「“あんぱん”中園ミホ再び!神戸の絶品&下町スイーツ」
今回の放送では、連続テレビ小説『あんぱん』の脚本を手掛けた中園ミホさんが登場し、視聴者に深い印象を残したセリフの裏話を語りました。戦争へ行くシーンは「誰かが書かせてくれたように」わずか1時間で書き上げたと回想。特に、やなせたかしさんが残した言葉を引用した寛の名台詞や、のぶの「何者にもなれんかった」というセリフには多くの反響がありました。これは、中園さんの同級生が同窓会で口にした言葉を脚本に生かしたものだと明かされています。
また、執筆を終えた後は「2日酔いするまで飲みたい」と語り、実際に浅田美代子さんと飲みに行ったエピソードでスタジオを沸かせました。
俳優のふせえりさんと新納慎也さんも参加。印象的なシーンを見返しながら、役者として「心を揺さぶられる脚本はすぐ覚えられる」と語り、実際に涙を流す場面もありました。翌日の最終回放送には今田美桜さんが登場予定と告知されました。
神戸の絶品スイーツ体験
旅の舞台となったのは神戸。去年オープンしたのは、かつての小学校を改装して作られた施設です。ここでは、神戸の食文化をぎゅっと凝縮した1日10人限定のスイーツコースが提供されています。全12品で料金は3080円。地元の歴史を学びながら味わえる特別な体験として、開業以来大きな注目を集めています。
コースの中でも話題を呼んでいるのが、神戸紅茶ローズティーのモンブラン。神戸は日本で初めて紅茶のティーバッグを製造した街として知られており、その歴史を背景に生まれた一皿です。紅茶の華やかな香りとローズの優雅さが加わり、モンブランの甘さを上品に引き立てています。
さらに欠かせないのが、年間650万個も売れるというカスタードプリン。もともとはカフェのメニューとして生まれましたが、時代に合わせて味や容器を改良し続けてきました。現在では神戸スイーツの代表格として全国に知られる存在になっています。スタジオでは、このプリンを容器からきれいに取り出す方法が紹介され、出演者が実際に挑戦して盛り上がりました。
トークの中で、神戸出身の新納慎也さんは「東京の人は最近パンを食べ始めた人種」と冗談交じりに語り、スタジオを笑いに包みました。実際、神戸は明治時代から外国文化をいち早く取り入れた街であり、パンや洋菓子の文化が日本で最も早く根付いた場所のひとつです。老舗のベーカリーや洋菓子店が今も多く残り、その歴史の積み重ねが「スイーツの街・神戸」を形づくってきました。
こうした背景を踏まえると、この施設で体験できるスイーツコースは、単なる食事ではなく神戸の食文化の歴史を味わう時間だといえます。
下町グルメ「そばめし」と懐かしの味
兵庫・長田区を訪れたふせえりさんは、区制80周年を迎えたこの街で、地元の名物料理そばめしを味わいました。鉄板で焼いたごはんと焼きそばを一緒に炒め、牛すじと特製ソースを加えて仕上げるそばめしは、この地域のソウルフードとして長年親しまれてきました。そばめし発祥の店もあり、鉄人28号のモニュメントが立つこの街並みとともに、町工場で働く人々の胃袋を支え続けてきた歴史があります。
さらに紹介されたのが、戦前から飲まれているロングセラー飲料アップル。名前は「アップル」ですが、実はみかん風味のジュースで、神戸に暮らす人なら一度は口にしたことがある懐かしい味です。現在では、たった1社のみが製造を続けており、地元ならではの希少なドリンクとして今も愛されています。
加えて、神戸の下町文化を支えるお菓子野球カステラにもスポットが当てられました。手焼きで作られるこのお菓子は、かつて子どもたちのおやつの定番でしたが、後継者不足から存続が危ぶまれていました。そこで始まったのが、神戸煎餅協会と職人の志方さんによる「焼き型バンク」という取り組みです。不要になった焼き型を次世代の職人へ無償で譲り渡す仕組みで、この活動によって新たな女性職人が誕生し、伝統の味が未来へと引き継がれることになりました。
長田区で紹介されたグルメや取り組みは、単なる食文化にとどまらず、地域の歴史と人々の暮らしを映す象徴として大切に守られています。
神戸港の新スポットと震災30年の記憶
今回の放送では、リニューアルした神戸ポートタワーと、倉庫街から生まれ変わった新スポットTOTTEI PARKが紹介されました。ポートタワーは去年4月にリニューアルオープンし、屋上デッキからは神戸の街と港を一望できるようになり、観光客に新たな体験を提供しています。
また、TOTTEI PARKの一角では、新設される多目的アリーナの建設も進んでいます。このアリーナは、阪神・淡路大震災の経験を踏まえ、防災備蓄や非常用電源を備えた施設として設計されており、災害時にも地域を守る役割を担います。震災の教訓を未来につなぐ姿勢が込められているのが特徴です。
さらに、TOTTEI PARK内には今年6月にクラフトビールのブリュワリーがオープンし、4種類のオリジナルビールが楽しめると話題を集めています。観光だけでなく、地元の人々が集い交流できる場としても注目されています。
阪神・淡路大震災から30年を経た今、神戸は復興の歩みを基盤に、新たな観光・食・交流の魅力を発信しています。震災を経験した街だからこそ生まれた新しいエネルギーが、神戸の未来を支えていることが伝わってきました。
不登校生動画甲子園2025
特集では、全国から432本が集まった不登校生動画甲子園を紹介。参加者のガヴさんやしほさんが、不登校の経験を「1分の動画」に込めました。優秀賞を受賞したしほさんは「納得はいかないけれど挑戦する心が生まれた」と話し、不登校ジャーナリスト石井しこうさんは「過去の出来事を変えることはできないが、その捉え方は変えられる」と指摘しました。
旬を迎えた笠間の栗
いまオシ!LIVEでは、茨城県笠間市の道の駅かさまから中継が行われました。ちょうど栗の旬を迎えた時期ということもあり、朝9時の開店直後から多くの人が訪れ、わずか30分ほどで栗が完売してしまうほどの人気ぶりでした。
施設内には地元農家から届いた新鮮な栗がずらりと並び、さらに栗を使ったスイーツが次々と登場。中でも一番注目を集めたのが、地元産の栗を贅沢に使った笠間栗のモンブランです。なめらかな栗のクリームがたっぷり絞られ、栗本来の香りと甘みがしっかり楽しめる逸品で、多くの観光客が目当てに訪れる看板メニューとなっています。
さらに話題を呼んでいるのが、和と洋を大胆に組み合わせたモンブラン担々麺。濃厚な胡麻ベースのスープに、甘さ控えめのモンブランクリームをトッピングするという斬新なアイデアで、口に入れるとピリ辛のスープと栗の優しい甘みが絶妙に溶け合う新感覚の一品です。
笠間市は栗の産地として全国的に知られ、栗を使ったさまざまな加工品やスイーツが開発されてきました。今回紹介された道の駅かさまは、その魅力を一度に体験できるスポットとして観光客からも高い人気を集めています。
【あさイチ】笠間の道の駅かさまで栗スイーツ三昧!楽栗filoや新栗まつりを徹底紹介|2025年9月25日
みんな!ゴハンだよ「秋さけのきのこあんかけ」
料理コーナーでは、旬の秋さけを使った「きのこあんかけ」が紹介されました。鮭を香ばしく焼き、なすやれんこんとともに盛り付け、だし醤油ベースのきのこあんをとろみをつけてかける一品。仕上げにおろししょうがをのせ、秋の食卓にぴったりの料理としてスタジオで試食されました。新納慎也さんは「皮がパリッとしてとろっとしておいしい」と絶賛していました。
NHK【あさイチ】秋さけ×きのこあんかけレシピ!西澤辰男直伝・旬食材でごちそう食卓に|2025年9月25日
記事のポイント
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朝ドラ『あんぱん』脚本家中園ミホが名セリフ誕生秘話を語る
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神戸スイーツコースやそばめしなど、観光と食文化を紹介
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阪神・淡路大震災から30年を経て、新しい神戸の魅力が発信
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不登校生動画甲子園で子どもたちの挑戦と成長を紹介
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旬の笠間栗や「秋さけのきのこあんかけ」など季節感ある食の提案
神戸の魅力と人々の挑戦を丁寧に描いた今回の放送は、食・文化・社会を多角的に伝える内容となりました。
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