記事内には、広告が含まれています。

NHK【午後LIVE ニュースーン】元関脇・妙義龍 断髪式に密着!“花のロクイチ組”の絆と家族の物語|2025年10月20日

午後LIVEニュースーン
メール購読のご案内

いつも「気になるNHK」をご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、NHKの番組紹介や見どころ、新着情報などをいち早くお届けしています。

スポンサーリンク

ありがとうを込めて――元関脇・妙義龍の断髪式に密着!

相撲ファンにとっても、そして力士本人にとっても“断髪式”は特別な日です。髷(まげ)を切る瞬間には、土俵にすべてを懸けた年月や、仲間・家族・ファンへの感謝が詰まっています。2025年10月20日放送のNHK総合「午後LIVE ニュースーン」では、元関脇・妙義龍(現・振分親方)の断髪式に密着。力士としての15年を締めくくる舞台裏を、番組は丁寧に追いかけました。この記事では、式の準備から当日の感動の場面までを詳しく紹介し、妙義龍という力士の人柄と、新たな門出に込めた想いを掘り下げます。

妙義龍とは――「花のロクイチ組」を代表する実力派力士

妙義龍は昭和61年度生まれの「花のロクイチ組」と呼ばれる世代の一人。同世代には豪栄道、松鳳山、隠岐の海など、時代を彩った名力士がそろっており、彼らの活躍は平成から令和初期の相撲界を支えました。その中でも妙義龍は「押し相撲の名手」として知られ、正面から力強く当たる立合いと、ブレない腰の強さで多くのファンを魅了してきました。

技能賞6回、金星6個という輝かしい成績は、単なる数字以上の価値を持っています。それは、彼がいかに多くの土俵で相手に正面からぶつかり、技と力の両面で相撲の美しさを体現してきたかの証でもあります。引退を迎えた2023年9月、37歳の彼の目には、やりきったという穏やかな笑顔がありました。

自ら演出した断髪式――“感謝の一日”を自分の手で

断髪式は、現役を引退した力士が髷を切り、相撲人生に区切りをつける儀式です。しかしその舞台裏は華やかさの裏に、緻密な準備と本人の想いが詰まっています。妙義龍の場合、会場のレイアウトからプログラム、出し物の構成まで、すべて自らが主催者として企画しました。

会場のエントランスには、現役時代に締めていた化粧まわしが飾られ、訪れる人々を静かに出迎えます。来場者には力士仲間はもちろん、後援会、地元・兵庫県高砂市の関係者、そして多くのファンの姿も。まるで一つの劇場のように演出された会場には、「感謝」という言葉が自然とあふれていました。

支えたのは、苦楽を共にした仲間たちです。十年にわたり付け人を務めた佐田ノ輝は、式の裏方として黙々と動き続けていました。また、十両行司・木村千鷲幕下行司・木村桜乃助は、当日使われる「断髪者カード」を紹介。そのカードには、約40人の名前が丁寧に記されており、彼がこれまで関わってきた人々との絆がそこに刻まれていました。

妻・香奈さんと二人三脚――高校時代の同級生が支えた道

妙義龍の断髪式を陰で支えたのが、妻の宮本香奈さん。2人は高校時代の同級生で、長い年月を経て結ばれたパートナーです。現役時代、怪我やスランプに悩む夫を支え続け、相撲部屋での生活や遠征先でも、常に家族の中心であり続けました。

今回の断髪式では、プログラムの構成を一緒に考えるなど、準備の段階から香奈さんが深く関わっています。「相撲だけでなく、支えてくれた人たちに感謝を伝える一日にしたい」という夫の想いを、彼女は温かく形にしていきました。

そして迎えた当日。会場には多くの笑顔と涙があふれます。妙義龍の“最後の一番”の相手を務めたのは、長男の泰吉くんと次男の兼吉くん。父と子が土俵で向かい合う姿は、家族の絆と伝統の継承を象徴していました。観客席からは自然と拍手が湧き、会場全体が温かな空気に包まれました。

土俵に響く“最後のチョキ”――師匠・境川親方の止めばさみ

断髪式で最も緊張と感動が交差する瞬間が、“止めばさみ”です。髷にハサミを入れるのは、これまで支えてくれた人々一人ひとり。師匠、親族、友人、仲間たちが少しずつ髷を切り取っていきます。使用されるハサミは、日本相撲協会で厳重に保管される特別なもの。最後に師匠の境川親方が止めばさみを入れると、静寂の中で「チョキ」という音が響きました。その音は、土俵で戦い続けた年月に区切りをつける象徴の音です。

切り落とされた髷は丁寧に整えられ、透明なガラスケースに収められました。本人の手元に残すこともあれば、記念館に寄贈されることもあります。妙義龍にとっても、それは「これまでの自分と、これからの自分をつなぐ大切な記憶」です。

華やかなプログラムと笑顔の別れ――相撲界の仲間たちが総出演

断髪式では、十両や幕内力士による取組も行われ、観客を楽しませる趣向が満載でした。相撲甚句、初切(しょっきり)など伝統的な演目も披露され、相撲文化そのものを体感できる内容に。全プログラムは約6時間におよび、まさに妙義龍らしい“まじめで温かい式”となりました。

師匠や同世代の力士たちの表情には、笑顔と涙が入り混じっていました。豪栄道、隠岐の海など「花のロクイチ組」の仲間たちも駆けつけ、それぞれの胸に熱いものを感じていたことでしょう。

新たな土俵へ――振分親方として次世代を導く

断髪式を終えた妙義龍は、これから「振分親方」として、若手力士の育成に励みます。相撲界では、現役時代の経験や姿勢が後進への“生きた教材”になります。妙義龍が常に語ってきたのは「礼儀と感謝を忘れず、まっすぐにぶつかること」。その精神を若手たちに伝えることが、今の彼の新しい使命です。

本人が最後に語った「支えてくれたすべての人に感謝したい」という言葉には、相撲人生のすべてが込められていました。15年という長い年月を経てたどり着いたこの日、彼の姿は、次世代の力士たちにとっても大きな指針となるはずです。

まとめ

この記事のポイントは以下の3つです。
・妙義龍は押し相撲で土俵を盛り上げた“花のロクイチ組”の実力派力士であること
・断髪式は本人の手で細部まで企画され、家族と仲間の支えで完成した「感謝の儀式」であったこと
・今後は振分親方として、相撲界の未来を担う若手の育成に全力を注ぐこと

断髪式は終わりではなく、次の人生の始まりです。土俵に立ち続けた誇りと感謝を胸に、妙義龍――いや、振分親方の新しい物語が静かに動き出しました。

出典:NHK総合「午後LIVE ニュースーン」2025年10月20日放送
https://www.nhk.jp/p/ts/J4V17QJV7M/)


気になるNHKをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました