある掛け合いが「しぶすぎる魅力」として紹介されました。年齢を重ねたからこそ表現できる、静かで深い悪役像が印象に残る作品です。
知性と冷酷さが際立つ国際金融犯罪劇『Fox Hunt フォックス・ハント』
『Fox Hunt フォックス・ハント』は、国家をまたぐ巨額の金融詐欺事件を題材にしたアクション・スリラー映画です。物語は、中国を拠点に大規模な金融詐欺を行い、長年逃亡を続けてきた国際指名手配犯ダイ・イーチェンを追う捜査から始まります。舞台は中国からヨーロッパへと広がり、パリを中心に緊迫した追跡劇が展開されます。
ダイ・イーチェンを演じるのはトニー・レオン。番組では、感情をあらわにしない知的で計算高い悪役像が見どころとして紹介されました。暴力だけに頼らず、言葉や立ち振る舞い、駆け引きで相手を翻弄する姿は、まさに“大人の悪役”といえる存在です。一方、彼を追う捜査官チームもエリート揃いで、逃げる側と追う側の心理戦が物語の軸となっています。
国境を越えた金融犯罪という現代的なテーマと、二大スターによる緊張感のある演技のぶつかり合いが、この作品ならではの魅力です。番組では、派手さよりも重厚さが際立つ悪役映画として、『殺し屋のプロット』と並べて紹介されていました。
対照的な悪役像が並ぶ2作品の共通点
2作品に共通しているのは、単なる「悪」では終わらない人物描写です。『殺し屋のプロット』では、老いと記憶喪失を抱えた殺し屋の哀愁が描かれ、『Fox Hunt フォックス・ハント』では、知性と冷酷さを武器に逃げ続ける詐欺犯の姿が描かれます。どちらも派手な勧善懲悪ではなく、人間の内面や生き方がにじみ出る悪役像が中心に据えられている点が、番組で「しぶすぎる」と評された理由だといえます。
みんな!グリーンだよ 池坊直伝・水仙のいけばなと冬の花文化
「みんな!グリーンだよ」のコーナーでは、華道家元池坊による水仙のいけばなが紹介されました。いけばなは日本の伝統的な花文化で、室町時代に京都で成立したとされ、池坊はその中でも最も古い流派として知られています。
水仙は冬を代表する花材の一つで、日本では古くから親しまれてきました。番組では、200年以上前の書物にも水仙についての記述があり、「陰の花 水仙にかぎる」という言葉が残されていることが紹介されました。池坊家の実家の池には水仙のモニュメントがあることも語られ、水仙が池坊と深い縁を持つ花であることがうかがえます。
今回使用されたのは日本水仙です。原産地は地中海沿岸で、海を渡って日本に伝わったため、現在でも海岸沿いに自生する姿が多く見られます。
番組内で示された活け方のポイントとしては、水仙の「袴」と呼ばれる根元部分を残すこと、葉の分かれ目が正面を向かないようにすること、葉をなめらかに流すように扱うことなどが紹介されました。また、2本目は寄り添うようにいけること、ササやアスパラガスは水仙の前後に配置すること、センリョウは赤い実が少し見えるように使うこと、水はたっぷり注ぐことも具体的なポイントとして説明されていました。
水仙はいけばなの中でも一見シンプルですが、葉や茎の向き、花の位置によって印象が大きく変わる花材です。冬の静けさや凛とした空気感を表現できることから、季節を感じるいけばなとして大切にされています。
まとめ
『あさイチ(2025年12月19日放送)』のプレミアムトークでは、菅原小春さんのこれまでと現在、そしてこれからが丁寧に描かれました。世界で踊り続けてきた理由は、特別な目標だけでなく、日々の生活や人との関係を大切にする姿勢にありました。その生き方そのものが、これからの踊りへとつながっています。
NHK【あさイチ】プレミアムトーク 北川景子|ばけばけ演技への思いと子育て両立ルーティン【2025年12月12日】
ダンサーという職業と「生活リズム」の深い関係について紹介します

ダンサーという職業は、舞台や映像で踊る時間だけで成り立っているわけではありません。日々の生活リズムそのものが、体の動きや表現の質に直結します。リハーサルや本番の時間帯は一定ではなく、早朝から動く日もあれば、夜遅くまで体を使う日もあります。その中で自分の体をどう整えるかが、長く踊り続けるための土台になります。生活の積み重ねが、そのまま踊りの安定につながるという考え方は、多くのダンサーに共通しています。
体を使う仕事だからこそ生活のリズムが基礎になる
ダンサーは全身を使って表現する仕事です。筋肉や関節だけでなく、呼吸や集中力も含めて体全体が道具になります。そのため、睡眠時間や起床のタイミング、食事の間隔が乱れると、体の重さや動きの切れに影響が出やすくなります。決まった時間に眠れない日が続く場合でも、体を休ませる時間を意識的につくることが大切にされています。生活リズムを整えることは、特別な準備ではなく、日常の中で体を守る行為でもあります。
食事と休息も踊りを支える大切な要素
踊るためのエネルギーは、日々の食事から生まれます。食べる内容やタイミングによって、体の軽さや回復の速さが変わります。無理な食事制限ではなく、体を動かす量に合わせて栄養を取ることが基本とされています。また、踊らない時間にしっかり体を休めることも欠かせません。休息は止まることではなく、次に動くための準備として捉えられています。
生活そのものが表現につながっていく
ダンサーにとって、生活と表現は切り離せない関係にあります。安定した生活リズムの中で体の状態を感じ取り、少しの違和感にも気づけることが、表現の幅を広げます。舞台に立つ瞬間だけでなく、日常の過ごし方が踊りににじみ出るからこそ、「どう生活するか」がそのまま表現の一部になります。生活を大切にする姿勢は、長く踊り続けるための確かな力になっています。
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